1,252 / 2,859
二刀流
しおりを挟む
乾さんの店から戻り、病院に響子を送り届けた。
六花と一緒に、響子が夕飯を食べるまで部屋にいた。
響子は乾さんの赤ちゃんの話をずっとしていた。
夕飯を食べ終え、俺と六花は部屋を出た。
「響子、楽しそうでしたね」
「そうだな。あいつの夢でもあるからな」
「はい」
「子どもを産むことと、それまで生きることだ」
「はい」
六花の肩を叩いた。
「なに、俺たちがいる。大丈夫さ!」
「はい!」
俺たちは廊下を歩いた。
途中ですれ違うナースたちが挨拶していく。
「石神先生、お腹空きましたね」
「なんだよ、俺はもう帰るぞ」
「うちで夕飯をいかがですか?」
「お前のマンションに行くと、喰うよりも絞り出される方が多いだろう!」
「アハハハハハ!」
「大好きだけどな!」
二人で神谷町のスーパーで買い物をし、シチューを作った。
昼に散々食べたので、シチューの他は六花が買っていたオークラのパンを食べただけだ。
いつものようにDVDを二人で選んで見ながら愛し合った。
家には夜の11時頃に帰った。
遅く帰ったので、ロボが玄関から猛烈に甘えて来た。
俺の足に強めに頭をぶつけて来る。
抱き上げると顔を物凄い勢いで舐めて来た。
「「おかえりなさーい!」」
リヴィングで、亜紀ちゃんと柳が飲んでいた。
俺も風呂に手早く入り、加わる。
乾さんに赤ちゃんアンドロイドを渡した話をした。
「喜んでました?」
「ああ。早速名前を付けてさ」
「虎彦」の話をすると、二人とも喜んでいた。
「あー! 一緒に行けばよかったー!」
「いつでも遊びに行けよ」
「はい!」
ロボがずっと俺の膝にいる。
大きなネコなので、下半身を隣の椅子に乗せている。
「ロボ、甘えてますね」
「まあな。今日はちょっと遅くなったからな」
柳がお尻をポンポンすると、気持ちよさそうにノビをした。
「そういえば、あの「虎王」をどうします?」
「そうだよなぁ。あれはどこから来たのかも気になるよな」
「そうですよね。それに、二本あっても困りますし」
「二刀流かー」
「宮本武蔵ですか」
俺は宮本武蔵の話を少しした。
「武蔵は巨体で物凄い膂力があったんだな。だから重い日本刀を二本、自由に振るえたんだ」
「最初に身体ありきだったんですね」
「そうだな。弟子を取ったこともあるし、晩年は伊織という才能のある人間を養子にしたけど、結局武蔵の二刀流はものに出来なかった。日本刀は元々両手剣だからな。主にその重さから、片手では刃筋を通して振るうことが出来ないんだよ」
「力があればいいってことですか?」
柳が聞いて来る。
「まあ、力は大前提だけど、刀剣の設えもあるんだよ。斬るためには「刃筋」というものが必要なんだな。要はまっすぐに肉に入るために、刃先が力の加わる方向に対して垂直である必要がある。片手ではコントロールが必要だから、幅広でそれが分かりやすいものが必要なんだ」
「日本刀は幅はありませんもんね」
「そうだ。だから刃筋を通すためには、恐ろしく訓練が必要なはずだ」
「なるほどー」
「今は竹刀剣道だからな。もう刃筋を通す奴は少ないよ」
「子どもタカちゃんは、だから同田貫を折っちゃったんですね」
「うるせぇ!」
俺は亜紀ちゃんの皿から焼いたハムを取り上げて食べた。
「あーん! 最後の一切れだったのにー!」
俺はそろそろ寝ろと解散した。
ロボがベッドの中で俺の右腕を掴んだ。
「片手剣じゃねぇか」
笑いながら寝た。
翌朝の日曜日。
朝食の後で、俺は二振りの「虎王」を持って庭に出た。
亜紀ちゃんが一緒に見に来た。
鞘を抜いて両手に持つ。
「!」
突然、俺の中に膨大な何かが入って来た。
両手の「虎王」が互いに呼応しながら、俺の中を駆け巡って行く感覚だった。
しばらく続いて、俺は「理解」した。
「そうか」
俺は二刀を振るい、舞った。
「タカさん!」
亜紀ちゃんが叫んでいた。
戦闘の天才の亜紀ちゃんは、俺の動きで何かを感じたようだ。
俺は舞い続け、「確認」した。
「これが「虎王」か!」
「虎王」は両手に持つ、二刀流だった。
俺は30分も舞い続け、「虎王」の技が全て自分の中に納まったことを知った。
激しく汗をかき、亜紀ちゃんが駆け寄って来た。
「タカさん! 大丈夫ですか!」
「ああ、大丈夫だ」
「もう、ずっと舞い続けるのかと思いました!」
俺は「虎王」を鞘に納め、亜紀ちゃんを抱き締めた。
「大丈夫だ。亜紀ちゃん、俺は「虎王」をものにしたぞ」
「え?」
「「虎王」は二本を両手で振るう剣だったんだ。今それが分かった」
「それって!」
「俺の中に流れ込んで来た。「虎王」の中に眠っていた何かだ」
「タカさん……」
恐らく、歴代の「虎王」の主は、一本しか持っていなかったと思う。
俺が初めて二本の「虎王」を手にした。
そのことで「虎王」の中の何かの封印が外れ、俺の中に本当の「虎王」の能力が流れ込んで来た。
俺にはそれが、最高の「男女の愛」であるかのように感じられた。
俺が家の中に入ろうとすると、庭の隅からタヌ吉が駆けて来た。
「あーるーじーさーまー!」
走って来る途中で、服をビリビリと引き裂いていく。
裸のタヌ吉が俺に抱き着いた。
「主様!」
「おい!」
「ちょっと! タヌ吉さん!」
亜紀ちゃんが慌てて俺から引き離そうとした。
「主様! もう堪りません! いますぐに契りを!」
「何言ってんだ、お前!」
「タヌ吉さん!」
「ムッフォオォーーー!」
タヌ吉が奇声を発した。
とにかく興奮してどうにもならなくなっていることは分かる。
「クロピョン! タマ! タヌ吉を何とかしろ!」
クロピョンの触手がタヌ吉を巻き取り、タマが直接タヌ吉の額に手を当てて何かを唱えた。
タヌ吉の興奮は大分鎮まり、ハァハァと息をしていた。
しかし、タマの精神制御をもってしても、タヌ吉の興奮を全て鎮めることは出来ないようだった。
「一体どうしたんだ!」
「だってぇ! 主様が「虎王」の真の力を解放したのを知って!」
「それがどうした!」
「主様こそが、わたくしがずっと待って居りました連れ合いなのだと!」
「おい! 俺はお前のような大妖魔と連れ合ったり出来ねぇぞ!」
「いえ、もう主様の3割は神に等しいものに!」
「俺は人間だぁ!」
「さあ、永遠の時をわたくしと愛し合いましょう!」
「やめろ!」
俺の話を全く聞いていない。
俺はタマを見た。
「タマ! 説得しろ!」
「無理だ、主。タヌ吉は「虎王」の主と契ることこそが、存在の「核」なのだ」
「こないだお前らとは契っただろう!」
「タカさん!」
亜紀ちゃんが物凄い顔をしている。
しまった。
「ちょっと待て! 言葉の綾だぁ!」
「何したんですか!」
亜紀ちゃんが泣き出す。
「その話は後だ!」
俺は裸のタヌ吉を脇に抱いて飛んだ。
丹沢のベースキャンプでタヌ吉を満足させた。
俺が全力で攻め、タヌ吉はじきに幸せそうに眠った。
途中で何度もタヌ吉の姿が恐ろしい狼の化け物に変わり、俺も焦った。
5メートルを超える巨大な体躯に、1メートルのでかい頭。
ほとんど首元まで口が裂け、大きな牙が並んでいる。
顔の側面の大きな瞳は黒い空洞のようで、そこから更に身体の半分まで幾つもの裂けた目のようなものが並んでいる。
絶頂を迎えると人間の女の身体を維持出来ないのか、何度も化け物の姿になった。
満足したのか、タヌ吉は俺の首元に甘えて顔を寄せて来た。
「わたくしは、主様の敵を皆呑み干しましょう。きっと、必ず」
タヌ吉は俺から顔を離し、微笑んで言った。
片手で自分の腹をなでていた。
俺は全気力を奮い起こして、ニッコリと笑った。
六花と一緒に、響子が夕飯を食べるまで部屋にいた。
響子は乾さんの赤ちゃんの話をずっとしていた。
夕飯を食べ終え、俺と六花は部屋を出た。
「響子、楽しそうでしたね」
「そうだな。あいつの夢でもあるからな」
「はい」
「子どもを産むことと、それまで生きることだ」
「はい」
六花の肩を叩いた。
「なに、俺たちがいる。大丈夫さ!」
「はい!」
俺たちは廊下を歩いた。
途中ですれ違うナースたちが挨拶していく。
「石神先生、お腹空きましたね」
「なんだよ、俺はもう帰るぞ」
「うちで夕飯をいかがですか?」
「お前のマンションに行くと、喰うよりも絞り出される方が多いだろう!」
「アハハハハハ!」
「大好きだけどな!」
二人で神谷町のスーパーで買い物をし、シチューを作った。
昼に散々食べたので、シチューの他は六花が買っていたオークラのパンを食べただけだ。
いつものようにDVDを二人で選んで見ながら愛し合った。
家には夜の11時頃に帰った。
遅く帰ったので、ロボが玄関から猛烈に甘えて来た。
俺の足に強めに頭をぶつけて来る。
抱き上げると顔を物凄い勢いで舐めて来た。
「「おかえりなさーい!」」
リヴィングで、亜紀ちゃんと柳が飲んでいた。
俺も風呂に手早く入り、加わる。
乾さんに赤ちゃんアンドロイドを渡した話をした。
「喜んでました?」
「ああ。早速名前を付けてさ」
「虎彦」の話をすると、二人とも喜んでいた。
「あー! 一緒に行けばよかったー!」
「いつでも遊びに行けよ」
「はい!」
ロボがずっと俺の膝にいる。
大きなネコなので、下半身を隣の椅子に乗せている。
「ロボ、甘えてますね」
「まあな。今日はちょっと遅くなったからな」
柳がお尻をポンポンすると、気持ちよさそうにノビをした。
「そういえば、あの「虎王」をどうします?」
「そうだよなぁ。あれはどこから来たのかも気になるよな」
「そうですよね。それに、二本あっても困りますし」
「二刀流かー」
「宮本武蔵ですか」
俺は宮本武蔵の話を少しした。
「武蔵は巨体で物凄い膂力があったんだな。だから重い日本刀を二本、自由に振るえたんだ」
「最初に身体ありきだったんですね」
「そうだな。弟子を取ったこともあるし、晩年は伊織という才能のある人間を養子にしたけど、結局武蔵の二刀流はものに出来なかった。日本刀は元々両手剣だからな。主にその重さから、片手では刃筋を通して振るうことが出来ないんだよ」
「力があればいいってことですか?」
柳が聞いて来る。
「まあ、力は大前提だけど、刀剣の設えもあるんだよ。斬るためには「刃筋」というものが必要なんだな。要はまっすぐに肉に入るために、刃先が力の加わる方向に対して垂直である必要がある。片手ではコントロールが必要だから、幅広でそれが分かりやすいものが必要なんだ」
「日本刀は幅はありませんもんね」
「そうだ。だから刃筋を通すためには、恐ろしく訓練が必要なはずだ」
「なるほどー」
「今は竹刀剣道だからな。もう刃筋を通す奴は少ないよ」
「子どもタカちゃんは、だから同田貫を折っちゃったんですね」
「うるせぇ!」
俺は亜紀ちゃんの皿から焼いたハムを取り上げて食べた。
「あーん! 最後の一切れだったのにー!」
俺はそろそろ寝ろと解散した。
ロボがベッドの中で俺の右腕を掴んだ。
「片手剣じゃねぇか」
笑いながら寝た。
翌朝の日曜日。
朝食の後で、俺は二振りの「虎王」を持って庭に出た。
亜紀ちゃんが一緒に見に来た。
鞘を抜いて両手に持つ。
「!」
突然、俺の中に膨大な何かが入って来た。
両手の「虎王」が互いに呼応しながら、俺の中を駆け巡って行く感覚だった。
しばらく続いて、俺は「理解」した。
「そうか」
俺は二刀を振るい、舞った。
「タカさん!」
亜紀ちゃんが叫んでいた。
戦闘の天才の亜紀ちゃんは、俺の動きで何かを感じたようだ。
俺は舞い続け、「確認」した。
「これが「虎王」か!」
「虎王」は両手に持つ、二刀流だった。
俺は30分も舞い続け、「虎王」の技が全て自分の中に納まったことを知った。
激しく汗をかき、亜紀ちゃんが駆け寄って来た。
「タカさん! 大丈夫ですか!」
「ああ、大丈夫だ」
「もう、ずっと舞い続けるのかと思いました!」
俺は「虎王」を鞘に納め、亜紀ちゃんを抱き締めた。
「大丈夫だ。亜紀ちゃん、俺は「虎王」をものにしたぞ」
「え?」
「「虎王」は二本を両手で振るう剣だったんだ。今それが分かった」
「それって!」
「俺の中に流れ込んで来た。「虎王」の中に眠っていた何かだ」
「タカさん……」
恐らく、歴代の「虎王」の主は、一本しか持っていなかったと思う。
俺が初めて二本の「虎王」を手にした。
そのことで「虎王」の中の何かの封印が外れ、俺の中に本当の「虎王」の能力が流れ込んで来た。
俺にはそれが、最高の「男女の愛」であるかのように感じられた。
俺が家の中に入ろうとすると、庭の隅からタヌ吉が駆けて来た。
「あーるーじーさーまー!」
走って来る途中で、服をビリビリと引き裂いていく。
裸のタヌ吉が俺に抱き着いた。
「主様!」
「おい!」
「ちょっと! タヌ吉さん!」
亜紀ちゃんが慌てて俺から引き離そうとした。
「主様! もう堪りません! いますぐに契りを!」
「何言ってんだ、お前!」
「タヌ吉さん!」
「ムッフォオォーーー!」
タヌ吉が奇声を発した。
とにかく興奮してどうにもならなくなっていることは分かる。
「クロピョン! タマ! タヌ吉を何とかしろ!」
クロピョンの触手がタヌ吉を巻き取り、タマが直接タヌ吉の額に手を当てて何かを唱えた。
タヌ吉の興奮は大分鎮まり、ハァハァと息をしていた。
しかし、タマの精神制御をもってしても、タヌ吉の興奮を全て鎮めることは出来ないようだった。
「一体どうしたんだ!」
「だってぇ! 主様が「虎王」の真の力を解放したのを知って!」
「それがどうした!」
「主様こそが、わたくしがずっと待って居りました連れ合いなのだと!」
「おい! 俺はお前のような大妖魔と連れ合ったり出来ねぇぞ!」
「いえ、もう主様の3割は神に等しいものに!」
「俺は人間だぁ!」
「さあ、永遠の時をわたくしと愛し合いましょう!」
「やめろ!」
俺の話を全く聞いていない。
俺はタマを見た。
「タマ! 説得しろ!」
「無理だ、主。タヌ吉は「虎王」の主と契ることこそが、存在の「核」なのだ」
「こないだお前らとは契っただろう!」
「タカさん!」
亜紀ちゃんが物凄い顔をしている。
しまった。
「ちょっと待て! 言葉の綾だぁ!」
「何したんですか!」
亜紀ちゃんが泣き出す。
「その話は後だ!」
俺は裸のタヌ吉を脇に抱いて飛んだ。
丹沢のベースキャンプでタヌ吉を満足させた。
俺が全力で攻め、タヌ吉はじきに幸せそうに眠った。
途中で何度もタヌ吉の姿が恐ろしい狼の化け物に変わり、俺も焦った。
5メートルを超える巨大な体躯に、1メートルのでかい頭。
ほとんど首元まで口が裂け、大きな牙が並んでいる。
顔の側面の大きな瞳は黒い空洞のようで、そこから更に身体の半分まで幾つもの裂けた目のようなものが並んでいる。
絶頂を迎えると人間の女の身体を維持出来ないのか、何度も化け物の姿になった。
満足したのか、タヌ吉は俺の首元に甘えて顔を寄せて来た。
「わたくしは、主様の敵を皆呑み干しましょう。きっと、必ず」
タヌ吉は俺から顔を離し、微笑んで言った。
片手で自分の腹をなでていた。
俺は全気力を奮い起こして、ニッコリと笑った。
1
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
甘灯の思いつき短編集
甘灯
キャラ文芸
作者の思いつきで書き上げている短編集です。 (現在16作品を掲載しております)
※本編は現実世界が舞台になっていることがありますが、あくまで架空のお話です。フィクションとして楽しんでくださると幸いです。

幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。


身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

【完結】胃袋を掴んだら溺愛されました
成実
恋愛
前世の記憶を思い出し、お菓子が食べたいと自分のために作っていた伯爵令嬢。
天候の関係で国に、収める税を領地民のために肩代わりした伯爵家、そうしたら、弟の学費がなくなりました。
学費を稼ぐためにお菓子の販売始めた私に、私が作ったお菓子が大好き過ぎてお菓子に恋した公爵令息が、作ったのが私とバレては溺愛されました。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる