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御堂、衆院選 御堂のプレゼント
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木曜日の夜10時。
俺たちは家に着いた。
「あれ、亜紀ちゃん!」
出迎えたハーが驚いている。
亜紀ちゃんの腰まであった髪が肩の下ほどになり、さらに緩くウェーブが掛かっているからだ。
俺は亜紀ちゃんの後ろで唇に手を充て、チャックだと合図した。
ハーは頷いて駆け上がって行く。
みんなに通達するだめだろう。
俺もロボを抱いて御堂たちと上がった。
「「「おかえりなさーい!」」」
「おう、ただいま。変わったことは無いな?」
「うん、大丈夫だよ」
「そうか」
「私は変わりましたけどね」
「……」
栞の所で昼食を食べたのが三時間前なので、今夜は何も食べない。
軽く飲むかということになった。
風呂に入り、リヴィングで飲み始める。
双子もいて、ミルクセーキを飲みながら俺の顔を見ている。
「話せ」ということだ。
「あー、実はな……」」
俺はアラスカの基地で亜紀ちゃんに模擬戦をやってもらった経緯を話した。
「それでな。ちょっとシステム障害があってな」
「タカさん障害です」
亜紀ちゃんが無表情に言った。
「すまん! 俺の見通しが甘かった! 申し訳ない!」
「もういいですよ。燃えちゃった髪は戻りませんし」
まだやっぱり怒っているようだ。
「あきちゃーん!」
亜紀ちゃんが笑った。
「ほんとにもういいですって。私も甘かったんです。それよりも基地を壊しちゃって大丈夫なんですか?」
「あー、あれは本当にな。手間は掛かるけど、大丈夫だよ」
「そうですか」
「石神、でもあの都市は美しかったな」
御堂が話題を変えてくれた。
「そうだろう。パピヨンという都市設計の天才に任せたんだ。「幻想」を見せるというコンセプトでな」
「うん、分かるよ。本当に美しかった」
「ほんの一部しか歩いていないけど、いつかゆっくりと巡りたいものだ」
正巳さんも嬉しそうに言ってくれた。
「機会はありますよ。今度は菊子さんと一緒に回って下さい」
「ああ、楽しみだ」
菊子さんは先に休んでいる。
「澪さんも、今度は」
「はい!」
御堂が澪さんに幾つかの話をしていた。
澪さんは目を輝かせて聞いている。
「僕の家の方でも始まっているよね」
「ああ、設計図は前に渡しているけど、大掛かりなものになるよな」
「うん。親父と話していたんだけど、高層ビルは大丈夫なのかな?」
「もちろん。ちゃんと作るよ」
「でも、あの辺は地盤がそれほど頑丈ではないと思うんだけど」
「あー! それももちろん大丈夫だ。しっかりさせるよ」
「え?」
俺は笑って言った。
「俺たちには「地の王」が付いているんだ。地面のことなら任せろ!」
「ああ!」
クロピョンに地盤をしっかり構造化させている。
これからアラスカ同様に、資材の確保もさせる予定だ。
現在は区画整備の最中で、一部で基礎工事が始まっている。
広さは千代田区、港区、中央区を合わせたくらいのもので、御堂家は皇居に当たる位置になる。
要は都心の機能をもう一つ作るのだ。
東京はそのまま日本の中心として機能していくが、もう一つの中枢が「御堂帝国」になる。
既に日本経済は御堂家が頂点に立っており、今も全体の掌握が進んでいる。
双子の莫大な資金が流れ、株価は徐々に上昇している。
経済面では量子コンピューターが活躍しているが、もう一人「スナーク」という天才トレーダーがいる。
アラスカ「虎の穴」の四人の天才のうちの一人だ。
資金面で多彩な方法で俺たちを助けてくれた。
量子コンピューターとの共闘で、俺たちは世界経済を牛耳ったとも言える。
世界一の金持ちになったとも言えるが、むしろ経済を自由に操る力を得たことの方が大きい。
経済は個人の所有などという単純な結果にはならない。
もしも個人が莫大な富を得たとすれば、そこに待つのは経済崩壊だ。
流通しない経済は死んだ経済だ。
日本の中心は御堂家が握った。
もちろん、俺たちがバックに付いている。
俺たちは日本を掌握したのだ。
そうでなければ、日本を「業」との戦いに備える国には出来ない。
これまでの綺麗事の美辞麗句で誤魔化す政治は無くなる。
「明日はアメリカ大統領との密談と、幾つかのレセプションへの出席だな」
「ああ。マスコミ関係は十分に浸透したから、実務的な会談を始めるんだよな」
「そうだけど、疲れたのなら大統領との会合だけで、あとはキャンセル出来るぞ?」
御堂が微笑んだ。
「大丈夫だよ。石神やジャングル・マスターが折角手配してくれたんだ。最後までやるよ」
「そうか」
「私はマリア大使夫人たちと会食ですね」
澪さんが言った。
「はい。恐らく大統領夫人も出席されます。直前まではセキュリティの関係で公表はされませんけどね」
「分かりました」
「通訳はダフニスとクロエがやってくれますから」
「お願いします。主人には石神さんが付いて下さるんですよね?」
「そうです。安心して下さい」
「はい!」
正巳さんは午後のレセプションまでは休みだ。
流石に疲れただろう。
「衆院選まであと十日だ。最後まで駆け抜けるぞ」
「うん」
俺たちは解散し、寝ることにした。
御堂が亜紀ちゃんを呼んだ。
澪さんが一緒だ。
「亜紀ちゃん、いつ渡そうかと思っていたんだけど」
「はい?」
「これからますます忙しくなりそうだからね。今渡そうって澪と話したんだ」
「なんですか?」
澪さんが御堂に小さな手提げ袋を渡した。
「合格祝いなんだ。受け取って欲しい」
「ほんとですかー!」
亜紀ちゃんが喜び、洗い物をしていた双子たちも来る。
亜紀ちゃんは手提げから小さな包装された箱を出した。
「開けていいですか?」
「もちろん」
亜紀ちゃんが丁寧に包装を解くと、ジュエルケースのようなものを開いた。
「あ! タカさん! これ!」
俺も観る。
8センチほどの純金の虎の塑像だった。
「素敵! ね! タカさん!」
「おお! 素晴らしいな!」
亜紀ちゃんが大喜びだった。
「何にしようかと澪と考えていたんだけどね。いい彫金の職人がいて、その人に頼んだんだ」
「ありがとうございます! 大事にしますね!」
「うん、良かった、喜んでくれて」
「御堂、こんな高価なものを悪いな」
「いいんだよ。皇紀くんにもあるんだけど、明日渡すね」
「いや、一緒に今日渡そう。呼んで来るよ」
俺は皇紀を呼びに行った。
眠っていたわけではない。
研究で忙しいのだ。
御堂が四つ切サイズの額を皇紀に渡した。
皇紀が礼を言って包を解く。
「あ!」
見た瞬間に泣き出した。
山中家全員の写真だった。
山中、美亜さん、亜紀ちゃん、皇紀、ルー、ハー。
そして御堂と俺も一緒に写っている。
「10年前かな。山中の家に行った時に撮ったものなんだ」
「……」
「僕がカメラを持って行ったんでね。みんなにプリントは送ったけど、小さなLサイズだったからね。今回引き延ばしてちゃんと額装したんだ」
「御堂さん、嬉しいです!」
「これは君が持っているといい」
「はい! ありがとうございます!」
子どもたちが皇紀の周りで泣いていた。
家族全員が、懐かしいあの足立区の家の玄関前で並んでいる。
これを見れば、きっと様々なことを思い出すことが出来るだろう。
本当に有難いプレゼントだった。
双子が皇紀を連れて部屋へ行った。
早速壁に飾るのだろう。
亜紀ちゃんも嬉しそうに後から行った。
「御堂、本当にありがとう。子どもたちがあんなに嬉しそうだ」
「いや。喜んでもらえて僕も嬉しいよ」
俺が部屋へ入ろうと上がると、皇紀の部屋で嬉しそうに語る声が聞こえた。
「私、覚えてる! 凄く美味しいすき焼きを食べたの!」
「亜紀ちゃんすき焼きの記憶だけだよね!」
「そんなことないよ! タカさんと一緒に寝たのも覚えてるもん!」
「僕も一緒だったよ!」
「えー、私たちは?」
「お母さんと一緒」
「「なんでよ!」」
俺は笑いながら部屋に入った。
ロボが楽しそうなので興味を持ったが、俺が呼んで一緒に寝た。
柳も笑いながら自分の部屋に入った。
今日は四人で楽しめばいい。
まったく、仲のいい兄弟だ。
俺たちは家に着いた。
「あれ、亜紀ちゃん!」
出迎えたハーが驚いている。
亜紀ちゃんの腰まであった髪が肩の下ほどになり、さらに緩くウェーブが掛かっているからだ。
俺は亜紀ちゃんの後ろで唇に手を充て、チャックだと合図した。
ハーは頷いて駆け上がって行く。
みんなに通達するだめだろう。
俺もロボを抱いて御堂たちと上がった。
「「「おかえりなさーい!」」」
「おう、ただいま。変わったことは無いな?」
「うん、大丈夫だよ」
「そうか」
「私は変わりましたけどね」
「……」
栞の所で昼食を食べたのが三時間前なので、今夜は何も食べない。
軽く飲むかということになった。
風呂に入り、リヴィングで飲み始める。
双子もいて、ミルクセーキを飲みながら俺の顔を見ている。
「話せ」ということだ。
「あー、実はな……」」
俺はアラスカの基地で亜紀ちゃんに模擬戦をやってもらった経緯を話した。
「それでな。ちょっとシステム障害があってな」
「タカさん障害です」
亜紀ちゃんが無表情に言った。
「すまん! 俺の見通しが甘かった! 申し訳ない!」
「もういいですよ。燃えちゃった髪は戻りませんし」
まだやっぱり怒っているようだ。
「あきちゃーん!」
亜紀ちゃんが笑った。
「ほんとにもういいですって。私も甘かったんです。それよりも基地を壊しちゃって大丈夫なんですか?」
「あー、あれは本当にな。手間は掛かるけど、大丈夫だよ」
「そうですか」
「石神、でもあの都市は美しかったな」
御堂が話題を変えてくれた。
「そうだろう。パピヨンという都市設計の天才に任せたんだ。「幻想」を見せるというコンセプトでな」
「うん、分かるよ。本当に美しかった」
「ほんの一部しか歩いていないけど、いつかゆっくりと巡りたいものだ」
正巳さんも嬉しそうに言ってくれた。
「機会はありますよ。今度は菊子さんと一緒に回って下さい」
「ああ、楽しみだ」
菊子さんは先に休んでいる。
「澪さんも、今度は」
「はい!」
御堂が澪さんに幾つかの話をしていた。
澪さんは目を輝かせて聞いている。
「僕の家の方でも始まっているよね」
「ああ、設計図は前に渡しているけど、大掛かりなものになるよな」
「うん。親父と話していたんだけど、高層ビルは大丈夫なのかな?」
「もちろん。ちゃんと作るよ」
「でも、あの辺は地盤がそれほど頑丈ではないと思うんだけど」
「あー! それももちろん大丈夫だ。しっかりさせるよ」
「え?」
俺は笑って言った。
「俺たちには「地の王」が付いているんだ。地面のことなら任せろ!」
「ああ!」
クロピョンに地盤をしっかり構造化させている。
これからアラスカ同様に、資材の確保もさせる予定だ。
現在は区画整備の最中で、一部で基礎工事が始まっている。
広さは千代田区、港区、中央区を合わせたくらいのもので、御堂家は皇居に当たる位置になる。
要は都心の機能をもう一つ作るのだ。
東京はそのまま日本の中心として機能していくが、もう一つの中枢が「御堂帝国」になる。
既に日本経済は御堂家が頂点に立っており、今も全体の掌握が進んでいる。
双子の莫大な資金が流れ、株価は徐々に上昇している。
経済面では量子コンピューターが活躍しているが、もう一人「スナーク」という天才トレーダーがいる。
アラスカ「虎の穴」の四人の天才のうちの一人だ。
資金面で多彩な方法で俺たちを助けてくれた。
量子コンピューターとの共闘で、俺たちは世界経済を牛耳ったとも言える。
世界一の金持ちになったとも言えるが、むしろ経済を自由に操る力を得たことの方が大きい。
経済は個人の所有などという単純な結果にはならない。
もしも個人が莫大な富を得たとすれば、そこに待つのは経済崩壊だ。
流通しない経済は死んだ経済だ。
日本の中心は御堂家が握った。
もちろん、俺たちがバックに付いている。
俺たちは日本を掌握したのだ。
そうでなければ、日本を「業」との戦いに備える国には出来ない。
これまでの綺麗事の美辞麗句で誤魔化す政治は無くなる。
「明日はアメリカ大統領との密談と、幾つかのレセプションへの出席だな」
「ああ。マスコミ関係は十分に浸透したから、実務的な会談を始めるんだよな」
「そうだけど、疲れたのなら大統領との会合だけで、あとはキャンセル出来るぞ?」
御堂が微笑んだ。
「大丈夫だよ。石神やジャングル・マスターが折角手配してくれたんだ。最後までやるよ」
「そうか」
「私はマリア大使夫人たちと会食ですね」
澪さんが言った。
「はい。恐らく大統領夫人も出席されます。直前まではセキュリティの関係で公表はされませんけどね」
「分かりました」
「通訳はダフニスとクロエがやってくれますから」
「お願いします。主人には石神さんが付いて下さるんですよね?」
「そうです。安心して下さい」
「はい!」
正巳さんは午後のレセプションまでは休みだ。
流石に疲れただろう。
「衆院選まであと十日だ。最後まで駆け抜けるぞ」
「うん」
俺たちは解散し、寝ることにした。
御堂が亜紀ちゃんを呼んだ。
澪さんが一緒だ。
「亜紀ちゃん、いつ渡そうかと思っていたんだけど」
「はい?」
「これからますます忙しくなりそうだからね。今渡そうって澪と話したんだ」
「なんですか?」
澪さんが御堂に小さな手提げ袋を渡した。
「合格祝いなんだ。受け取って欲しい」
「ほんとですかー!」
亜紀ちゃんが喜び、洗い物をしていた双子たちも来る。
亜紀ちゃんは手提げから小さな包装された箱を出した。
「開けていいですか?」
「もちろん」
亜紀ちゃんが丁寧に包装を解くと、ジュエルケースのようなものを開いた。
「あ! タカさん! これ!」
俺も観る。
8センチほどの純金の虎の塑像だった。
「素敵! ね! タカさん!」
「おお! 素晴らしいな!」
亜紀ちゃんが大喜びだった。
「何にしようかと澪と考えていたんだけどね。いい彫金の職人がいて、その人に頼んだんだ」
「ありがとうございます! 大事にしますね!」
「うん、良かった、喜んでくれて」
「御堂、こんな高価なものを悪いな」
「いいんだよ。皇紀くんにもあるんだけど、明日渡すね」
「いや、一緒に今日渡そう。呼んで来るよ」
俺は皇紀を呼びに行った。
眠っていたわけではない。
研究で忙しいのだ。
御堂が四つ切サイズの額を皇紀に渡した。
皇紀が礼を言って包を解く。
「あ!」
見た瞬間に泣き出した。
山中家全員の写真だった。
山中、美亜さん、亜紀ちゃん、皇紀、ルー、ハー。
そして御堂と俺も一緒に写っている。
「10年前かな。山中の家に行った時に撮ったものなんだ」
「……」
「僕がカメラを持って行ったんでね。みんなにプリントは送ったけど、小さなLサイズだったからね。今回引き延ばしてちゃんと額装したんだ」
「御堂さん、嬉しいです!」
「これは君が持っているといい」
「はい! ありがとうございます!」
子どもたちが皇紀の周りで泣いていた。
家族全員が、懐かしいあの足立区の家の玄関前で並んでいる。
これを見れば、きっと様々なことを思い出すことが出来るだろう。
本当に有難いプレゼントだった。
双子が皇紀を連れて部屋へ行った。
早速壁に飾るのだろう。
亜紀ちゃんも嬉しそうに後から行った。
「御堂、本当にありがとう。子どもたちがあんなに嬉しそうだ」
「いや。喜んでもらえて僕も嬉しいよ」
俺が部屋へ入ろうと上がると、皇紀の部屋で嬉しそうに語る声が聞こえた。
「私、覚えてる! 凄く美味しいすき焼きを食べたの!」
「亜紀ちゃんすき焼きの記憶だけだよね!」
「そんなことないよ! タカさんと一緒に寝たのも覚えてるもん!」
「僕も一緒だったよ!」
「えー、私たちは?」
「お母さんと一緒」
「「なんでよ!」」
俺は笑いながら部屋に入った。
ロボが楽しそうなので興味を持ったが、俺が呼んで一緒に寝た。
柳も笑いながら自分の部屋に入った。
今日は四人で楽しめばいい。
まったく、仲のいい兄弟だ。
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