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ニューヨークの夜風
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しばらくすると、栞たちが帰ると言った。
ジャンニーニに丁寧に礼を言って行く。
俺の側が誰もいなくなったので、亜紀ちゃんたちが来る。
「シルヴィア、俺の隣に来い!」
シルヴィアは躊躇していたが、俺がもう一度呼ぶと俺の右側に座った。
亜紀ちゃんたちは左側だ。
「お前もジャンニーニの娘なら、「格」を間違えるな」
「……」
「「格」は別に愛情の順番じゃねぇ。立場のことだ。俺に対する「格」は、この場では聖が一番高い」
聖が微笑む。
「次にジャンニーニ。マリア、うちの子どもたち、マリオ、最後にお前だ」
「!」
「ただ、お前は俺の女になると言っている。だから俺が認めた場合だけ、お前はジャンニーニの次になる」
「トラ……」
「うちの子どもたちはファミリーの一員だからな。お前を俺が呼ばない限りは、お前はその下だ。分かったな」
「はい」
俺はシルヴィアの肩に手を回した。
「お前のことを嫌っているわけでも、軽く考えているわけでもない。お前のことが好きだ。でも、「格」は常に考えろ。俺の妻の前ではお前はまだ格下だ」
「うん、分かった」
「お前が「格」を大事にすれば、俺もお前を大切にしてやれる」
「はい!」
シルヴィアはやっと笑った。
亜紀ちゃんたちもニコニコしている。
亜紀ちゃんはワイルドターキーを飲み、皇紀と双子はフレッシュジュースを飲んでいる。
まあ、料理を主に食べているが。
雰囲気を変えるために、ジャンニーニが鰻の話をした。
「今でもニューヨークの店に通ってるけどよ。やっぱり日本でトラに喰わせてもらったものが最高だ! 忘れられねぇよ」
「そうだろう。まあ、仕方ないさ。日本にもイタリアンの店は一杯あるけどな。ここ程じゃねぇ」
「そうか!」
そうでもないが、言っといた。
店の人間がジャンニーニに耳打ちした。
「あー、申し訳ないんだけどよ。そのニューヨークの鰻屋から取り寄せたんだ。トラにも味見をしてもらいたくてな。でも人数分がねぇんだよ」
「構わないよ、うちが勝手に増やしたんだ。子どもたちの分はいらない」
「そうか。嬢ちゃんたち、済まないな」
俺は亜紀ちゃんたちに我慢しろと言った。
子どもたちも了解する。
鰻重が届いた。
俺は早速味見してみた。
悪くはないが、やはり浜松の店には劣る。
だが、そうは言わなかった。
ジャンニーニたちは、これしか喰えないのだ。
「結構美味いじゃないか」
「そうか!」
「ニューヨークだったら、なかなかここまでのものは喰えないだろうよ」
「そうか!」
ジャンニーニが喜んだ。
マリアたちは夕飯を食べていないようで、そのまま食べた。
聖も掻き込んで行く。
俺は亜紀ちゃんに残りを渡し、子どもたちで食べた。
「あ、美味しいですよね?」
「そうだよな」
火加減が少し強いのだろう。
外側をパリッとさせ、中をふっくらと仕上げたい意図は分かる。
でもそのために焼き過ぎている。
だから実が堅い。
そういうことをジャンニーニに言った。
「おお! 今度店の人間に言ってみるよ!」
「いい備長炭を使っていると思うけどな。もう少し距離を取るか削るかしねぇと」
「そうか!」
ジャンニーニが喜んだ。
俺は子どもたちの食い意地の話をした。
「発端はさ。このルーとハーが妖魔に喧嘩売って、中米の無人島まで吹っ飛ばされたのな」
「なんだと!」
ジャンニーニたちが驚く。
「服は途中でぶっ飛んで、全裸だったのよ。それで無人島で魚とかサメとか喰ってな。「花岡」で海を渡ってメキシコに着いた」
「すげぇな……」
「そこでもペッカリーとか狩って喰ってよ。それからサバイバルが大好きになったんだ」
「へぇ」
日本の山中で獣を狩って喰うのが趣味になったと言った。
「遠くの牧場で牛を殺してよ。叱られたら別な山で勝手に獣狩って喰って帰って来る。マリーンの連中を騙して山にキャンプだって言ってなぁ。マリーンが泣いて謝るくらいの訓練をして、詫びにイノシシを狩って来て食わせるんだぜ」
みんなが笑った。
「それでな、こないだ山の主って奴が怒って出て来てな。返り討ちにしてやったら、その詫びでドングリ(acorn)をくれたんだ」
「トラたちは無茶苦茶だな」
「結構美味しかったんですけどね」
亜紀ちゃんが言う。
「四つ足の獣がどうやって運んで来るのかと俺は思ってたんだよ」
「おう」
「それで礼に美味い栗を持って行ったのな。そうしたら丁度いて、目の前でゲロゲロドングリを吐いてた。参ったよなぁ」
「「「「「ワハハハハハハ!」」」」」
「「「……」」」
聖と子どもたちが大笑いし、ジャンニーニたちは料理を喰う手を止めた。
「山の主が「どうぞお持ちください」って言うんだよ! だから断って、もう持って来なくていいって言ってやった」
「「「「「ギャハハハハハ!」」」」」
「「「……」」」
「タカさん、タカさん! ウンコの妖怪!」
「おお! あいつな!」
ウンコの妖怪がうちに生まれた話をし、今は下水道に運んだまでの話をした。
聖が爆笑した。
料理はほとんど子どもたちが喰い、ジャンニーニたちは全然口にしなかった。
マリアたちがそろそろ帰ると言い、俺は亜紀ちゃんたちにも帰れと言った。
「シルヴィア、またな」
抱き締めて額にキスをした。
「うん、トラ。私もっと強くなるね」
「ああ、でも綺麗なままでいるんだぞ」
「うん!」
俺と聖、ジャンニーニだけになった。
店の人間が片付けて行く。
「ジャンニーニ、悪かったな。騒々しくてよ」
「いや、礼を言うよ。シルヴィアは甘やかし過ぎた。トラのお陰で何か分かってくれただろう」
俺は笑った。
「子どもは可愛い。だから甘やかしたくもなるよな」
「ああ」
「うちの子らも、あの食事だ。俺も随分と甘やかして来た」
「そうか」
三人で飲み直す。
「トラ、「業」は随分と追い詰められているのか?」
聖が俺に聞いて来た。
「まあな。結構な地下資源を奪い取ってやったからな。今は国の機能すらギリギリのはずだ。「業」がどれほどロシアを掌握しているのかがこれから分かる。ヨーロッパに流した分を奪い取るのは大変だと思い知らせたしな」
「ああ、さっきの話か」
俺はジャンニーニにも、「ローテス・ラント」に「業」の機関に接触させた話をした。
「バチカンとブルートシュヴェルトが協力して撃破したんだ。今後も狙われる可能性はあるけどな。でも、それをやるなら敵の弱い国内を襲うと思うぞ。「業」がもっと掌握しているのなら、強制的に自分たちに流すだろうけどな。さて、どうなるやら」
「じゃあ、第二段階に進むということか」
「そうだ。ロシアの中で「業」への反対勢力が生まれる。そいつらを支援しつつ、国外への脱出も並行して行なう」
「トラ、どこへ移動させるんだ?」
ジャンニーニが聞いて来た。
「もちろんアラスカだ。広大な土地があるしな」
「おい、ロシア人は結構多いぜ?」
「全員は無理だ。出来るだけとは思っているがな」
「それは……」
ジャンニーニが顔を歪ませる。
綺麗事ではないのはジャンニーニも分かっている。
「俺たちも頑張るけどな。でも多分、助けられない人間の方が多い」
聖が目を閉じていた。
「トラ、俺も手伝うぜ」
「ああ。アラスカが手狭になったら、アメリカにも頼む予定だ。その時には移民の受け皿を用意してくれ」
「分かった。なるべく頑張るぜ」
俺は、恐らくそこまでにはならないと考えていた。
アラスカで新規に収容出来る人口が一億人。
それが救い出せる限界だろう。
多分、その半数だ。
11時になり、いつものようにジャンニーニが潰れた。
俺と聖はその後も少し飲んで解散した。
冷えた空気が気持ち良かった。
俺と聖は店を出て歩き出した。
「そうだ、まだ話していなかったな」
「なんだよ、トラ?」
「アラスカに基地を作ったのはな。昔俺とお前がアラスカに行った話を子どもたちにしたのが切っ掛けなんだよ」
「なんだ?」
「イヌイットの子どもたちが酷い扱いを受けていただろ?」
「ああ、そうだったな」
聖も思い出した。
「そうしたらよ。ルーとハーが「自分たちがいつか、アラスカを手に入れる」って言ったんだ。そしてイヌイットたちを助けるんだってさ」
「バカだな、あいつら」
聖が大笑いした。
「本当にな。だけど、手に入れた」
「そうだな」
「あいつらはすげぇよ」
「トラだろ?」
「え?」
「トラがバカたちの夢を叶えたんだろ!」
「ああ、そうか」
途中で聖と別れた。
「じゃあな、聖」
「ああ、またな」
「おう!」
身体に回った酒の熱も少なくなって来た。
夜風が寒く感じ始める。
俺は笑いながら、温かいあいつらの待つ場所へ急いだ。
ジャンニーニに丁寧に礼を言って行く。
俺の側が誰もいなくなったので、亜紀ちゃんたちが来る。
「シルヴィア、俺の隣に来い!」
シルヴィアは躊躇していたが、俺がもう一度呼ぶと俺の右側に座った。
亜紀ちゃんたちは左側だ。
「お前もジャンニーニの娘なら、「格」を間違えるな」
「……」
「「格」は別に愛情の順番じゃねぇ。立場のことだ。俺に対する「格」は、この場では聖が一番高い」
聖が微笑む。
「次にジャンニーニ。マリア、うちの子どもたち、マリオ、最後にお前だ」
「!」
「ただ、お前は俺の女になると言っている。だから俺が認めた場合だけ、お前はジャンニーニの次になる」
「トラ……」
「うちの子どもたちはファミリーの一員だからな。お前を俺が呼ばない限りは、お前はその下だ。分かったな」
「はい」
俺はシルヴィアの肩に手を回した。
「お前のことを嫌っているわけでも、軽く考えているわけでもない。お前のことが好きだ。でも、「格」は常に考えろ。俺の妻の前ではお前はまだ格下だ」
「うん、分かった」
「お前が「格」を大事にすれば、俺もお前を大切にしてやれる」
「はい!」
シルヴィアはやっと笑った。
亜紀ちゃんたちもニコニコしている。
亜紀ちゃんはワイルドターキーを飲み、皇紀と双子はフレッシュジュースを飲んでいる。
まあ、料理を主に食べているが。
雰囲気を変えるために、ジャンニーニが鰻の話をした。
「今でもニューヨークの店に通ってるけどよ。やっぱり日本でトラに喰わせてもらったものが最高だ! 忘れられねぇよ」
「そうだろう。まあ、仕方ないさ。日本にもイタリアンの店は一杯あるけどな。ここ程じゃねぇ」
「そうか!」
そうでもないが、言っといた。
店の人間がジャンニーニに耳打ちした。
「あー、申し訳ないんだけどよ。そのニューヨークの鰻屋から取り寄せたんだ。トラにも味見をしてもらいたくてな。でも人数分がねぇんだよ」
「構わないよ、うちが勝手に増やしたんだ。子どもたちの分はいらない」
「そうか。嬢ちゃんたち、済まないな」
俺は亜紀ちゃんたちに我慢しろと言った。
子どもたちも了解する。
鰻重が届いた。
俺は早速味見してみた。
悪くはないが、やはり浜松の店には劣る。
だが、そうは言わなかった。
ジャンニーニたちは、これしか喰えないのだ。
「結構美味いじゃないか」
「そうか!」
「ニューヨークだったら、なかなかここまでのものは喰えないだろうよ」
「そうか!」
ジャンニーニが喜んだ。
マリアたちは夕飯を食べていないようで、そのまま食べた。
聖も掻き込んで行く。
俺は亜紀ちゃんに残りを渡し、子どもたちで食べた。
「あ、美味しいですよね?」
「そうだよな」
火加減が少し強いのだろう。
外側をパリッとさせ、中をふっくらと仕上げたい意図は分かる。
でもそのために焼き過ぎている。
だから実が堅い。
そういうことをジャンニーニに言った。
「おお! 今度店の人間に言ってみるよ!」
「いい備長炭を使っていると思うけどな。もう少し距離を取るか削るかしねぇと」
「そうか!」
ジャンニーニが喜んだ。
俺は子どもたちの食い意地の話をした。
「発端はさ。このルーとハーが妖魔に喧嘩売って、中米の無人島まで吹っ飛ばされたのな」
「なんだと!」
ジャンニーニたちが驚く。
「服は途中でぶっ飛んで、全裸だったのよ。それで無人島で魚とかサメとか喰ってな。「花岡」で海を渡ってメキシコに着いた」
「すげぇな……」
「そこでもペッカリーとか狩って喰ってよ。それからサバイバルが大好きになったんだ」
「へぇ」
日本の山中で獣を狩って喰うのが趣味になったと言った。
「遠くの牧場で牛を殺してよ。叱られたら別な山で勝手に獣狩って喰って帰って来る。マリーンの連中を騙して山にキャンプだって言ってなぁ。マリーンが泣いて謝るくらいの訓練をして、詫びにイノシシを狩って来て食わせるんだぜ」
みんなが笑った。
「それでな、こないだ山の主って奴が怒って出て来てな。返り討ちにしてやったら、その詫びでドングリ(acorn)をくれたんだ」
「トラたちは無茶苦茶だな」
「結構美味しかったんですけどね」
亜紀ちゃんが言う。
「四つ足の獣がどうやって運んで来るのかと俺は思ってたんだよ」
「おう」
「それで礼に美味い栗を持って行ったのな。そうしたら丁度いて、目の前でゲロゲロドングリを吐いてた。参ったよなぁ」
「「「「「ワハハハハハハ!」」」」」
「「「……」」」
聖と子どもたちが大笑いし、ジャンニーニたちは料理を喰う手を止めた。
「山の主が「どうぞお持ちください」って言うんだよ! だから断って、もう持って来なくていいって言ってやった」
「「「「「ギャハハハハハ!」」」」」
「「「……」」」
「タカさん、タカさん! ウンコの妖怪!」
「おお! あいつな!」
ウンコの妖怪がうちに生まれた話をし、今は下水道に運んだまでの話をした。
聖が爆笑した。
料理はほとんど子どもたちが喰い、ジャンニーニたちは全然口にしなかった。
マリアたちがそろそろ帰ると言い、俺は亜紀ちゃんたちにも帰れと言った。
「シルヴィア、またな」
抱き締めて額にキスをした。
「うん、トラ。私もっと強くなるね」
「ああ、でも綺麗なままでいるんだぞ」
「うん!」
俺と聖、ジャンニーニだけになった。
店の人間が片付けて行く。
「ジャンニーニ、悪かったな。騒々しくてよ」
「いや、礼を言うよ。シルヴィアは甘やかし過ぎた。トラのお陰で何か分かってくれただろう」
俺は笑った。
「子どもは可愛い。だから甘やかしたくもなるよな」
「ああ」
「うちの子らも、あの食事だ。俺も随分と甘やかして来た」
「そうか」
三人で飲み直す。
「トラ、「業」は随分と追い詰められているのか?」
聖が俺に聞いて来た。
「まあな。結構な地下資源を奪い取ってやったからな。今は国の機能すらギリギリのはずだ。「業」がどれほどロシアを掌握しているのかがこれから分かる。ヨーロッパに流した分を奪い取るのは大変だと思い知らせたしな」
「ああ、さっきの話か」
俺はジャンニーニにも、「ローテス・ラント」に「業」の機関に接触させた話をした。
「バチカンとブルートシュヴェルトが協力して撃破したんだ。今後も狙われる可能性はあるけどな。でも、それをやるなら敵の弱い国内を襲うと思うぞ。「業」がもっと掌握しているのなら、強制的に自分たちに流すだろうけどな。さて、どうなるやら」
「じゃあ、第二段階に進むということか」
「そうだ。ロシアの中で「業」への反対勢力が生まれる。そいつらを支援しつつ、国外への脱出も並行して行なう」
「トラ、どこへ移動させるんだ?」
ジャンニーニが聞いて来た。
「もちろんアラスカだ。広大な土地があるしな」
「おい、ロシア人は結構多いぜ?」
「全員は無理だ。出来るだけとは思っているがな」
「それは……」
ジャンニーニが顔を歪ませる。
綺麗事ではないのはジャンニーニも分かっている。
「俺たちも頑張るけどな。でも多分、助けられない人間の方が多い」
聖が目を閉じていた。
「トラ、俺も手伝うぜ」
「ああ。アラスカが手狭になったら、アメリカにも頼む予定だ。その時には移民の受け皿を用意してくれ」
「分かった。なるべく頑張るぜ」
俺は、恐らくそこまでにはならないと考えていた。
アラスカで新規に収容出来る人口が一億人。
それが救い出せる限界だろう。
多分、その半数だ。
11時になり、いつものようにジャンニーニが潰れた。
俺と聖はその後も少し飲んで解散した。
冷えた空気が気持ち良かった。
俺と聖は店を出て歩き出した。
「そうだ、まだ話していなかったな」
「なんだよ、トラ?」
「アラスカに基地を作ったのはな。昔俺とお前がアラスカに行った話を子どもたちにしたのが切っ掛けなんだよ」
「なんだ?」
「イヌイットの子どもたちが酷い扱いを受けていただろ?」
「ああ、そうだったな」
聖も思い出した。
「そうしたらよ。ルーとハーが「自分たちがいつか、アラスカを手に入れる」って言ったんだ。そしてイヌイットたちを助けるんだってさ」
「バカだな、あいつら」
聖が大笑いした。
「本当にな。だけど、手に入れた」
「そうだな」
「あいつらはすげぇよ」
「トラだろ?」
「え?」
「トラがバカたちの夢を叶えたんだろ!」
「ああ、そうか」
途中で聖と別れた。
「じゃあな、聖」
「ああ、またな」
「おう!」
身体に回った酒の熱も少なくなって来た。
夜風が寒く感じ始める。
俺は笑いながら、温かいあいつらの待つ場所へ急いだ。
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