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便利屋 道間義徳
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インターホンが鳴った。
1階のオートロックからだ。
画像を確認し、石神さんが紹介して下さった「便利屋」さんだと分かった。
「便利屋の道間義徳です」
「御苦労様です。今開けますね」
主人の久遠さんは既に出掛けている。
便利屋さんは私たちの家の前まで来て、ドアのチャイムを鳴らした。
「はーい!」
ドアを開けると、180センチ近い長身の男性が立っていた。
ジーンズに厚手の前掛け。
上は派手な刺青のシャツを着ている。
石神さんから事前に伺っていたので、それほどの驚きは無かった。
逞しい身体に日焼けした肌。
顔は変わっているが、優しそうな雰囲気だった。
「わざわざすいません。どうぞお入り下さい」
便利屋さんは履いて来た地下足袋を脱ぎ、作業袋から新しい地下足袋を取り出して履いた。
スリッパを用意したが、そちらの方が動きやすいのだと言った。
奥のリヴィングで、冷たい麦茶を出した。
丁寧に礼を言われた。
確かに、一風変わってはいるが、礼儀正しい人なのはすぐに分かった。
名刺を出された。
《男一匹便利屋稼業 何でも言っておくんなせぇ 便利屋 道間義徳》
携帯の電話番号と住所が印刷してある。
住所の脇には「借り家」と印刷してあった。
意味はよく分からない。
「早速ですが、荷物の整理と伺っておりやす」
「ええ、主に主人の本なのですが、私だと結構重くて」
「あっしにお任せくだせぇ! 奥さんはどうぞごゆっくりとお昼寝でも」
「え、いいえ」
やはり優しい人のようだ。
「石神の旦那に言われて来やした。このあっしに全部お任せ下さって」
「ええ、でも私もやることがあるので」
私は便利屋さんを案内し、久遠さんの書斎の本を順番に箱詰めし、クッションを詰めてから箱の表に冊数とタイトルを書いて欲しいのだと話した。
久遠さんは多くの本を持っている。
お父様やお姉様も本がお好きだったようで、お二人のものもある。
数千冊はありそうだ。
まあ、石神さんはその何十だったが。
便利屋さんが一通り書棚を眺めた。
「あ! 『サーモン係長』がありやすね!」
「はい」
「あっしも全巻持っておりやす! 大好きなんですよ!」
「そうなんですか。実はうちの主人が原作をしてまして」
「えぇー! それはびっくりめんたいあんころもち!」
一瞬驚いたが、笑いが込み上げて来た。
「流石は石神の旦那のお知り合い!」
訳の分からない褒め方をされた。
私は笑いながら自分でやったものを便利屋さんにお見せして、同じようにやって欲しいと頼んだ。
「はい、了解いたしやした! お任せくだせぇ!」
便利屋さんにお願いして、私はリヴィングへ戻った。
お昼が近くなったので、鰻を注文した。
石神さんから、便利屋さんには鰻を食べさせて欲しいと言われている。
店の連絡先まで伺った。
「あの、早乙女と申しますが」
「ああ、石神先生から伺ってます! お届けですね!」
「はい」
驚いた。
石神さんが既に連絡してくれていたようだ。
「二重天井と、特上で宜しいですか?」
「はい」
「かしこまりました! 40分程でお届けいたします!」
「宜しくお願いします」
住所まで伝わっているようで、私は配達を待った。
40分後に鰻が届き、私は便利屋さんを呼んだ。
代金を支払おうとすると、既に石神さんが手配していたようだ。
申し訳ないと思ったが、あの方に頼んだのだから、そうなのだと納得した。
「ありがとうございます。でもお気遣い頂きまして」
「いいえ。石神さんから頼まれてますので。どうぞリヴィングへ」
便利屋さんを案内した。
部屋の作業は驚くほどに進んでいた。
本当に真面目で仕事の早い人だと分かった。
しかも丁寧だ。
テープは一つも撚れることなく、まっすぐに重ね目の中心を走っていた。
お茶を淹れて、便利屋さんを座らせた。
便利屋さんは「ほぇー」とか奇妙な声を発していたが、心から喜んでいるのが分かった。
「石神さんがいつもとってくれるお店ですね!」
「はい。教えて頂いて」
美味しい鰻だった。
私は二重天井というものを知らなかったが、鰻が二段に入っているらしい。
便利屋さんはずっと「美味しい」と言いながら召し上がっていた。
食後にお茶を淹れ直すと、便利屋さんが奇妙なことを言い出した。
「ところで奥さん、どうもここは見張られているようなんですが」
「はい?」
「随分と遠くからですよ。気になっちゃって」
「そうなんですか?」
分からない話だった。
でも、久遠さんのお仕事を考えると、その危険性は理解出来た。
「道間さんにはお分かりになるんですか?」
「ええ、血筋ってもんです。うちは奇妙なものが分かる血筋なんです」
「そうなんですか」
私は石神さんにご連絡した。
久遠さんにとも思ったが、便利屋さんは石神さんが紹介してくれた方だ。
石神さんの方が話が通るだろうと思った。
今日はご家族で旅行に行くと聞いていた。
「ああ、雪野さんですか」
「あの、お出かけの前にすみません。道間さんが先ほど」
「道間? 道間家の人間がいるんですか?」
「はい?」
一瞬話が見えず、石神さんに聞き返してしまった。
「あの、石神さんがご紹介して下さった便利屋さんですが」
「え?」
「道間義徳さんという……」
「は? あいつ、そんな名前だったんですか!」
「はい?」
電話の向こうで石神さんが大笑いされていた。
「そうだったんですか。いやー、ずっと前に出会った時に名前は聞いたことはあるんですが。すぐに忘れて、ずっと「便利屋」って呼んでたんですよ」
「そうだったんですか」
「そうかー、あいつ道間っていうのか」
「それで、道間さんが、うちが誰かに見張られているのだとおっしゃって」
「なんですって!」
「あの方には、そういうお力があるんですか?」
「すぐに行きます!」
石神さんはそう言って電話を切られた。
本当に2分後に石神さんとハーちゃんがいらした。
オートロックを開け、家に入ってもらった。
「便利屋!」
「旦那! ハーさん!」
「お前、道間家の人間だったのか」
「へぇ。うちの家系を御存知で?」
「まあな。今の当主の麗星さんとは親しいんだ」
「麗星……ああ! 本家の方ですね!」
石神さんが便利屋さんに確認した。
「あっちの方角ですねぇ。距離は30キロってとこですか」
「そんなに離れてて分かるのかよ」
「うちは「遠見」の家ですからね」
石神さんはハーちゃんを向いたが、ハーちゃんは首を横に振っていた。
「そうか。どんな奴か分かるか?」
「見る力もありやすが、どうも何かを飛ばすことも出来るみたいです」
「そんなことも分かるか」
「へぇ」
石神さんは、詳しい場所を便利屋さんに聞いていた。
「じゃあ雪野さん。俺が対応しますので」
「はい。あの、ここは危険なのでしょうか」
「すぐに片付けます。後で連絡しますから」
「はい、よろしくお願いします」
石神さんとハーちゃんが出て行き、15分後に戻った。
「もう大丈夫ですよ。俺も驚きました。まさかあんなに離れた場所からここが見張られていたなんて」
「やっぱり、本当だったんですね!」
「ええ。一応周辺はルーとハーに探らせてもいたんですけどね。あれほどの遠方になると」
「じゃあ、危なかったんですか」
「ええ。今は見張っているだけのようでしたが、攻撃手段もありました。便利屋、どうだ。まだ何か感じるか?」
「いえ、今はもう。旦那があっという間に斃しちゃいましたからね」
「それも分かったのかよ」
「へい」
私は石神さんたちと便利屋さんにお礼を言った。
「ああ、でもね、奥さん。この家にも物凄い物がありますから、多分大丈夫だったと思いますよ?」
「はい?」
便利屋さんは指で壁を指した。
「あっちにありやすね。大したもんだ。本家の道間でもあれだけのものは作れるかどうか」
便利屋さんが示したのは、私たちの寝室だった。
吉原龍子さんにいただいたお札がある。
もう一つは石神さんが持って来られた「柱」が置いてある。
石神さんは、確認しようとなさらなかった。
多分、もう分かっていたのだろう。
「じゃあ便利屋。俺たちは帰るから、後は宜しくな」
「へい! お任せくだせぇ!」
「今日の分は別料金を払うぞ」
「へ? いえいえ、とんでもございません」
「お前のお陰で、俺の大事な人たちが守れたんだ。ありがとうな」
「とんでも! 旦那のためでしたら、あっしは何だって」
石神さんは笑って帰られた。
私は葛餅を冷蔵庫から出した。
石神さんが、便利屋さんの好物なのだと言っていた。
冷えたものではなく、常温が好みなのだと伺った。
石神さんはいつもいろんな方のことを考えている。
久遠さんも私も、そして便利屋さんも。
三時に便利屋さんに休憩をお願いし、葛餅を出した。
「へ! はぁ! あっしの大好物でさぁ!」
また便利屋さんが奇妙な声を出した。
私は笑って、たくさん召し上がって下さいと言った。
1階のオートロックからだ。
画像を確認し、石神さんが紹介して下さった「便利屋」さんだと分かった。
「便利屋の道間義徳です」
「御苦労様です。今開けますね」
主人の久遠さんは既に出掛けている。
便利屋さんは私たちの家の前まで来て、ドアのチャイムを鳴らした。
「はーい!」
ドアを開けると、180センチ近い長身の男性が立っていた。
ジーンズに厚手の前掛け。
上は派手な刺青のシャツを着ている。
石神さんから事前に伺っていたので、それほどの驚きは無かった。
逞しい身体に日焼けした肌。
顔は変わっているが、優しそうな雰囲気だった。
「わざわざすいません。どうぞお入り下さい」
便利屋さんは履いて来た地下足袋を脱ぎ、作業袋から新しい地下足袋を取り出して履いた。
スリッパを用意したが、そちらの方が動きやすいのだと言った。
奥のリヴィングで、冷たい麦茶を出した。
丁寧に礼を言われた。
確かに、一風変わってはいるが、礼儀正しい人なのはすぐに分かった。
名刺を出された。
《男一匹便利屋稼業 何でも言っておくんなせぇ 便利屋 道間義徳》
携帯の電話番号と住所が印刷してある。
住所の脇には「借り家」と印刷してあった。
意味はよく分からない。
「早速ですが、荷物の整理と伺っておりやす」
「ええ、主に主人の本なのですが、私だと結構重くて」
「あっしにお任せくだせぇ! 奥さんはどうぞごゆっくりとお昼寝でも」
「え、いいえ」
やはり優しい人のようだ。
「石神の旦那に言われて来やした。このあっしに全部お任せ下さって」
「ええ、でも私もやることがあるので」
私は便利屋さんを案内し、久遠さんの書斎の本を順番に箱詰めし、クッションを詰めてから箱の表に冊数とタイトルを書いて欲しいのだと話した。
久遠さんは多くの本を持っている。
お父様やお姉様も本がお好きだったようで、お二人のものもある。
数千冊はありそうだ。
まあ、石神さんはその何十だったが。
便利屋さんが一通り書棚を眺めた。
「あ! 『サーモン係長』がありやすね!」
「はい」
「あっしも全巻持っておりやす! 大好きなんですよ!」
「そうなんですか。実はうちの主人が原作をしてまして」
「えぇー! それはびっくりめんたいあんころもち!」
一瞬驚いたが、笑いが込み上げて来た。
「流石は石神の旦那のお知り合い!」
訳の分からない褒め方をされた。
私は笑いながら自分でやったものを便利屋さんにお見せして、同じようにやって欲しいと頼んだ。
「はい、了解いたしやした! お任せくだせぇ!」
便利屋さんにお願いして、私はリヴィングへ戻った。
お昼が近くなったので、鰻を注文した。
石神さんから、便利屋さんには鰻を食べさせて欲しいと言われている。
店の連絡先まで伺った。
「あの、早乙女と申しますが」
「ああ、石神先生から伺ってます! お届けですね!」
「はい」
驚いた。
石神さんが既に連絡してくれていたようだ。
「二重天井と、特上で宜しいですか?」
「はい」
「かしこまりました! 40分程でお届けいたします!」
「宜しくお願いします」
住所まで伝わっているようで、私は配達を待った。
40分後に鰻が届き、私は便利屋さんを呼んだ。
代金を支払おうとすると、既に石神さんが手配していたようだ。
申し訳ないと思ったが、あの方に頼んだのだから、そうなのだと納得した。
「ありがとうございます。でもお気遣い頂きまして」
「いいえ。石神さんから頼まれてますので。どうぞリヴィングへ」
便利屋さんを案内した。
部屋の作業は驚くほどに進んでいた。
本当に真面目で仕事の早い人だと分かった。
しかも丁寧だ。
テープは一つも撚れることなく、まっすぐに重ね目の中心を走っていた。
お茶を淹れて、便利屋さんを座らせた。
便利屋さんは「ほぇー」とか奇妙な声を発していたが、心から喜んでいるのが分かった。
「石神さんがいつもとってくれるお店ですね!」
「はい。教えて頂いて」
美味しい鰻だった。
私は二重天井というものを知らなかったが、鰻が二段に入っているらしい。
便利屋さんはずっと「美味しい」と言いながら召し上がっていた。
食後にお茶を淹れ直すと、便利屋さんが奇妙なことを言い出した。
「ところで奥さん、どうもここは見張られているようなんですが」
「はい?」
「随分と遠くからですよ。気になっちゃって」
「そうなんですか?」
分からない話だった。
でも、久遠さんのお仕事を考えると、その危険性は理解出来た。
「道間さんにはお分かりになるんですか?」
「ええ、血筋ってもんです。うちは奇妙なものが分かる血筋なんです」
「そうなんですか」
私は石神さんにご連絡した。
久遠さんにとも思ったが、便利屋さんは石神さんが紹介してくれた方だ。
石神さんの方が話が通るだろうと思った。
今日はご家族で旅行に行くと聞いていた。
「ああ、雪野さんですか」
「あの、お出かけの前にすみません。道間さんが先ほど」
「道間? 道間家の人間がいるんですか?」
「はい?」
一瞬話が見えず、石神さんに聞き返してしまった。
「あの、石神さんがご紹介して下さった便利屋さんですが」
「え?」
「道間義徳さんという……」
「は? あいつ、そんな名前だったんですか!」
「はい?」
電話の向こうで石神さんが大笑いされていた。
「そうだったんですか。いやー、ずっと前に出会った時に名前は聞いたことはあるんですが。すぐに忘れて、ずっと「便利屋」って呼んでたんですよ」
「そうだったんですか」
「そうかー、あいつ道間っていうのか」
「それで、道間さんが、うちが誰かに見張られているのだとおっしゃって」
「なんですって!」
「あの方には、そういうお力があるんですか?」
「すぐに行きます!」
石神さんはそう言って電話を切られた。
本当に2分後に石神さんとハーちゃんがいらした。
オートロックを開け、家に入ってもらった。
「便利屋!」
「旦那! ハーさん!」
「お前、道間家の人間だったのか」
「へぇ。うちの家系を御存知で?」
「まあな。今の当主の麗星さんとは親しいんだ」
「麗星……ああ! 本家の方ですね!」
石神さんが便利屋さんに確認した。
「あっちの方角ですねぇ。距離は30キロってとこですか」
「そんなに離れてて分かるのかよ」
「うちは「遠見」の家ですからね」
石神さんはハーちゃんを向いたが、ハーちゃんは首を横に振っていた。
「そうか。どんな奴か分かるか?」
「見る力もありやすが、どうも何かを飛ばすことも出来るみたいです」
「そんなことも分かるか」
「へぇ」
石神さんは、詳しい場所を便利屋さんに聞いていた。
「じゃあ雪野さん。俺が対応しますので」
「はい。あの、ここは危険なのでしょうか」
「すぐに片付けます。後で連絡しますから」
「はい、よろしくお願いします」
石神さんとハーちゃんが出て行き、15分後に戻った。
「もう大丈夫ですよ。俺も驚きました。まさかあんなに離れた場所からここが見張られていたなんて」
「やっぱり、本当だったんですね!」
「ええ。一応周辺はルーとハーに探らせてもいたんですけどね。あれほどの遠方になると」
「じゃあ、危なかったんですか」
「ええ。今は見張っているだけのようでしたが、攻撃手段もありました。便利屋、どうだ。まだ何か感じるか?」
「いえ、今はもう。旦那があっという間に斃しちゃいましたからね」
「それも分かったのかよ」
「へい」
私は石神さんたちと便利屋さんにお礼を言った。
「ああ、でもね、奥さん。この家にも物凄い物がありますから、多分大丈夫だったと思いますよ?」
「はい?」
便利屋さんは指で壁を指した。
「あっちにありやすね。大したもんだ。本家の道間でもあれだけのものは作れるかどうか」
便利屋さんが示したのは、私たちの寝室だった。
吉原龍子さんにいただいたお札がある。
もう一つは石神さんが持って来られた「柱」が置いてある。
石神さんは、確認しようとなさらなかった。
多分、もう分かっていたのだろう。
「じゃあ便利屋。俺たちは帰るから、後は宜しくな」
「へい! お任せくだせぇ!」
「今日の分は別料金を払うぞ」
「へ? いえいえ、とんでもございません」
「お前のお陰で、俺の大事な人たちが守れたんだ。ありがとうな」
「とんでも! 旦那のためでしたら、あっしは何だって」
石神さんは笑って帰られた。
私は葛餅を冷蔵庫から出した。
石神さんが、便利屋さんの好物なのだと言っていた。
冷えたものではなく、常温が好みなのだと伺った。
石神さんはいつもいろんな方のことを考えている。
久遠さんも私も、そして便利屋さんも。
三時に便利屋さんに休憩をお願いし、葛餅を出した。
「へ! はぁ! あっしの大好物でさぁ!」
また便利屋さんが奇妙な声を出した。
私は笑って、たくさん召し上がって下さいと言った。
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