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トラ&六花 異世界召喚 XⅥ
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俺は六花と毎日トランシルヴァニア周辺の警戒を怠らなかった。
あの「ガルマ」の無差別憑依は未だに脅威だった。
俺たちは対抗できるが、またあれをやられればトランシルヴァニアの住民たちの恐怖が最高潮になる。
軍も何も無い。
全てが崩壊し、何も機能しなくなる可能性もある。
獣人族は気のいい優しい連中だ。
誰にでも気軽に話し掛け、すぐに仲良くなって楽しくやる。
だから仲間意識が強く、助け合う心が強い。
その根幹が崩される。
「石神先生、今日も無事のようですね」
「そうだな。じゃあ、今日はこの辺にして帰るか」
「はい!」
平和なのはいいが、俺は不安だった。
「ガルマ」がこのままでいるはずはない。
では、どういう攻撃を仕掛けて来るのか。
俺が一番恐れている無差別憑依ではないのか。
ならば、もっと恐ろしい手段で来るのだろう。
それはどんなものなのか。
六花も口には出さないが、不安を抱いている。
俺には分かる。
六花の分泌する体液で分かる。
それくらい、俺たちはこの世界に来てヤりまくっていた。
何しろ身体の相性の最高の相手の女だ。
俺も「ちょっとは控えよう」とは微塵も思わなかった。
少し痩せたかもしれん。
俺はその間も、人族やエルフ族とも連絡を取っていた。
移動のスピードが速いので、直接出向いて話して行った。
獣人の国が決戦場になることは確実だった。
その日に備え、戦力を集結させていった。
エルフ族には飛行機械がある。
それで戦士たちを運んでもらう。
武器もだ。
他種族の土地であるが、魔王は全ての人間にとっての脅威であることは分かってくれた。
人族にも、ワイバーン騎士たちによって屈強な戦士や魔法使いたちを運んでもらった。
軍団を形成する規模ではないが、有能な者たちだ。
それに戦闘指揮に関しては人族が最もすぐれていた。
集団戦には必要な指揮官も揃って行く。
獣人族は身体能力が著しく高い。
俺は「黒笛」をまた100ほどクロピョンに作らせ、獣人族の戦士に配った。
近接戦闘では彼らが役立つだろう。
中距離は人族の魔法使いたちが担う。
空中からの襲撃は、エルフ族が飛行機械で。
しかし、主力はやはり俺と六花だ。
妖魔に対しては、ほとんど俺たちしか対抗出来ない。
「黒笛」はあるが、使いこなせるのはごく少数だろう。
最も警戒すべきは無差別憑依とあのレーザーの遠距離攻撃だ。
俺たちは準備を整えつつ、待った。
「ガルマ」は、まるで俺たちが出揃うのを待っていたかのようだった。
思えば、抵抗勢力を一気に潰すつもりだったのかもしれない。
俺たちがトランシルヴァニアに着いて二週間後。
「ガルマ」の総攻撃が始まった。
「石神先生!」
「ああ、こりゃ想像以上にでかい軍団だな」
「まずいですよ。4方面からの攻撃です」
「最初は、あの遠距離攻撃の奴だな。六花、お前は何とか都市を防御しろ」
「はい!」
「俺がすぐに潰して来る」
「分かりました!」
六花が都市を覆う結界を張る。
エネルギーを反射させる特殊な結界を作った。
リフレクト・バリアーと名付けた。
今までの結界よりも薄いが、反射することによって衝撃を軽減する。
その代わり、物理攻撃には弱いという欠点はある。
俺は外へ出て、遠距離攻撃の妖魔を潰しに行った。
エルフ族の飛行機械も同じく向かう。
遠距離攻撃の妖魔は接近されれば脆弱だ。
簡単に仕留められる。
俺は東方面を撃破し、北へ向かった。
眼下に人族と思しき連中が走って行くのを見た。
「ガルマ」の軍団のはずだが、人族がいることに驚いた。
「どこの連中だ?」
俺はクライスラー王国しか知らない。
この世界には、他にも人族がいるのか。
北の妖魔を潰し、俺は西へ向かった。
そちらにはエルフ族が行っているはずだが。
俺が西へ行くと、激しい戦闘中だった。
空を飛ぶタイプの魔獣にエルフ族が襲われている。
巨大なプテラノドンのような魔獣だ。
ドラゴンとは違った。
エルフ族は飛行機械のターレット機関銃を連射しているが、高速で飛行する魔獣は回避して行く。
空中戦の経験が無いのだから仕方が無い。
俺は「轟雷」で魔獣を落とした。
「大丈夫か!」
「助かりました! 突然襲われて」
「あとは俺がやる! お前たちは首都に戻って防衛してくれ!」
「はい!」
俺は西と南の遠距離攻撃の妖魔を潰し、首都へ戻った。
被害は無かった。
俺が空中で見た、人族の部隊の一部が城壁に近づいていた。
俺はここに来ていたアイザック宰相を呼び出して尋ねた。
「あれはクライスラー王国の人間か?」
「いいえ、恐らくは北のオイストラフ連邦の人間でしょう」
「そんな国があるのか!」
「はい。国交はありませんし、何しろ大分離れており、これまで交流したことも数えるほどしかありません」
「そんな遠い連中が来たのか」
「あの緑色の髪は、間違いないでしょう」
「「ガルマ」は、そこを拠点にしていたのか」
「多分。いくら探しても見つからなかったわけです」
フェンリルは訪れていたかもしれないが、何しろ広大な国らしい。
一年のほとんどを雪で覆われているということだった。
都市の外へ獣人の戦士たちが迎撃に出た。
人族が相手ならば、獣人族の方が優勢なはずだった。
「あれは!」
アイザックが蹴散らされる獣人族の戦士たちを見て驚いている。
力の差は歴然だった。
恐ろしく強い。
エルフ族が飛び立って魔法陣の矢を使い、何とか獣人族の生き残りを中へ戻すことが出来た。
あの強い人族が、続々と集まって来る。
数万はいそうだ。
それに、巨大な魔獣も何百も向かってくる。
敵の人族が跳ねた。
10メートル以上ある城壁を飛び越えて来る。
「まずい! 六花!」
「はい!」
俺と六花ですぐに対処した。
俺は外へ、六花は内部へ侵入した連中を。
内部では、すぐに戦闘が始まる。
城壁を挟んでの攻防になると考えていた俺たちは、後手に回ってしまった。
恐らくあの敵の人族は、多くの者には対処出来ないだろう。
ほんの一部の「黒笛」を持った戦士以外には無理だと判断した。
次々に跳び上がって城壁を越えて来る。
数が圧倒的に足りない。
城壁内の被害が拡大していくのが分かった。
プレッシャーの数で俺には分かる。
俺は人族を対処しながら、同時に城壁を破壊出来そうな巨大魔獣を「ブリューナク」で斃して行った。
4方向からの攻撃がきつい。
高速で移動しながら、波状的に敵を倒していくが、数が多いために間に合わなくなって来る。
空に巨大な飛行機械がやってきた。
「「ラグーン」を出してくれたのか!」
エルフ族の最高機密の飛行戦闘艇だった。
強大な兵器を積み、都市を蹂躙出来る戦闘力を持っている。
エルフ族が壊滅的な危機と判断した場合に出動するはずのものだった。
「この局面で来てくれたのか。ありがたい」
「ラグーン」は底部の砲塔を展開し、地上の敵の撃破を始めた。
巨大な魔獣も、砲撃に次々に沈んで行く。
それでも、まだ足りなかった。
こちらの戦力は、圧倒的な数の差で負けていた。
ついに城壁の一部が崩された。
「ラグーン」が砲撃を集中させて守ろうとしているが、間隙を縫って多くの敵の人族が侵入していく。
内部では既に乱戦になっていて、崩壊した城壁の現場へ有効な部隊が集まっていない。
俺も六花も、手が回らない。
現場では、味方が全て斃された。
数百の北の民族が王城へ向かい始める。
その時、巨大な「虚震花」が都市内から飛び出て、そのまま射線上の敵が消滅した。
「なんだ!」
六花ではない。
俺が向かうと、二人の子どもが俺に駆け寄って来た。
「「タカさーん!」」
ルーとハーだった。
「お前ら! どうしているんだ!」
「タカさんの力になりたくて!」
「私たちも戦うよ!」
「ばかやろう! ここは戦場だ! 子どもが来る場所じゃねぇ!」
叱っている暇が無い。
俺は二人に王城を守るように言った。
あそこならば、まだ敵はいないはずだ。
しばらく俺たちは必死に防衛戦を展開していた。
数に圧され、俺たちは劣勢だった。
死傷者がどんどん増えて行く。
その時、遠方から強大なプレッシャーを感じた。
また4方向からだ。
戦闘に夢中で、索敵が疎かになっていた。
六花も同じだったはずだ。
「間に合わねぇ!」
4方向から同時に王城へ熱線が向かって来た。
俺は結界を必死に張った。
熱線は間に合わず、王城へ襲う。
その時、同時に結界が展開された。
王城が覆われ、熱線は弾かれた。
「!」
俺は王城へ飛んだ。
「あれ? タカさん?」
「お前ら!」
懐かしい顔が俺を見ていた。
俺は大笑いしながら、抱き締めに行った。
あの「ガルマ」の無差別憑依は未だに脅威だった。
俺たちは対抗できるが、またあれをやられればトランシルヴァニアの住民たちの恐怖が最高潮になる。
軍も何も無い。
全てが崩壊し、何も機能しなくなる可能性もある。
獣人族は気のいい優しい連中だ。
誰にでも気軽に話し掛け、すぐに仲良くなって楽しくやる。
だから仲間意識が強く、助け合う心が強い。
その根幹が崩される。
「石神先生、今日も無事のようですね」
「そうだな。じゃあ、今日はこの辺にして帰るか」
「はい!」
平和なのはいいが、俺は不安だった。
「ガルマ」がこのままでいるはずはない。
では、どういう攻撃を仕掛けて来るのか。
俺が一番恐れている無差別憑依ではないのか。
ならば、もっと恐ろしい手段で来るのだろう。
それはどんなものなのか。
六花も口には出さないが、不安を抱いている。
俺には分かる。
六花の分泌する体液で分かる。
それくらい、俺たちはこの世界に来てヤりまくっていた。
何しろ身体の相性の最高の相手の女だ。
俺も「ちょっとは控えよう」とは微塵も思わなかった。
少し痩せたかもしれん。
俺はその間も、人族やエルフ族とも連絡を取っていた。
移動のスピードが速いので、直接出向いて話して行った。
獣人の国が決戦場になることは確実だった。
その日に備え、戦力を集結させていった。
エルフ族には飛行機械がある。
それで戦士たちを運んでもらう。
武器もだ。
他種族の土地であるが、魔王は全ての人間にとっての脅威であることは分かってくれた。
人族にも、ワイバーン騎士たちによって屈強な戦士や魔法使いたちを運んでもらった。
軍団を形成する規模ではないが、有能な者たちだ。
それに戦闘指揮に関しては人族が最もすぐれていた。
集団戦には必要な指揮官も揃って行く。
獣人族は身体能力が著しく高い。
俺は「黒笛」をまた100ほどクロピョンに作らせ、獣人族の戦士に配った。
近接戦闘では彼らが役立つだろう。
中距離は人族の魔法使いたちが担う。
空中からの襲撃は、エルフ族が飛行機械で。
しかし、主力はやはり俺と六花だ。
妖魔に対しては、ほとんど俺たちしか対抗出来ない。
「黒笛」はあるが、使いこなせるのはごく少数だろう。
最も警戒すべきは無差別憑依とあのレーザーの遠距離攻撃だ。
俺たちは準備を整えつつ、待った。
「ガルマ」は、まるで俺たちが出揃うのを待っていたかのようだった。
思えば、抵抗勢力を一気に潰すつもりだったのかもしれない。
俺たちがトランシルヴァニアに着いて二週間後。
「ガルマ」の総攻撃が始まった。
「石神先生!」
「ああ、こりゃ想像以上にでかい軍団だな」
「まずいですよ。4方面からの攻撃です」
「最初は、あの遠距離攻撃の奴だな。六花、お前は何とか都市を防御しろ」
「はい!」
「俺がすぐに潰して来る」
「分かりました!」
六花が都市を覆う結界を張る。
エネルギーを反射させる特殊な結界を作った。
リフレクト・バリアーと名付けた。
今までの結界よりも薄いが、反射することによって衝撃を軽減する。
その代わり、物理攻撃には弱いという欠点はある。
俺は外へ出て、遠距離攻撃の妖魔を潰しに行った。
エルフ族の飛行機械も同じく向かう。
遠距離攻撃の妖魔は接近されれば脆弱だ。
簡単に仕留められる。
俺は東方面を撃破し、北へ向かった。
眼下に人族と思しき連中が走って行くのを見た。
「ガルマ」の軍団のはずだが、人族がいることに驚いた。
「どこの連中だ?」
俺はクライスラー王国しか知らない。
この世界には、他にも人族がいるのか。
北の妖魔を潰し、俺は西へ向かった。
そちらにはエルフ族が行っているはずだが。
俺が西へ行くと、激しい戦闘中だった。
空を飛ぶタイプの魔獣にエルフ族が襲われている。
巨大なプテラノドンのような魔獣だ。
ドラゴンとは違った。
エルフ族は飛行機械のターレット機関銃を連射しているが、高速で飛行する魔獣は回避して行く。
空中戦の経験が無いのだから仕方が無い。
俺は「轟雷」で魔獣を落とした。
「大丈夫か!」
「助かりました! 突然襲われて」
「あとは俺がやる! お前たちは首都に戻って防衛してくれ!」
「はい!」
俺は西と南の遠距離攻撃の妖魔を潰し、首都へ戻った。
被害は無かった。
俺が空中で見た、人族の部隊の一部が城壁に近づいていた。
俺はここに来ていたアイザック宰相を呼び出して尋ねた。
「あれはクライスラー王国の人間か?」
「いいえ、恐らくは北のオイストラフ連邦の人間でしょう」
「そんな国があるのか!」
「はい。国交はありませんし、何しろ大分離れており、これまで交流したことも数えるほどしかありません」
「そんな遠い連中が来たのか」
「あの緑色の髪は、間違いないでしょう」
「「ガルマ」は、そこを拠点にしていたのか」
「多分。いくら探しても見つからなかったわけです」
フェンリルは訪れていたかもしれないが、何しろ広大な国らしい。
一年のほとんどを雪で覆われているということだった。
都市の外へ獣人の戦士たちが迎撃に出た。
人族が相手ならば、獣人族の方が優勢なはずだった。
「あれは!」
アイザックが蹴散らされる獣人族の戦士たちを見て驚いている。
力の差は歴然だった。
恐ろしく強い。
エルフ族が飛び立って魔法陣の矢を使い、何とか獣人族の生き残りを中へ戻すことが出来た。
あの強い人族が、続々と集まって来る。
数万はいそうだ。
それに、巨大な魔獣も何百も向かってくる。
敵の人族が跳ねた。
10メートル以上ある城壁を飛び越えて来る。
「まずい! 六花!」
「はい!」
俺と六花ですぐに対処した。
俺は外へ、六花は内部へ侵入した連中を。
内部では、すぐに戦闘が始まる。
城壁を挟んでの攻防になると考えていた俺たちは、後手に回ってしまった。
恐らくあの敵の人族は、多くの者には対処出来ないだろう。
ほんの一部の「黒笛」を持った戦士以外には無理だと判断した。
次々に跳び上がって城壁を越えて来る。
数が圧倒的に足りない。
城壁内の被害が拡大していくのが分かった。
プレッシャーの数で俺には分かる。
俺は人族を対処しながら、同時に城壁を破壊出来そうな巨大魔獣を「ブリューナク」で斃して行った。
4方向からの攻撃がきつい。
高速で移動しながら、波状的に敵を倒していくが、数が多いために間に合わなくなって来る。
空に巨大な飛行機械がやってきた。
「「ラグーン」を出してくれたのか!」
エルフ族の最高機密の飛行戦闘艇だった。
強大な兵器を積み、都市を蹂躙出来る戦闘力を持っている。
エルフ族が壊滅的な危機と判断した場合に出動するはずのものだった。
「この局面で来てくれたのか。ありがたい」
「ラグーン」は底部の砲塔を展開し、地上の敵の撃破を始めた。
巨大な魔獣も、砲撃に次々に沈んで行く。
それでも、まだ足りなかった。
こちらの戦力は、圧倒的な数の差で負けていた。
ついに城壁の一部が崩された。
「ラグーン」が砲撃を集中させて守ろうとしているが、間隙を縫って多くの敵の人族が侵入していく。
内部では既に乱戦になっていて、崩壊した城壁の現場へ有効な部隊が集まっていない。
俺も六花も、手が回らない。
現場では、味方が全て斃された。
数百の北の民族が王城へ向かい始める。
その時、巨大な「虚震花」が都市内から飛び出て、そのまま射線上の敵が消滅した。
「なんだ!」
六花ではない。
俺が向かうと、二人の子どもが俺に駆け寄って来た。
「「タカさーん!」」
ルーとハーだった。
「お前ら! どうしているんだ!」
「タカさんの力になりたくて!」
「私たちも戦うよ!」
「ばかやろう! ここは戦場だ! 子どもが来る場所じゃねぇ!」
叱っている暇が無い。
俺は二人に王城を守るように言った。
あそこならば、まだ敵はいないはずだ。
しばらく俺たちは必死に防衛戦を展開していた。
数に圧され、俺たちは劣勢だった。
死傷者がどんどん増えて行く。
その時、遠方から強大なプレッシャーを感じた。
また4方向からだ。
戦闘に夢中で、索敵が疎かになっていた。
六花も同じだったはずだ。
「間に合わねぇ!」
4方向から同時に王城へ熱線が向かって来た。
俺は結界を必死に張った。
熱線は間に合わず、王城へ襲う。
その時、同時に結界が展開された。
王城が覆われ、熱線は弾かれた。
「!」
俺は王城へ飛んだ。
「あれ? タカさん?」
「お前ら!」
懐かしい顔が俺を見ていた。
俺は大笑いしながら、抱き締めに行った。
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