1,424 / 2,840
おめでとう! 六花!
しおりを挟む
高尾山に行った日の夜。
風呂から上がって、亜紀ちゃんと柳とで飲んだ。
皇紀も誘おうと思ったが、溜まった研究が忙しいらしい。
双子は「新春初走り」に真夜の妹の真昼を誘って出て行った。
この寒いのにマイクロビキニだった。
寒いので熱燗にした。
つまみは湯豆腐をメインに巾着タマゴ、タコの酢の物、スモークサーモン、それに半端な柵で寿司を幾つか握った。
結構作ったが、双子が帰ってきたら全部喰うだろう。
「またいろいろありましたねー」
「あり過ぎだぁ!」
「アハハハハハ!」
柳にアラスカとニューヨークの話をした。
「こいつらがまたスパイダーマンをやってよ。まあ、やるとは思ってたんだが、一般人を怪我させてなぁ」
「あれはロボですよ!」
「お前らがロボを連れてっただろう! 衣装まで用意しやがって!」
柳が大笑いする。
「御堂家のみなさんはお元気か?」
「はい! 今度お父さんとお祖父ちゃんが東京に来るらしいですよ」
「ああ、楽しみだな!」
3月の衆院選に向けて、いよいよ本格的に活動する予定だった。
東京では、うちに泊まってもらう。
「オロチもすっかり元気になって」
「おお、お前見たのか!」
「はい! 石神さんの匂いがするんですかね。私が軒下に行くと、顔を出してくれました」
「やっとオロチ当番日記が書けたな!」
「書いてませんよ!」
亜紀ちゃんが寿司を喰っているので、いいネタばかり喰うなと怒った。
小皿のマグロをイカと交換する。
「えーん」
「ところで柳、お前には今後「護衛」任務を覚えて行ってもらうからな」
「はい! でもどういうことですか?」
「御堂と正巳さんの護衛もあるんだが、響子のことを頼みたいんだ」
「はぁ。それは私も嬉しいですけど」
「響子の場合は護衛と同時に世話もあるからな。そういうことも六花から教わっておいて欲しい」
「はい、分かりました」
柳は引き受けてくれた。
「あの、タカさん、どうして急に?」
「急と言うかなぁ。六花が少し響子から離れることになりそうだからな」
「え! 六花さんが!」
「石神さん、何かあったんですか!」
「うん、まあな」
「「教えて下さい!」」
うーん。
「実はな」
「「はい!」」
「やっぱやめた」
「「おい!」」
「てめぇら!」
「「なんですか!」」
仕方ねぇ。
「まあ、悪い話じゃないんだ。六花が妊娠したからな」
「「ナンデスッテェェェェェェーーーーー!」」
「うるせぇ!」
二人の頭を引っぱたいた。
「まあ、そのうちに発表するけどな。まあ、そういうことだ」
「タカさん! おめでとうございます!」
「石神さん! おめでとうございます!」
「まあ、ありがとうな」
恥ずかしい。
「お前らは知らなかっただろうけど、俺と六花は実はセックスとかもしてたんだよ」
「「アハハハハハハ!」」
「これまでずっと欲しかったんだ。でも何故かなかなか出来なくてなぁ」
「いっぱいしてましたもんね!」
亜紀ちゃんの頭を引っぱたく。
「まあ、やっとな。まだ2か月だけどな」
「そうなんですか!」
「六花はギリギリまで響子の傍にいたいと言ってるんだ。もちろんその後の育児もな。でも流石に最低でも一ヶ月くらいはなぁ。病院では院長の許可を取って、育児をしながら働ける体制を作る予定だけどな。ベビーシッターも雇うし」
「そうですか!」
亜紀ちゃんが嬉しそうな顔をしている。
「石神さん、他には誰が知っているんですか?」
「ああ、院長には報告したし、栞と鷹も知っている。こっちではそのくらいかな。一江や大森にはそのうちに。まあお前らには早めに言おうとは思っていたんだが」
「はい。じゃあ、皇紀くんとルーちゃんハーちゃんも」
「まあ、二人が帰ったら話すか」
「響子ちゃんは?」
「あいつが問題なんだよなぁ。いつ話そうか考えている」
「早くてもいいんじゃないですか?」
「そうなんだけどな。六花とよく話してみるよ」
二人が笑っている。
「タカさんって、いつもちゃんと話し合うんですよね!」
「そりゃそうだよ。今回は六花との問題だしな」
「意外と亭主関白じゃないですよね?」
「意外じゃねぇ!」
「「アハハハハハハ!」」
二人が笑った。
「じゃあ、住む所は?」
「それなんだよな。六花は今のマンションでいいって言うんだけど。まあ、そうなりそうだけどな」
「この家には?」
「うん、専用の部屋を用意したいけど。でも、普段住むのは今のマンションになりそうだな。何しろ響子の傍がいいのは確かだ」
「そうですねー」
亜紀ちゃんがハッとした。
「そうだ! 「紅六花」のみなさんには!」
「今回六花が向こうで話したはずだ。まあ、どんちゃん騒ぎになったんじゃねぇの?」
「そりゃそうですよね!」
「みんな喜んだでしょうね!」
「そうだろうな」
「タカさんは行かなくて良かったんですか?」
「まあ、そのうちにな。最初にみんな六花と祝いたいだろうよ」
「タカさんもですよ!」
「そうかな」
まあ、最初は六花を思い切り祝って喜んで欲しい。
あいつらの最高の絆だ。
「電話してみましょうよ!」
「いいよ、もうこんな時間だし」
まだ9時だ。
「なんだ、恥ずかしいんですか!」
「うるせぇ!」
亜紀ちゃんが俺のスマホを持って来た。
「ほら!」
俺は笑って電話した。
ハンズフリーにする。
「石神先生!」
「よう、悪いなこんな時間に」
「いいえ!」
電話の向こうで騒いでる声が聞こえる。
「なんだよ、宴会か?」
「そうです! もう連日騒いでますよ」
「お前、酒は飲んでないだろうなぁ!」
「はい! 大丈夫ですよ」
六花は基本的に俺の言うことを聞いてくれる。
自分に流される女ではない。
アレは別だが。
向こうで俺の電話と分かったらしく、電話に叫ぶ声が聞こえる。
みんな祝ってくれている。
「分かったよ! みんなにも宜しくな!」
「はい! 明日帰りますから」
「ああ、夕方に響子と一緒に食事でもするか」
「はい!」
亜紀ちゃんと柳が話したがり、電話を前に置いた。
二人が六花におめでとうと言っている。
「さっき初めて聞いたんです! あとで皇紀もルーとハーにも話しますから!」
「うん、お願いね!」
俺はあまり遅くまで騒ぐなと言って電話を切った。
「楽しそうですね」
「そりゃそうだろうな。あいつらはとにかく六花が大好きだからなぁ」
「はい」
「タカさん! 早く向こうへ行きましょうよ!」
「いいよ、またいつかで」
「ダメですよ! タカさんも顔を出しておかないと!」
「まあ、またな」
「もう!」
俺は笑って、そのうちだと言った。
俺が行けば大宴会になる。
あいつらもそれぞれ忙しい。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
11月の下旬のことだった。
「石神先生、お話があるのですが」
響子が眠った後で、六花が言った。
俺はオークラの「山里」で一緒に食事をした。
いつも旺盛に食べる六花が、箸に手を付けない。
「どうしたんだよ?」
「はい」
「まためんどくさい六花ちゃんになっちゃったか?」
「いえ、あの」
「言え!」
六花が俺を見た。
「はい! 子どもが出来ました!」
俺は瞬間に顔が綻ぶのが自分で分かった。
「やっとか!」
「え、はい!」
俺は席を立って六花を抱き締めた。
「お前! やっとかぁ!」
「あの、いいんですか?」
「当たり前だぁ! 俺はずっと待っていたんだぁ!」
「石神先生!」
六花が泣いた。
「おい、どうして泣くんだよ」
「だって。私なんて石神先生の子どもなんか生んではいけないんじゃないかと」
「何言ってんだ!」
「私は栞さんみたいな名家の家じゃないし。教養もないし。ヘンな顔だし、それに……」
俺は一層六花を抱き締めた。
「お前は最高の女だ! 優しいし美人だし、一緒にいてお前ほど楽しい女はいない」
「石神先生……」
「お前に子どもが出来て欲しいと思わなかったことはないぞ。ずっと望んでいたんだ」
「ほんとに……」
「そうだよ。栞より先でも全然良かったんだ。何故かお前との間にはなかなか出来なかったけどな。お前とは誰よりも一杯やってるのにな!」
「ウフフフフ」
「お、笑ったか!」
俺は六花を抱き上げてゆっくりと回転した。
席に座らせ、食べるように言った。
「まあ、響子のこととかはこれから一緒に話して行こう」
「はい。それが一番。でも私は子どもを育てながら、響子とも一緒にいるつもりです」
「ああ、じゃあその方向で考えて行こう」
「はい!」
「でも、まだすぐには話さないでな。響子も喜んではくれるだろうけど、時期を考えよう」
「はい!」
「他にもな。ああ、院長には早めに話そう。お前の仕事のことがあるしな」
「分かりました」
「栞と鷹にもな。うちの子どもたちは、また後だ」
「はい、お任せします」
「「紅六花」はどうする?」
「年末に行った時に、私から話します」
「そうだな。タケやよしこにはどうするか」
「一緒でいいと思います。あいつら、どうせ黙ってられないでしょうから」
「そうだな!」
二人でいろいろと話し合った。
楽しくて仕方が無かった。
六花がまた最高に美しい顔で笑っている。
俺も最高に笑っている。
俺の喜びが、六花に伝わって欲しい。
俺は心底からそう思った。
風呂から上がって、亜紀ちゃんと柳とで飲んだ。
皇紀も誘おうと思ったが、溜まった研究が忙しいらしい。
双子は「新春初走り」に真夜の妹の真昼を誘って出て行った。
この寒いのにマイクロビキニだった。
寒いので熱燗にした。
つまみは湯豆腐をメインに巾着タマゴ、タコの酢の物、スモークサーモン、それに半端な柵で寿司を幾つか握った。
結構作ったが、双子が帰ってきたら全部喰うだろう。
「またいろいろありましたねー」
「あり過ぎだぁ!」
「アハハハハハ!」
柳にアラスカとニューヨークの話をした。
「こいつらがまたスパイダーマンをやってよ。まあ、やるとは思ってたんだが、一般人を怪我させてなぁ」
「あれはロボですよ!」
「お前らがロボを連れてっただろう! 衣装まで用意しやがって!」
柳が大笑いする。
「御堂家のみなさんはお元気か?」
「はい! 今度お父さんとお祖父ちゃんが東京に来るらしいですよ」
「ああ、楽しみだな!」
3月の衆院選に向けて、いよいよ本格的に活動する予定だった。
東京では、うちに泊まってもらう。
「オロチもすっかり元気になって」
「おお、お前見たのか!」
「はい! 石神さんの匂いがするんですかね。私が軒下に行くと、顔を出してくれました」
「やっとオロチ当番日記が書けたな!」
「書いてませんよ!」
亜紀ちゃんが寿司を喰っているので、いいネタばかり喰うなと怒った。
小皿のマグロをイカと交換する。
「えーん」
「ところで柳、お前には今後「護衛」任務を覚えて行ってもらうからな」
「はい! でもどういうことですか?」
「御堂と正巳さんの護衛もあるんだが、響子のことを頼みたいんだ」
「はぁ。それは私も嬉しいですけど」
「響子の場合は護衛と同時に世話もあるからな。そういうことも六花から教わっておいて欲しい」
「はい、分かりました」
柳は引き受けてくれた。
「あの、タカさん、どうして急に?」
「急と言うかなぁ。六花が少し響子から離れることになりそうだからな」
「え! 六花さんが!」
「石神さん、何かあったんですか!」
「うん、まあな」
「「教えて下さい!」」
うーん。
「実はな」
「「はい!」」
「やっぱやめた」
「「おい!」」
「てめぇら!」
「「なんですか!」」
仕方ねぇ。
「まあ、悪い話じゃないんだ。六花が妊娠したからな」
「「ナンデスッテェェェェェェーーーーー!」」
「うるせぇ!」
二人の頭を引っぱたいた。
「まあ、そのうちに発表するけどな。まあ、そういうことだ」
「タカさん! おめでとうございます!」
「石神さん! おめでとうございます!」
「まあ、ありがとうな」
恥ずかしい。
「お前らは知らなかっただろうけど、俺と六花は実はセックスとかもしてたんだよ」
「「アハハハハハハ!」」
「これまでずっと欲しかったんだ。でも何故かなかなか出来なくてなぁ」
「いっぱいしてましたもんね!」
亜紀ちゃんの頭を引っぱたく。
「まあ、やっとな。まだ2か月だけどな」
「そうなんですか!」
「六花はギリギリまで響子の傍にいたいと言ってるんだ。もちろんその後の育児もな。でも流石に最低でも一ヶ月くらいはなぁ。病院では院長の許可を取って、育児をしながら働ける体制を作る予定だけどな。ベビーシッターも雇うし」
「そうですか!」
亜紀ちゃんが嬉しそうな顔をしている。
「石神さん、他には誰が知っているんですか?」
「ああ、院長には報告したし、栞と鷹も知っている。こっちではそのくらいかな。一江や大森にはそのうちに。まあお前らには早めに言おうとは思っていたんだが」
「はい。じゃあ、皇紀くんとルーちゃんハーちゃんも」
「まあ、二人が帰ったら話すか」
「響子ちゃんは?」
「あいつが問題なんだよなぁ。いつ話そうか考えている」
「早くてもいいんじゃないですか?」
「そうなんだけどな。六花とよく話してみるよ」
二人が笑っている。
「タカさんって、いつもちゃんと話し合うんですよね!」
「そりゃそうだよ。今回は六花との問題だしな」
「意外と亭主関白じゃないですよね?」
「意外じゃねぇ!」
「「アハハハハハハ!」」
二人が笑った。
「じゃあ、住む所は?」
「それなんだよな。六花は今のマンションでいいって言うんだけど。まあ、そうなりそうだけどな」
「この家には?」
「うん、専用の部屋を用意したいけど。でも、普段住むのは今のマンションになりそうだな。何しろ響子の傍がいいのは確かだ」
「そうですねー」
亜紀ちゃんがハッとした。
「そうだ! 「紅六花」のみなさんには!」
「今回六花が向こうで話したはずだ。まあ、どんちゃん騒ぎになったんじゃねぇの?」
「そりゃそうですよね!」
「みんな喜んだでしょうね!」
「そうだろうな」
「タカさんは行かなくて良かったんですか?」
「まあ、そのうちにな。最初にみんな六花と祝いたいだろうよ」
「タカさんもですよ!」
「そうかな」
まあ、最初は六花を思い切り祝って喜んで欲しい。
あいつらの最高の絆だ。
「電話してみましょうよ!」
「いいよ、もうこんな時間だし」
まだ9時だ。
「なんだ、恥ずかしいんですか!」
「うるせぇ!」
亜紀ちゃんが俺のスマホを持って来た。
「ほら!」
俺は笑って電話した。
ハンズフリーにする。
「石神先生!」
「よう、悪いなこんな時間に」
「いいえ!」
電話の向こうで騒いでる声が聞こえる。
「なんだよ、宴会か?」
「そうです! もう連日騒いでますよ」
「お前、酒は飲んでないだろうなぁ!」
「はい! 大丈夫ですよ」
六花は基本的に俺の言うことを聞いてくれる。
自分に流される女ではない。
アレは別だが。
向こうで俺の電話と分かったらしく、電話に叫ぶ声が聞こえる。
みんな祝ってくれている。
「分かったよ! みんなにも宜しくな!」
「はい! 明日帰りますから」
「ああ、夕方に響子と一緒に食事でもするか」
「はい!」
亜紀ちゃんと柳が話したがり、電話を前に置いた。
二人が六花におめでとうと言っている。
「さっき初めて聞いたんです! あとで皇紀もルーとハーにも話しますから!」
「うん、お願いね!」
俺はあまり遅くまで騒ぐなと言って電話を切った。
「楽しそうですね」
「そりゃそうだろうな。あいつらはとにかく六花が大好きだからなぁ」
「はい」
「タカさん! 早く向こうへ行きましょうよ!」
「いいよ、またいつかで」
「ダメですよ! タカさんも顔を出しておかないと!」
「まあ、またな」
「もう!」
俺は笑って、そのうちだと言った。
俺が行けば大宴会になる。
あいつらもそれぞれ忙しい。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
11月の下旬のことだった。
「石神先生、お話があるのですが」
響子が眠った後で、六花が言った。
俺はオークラの「山里」で一緒に食事をした。
いつも旺盛に食べる六花が、箸に手を付けない。
「どうしたんだよ?」
「はい」
「まためんどくさい六花ちゃんになっちゃったか?」
「いえ、あの」
「言え!」
六花が俺を見た。
「はい! 子どもが出来ました!」
俺は瞬間に顔が綻ぶのが自分で分かった。
「やっとか!」
「え、はい!」
俺は席を立って六花を抱き締めた。
「お前! やっとかぁ!」
「あの、いいんですか?」
「当たり前だぁ! 俺はずっと待っていたんだぁ!」
「石神先生!」
六花が泣いた。
「おい、どうして泣くんだよ」
「だって。私なんて石神先生の子どもなんか生んではいけないんじゃないかと」
「何言ってんだ!」
「私は栞さんみたいな名家の家じゃないし。教養もないし。ヘンな顔だし、それに……」
俺は一層六花を抱き締めた。
「お前は最高の女だ! 優しいし美人だし、一緒にいてお前ほど楽しい女はいない」
「石神先生……」
「お前に子どもが出来て欲しいと思わなかったことはないぞ。ずっと望んでいたんだ」
「ほんとに……」
「そうだよ。栞より先でも全然良かったんだ。何故かお前との間にはなかなか出来なかったけどな。お前とは誰よりも一杯やってるのにな!」
「ウフフフフ」
「お、笑ったか!」
俺は六花を抱き上げてゆっくりと回転した。
席に座らせ、食べるように言った。
「まあ、響子のこととかはこれから一緒に話して行こう」
「はい。それが一番。でも私は子どもを育てながら、響子とも一緒にいるつもりです」
「ああ、じゃあその方向で考えて行こう」
「はい!」
「でも、まだすぐには話さないでな。響子も喜んではくれるだろうけど、時期を考えよう」
「はい!」
「他にもな。ああ、院長には早めに話そう。お前の仕事のことがあるしな」
「分かりました」
「栞と鷹にもな。うちの子どもたちは、また後だ」
「はい、お任せします」
「「紅六花」はどうする?」
「年末に行った時に、私から話します」
「そうだな。タケやよしこにはどうするか」
「一緒でいいと思います。あいつら、どうせ黙ってられないでしょうから」
「そうだな!」
二人でいろいろと話し合った。
楽しくて仕方が無かった。
六花がまた最高に美しい顔で笑っている。
俺も最高に笑っている。
俺の喜びが、六花に伝わって欲しい。
俺は心底からそう思った。
1
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
こずえと梢
気奇一星
キャラ文芸
時は1900年代後期。まだ、全国をレディースたちが駆けていた頃。
いつもと同じ時間に起き、同じ時間に学校に行き、同じ時間に帰宅して、同じ時間に寝る。そんな日々を退屈に感じていた、高校生のこずえ。
『大阪 龍斬院』に所属して、喧嘩に明け暮れている、レディースで17歳の梢。
ある日、オートバイに乗っていた梢がこずえに衝突して、事故を起こしてしまう。
幸いにも軽傷で済んだ二人は、病院で目を覚ます。だが、妙なことに、お互いの中身が入れ替わっていた。
※レディース・・・女性の暴走族
※この物語はフィクションです。
~後宮のやり直し巫女~私が本当の巫女ですが、無実の罪で処刑されたので後宮で人生をやり直すことにしました
深水えいな
キャラ文芸
無実の罪で巫女の座を奪われ処刑された明琳。死の淵で、このままだと国が乱れると謎の美青年・天翼に言われ人生をやり直すことに。しかし巫女としてのやり直しはまたしてもうまくいかず、次の人生では女官として後宮入りすることに。そこで待っていたのは怪事件の数々で――。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる