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御堂家の癒し Ⅶ
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夕飯はバーベキューだったが、今回は海鮮も多い。
まあ、今までのことを踏まえて、御堂家で全部用意してくれたのだ。
正巳さんと菊子さんは昼に重たいものを食べたので、俺が澪さんに言って鯛茶漬けを作らせてもらった。
だし汁を薄めに作り、鯛を炙ってから切り身にする。
隠し包丁を入れ、見栄えもよくした。
アサツキを刻み、三つ葉とゴマを入れ、だし汁に溶き卵をして注ぐ。
ジャングル・マスターが興味深そうに見ていた。
「お前も食べるか?」
「美味そうだな、くれ」
俺が作ってやると、喜んで食べた。
「なんだ、これは! 今まで喰ったことが無い!」
「日本の料理だからな。気に入ったか」
「ああ!」
たちまち食べて、子どもたちの地獄の餌場に行った。
御堂が止めようとしたが、俺が見ていろと言った。
「てめぇらの焼き方はなっちゃいねぇな!」
猛獣たちが目の端でジャングル・マスターを見る。
「俺が教えてやるよ。お前ら、美味いものを喰いたいんだろう?」
鬼娘が睨みつけるが、ジャングル・マスターに場所を空けた。
他の猛獣共も手を出さない。
御堂が驚いていた。
「いいか、お前らのはただ火を通すだけの蛮族の喰い方だ。文明人というのは、本当に美味いものを喰う」
そう言って、火の強度に応じた焼き方を示す。
中心部の火力の強い場所で表面を焼き、あとは端の火力の弱い場所でじっくりと焼く。
もちろん子どもたちも俺の焼き方で知ってはいるが、何しろ奪い合いがある。
のんびり焼いていると誰かに奪われてしまう。
質より量の法則なのだ。
ジャングル・マスターがアトマイザーを取り出し、何かの液体を肉にかけた。
「「「「「?」」」」」
「俺のピスだ」
「!」
「「「「?」」」」
亜紀ちゃんが、オシッコのことだと説明した。
「ワハハハハハ! どうだ、誰か食べてみるかぁ!」
子どもたちが驚いている間に、焼いていない肉にも、液体をかけた。
ジャングル・マスターは堂々といい焼き加減の肉を全部取り、テーブルに戻って来た。
「美味いな、この肉も!」
かぶりついて言う。
亜紀ちゃんが鬼の形相で来た。
「よせ、ブラフだ」
「!」
「どうだかな」
ジャングル・マスターは肉を頬張りながら言った。
亜紀ちゃんが戻り、子どもたちはまた肉を焼き始めた。
若干、勢いが無い。
よく焼いて食べるようになり、美味い焼き方でみんなが食べた。
「食事はよ、ちゃんと美味いものを喰わないとなぁ」
俺はジャングル・マスターが美食家なのだと言った。
「じゃあ、お食事は気を付けますね」
澪さんが言った。
「いや、こいつは材料さえやれば勝手に自分で作りますから。むしろ他人の料理はあまり食べたがりません」
「でも、さっきは石神さんが」
「タイガーの料理は美味い。俺が認める数少ない人間だ」
「え!」
「さっきのスープライスも流石だった。あんなに美味い物は俺も知らない」
御堂家のみんなが驚いている。
「当初は全員分の食材を集めるので大変だったんだ。俺が最初に取り掛かったのは、建築資材よりも食材だったよな」
「そうだ。タイガーは物事の優先順位を知っている。人間はちゃんとした食事をしなければ、いい仕事は出来ない」
「ジェイたちは自分で調達しているけど、申し訳ないんですが、こいつの分だけは御堂家で揃えてもらえますか?」
「それはもう! 必要なものを言って下さればいつでも」
ジェイたちにも専門の料理人がついている。
ちゃんとした食材も頼めるが、俺は敢えて御堂家に頼んだ。
御堂家との繋がりを強くするためだ。
亜紀ちゃんたちが十分に食べ、こっちのテーブルに来る。
「私たちの中から堂々と肉を持ってったのはあなたが初めてです」
「そうかい」
ジャングル・マスターが笑っていた。
「でも、次からはやられませんよ」
「ワハハハハ!」
子どもたちに食事の後片付けをさせ、また大人たちで飲んだ。
ジャングル・マスターは酒を飲まない。
フレッシュジュースを用意した。
「ジャングル・マスターさんは、どうして石神の仕事を引き受けたんですか?」
御堂が聞いた。
「引き受けたんじゃない。俺から頼んだ」
「え?」
ジャングル・マスターが語り出した。
「レイチェル・コシノの事件だ。俺は感動した。俺は独自のソースから、あの事件の全容を知っていた。タイガーはたった一人の女のためにアメリカと戦い、その女を殺された怒りでアメリカを叩きのめした」
「そうですね」
「最高だ。こいつは真の愛を持っている。人を殺すほどの愛を持っている人間は多い。でも、国を、しかも超大国を殺すほどの愛を持っている奴はいない」
「石神は、そうですね」
ジャングル・マスターがニコリと笑った。
「タイガーは、絶対にやる。何が何でもやる。必ずやる」
「はい」
「だから俺は頼んだ。タイガーの敵は恐ろしい。世界を破滅させるほどのマイナスの愛を持った奴だ」
「マイナスの愛……」
「それも愛だよ。この宇宙は愛が全てだ。生み出すのも破壊するのも、愛だ。「カルマ」は愛のために、世界を滅ぼそうとしている」
「なんですって!」
「マサツグ。それをお前も理解しろ。ニュートン物理学には、「作用反作用の法則」がある」
「え?」
「滅ぼそうとすれば、それを止めようとする力が働く」
「じゃあ!」
「タイガーが生まれた。そして「カルマ」が生まれた。これはハルマゲドンだ」
「!」
ジャングル・マスターは、ジュースに氷を入れた。
マドラーで軽くシェイクする。
「俺の中には、ナバホ族の血が流れている。まあ、随分といろんな血が入ってもいるけどな。でも、最近じゃ少しはマシになったが、インディアンの血を引く人間が社会で上に立つことは難しいんだ」
「はい」
「だから俺は自分を生み出した。誰もが否定し邪魔をするから、俺は俺になった」
「はい」
「タイガーは、最初に俺に会った時に言ったんだ。「無限の正義はどこにも存在しない。逆に、耐えられないほどの不正が荒れ狂っている」。ジャン=リュック・ナンシーの言葉だそうだ。俺に「このことをどう思うか」と聞いた」
「それで?」
「すべては愛だと答えた」
「なるほど」
「タイガーは俺の手を握り、一緒に戦おうと言ってくれた。俺はあの日が人生で最高の日になった」
「そうですか」
御堂が嬉しそうに笑った。
「それにタイガーとは随分と前に会っていたしな」
「?」
「不思議な縁だったよな」
俺とジャングル・マスターが笑った。
「タイガーは俺に言った。アラスカの基地は序盤戦なのだと」
「はい」
「本当の俺の戦いは日本にある。タイガーの親友を日本の指導者にすることが、俺の使命だと言った」
「はい」
「俺は正直に言えば、どうでも良かった。タイガーが望むことをするだけだと思っていた。だから日本語をマスターし、日本のことを調べていった。そうした中で、タイガーから手紙が届いた」
「はい」
《(覆された宝石)のやうな朝 何人か戸口にて誰かとさゝやく それは神の生誕の日。》
「そう書かれていた。俺はそれで全てを悟った」
「すいません、よく分かりません」
「いずれ、お前にも分かる日が来る。人間に、国に……まあ、今はいい」
ジャングル・マスターはもう寝ると言った。
一人で自分の建物に歩いて行った。
「個性的だけど、本当にいい人だね」
御堂が言った。
ほとんど、御堂とジャングル・マスターとが話していた。
「あいつは両親を軍人に殺されたんだ」
「え!」
「当時は未だインディアンへの差別が酷くてな。泣き寝入りするしかなかった」
「そんな」
御堂家の人々が驚いている。
「交通事故だった。酔って運転していた軍の連中が、ジャングル・マスターの両親の乗った車を壁に激突させた。でもそれは単なる運転ミスで勝手に死んだことになった」
「……」
「その時にな、今のターナー少将が証拠を集め、ジャングル・マスターへ賠償金を支払うように手配した。「アメリカ国民を軍が殺した。絶対に許してはならない」とな。ジャングル・マスターはその金で教育を受け、一時はマリーンの情報将校にまで上り詰めた」
「そうだったのか」
「その後で軍を退役し、民間で働くようになった。そして、レイの事件を知り、俺の所へ来たというわけだ」
「どうして軍を辞めたのかね?」
正巳さんが聞いて来た。
「詳しい事情は知りません。ただ、あいつは「自分の運命を見た」と言っていました」
「そうか……」
「頭が良くて豪快な方でしたけど、どこか寂しそうな人ですね」
澪さんがそう言った。
「そうですね」
亜紀ちゃんたちが来た。
「ギター、お願いします!」
俺は笑って御堂にギターを借りた。
御堂との思い出の曲、『ベルガマスク組曲』を弾いた。
まあ、今までのことを踏まえて、御堂家で全部用意してくれたのだ。
正巳さんと菊子さんは昼に重たいものを食べたので、俺が澪さんに言って鯛茶漬けを作らせてもらった。
だし汁を薄めに作り、鯛を炙ってから切り身にする。
隠し包丁を入れ、見栄えもよくした。
アサツキを刻み、三つ葉とゴマを入れ、だし汁に溶き卵をして注ぐ。
ジャングル・マスターが興味深そうに見ていた。
「お前も食べるか?」
「美味そうだな、くれ」
俺が作ってやると、喜んで食べた。
「なんだ、これは! 今まで喰ったことが無い!」
「日本の料理だからな。気に入ったか」
「ああ!」
たちまち食べて、子どもたちの地獄の餌場に行った。
御堂が止めようとしたが、俺が見ていろと言った。
「てめぇらの焼き方はなっちゃいねぇな!」
猛獣たちが目の端でジャングル・マスターを見る。
「俺が教えてやるよ。お前ら、美味いものを喰いたいんだろう?」
鬼娘が睨みつけるが、ジャングル・マスターに場所を空けた。
他の猛獣共も手を出さない。
御堂が驚いていた。
「いいか、お前らのはただ火を通すだけの蛮族の喰い方だ。文明人というのは、本当に美味いものを喰う」
そう言って、火の強度に応じた焼き方を示す。
中心部の火力の強い場所で表面を焼き、あとは端の火力の弱い場所でじっくりと焼く。
もちろん子どもたちも俺の焼き方で知ってはいるが、何しろ奪い合いがある。
のんびり焼いていると誰かに奪われてしまう。
質より量の法則なのだ。
ジャングル・マスターがアトマイザーを取り出し、何かの液体を肉にかけた。
「「「「「?」」」」」
「俺のピスだ」
「!」
「「「「?」」」」
亜紀ちゃんが、オシッコのことだと説明した。
「ワハハハハハ! どうだ、誰か食べてみるかぁ!」
子どもたちが驚いている間に、焼いていない肉にも、液体をかけた。
ジャングル・マスターは堂々といい焼き加減の肉を全部取り、テーブルに戻って来た。
「美味いな、この肉も!」
かぶりついて言う。
亜紀ちゃんが鬼の形相で来た。
「よせ、ブラフだ」
「!」
「どうだかな」
ジャングル・マスターは肉を頬張りながら言った。
亜紀ちゃんが戻り、子どもたちはまた肉を焼き始めた。
若干、勢いが無い。
よく焼いて食べるようになり、美味い焼き方でみんなが食べた。
「食事はよ、ちゃんと美味いものを喰わないとなぁ」
俺はジャングル・マスターが美食家なのだと言った。
「じゃあ、お食事は気を付けますね」
澪さんが言った。
「いや、こいつは材料さえやれば勝手に自分で作りますから。むしろ他人の料理はあまり食べたがりません」
「でも、さっきは石神さんが」
「タイガーの料理は美味い。俺が認める数少ない人間だ」
「え!」
「さっきのスープライスも流石だった。あんなに美味い物は俺も知らない」
御堂家のみんなが驚いている。
「当初は全員分の食材を集めるので大変だったんだ。俺が最初に取り掛かったのは、建築資材よりも食材だったよな」
「そうだ。タイガーは物事の優先順位を知っている。人間はちゃんとした食事をしなければ、いい仕事は出来ない」
「ジェイたちは自分で調達しているけど、申し訳ないんですが、こいつの分だけは御堂家で揃えてもらえますか?」
「それはもう! 必要なものを言って下さればいつでも」
ジェイたちにも専門の料理人がついている。
ちゃんとした食材も頼めるが、俺は敢えて御堂家に頼んだ。
御堂家との繋がりを強くするためだ。
亜紀ちゃんたちが十分に食べ、こっちのテーブルに来る。
「私たちの中から堂々と肉を持ってったのはあなたが初めてです」
「そうかい」
ジャングル・マスターが笑っていた。
「でも、次からはやられませんよ」
「ワハハハハ!」
子どもたちに食事の後片付けをさせ、また大人たちで飲んだ。
ジャングル・マスターは酒を飲まない。
フレッシュジュースを用意した。
「ジャングル・マスターさんは、どうして石神の仕事を引き受けたんですか?」
御堂が聞いた。
「引き受けたんじゃない。俺から頼んだ」
「え?」
ジャングル・マスターが語り出した。
「レイチェル・コシノの事件だ。俺は感動した。俺は独自のソースから、あの事件の全容を知っていた。タイガーはたった一人の女のためにアメリカと戦い、その女を殺された怒りでアメリカを叩きのめした」
「そうですね」
「最高だ。こいつは真の愛を持っている。人を殺すほどの愛を持っている人間は多い。でも、国を、しかも超大国を殺すほどの愛を持っている奴はいない」
「石神は、そうですね」
ジャングル・マスターがニコリと笑った。
「タイガーは、絶対にやる。何が何でもやる。必ずやる」
「はい」
「だから俺は頼んだ。タイガーの敵は恐ろしい。世界を破滅させるほどのマイナスの愛を持った奴だ」
「マイナスの愛……」
「それも愛だよ。この宇宙は愛が全てだ。生み出すのも破壊するのも、愛だ。「カルマ」は愛のために、世界を滅ぼそうとしている」
「なんですって!」
「マサツグ。それをお前も理解しろ。ニュートン物理学には、「作用反作用の法則」がある」
「え?」
「滅ぼそうとすれば、それを止めようとする力が働く」
「じゃあ!」
「タイガーが生まれた。そして「カルマ」が生まれた。これはハルマゲドンだ」
「!」
ジャングル・マスターは、ジュースに氷を入れた。
マドラーで軽くシェイクする。
「俺の中には、ナバホ族の血が流れている。まあ、随分といろんな血が入ってもいるけどな。でも、最近じゃ少しはマシになったが、インディアンの血を引く人間が社会で上に立つことは難しいんだ」
「はい」
「だから俺は自分を生み出した。誰もが否定し邪魔をするから、俺は俺になった」
「はい」
「タイガーは、最初に俺に会った時に言ったんだ。「無限の正義はどこにも存在しない。逆に、耐えられないほどの不正が荒れ狂っている」。ジャン=リュック・ナンシーの言葉だそうだ。俺に「このことをどう思うか」と聞いた」
「それで?」
「すべては愛だと答えた」
「なるほど」
「タイガーは俺の手を握り、一緒に戦おうと言ってくれた。俺はあの日が人生で最高の日になった」
「そうですか」
御堂が嬉しそうに笑った。
「それにタイガーとは随分と前に会っていたしな」
「?」
「不思議な縁だったよな」
俺とジャングル・マスターが笑った。
「タイガーは俺に言った。アラスカの基地は序盤戦なのだと」
「はい」
「本当の俺の戦いは日本にある。タイガーの親友を日本の指導者にすることが、俺の使命だと言った」
「はい」
「俺は正直に言えば、どうでも良かった。タイガーが望むことをするだけだと思っていた。だから日本語をマスターし、日本のことを調べていった。そうした中で、タイガーから手紙が届いた」
「はい」
《(覆された宝石)のやうな朝 何人か戸口にて誰かとさゝやく それは神の生誕の日。》
「そう書かれていた。俺はそれで全てを悟った」
「すいません、よく分かりません」
「いずれ、お前にも分かる日が来る。人間に、国に……まあ、今はいい」
ジャングル・マスターはもう寝ると言った。
一人で自分の建物に歩いて行った。
「個性的だけど、本当にいい人だね」
御堂が言った。
ほとんど、御堂とジャングル・マスターとが話していた。
「あいつは両親を軍人に殺されたんだ」
「え!」
「当時は未だインディアンへの差別が酷くてな。泣き寝入りするしかなかった」
「そんな」
御堂家の人々が驚いている。
「交通事故だった。酔って運転していた軍の連中が、ジャングル・マスターの両親の乗った車を壁に激突させた。でもそれは単なる運転ミスで勝手に死んだことになった」
「……」
「その時にな、今のターナー少将が証拠を集め、ジャングル・マスターへ賠償金を支払うように手配した。「アメリカ国民を軍が殺した。絶対に許してはならない」とな。ジャングル・マスターはその金で教育を受け、一時はマリーンの情報将校にまで上り詰めた」
「そうだったのか」
「その後で軍を退役し、民間で働くようになった。そして、レイの事件を知り、俺の所へ来たというわけだ」
「どうして軍を辞めたのかね?」
正巳さんが聞いて来た。
「詳しい事情は知りません。ただ、あいつは「自分の運命を見た」と言っていました」
「そうか……」
「頭が良くて豪快な方でしたけど、どこか寂しそうな人ですね」
澪さんがそう言った。
「そうですね」
亜紀ちゃんたちが来た。
「ギター、お願いします!」
俺は笑って御堂にギターを借りた。
御堂との思い出の曲、『ベルガマスク組曲』を弾いた。
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