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堂前家、訪問
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7月最初の金曜日。
俺は堂前組を訪問した。
石神はやはり、一緒に来てはくれなかった。
堂前家に要件は伝えている。
神宮寺磯良の協力を得るためだ。
下落合に広大な土地を構えた日本家屋だった。
立派な門には「堂前」の表札が下がっているだけだった。
チャイムを鳴らすと、脇の通用門が開き、若い男が出て来た。
「早乙女です。お約束通りに参りました」
男は一礼し、俺を中へ案内した。
飛び石の上を歩き、俺は玄関に着き、中へ入れられる。
広い上がり框にスリッパが出され、俺は廊下を進んだ。
奥の座敷に座らされ、茶を出された。
しばらくすると、和服姿の初老の男と、10代と思われる美しい娘が入って来た。
「堂前です。これは娘の帰蝶。今日は早乙女さんからお話があるとのことで」
俺は土産の菓子を渡し、用件を切り出した。
「お宅にいらっしゃる、神宮寺磯良君のことで。俺は今警察内で特殊な部署を立ち上げている最中でして」
「ほう」
「超常的な現象に対処するセクションです」
「ほう」
堂前は驚かない。
「それで、警察内で対処が難しいことから、外部の特殊能力を持った方にご協力を仰ぐことになりまして」
あまりにも直接過ぎる申し出だとは思う。
しかし、石神と相談の上、まずはぶつけようということになった。
あいつの勘がそう訴えているのだろう。
「その部署に、うちの磯良を」
「はい。磯良君は、あらゆるものを「斬る」力を持っているのだと聞きまして」
「それはなんとも、お応えに困りますな」
予想通りの回答だった。
「こちらには、相応の謝礼を払う用意があります」
「ほう」
「ご希望の金額を提示頂ければ、上に諮ってみます」
「そうですか。でも困りましたな」
俺は石神と相談した言葉を述べた。
「吉原龍子の遺言です」
「……」
突然襖が開いた。
隣の部屋にいたと思われる少年が立っていた。
「龍子さんの?」
磯良だろうと思った。
女性と見紛うばかりの美しい顔立ちだった。
少し石神を彷彿とさせる。
あいつの顔も美しい。
背は小学五年生にしては大きい。
165センチはありそうだった。
「君が神宮寺磯良君だね」
「そうです」
堂前と帰蝶と紹介された娘が磯良を見ていた。
「磯良、まだ話し中だ。下がっていなさい」
「ダメだ。龍子さんの名前が出たからには、俺はやりますよ」
「磯良! まだダメよ!」
「帰蝶さん。俺は龍子さんには並々ならない恩義があるんだ。やらせてもらいます」
急な展開に、俺の方が戸惑っていた。
今日は堂前の反応を見るつもりで来たのだ。
本人と会えるとも思っていなかった。
堂前組の重要人物のはずだった。
だから、徹底的に隠される、その覚悟だった。
「磯良君。君は吉原龍子を知っているんだね?」
「そうです。俺は龍子さんに救われたんだ。堂前家にも世話にはなっているけど、龍子さんがいなきゃ、俺はこうして生きてない」
「磯良、この人は警察の人だ」
「ああ」
「お前はまだ小学生だ。大人の世界に顔を突っ込むのはまだ早い」
磯良が笑った。
「堂前さん、今更何を言ってるんですか」
「……」
「早乙女さんか。いいですよ、手伝ってやる。金もくれるんでしょう?」
「ああ、用意する」
「じゃあ、金は堂前さんにやってください」
「君の分もちゃんと支払うよ」
「俺はいいですよ。龍子さんへの恩返しですから」
大人びた口を利く子どもだった。
俺は神宮寺磯良という少年の生い立ちの厳しさを感じた。
「俺の「無影刀」とか「無限斬」の力が欲しいんでしょう? いいですよ、幾らでも使ってやる」
「磯良!」
「堂前さん。あの龍子さんが紹介したんだ。何も隠すことはないですよ」
「お前!」
「相手は?」
「化け物だ。あやかし、妖怪、妖魔、そんな連中だ」
「分かった、問題ないです。いつでも呼んでください。ああ、金の話は堂前さんと頼みますよ。俺は関係ない」
「そうか、ありがとう」
「あんた、龍子さんとはどういう関係だったんです?」
俺はマンションでの日々や、吉原龍子の最期と遺産の話をした。
堂前と帰蝶も驚いていた。
「じゃあ、やっぱり俺の出番だな。龍子さんがそれだけ信頼したんだ。俺も協力のし甲斐がある」
「ありがとう」
磯良は部屋を出た。
堂前が苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「お父さん、仕方ないよ」
「うるせぇ!」
「堂前さん。あんたの仕事に口を出すつもりはない。でも、磯良君はお借りするよ」
「分かったよ!」
「それで、金はどうする」
堂前が指を一本立てた。
「一万円」
「バカヤロウ! 一回一億だ!」
「分かった」
「なに!」
堂前が驚いていた。
「妖魔一体につき、その金額を払おう。特別な任務には、更にボーナスを付ける」
「随分と気前がいいな」
「俺たちは本気だからな。最近の怪物の事件は知っているか?」
マスコミにはまだ出ていないが、裏社会には情報が回っているだろう。
「渋谷の件とかはな。突然人間が化け物に変わるってやつだろう?」
「そうだ。だがあれはまだ前哨戦だ。これから日本国内で、ああいう化け物と戦うことになるかもしれない」
「なんだ、そりゃ」
「世界的なテロリストの攻撃だ。そのうち、嫌になる程騒がれるだろう」
「おい」
「渋谷の化け物も、ある特殊能力者が解決した。俺たちは、もっと特別な力を求めている」
「ほんとかよ」
堂前に動揺が無いのは、既にそういう世界に関わっているからだろう。
拝み屋として磯良を使っているのだ。
「おい」
「なんだ?」
「磯良よ。大事にしてくれよな」
「お前たちの資金源だしな」
「そうじゃねぇよ」
堂前が少し迷ったような顔をした。
「俺たちにとっても、磯良は大事な人間なんだ。血の繋がりはねぇけどな。そのうち、この帰蝶か妹の胡蝶と結婚させるつもりだ」
「なんだと?」
「本当だよ! だから大事なんだって言ってるだろう! お前はヤクザなんかの言葉は信じないかもしれねぇけどな」
「いや、信じるよ。あんたは嘘を言って無い」
「ヘッ! ポリと馴れ合うつもりもないんだけどよ」
堂前がはにかむように笑った。
「磯良は俺たちの命を救ってくれたんだ。俺はヤクザだけどよ、貰った恩義は返してぇと思ってる」
「そうなのか」
「あいつはまだガキだが、いい奴だぜ。本当にな。ちょっとヒネてるとこはあるけどな」
「そうか」
「うちの組を継がせたいとも思ってる。だけど、あいつが嫌がるならそれでもいい。娘と結婚させて、幸せになってくれればな」
「お前もいい奴だな」
「何言ってやがる。おい、金は確かなんだろうな!」
「もちろんだ。一度、磯良の力を見てみたい。その件でも1億を払う」
「そんなにはいらないよ。磯良のために、十分にもらえばそれでいい」
「分かった」
俺は席を立とうとした。
「おい、お前。警察がヤクザと組んでもいいのか?」
「そんなことを言ってられる相手じゃない。自衛隊だって覚束ない相手なんだ」
「それほどのことかよ」
「今はまだ前哨戦だ。ある組織が怪物化の薬を撒いた。その後始末をしているが、その組織を操ってる奴が本格的に攻撃して来る」
「その組織は?」
「既に崩壊した。残党を狩ってる最中だ」
「なるほどな」
俺は堂前の屋敷を出た。
タクシーを呼んだ。
石神、おい、なんか上手く行きすぎだぞ。
それと、ちょっと怖かった。
何で一緒についてきてくれなかったんだ。
ああ、早くお前に会いたい。
俺は石神に電話した。
「あ、早乙女さん! どうもお久しぶりです!」
一江さんが出た。
石神は一江さんを信頼し、自分が出られない場合は彼女にスマホを預けている。
「部長は今オペ中です! 今日は長くかかりそうですよ?」
「そうですか。後で結構ですので、折り返し連絡が欲しいと伝えて下さい」
「あー、分かりました。でもですね」
「なんですか?」
「今日はオペの後で、部長は鷹のマンションに行く予定ですので」
「……」
「急ぎの用件じゃなければ、明日の方が」
「いや、結構急ぎの用件です」
「そうですか。まあ、機嫌悪くなるだろうなー」
「そうですね」
「分かりました! お伝えしておきますね!」
「よろしくお願いします」
いしがみー。
俺は堂前組を訪問した。
石神はやはり、一緒に来てはくれなかった。
堂前家に要件は伝えている。
神宮寺磯良の協力を得るためだ。
下落合に広大な土地を構えた日本家屋だった。
立派な門には「堂前」の表札が下がっているだけだった。
チャイムを鳴らすと、脇の通用門が開き、若い男が出て来た。
「早乙女です。お約束通りに参りました」
男は一礼し、俺を中へ案内した。
飛び石の上を歩き、俺は玄関に着き、中へ入れられる。
広い上がり框にスリッパが出され、俺は廊下を進んだ。
奥の座敷に座らされ、茶を出された。
しばらくすると、和服姿の初老の男と、10代と思われる美しい娘が入って来た。
「堂前です。これは娘の帰蝶。今日は早乙女さんからお話があるとのことで」
俺は土産の菓子を渡し、用件を切り出した。
「お宅にいらっしゃる、神宮寺磯良君のことで。俺は今警察内で特殊な部署を立ち上げている最中でして」
「ほう」
「超常的な現象に対処するセクションです」
「ほう」
堂前は驚かない。
「それで、警察内で対処が難しいことから、外部の特殊能力を持った方にご協力を仰ぐことになりまして」
あまりにも直接過ぎる申し出だとは思う。
しかし、石神と相談の上、まずはぶつけようということになった。
あいつの勘がそう訴えているのだろう。
「その部署に、うちの磯良を」
「はい。磯良君は、あらゆるものを「斬る」力を持っているのだと聞きまして」
「それはなんとも、お応えに困りますな」
予想通りの回答だった。
「こちらには、相応の謝礼を払う用意があります」
「ほう」
「ご希望の金額を提示頂ければ、上に諮ってみます」
「そうですか。でも困りましたな」
俺は石神と相談した言葉を述べた。
「吉原龍子の遺言です」
「……」
突然襖が開いた。
隣の部屋にいたと思われる少年が立っていた。
「龍子さんの?」
磯良だろうと思った。
女性と見紛うばかりの美しい顔立ちだった。
少し石神を彷彿とさせる。
あいつの顔も美しい。
背は小学五年生にしては大きい。
165センチはありそうだった。
「君が神宮寺磯良君だね」
「そうです」
堂前と帰蝶と紹介された娘が磯良を見ていた。
「磯良、まだ話し中だ。下がっていなさい」
「ダメだ。龍子さんの名前が出たからには、俺はやりますよ」
「磯良! まだダメよ!」
「帰蝶さん。俺は龍子さんには並々ならない恩義があるんだ。やらせてもらいます」
急な展開に、俺の方が戸惑っていた。
今日は堂前の反応を見るつもりで来たのだ。
本人と会えるとも思っていなかった。
堂前組の重要人物のはずだった。
だから、徹底的に隠される、その覚悟だった。
「磯良君。君は吉原龍子を知っているんだね?」
「そうです。俺は龍子さんに救われたんだ。堂前家にも世話にはなっているけど、龍子さんがいなきゃ、俺はこうして生きてない」
「磯良、この人は警察の人だ」
「ああ」
「お前はまだ小学生だ。大人の世界に顔を突っ込むのはまだ早い」
磯良が笑った。
「堂前さん、今更何を言ってるんですか」
「……」
「早乙女さんか。いいですよ、手伝ってやる。金もくれるんでしょう?」
「ああ、用意する」
「じゃあ、金は堂前さんにやってください」
「君の分もちゃんと支払うよ」
「俺はいいですよ。龍子さんへの恩返しですから」
大人びた口を利く子どもだった。
俺は神宮寺磯良という少年の生い立ちの厳しさを感じた。
「俺の「無影刀」とか「無限斬」の力が欲しいんでしょう? いいですよ、幾らでも使ってやる」
「磯良!」
「堂前さん。あの龍子さんが紹介したんだ。何も隠すことはないですよ」
「お前!」
「相手は?」
「化け物だ。あやかし、妖怪、妖魔、そんな連中だ」
「分かった、問題ないです。いつでも呼んでください。ああ、金の話は堂前さんと頼みますよ。俺は関係ない」
「そうか、ありがとう」
「あんた、龍子さんとはどういう関係だったんです?」
俺はマンションでの日々や、吉原龍子の最期と遺産の話をした。
堂前と帰蝶も驚いていた。
「じゃあ、やっぱり俺の出番だな。龍子さんがそれだけ信頼したんだ。俺も協力のし甲斐がある」
「ありがとう」
磯良は部屋を出た。
堂前が苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「お父さん、仕方ないよ」
「うるせぇ!」
「堂前さん。あんたの仕事に口を出すつもりはない。でも、磯良君はお借りするよ」
「分かったよ!」
「それで、金はどうする」
堂前が指を一本立てた。
「一万円」
「バカヤロウ! 一回一億だ!」
「分かった」
「なに!」
堂前が驚いていた。
「妖魔一体につき、その金額を払おう。特別な任務には、更にボーナスを付ける」
「随分と気前がいいな」
「俺たちは本気だからな。最近の怪物の事件は知っているか?」
マスコミにはまだ出ていないが、裏社会には情報が回っているだろう。
「渋谷の件とかはな。突然人間が化け物に変わるってやつだろう?」
「そうだ。だがあれはまだ前哨戦だ。これから日本国内で、ああいう化け物と戦うことになるかもしれない」
「なんだ、そりゃ」
「世界的なテロリストの攻撃だ。そのうち、嫌になる程騒がれるだろう」
「おい」
「渋谷の化け物も、ある特殊能力者が解決した。俺たちは、もっと特別な力を求めている」
「ほんとかよ」
堂前に動揺が無いのは、既にそういう世界に関わっているからだろう。
拝み屋として磯良を使っているのだ。
「おい」
「なんだ?」
「磯良よ。大事にしてくれよな」
「お前たちの資金源だしな」
「そうじゃねぇよ」
堂前が少し迷ったような顔をした。
「俺たちにとっても、磯良は大事な人間なんだ。血の繋がりはねぇけどな。そのうち、この帰蝶か妹の胡蝶と結婚させるつもりだ」
「なんだと?」
「本当だよ! だから大事なんだって言ってるだろう! お前はヤクザなんかの言葉は信じないかもしれねぇけどな」
「いや、信じるよ。あんたは嘘を言って無い」
「ヘッ! ポリと馴れ合うつもりもないんだけどよ」
堂前がはにかむように笑った。
「磯良は俺たちの命を救ってくれたんだ。俺はヤクザだけどよ、貰った恩義は返してぇと思ってる」
「そうなのか」
「あいつはまだガキだが、いい奴だぜ。本当にな。ちょっとヒネてるとこはあるけどな」
「そうか」
「うちの組を継がせたいとも思ってる。だけど、あいつが嫌がるならそれでもいい。娘と結婚させて、幸せになってくれればな」
「お前もいい奴だな」
「何言ってやがる。おい、金は確かなんだろうな!」
「もちろんだ。一度、磯良の力を見てみたい。その件でも1億を払う」
「そんなにはいらないよ。磯良のために、十分にもらえばそれでいい」
「分かった」
俺は席を立とうとした。
「おい、お前。警察がヤクザと組んでもいいのか?」
「そんなことを言ってられる相手じゃない。自衛隊だって覚束ない相手なんだ」
「それほどのことかよ」
「今はまだ前哨戦だ。ある組織が怪物化の薬を撒いた。その後始末をしているが、その組織を操ってる奴が本格的に攻撃して来る」
「その組織は?」
「既に崩壊した。残党を狩ってる最中だ」
「なるほどな」
俺は堂前の屋敷を出た。
タクシーを呼んだ。
石神、おい、なんか上手く行きすぎだぞ。
それと、ちょっと怖かった。
何で一緒についてきてくれなかったんだ。
ああ、早くお前に会いたい。
俺は石神に電話した。
「あ、早乙女さん! どうもお久しぶりです!」
一江さんが出た。
石神は一江さんを信頼し、自分が出られない場合は彼女にスマホを預けている。
「部長は今オペ中です! 今日は長くかかりそうですよ?」
「そうですか。後で結構ですので、折り返し連絡が欲しいと伝えて下さい」
「あー、分かりました。でもですね」
「なんですか?」
「今日はオペの後で、部長は鷹のマンションに行く予定ですので」
「……」
「急ぎの用件じゃなければ、明日の方が」
「いや、結構急ぎの用件です」
「そうですか。まあ、機嫌悪くなるだろうなー」
「そうですね」
「分かりました! お伝えしておきますね!」
「よろしくお願いします」
いしがみー。
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