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メカロボ
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「カタ研」茶話会の後。
パレボレはトボトボと歩いてアパートへ帰った。
薄いベニヤのドアに取りつけてある小さな南京錠の鍵を開けて中へ入った。
2畳の狭い台所と、襖を開けると4畳半の畳の部屋がある。
台所には、大抵黒い虫が数匹動いている。
畳はすり減っていて、壁は薄く汚れている。
窓は木枠のものだ。
部屋にいると、前の住人のものかタバコと汗の臭いが染みついている。
4畳半の部屋には小さな丸いちゃぶ台と布団がある。
それ以外は何も無い。
「これで十分だろう」と、亜紀たちに言われている。
「ちゃぶ台は持って帰るか」
「でも、ゴミ捨て場から拾って来たんだよ?」
「ああ、捨てるのに金がかかるか」
残してもらった。
布団もゴミ捨て場にあったらしい。
敷布団だけだ。
「あ!」
抱えて来たマザーシップとの交信用の端末が光っていた。
一応、地球にあるタブレットに見せかけている。
パレボレは幾つかの認証をし、通信を繋いだ。
「パレボレか」
「はい! 何かありましたか?」
「そうだ。一度母船まで来てくれ」
「分かりました!」
パレボレは、普段は学校とこのアパートにいるように言われている。
うろうろすると、殺すと言われている。
でも、許可が降りればマザーシップへ行けることになっていた。
端末で亜紀に連絡した。
「あの」
「お前か!」
「すいません」
「早く用件を言え!」
「はい。マザーシップに呼び出されまして」
「あ?」
「これから行っても宜しいでしょうか」
「だーめだ」
「え?」
断られるとは思わなかった。
「そこで三回回って「ウンコチンチン」って言え!」
やった。
向こうで「ギャハハハハハ」と笑う幾つもの声が聞こえた。
「すぐに戻れよ!」
「はい!」
戻っても用事など無いはずだが。
それでも、とにかくこの汚くて臭い部屋から出られるのは嬉しかった。
アパートの1階へ行き、端の部屋に入った。
そこだけは厳重に金属のドアになっており、テンキーと他の認証で入る。
パレボレは壁の機械を操作した。
窓のある壁が持ち上がる。
パレボレは一人乗りのUFOに乗り込み、空へ舞った。
高度な光学迷彩によって、目撃されることはない。
無音だ。
数分で宇宙空間へ出て、月の裏にいるマザーシップへ辿り着いた。
「パレボレ! ついに完成したぞ!」
「え! まさか、アレが!」
「そうだ。「#$%&%$」を機械で再現することに成功した。銀河大連合本部の優秀なメカニックたちが総力を結集してな」
「本当ですか!」
「素晴らしい出来だよ。もちろん、「#$%&%$」の現在の地球での姿だがな。恐らく下等な地球人では見分けがつかない」
「そうですか!」
「一応30体が作られて運ばれて来た。あと、もうあと4000体を生産予定だ」
「凄いですね!」
パレボレは自分を呼んだ科学技術庁の長官に案内され、「#$%&%$」のロボットを見に行った。
「これだよ」
「うわ! 本当に本物そっくりです! 一体どうやって……」
「だから技術を結集したんだ。特に外見は拘ったよ」
「そうですね! ついさっきも直接見て来たんです。これはもう見分けがつかなくなりますよ!」
「君もそう思うか。君が一番接触しているんだ。だったら大丈夫だろう」
「はい!」
「じゃあ、早速一体持ち帰ってくれ」
「分かりました! 石神に見せればいいんですね」
「そうだ。そして、石神は見分けがつかないだろうから。今後はこれを使って、いろいろと我々にも有利な取引を考えている」
「流石ですね!」
「ワハハハハ」
「アハハハハ」
パレボレは「#$%&%$」ロボットを持ち帰った。
地球のアパートに戻り、パレボレはまた亜紀に連絡した。
「しっつけぇな!」
「すいません! 是非皆さんにお見せしたいものがありまして!」
「なんだよ!」
「見たら驚きますって」
「あ?」
「「#$%&%$」です」
通信が一瞬沈黙した。
「てっめぇー! また耳が痛くなる言葉を喋りやがったなぁ!」
「す、すいません! あの! ロボさんです!」
「ロボ?」
「そうです! 我々の総力を結集してロボさんのメカを作りました!」
「なんだ、それ?」
「これからお持ちしたいんですが! あの、緊急時に使用できるパスモを使っても宜しいですか!」
「あ? ああ、じゃあ来る時は使っていい。帰りは歩きだぞ!」
「分かりました!」
パスモには300円入っている。
パレボレは石神の家に向かった。
みんなの驚く顔を想像し、地球人型スーツの中でほくそ笑んだ。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「タカさーん」
仕事から戻った俺は、亜紀ちゃんに呼ばれた。
午後6時。
「なんだ?」
「これからパレボレが来るんです」
「何しに?」
「それが、ロボのメカを作ったって」
「何だそりゃ?」
「分かりませんけど、とにかく驚くから見て欲しいと」
「よく分からんが、まあ分かった。先に飯だ」
「はーい!」
今日は欧風カレーだった。
少し甘めにしてある。
まあ、カレーは何であっても間違いない。
俺にベッタリとくっついていたロボが、カレーの匂いが苦手でちょっと離れた。
亜紀ちゃんに背中を撫でられて気持ちよさそうにしている。
チャイムが鳴り、亜紀ちゃんがパレボレを中に入れた。
何か白っぽいものを抱えている。
俺の前にそれを置いた。
「なんだ、こりゃ?」
「フフフフ、驚いたでしょう」
「いや、別に」
「そんなことはない。これほど精巧なメカは、かとう、いや、地球人には無理ですからね」
「だから、何なんだよ、これは?」
「言いたくないのは分かります」
「あ?」
分からない。
四つ足の動物のようだが、それが何なのかわからない。
左右の目の大きさが違う。
鼻が潰れている。
口も左右非対称で、右側は首まで開いている。
足も若干長さが違っているように見える。
毛の色は白っぽいが、所々ちょっと色が違う。
一番濃いのは灰色になっている。
どこかの宇宙の星のクリーチャーか?
「「メカロボ」です」
「なんだ?」
「だから、「#$%&%$」、つまりロボさんをメカで再現したんですよ! 我々が! 凄いでしょう!」
「どこが?」
「え?」
「どの辺がロボなんだよ!」
「え、全体に、それは」
亜紀ちゃんがパレボレの腹をぶん殴った。
「てめぇ! こんなクサレモンを見せるために来やがったのかぁ!」
「い、いいえ!」
皇紀も双子も柳も呆れている。
「ロボ、お前なんだってよ?」
「フッシャァー!」
ロボが全身の毛を逆立てて怒った。
「す、すいません!」
自称メカロボがロボに近づいた。
《ギィィェェェェー》
首を絞めた動物の断末魔のような鳴き声だった。
ブス。
ロボが爪で突き刺した。
自称メカロボがバラバラに崩れた。
「てめぇ。帰りながら全部の自販機の釣銭を探して、絶対に300円拾って来い!」
「は、はい!」
「その前にこれ、片付けてね」
「はい!」
亜紀ちゃんに怒鳴られ、ハーに命じられて、パレボレは懸命に掃除して帰った。
亜紀ちゃんが40リットルのゴミ袋をやった。
パレボレは、一晩掛かって620円を拾った。
亜紀ちゃんは金を受け取って、パスモには1円も入れてやらなかった。
パレボレはトボトボと歩いてアパートへ帰った。
薄いベニヤのドアに取りつけてある小さな南京錠の鍵を開けて中へ入った。
2畳の狭い台所と、襖を開けると4畳半の畳の部屋がある。
台所には、大抵黒い虫が数匹動いている。
畳はすり減っていて、壁は薄く汚れている。
窓は木枠のものだ。
部屋にいると、前の住人のものかタバコと汗の臭いが染みついている。
4畳半の部屋には小さな丸いちゃぶ台と布団がある。
それ以外は何も無い。
「これで十分だろう」と、亜紀たちに言われている。
「ちゃぶ台は持って帰るか」
「でも、ゴミ捨て場から拾って来たんだよ?」
「ああ、捨てるのに金がかかるか」
残してもらった。
布団もゴミ捨て場にあったらしい。
敷布団だけだ。
「あ!」
抱えて来たマザーシップとの交信用の端末が光っていた。
一応、地球にあるタブレットに見せかけている。
パレボレは幾つかの認証をし、通信を繋いだ。
「パレボレか」
「はい! 何かありましたか?」
「そうだ。一度母船まで来てくれ」
「分かりました!」
パレボレは、普段は学校とこのアパートにいるように言われている。
うろうろすると、殺すと言われている。
でも、許可が降りればマザーシップへ行けることになっていた。
端末で亜紀に連絡した。
「あの」
「お前か!」
「すいません」
「早く用件を言え!」
「はい。マザーシップに呼び出されまして」
「あ?」
「これから行っても宜しいでしょうか」
「だーめだ」
「え?」
断られるとは思わなかった。
「そこで三回回って「ウンコチンチン」って言え!」
やった。
向こうで「ギャハハハハハ」と笑う幾つもの声が聞こえた。
「すぐに戻れよ!」
「はい!」
戻っても用事など無いはずだが。
それでも、とにかくこの汚くて臭い部屋から出られるのは嬉しかった。
アパートの1階へ行き、端の部屋に入った。
そこだけは厳重に金属のドアになっており、テンキーと他の認証で入る。
パレボレは壁の機械を操作した。
窓のある壁が持ち上がる。
パレボレは一人乗りのUFOに乗り込み、空へ舞った。
高度な光学迷彩によって、目撃されることはない。
無音だ。
数分で宇宙空間へ出て、月の裏にいるマザーシップへ辿り着いた。
「パレボレ! ついに完成したぞ!」
「え! まさか、アレが!」
「そうだ。「#$%&%$」を機械で再現することに成功した。銀河大連合本部の優秀なメカニックたちが総力を結集してな」
「本当ですか!」
「素晴らしい出来だよ。もちろん、「#$%&%$」の現在の地球での姿だがな。恐らく下等な地球人では見分けがつかない」
「そうですか!」
「一応30体が作られて運ばれて来た。あと、もうあと4000体を生産予定だ」
「凄いですね!」
パレボレは自分を呼んだ科学技術庁の長官に案内され、「#$%&%$」のロボットを見に行った。
「これだよ」
「うわ! 本当に本物そっくりです! 一体どうやって……」
「だから技術を結集したんだ。特に外見は拘ったよ」
「そうですね! ついさっきも直接見て来たんです。これはもう見分けがつかなくなりますよ!」
「君もそう思うか。君が一番接触しているんだ。だったら大丈夫だろう」
「はい!」
「じゃあ、早速一体持ち帰ってくれ」
「分かりました! 石神に見せればいいんですね」
「そうだ。そして、石神は見分けがつかないだろうから。今後はこれを使って、いろいろと我々にも有利な取引を考えている」
「流石ですね!」
「ワハハハハ」
「アハハハハ」
パレボレは「#$%&%$」ロボットを持ち帰った。
地球のアパートに戻り、パレボレはまた亜紀に連絡した。
「しっつけぇな!」
「すいません! 是非皆さんにお見せしたいものがありまして!」
「なんだよ!」
「見たら驚きますって」
「あ?」
「「#$%&%$」です」
通信が一瞬沈黙した。
「てっめぇー! また耳が痛くなる言葉を喋りやがったなぁ!」
「す、すいません! あの! ロボさんです!」
「ロボ?」
「そうです! 我々の総力を結集してロボさんのメカを作りました!」
「なんだ、それ?」
「これからお持ちしたいんですが! あの、緊急時に使用できるパスモを使っても宜しいですか!」
「あ? ああ、じゃあ来る時は使っていい。帰りは歩きだぞ!」
「分かりました!」
パスモには300円入っている。
パレボレは石神の家に向かった。
みんなの驚く顔を想像し、地球人型スーツの中でほくそ笑んだ。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「タカさーん」
仕事から戻った俺は、亜紀ちゃんに呼ばれた。
午後6時。
「なんだ?」
「これからパレボレが来るんです」
「何しに?」
「それが、ロボのメカを作ったって」
「何だそりゃ?」
「分かりませんけど、とにかく驚くから見て欲しいと」
「よく分からんが、まあ分かった。先に飯だ」
「はーい!」
今日は欧風カレーだった。
少し甘めにしてある。
まあ、カレーは何であっても間違いない。
俺にベッタリとくっついていたロボが、カレーの匂いが苦手でちょっと離れた。
亜紀ちゃんに背中を撫でられて気持ちよさそうにしている。
チャイムが鳴り、亜紀ちゃんがパレボレを中に入れた。
何か白っぽいものを抱えている。
俺の前にそれを置いた。
「なんだ、こりゃ?」
「フフフフ、驚いたでしょう」
「いや、別に」
「そんなことはない。これほど精巧なメカは、かとう、いや、地球人には無理ですからね」
「だから、何なんだよ、これは?」
「言いたくないのは分かります」
「あ?」
分からない。
四つ足の動物のようだが、それが何なのかわからない。
左右の目の大きさが違う。
鼻が潰れている。
口も左右非対称で、右側は首まで開いている。
足も若干長さが違っているように見える。
毛の色は白っぽいが、所々ちょっと色が違う。
一番濃いのは灰色になっている。
どこかの宇宙の星のクリーチャーか?
「「メカロボ」です」
「なんだ?」
「だから、「#$%&%$」、つまりロボさんをメカで再現したんですよ! 我々が! 凄いでしょう!」
「どこが?」
「え?」
「どの辺がロボなんだよ!」
「え、全体に、それは」
亜紀ちゃんがパレボレの腹をぶん殴った。
「てめぇ! こんなクサレモンを見せるために来やがったのかぁ!」
「い、いいえ!」
皇紀も双子も柳も呆れている。
「ロボ、お前なんだってよ?」
「フッシャァー!」
ロボが全身の毛を逆立てて怒った。
「す、すいません!」
自称メカロボがロボに近づいた。
《ギィィェェェェー》
首を絞めた動物の断末魔のような鳴き声だった。
ブス。
ロボが爪で突き刺した。
自称メカロボがバラバラに崩れた。
「てめぇ。帰りながら全部の自販機の釣銭を探して、絶対に300円拾って来い!」
「は、はい!」
「その前にこれ、片付けてね」
「はい!」
亜紀ちゃんに怒鳴られ、ハーに命じられて、パレボレは懸命に掃除して帰った。
亜紀ちゃんが40リットルのゴミ袋をやった。
パレボレは、一晩掛かって620円を拾った。
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