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アクアマリンの思い出
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三十年以上前。
武田夫妻はルーマニアのトランシルヴァニアを旅行していた。
東欧の古都を巡る旅行だった。
夫の武田康夫はフランス大使として就任し、それ以前もヨーロッパの様々な大使館を大使、副大使、参事官として歴任していた。
妻の佐和子も常に一緒に行動していた。
夫の康夫は優しい性格の中に芯の強さを持ち、妻の佐和子は夫を尊敬し、夫のために尽くそうと考えていた。
二人の夫婦仲は良く、一緒に旅行することがバカンスの常だった。
「数日前に、爆発事故があって、村が一つ無くなったそうだよ」
「まあ、怖い! そこを通るのですか?」
「うん、他に道は無いからね。でも、もう全部片付いているようだから、きっと大丈夫さ」
「気を付けて参りましょう」
パリから大使館の車で移動している。
余程のことが無い限り、車で移動していれば安全だ。
ヨーロッパの風景は美しい。
それは大森林を破壊して、徹底的に人間にとっての環境を整えた結果だ。
自然と共存するよりも、人間的に改造された場面が多い。
そのため、どの町も美しい形になって行った。
武田夫妻はそういうヨーロッパが好きだった。
だから時間が出来ると、あちこちへ旅行し、その美しさを堪能してきた。
途中で、爆発事故があった村の近くを通った。
「あなた、あれ!」
道の前方に何かの獣がいる。
近づくと大きな白いネコだった。
「もしかして、あの村にいたネコなのじゃないでしょうか」
「そうだね。この辺には人里は無いはずだから。誰かの飼い猫だったのかもしれないね」
車が近付いても、ネコはこちらを向いたまま道から動かない。
仕方なく、ネコの手前で車を止めた。
二人で降りて、ネコに近づいた。
やはりネコは逃げない。
「あら、カワイらしい!」
「そうだね」
佐和子が近くでしゃがむと、ネコが近付いて来た。
大きなネコで、体長だけで150センチはありそうだった。
佐和子の膝に顔をこすりつけてくる。
佐和子も嬉しそうに微笑んで、ネコの頭を撫でた。
「随分と人に慣れていますね」
「じゃあ、やっぱりあの村で飼われていたんだろう」
「可哀そうに。もう飼い主もいないのでしょう」
「人はみんな逃げたようだけどね。村は何も残っていないそうだよ」
二人はネコを憐れがり、車に乗せた。
大人しく、ネコは後部座席に横たわった。
「次の町まで連れて行こう。何か食べさせてやりたいよ」
「そうですね!」
次の町で乾物屋へ行き、ネコのエサはあるかと尋ねた。
店主が幾つか見繕ってくれる。
「一緒に旅しているんですかい?」
「ええ、今は車に乗っているんです」
佐和子が後部座席で窓から見ているネコを指差した。
「Robber Rover!(泥棒旅者)」
店主が叫んだ。
「奥さん! あのネコはダメだ! あいつはあちこちで気に入らないことがあると全部吹っ飛ばすっていう最悪の怪物なんだ!」
「なんですって?」
「危ないんだよ! あいつが来ると、どこでもありったけの食糧を出して機嫌を取らなきゃいけない! ここにも来ちまったかぁ!」
「あの……」
店主は半狂乱だ。
「なんであんな奴と一緒にいるんだ! あいつは絶対に人には慣れない! あんたら、脅されたのかい?」
「いいえ、とても懐いてくれたんで、ここまで一緒に」
「なんだって!」
目を丸くして店主が驚いていた。
佐和子は代金を払い、車に戻った。
康夫に今の店主の話を伝えた。
「他のネコと間違えているんだろう。この子は本当に大人しいネコじゃないか」
「そうですよね。絶対に人には慣れないってことでしたから、きっと見間違いでしょう」
それにしても町中が騒がしくなって来たので、二人は移動した。
森の中で、ネコに缶詰の餌を与える。
ネコは喜んで食べた。
「この子、どうしましょうかねぇ」
「そうだな。さっきの町で誰かに預けようと思っていたけど。これは他の町でも勘違いされて難しいかもしれないね」
「あなた、いっそ私たちで飼うというのはどうでしょう」
「うん、僕も考えていたよ。こんなにカワイイんだからね」
「はい!」
食べ終わったネコは毛づくろいを始めた。
お洒落な性格のようだ。
「ねえ、私たちと一緒に来る?」
「ニャー!」
二人が微笑んだ。
念のため、次の町で住民にネコを見せた。
やはり「Robber Rover」と恐れられた。
警察官らしき人間が来た。
「間違いない。お二人とも、危険ですのですぐに放すことをお勧めしますよ」
「でも……」
「この辺の人間はみんな知ってるんです。人間を殺すことは無いけど、機嫌を損ねた村や町は全滅ですよ。全身が雷に覆われ、口から物凄い光の玉を吐くんです。それで全部が消えてしまう」
「この子じゃないと思いますが」
警官が両手を拡げて首を横に振った。
「我々はみんな知っているんです。間違いありませんよ」
武田夫妻は黙って町を出た。
開けた場所に出る。
辺りに人家らしきものは見えない。
車の外へ、ネコを連れ出した。
「ねえ、あなたがもしも「Robber Rover」なら、私たちにも見せてもらえない?」
ネコがじっと佐和子の顔を見ていた。
やがてトコトコと歩き出し、二人から離れた。
突然尾が二つに割れ、激しい電流の弧が下から上に上がって行った。
二人は驚いてそれを見ていた。
やがて口から50センチ程もある光球を吐き、それが一気に空へ昇って行った。
《ドッガァァァァァーーーン!》
二人は唖然としてそれを見上げた。
ネコはまたトコトコと二人の所へ戻った。
佐和子がネコの頭を抱き、撫でた。
「まあ、あなただったのね。でもね、もうあなたを放したくないわ。あなたはいい子。ねぇ、もうあれはやめてね。そうしたら一緒に暮らせるから」
「にゃ」
「うん。じゃあ、あなたの名前を決めましょう。もうあなたは「Robber Rover」じゃないわ。あなたは「ロボ」。これからはロボとして、私たちと暮らしましょう」
「にゃ」
二人は旅行を取りやめ、パリへ戻った。
大使館内で一緒に暮らし始めた。
ある日、佐和子はロボのために首輪を買って来た。
「あなたの綺麗なブルーの瞳と一緒よ。ほら、アクアマリンの石だから」
ロボにアクアマリンを見せ、そっと首に巻いてやった。
ロボは大人しく巻かせ、とても喜んだ。
「とってもお似合いよ」
ロボは嬉しくて佐和子の膝に乗り、顔を舐めた。
その後、日本に帰った佐和子が倒れた。
病院では長期入院の必要があると言われた。
佐和子は断腸の思いで、親友にロボを預けた。
長い年月が過ぎた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「店長! 猫神様が、ロボに似合う首輪を探して欲しいとご連絡が」
出張から帰った「猫三昧」の店長に、従業員のタマが言った。
「そうかい。あ!」
「どうしました?」
「あるよ! ここにいる時は不味いから外したんだけど」
「はい?」
「親友だったロボの飼い主から預かってたんだ。ああ、忘れてたよ!」
「そうなんですか」
タマは経緯がよく分からない。
「そうだ、これもお渡ししなきゃ!」
店長が店の奥から、一本の首輪を持って来た。
「綺麗ですね!」
「そうだろう? この青いアクアマリンは、ロボの瞳の色にそっくりだろう」
「そういえば! 随分と濃い青ですよね!」
「でもなー。ちょっと革が古びてしまっているね」
「じゃあ、石はそのままで新調しましょうよ」
「そうだね。猫神様には随分とお世話になってるし!」
「ロボー! お前にお洒落な首輪を用意したぞー!」
石神に呼ばれ、ロボはトコトコ近づいた。
細いベルトを見せられた。
「にゃ!(その石は!)」
「よーし、締めてやるな」
首に巻かれる。
「おお! よく似合ってるぞ! お前の瞳と同じ、きれーな青だよな!」
「ニャー!(愛しのタカトラー! 嬉しいよー!)」
石神の子どもたちが次々に似合ってる、カッコイイと言って褒め称えた。
ロボは上機嫌になった。
しばらく、ロボは誰彼構わずに首輪を見せて褒めさせた。
ロボのちょっとした不満。
最近、誰も首輪を褒めてくれない。
「にゃー(首輪、どう?)」
「お腹空いたのか?」
「にゃ(いや、それでもいいけど)」
ムシャムシャ。
(ニャー(ササミは美味しい。でもちょっと不満))
一度、真っ赤な大きな石を首に巻かれたことがある。
「フッシャァァァァーーー!(ふっしゃぁぁぁぁーーー)」
思い切り引き千切り、子分の柳にぶつけた。
「イッターイ!」
「にゃ(ざまぁ)」
石神が出掛けていない夜。
ロボはいつも石神のベッドで独りで眠る。
時々、現われてロボを撫でながら微笑む懐かしい人。
「ロボ、幸せそうね」
「ニャー(うん!)」
「新しくしたその首輪、よく似合ってるわ」
「にゃー(愛しのタカトラがくれたの)」
「そう、良かったわね」
「にゃ(うん)」
ロボは嬉しくなり、いつも幸せに眠る。
武田夫妻はルーマニアのトランシルヴァニアを旅行していた。
東欧の古都を巡る旅行だった。
夫の武田康夫はフランス大使として就任し、それ以前もヨーロッパの様々な大使館を大使、副大使、参事官として歴任していた。
妻の佐和子も常に一緒に行動していた。
夫の康夫は優しい性格の中に芯の強さを持ち、妻の佐和子は夫を尊敬し、夫のために尽くそうと考えていた。
二人の夫婦仲は良く、一緒に旅行することがバカンスの常だった。
「数日前に、爆発事故があって、村が一つ無くなったそうだよ」
「まあ、怖い! そこを通るのですか?」
「うん、他に道は無いからね。でも、もう全部片付いているようだから、きっと大丈夫さ」
「気を付けて参りましょう」
パリから大使館の車で移動している。
余程のことが無い限り、車で移動していれば安全だ。
ヨーロッパの風景は美しい。
それは大森林を破壊して、徹底的に人間にとっての環境を整えた結果だ。
自然と共存するよりも、人間的に改造された場面が多い。
そのため、どの町も美しい形になって行った。
武田夫妻はそういうヨーロッパが好きだった。
だから時間が出来ると、あちこちへ旅行し、その美しさを堪能してきた。
途中で、爆発事故があった村の近くを通った。
「あなた、あれ!」
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近づくと大きな白いネコだった。
「もしかして、あの村にいたネコなのじゃないでしょうか」
「そうだね。この辺には人里は無いはずだから。誰かの飼い猫だったのかもしれないね」
車が近付いても、ネコはこちらを向いたまま道から動かない。
仕方なく、ネコの手前で車を止めた。
二人で降りて、ネコに近づいた。
やはりネコは逃げない。
「あら、カワイらしい!」
「そうだね」
佐和子が近くでしゃがむと、ネコが近付いて来た。
大きなネコで、体長だけで150センチはありそうだった。
佐和子の膝に顔をこすりつけてくる。
佐和子も嬉しそうに微笑んで、ネコの頭を撫でた。
「随分と人に慣れていますね」
「じゃあ、やっぱりあの村で飼われていたんだろう」
「可哀そうに。もう飼い主もいないのでしょう」
「人はみんな逃げたようだけどね。村は何も残っていないそうだよ」
二人はネコを憐れがり、車に乗せた。
大人しく、ネコは後部座席に横たわった。
「次の町まで連れて行こう。何か食べさせてやりたいよ」
「そうですね!」
次の町で乾物屋へ行き、ネコのエサはあるかと尋ねた。
店主が幾つか見繕ってくれる。
「一緒に旅しているんですかい?」
「ええ、今は車に乗っているんです」
佐和子が後部座席で窓から見ているネコを指差した。
「Robber Rover!(泥棒旅者)」
店主が叫んだ。
「奥さん! あのネコはダメだ! あいつはあちこちで気に入らないことがあると全部吹っ飛ばすっていう最悪の怪物なんだ!」
「なんですって?」
「危ないんだよ! あいつが来ると、どこでもありったけの食糧を出して機嫌を取らなきゃいけない! ここにも来ちまったかぁ!」
「あの……」
店主は半狂乱だ。
「なんであんな奴と一緒にいるんだ! あいつは絶対に人には慣れない! あんたら、脅されたのかい?」
「いいえ、とても懐いてくれたんで、ここまで一緒に」
「なんだって!」
目を丸くして店主が驚いていた。
佐和子は代金を払い、車に戻った。
康夫に今の店主の話を伝えた。
「他のネコと間違えているんだろう。この子は本当に大人しいネコじゃないか」
「そうですよね。絶対に人には慣れないってことでしたから、きっと見間違いでしょう」
それにしても町中が騒がしくなって来たので、二人は移動した。
森の中で、ネコに缶詰の餌を与える。
ネコは喜んで食べた。
「この子、どうしましょうかねぇ」
「そうだな。さっきの町で誰かに預けようと思っていたけど。これは他の町でも勘違いされて難しいかもしれないね」
「あなた、いっそ私たちで飼うというのはどうでしょう」
「うん、僕も考えていたよ。こんなにカワイイんだからね」
「はい!」
食べ終わったネコは毛づくろいを始めた。
お洒落な性格のようだ。
「ねえ、私たちと一緒に来る?」
「ニャー!」
二人が微笑んだ。
念のため、次の町で住民にネコを見せた。
やはり「Robber Rover」と恐れられた。
警察官らしき人間が来た。
「間違いない。お二人とも、危険ですのですぐに放すことをお勧めしますよ」
「でも……」
「この辺の人間はみんな知ってるんです。人間を殺すことは無いけど、機嫌を損ねた村や町は全滅ですよ。全身が雷に覆われ、口から物凄い光の玉を吐くんです。それで全部が消えてしまう」
「この子じゃないと思いますが」
警官が両手を拡げて首を横に振った。
「我々はみんな知っているんです。間違いありませんよ」
武田夫妻は黙って町を出た。
開けた場所に出る。
辺りに人家らしきものは見えない。
車の外へ、ネコを連れ出した。
「ねえ、あなたがもしも「Robber Rover」なら、私たちにも見せてもらえない?」
ネコがじっと佐和子の顔を見ていた。
やがてトコトコと歩き出し、二人から離れた。
突然尾が二つに割れ、激しい電流の弧が下から上に上がって行った。
二人は驚いてそれを見ていた。
やがて口から50センチ程もある光球を吐き、それが一気に空へ昇って行った。
《ドッガァァァァァーーーン!》
二人は唖然としてそれを見上げた。
ネコはまたトコトコと二人の所へ戻った。
佐和子がネコの頭を抱き、撫でた。
「まあ、あなただったのね。でもね、もうあなたを放したくないわ。あなたはいい子。ねぇ、もうあれはやめてね。そうしたら一緒に暮らせるから」
「にゃ」
「うん。じゃあ、あなたの名前を決めましょう。もうあなたは「Robber Rover」じゃないわ。あなたは「ロボ」。これからはロボとして、私たちと暮らしましょう」
「にゃ」
二人は旅行を取りやめ、パリへ戻った。
大使館内で一緒に暮らし始めた。
ある日、佐和子はロボのために首輪を買って来た。
「あなたの綺麗なブルーの瞳と一緒よ。ほら、アクアマリンの石だから」
ロボにアクアマリンを見せ、そっと首に巻いてやった。
ロボは大人しく巻かせ、とても喜んだ。
「とってもお似合いよ」
ロボは嬉しくて佐和子の膝に乗り、顔を舐めた。
その後、日本に帰った佐和子が倒れた。
病院では長期入院の必要があると言われた。
佐和子は断腸の思いで、親友にロボを預けた。
長い年月が過ぎた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「店長! 猫神様が、ロボに似合う首輪を探して欲しいとご連絡が」
出張から帰った「猫三昧」の店長に、従業員のタマが言った。
「そうかい。あ!」
「どうしました?」
「あるよ! ここにいる時は不味いから外したんだけど」
「はい?」
「親友だったロボの飼い主から預かってたんだ。ああ、忘れてたよ!」
「そうなんですか」
タマは経緯がよく分からない。
「そうだ、これもお渡ししなきゃ!」
店長が店の奥から、一本の首輪を持って来た。
「綺麗ですね!」
「そうだろう? この青いアクアマリンは、ロボの瞳の色にそっくりだろう」
「そういえば! 随分と濃い青ですよね!」
「でもなー。ちょっと革が古びてしまっているね」
「じゃあ、石はそのままで新調しましょうよ」
「そうだね。猫神様には随分とお世話になってるし!」
「ロボー! お前にお洒落な首輪を用意したぞー!」
石神に呼ばれ、ロボはトコトコ近づいた。
細いベルトを見せられた。
「にゃ!(その石は!)」
「よーし、締めてやるな」
首に巻かれる。
「おお! よく似合ってるぞ! お前の瞳と同じ、きれーな青だよな!」
「ニャー!(愛しのタカトラー! 嬉しいよー!)」
石神の子どもたちが次々に似合ってる、カッコイイと言って褒め称えた。
ロボは上機嫌になった。
しばらく、ロボは誰彼構わずに首輪を見せて褒めさせた。
ロボのちょっとした不満。
最近、誰も首輪を褒めてくれない。
「にゃー(首輪、どう?)」
「お腹空いたのか?」
「にゃ(いや、それでもいいけど)」
ムシャムシャ。
(ニャー(ササミは美味しい。でもちょっと不満))
一度、真っ赤な大きな石を首に巻かれたことがある。
「フッシャァァァァーーー!(ふっしゃぁぁぁぁーーー)」
思い切り引き千切り、子分の柳にぶつけた。
「イッターイ!」
「にゃ(ざまぁ)」
石神が出掛けていない夜。
ロボはいつも石神のベッドで独りで眠る。
時々、現われてロボを撫でながら微笑む懐かしい人。
「ロボ、幸せそうね」
「ニャー(うん!)」
「新しくしたその首輪、よく似合ってるわ」
「にゃー(愛しのタカトラがくれたの)」
「そう、良かったわね」
「にゃ(うん)」
ロボは嬉しくなり、いつも幸せに眠る。
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