1,111 / 2,840
太陽界の女 Ⅵ
しおりを挟む
俺と早乙女はハマーで出掛けた。
代々木の教団の本部では、念入りに身体検査をされた。
そのまま部屋で待たされ、一時間後に案内が来た。
「どうぞ、こちらへ」
白の袴姿の男が、俺たちの前を歩く。
まだ、来栖霞とも会っていない。
俺は異様な気配を感じていた。
巨大な建物だ。
10階建ての高さの、寺院のような形をしている。
3階部分にまで伸びる広大な階段があり、2000人も収容できる大本堂がある。
その上は様々な施設なのだろうが、教祖の部屋は最上階にあった。
高さ5メートルの巨大な扉があった。
豪奢な模様で覆われている。
案内した男が扉を開いた。
肉を打つような、風圧のようなプレッシャーを感じた。
中には10人の屈強な男が立っている。
その中心に座っている威厳のある老人が教祖と感じた。
部屋の隅に立っている中年の男が、恐らく霞の父親なのだろう。
来栖霞が、その脇に立っていた。
扉が背後で閉まった。
「お前が石神高虎か」
「はい」
「セイントPMCか。有名な会社だな」
「どうも」
俺のことを調べたらしい。
まあ、俺の言うがままにだが。
「お前が「太陽界」に入るというのか」
「そうですよ。欲しいでしょ?」
「お前は強いそうだな」
「まあね」
10人の男たちが前に出た。
「だがそれも、「人間」のうちだ」
「なに?」
「我々は「人間」を超える」
「へぇ」
来栖嵐山が男の一人に命じた。
無防備に俺に近寄って来る。
男の眼球から何かが飛び出た。
俺は「螺旋花」で伸びて来た触手を消した。
「!」
そのまま「震花」で男を消す。
「お前!」
「人間じゃなくなっただけだな。相手にならねぇ」
「なんだ、その技は!」
「教えると思うか?」
「何者だ!」
俺はせせら笑った。
「お前ら、日本で革命を起こしたがってるらしいけどな」
「なんだと!」
「俺はアメリカと喧嘩して勝ったしな」
「何を言っている!」
早乙女に向いた。
「早乙女、こいつらはもうダメだ」
「ああ、分かった」
「魂を売っちまった。これ以上はもうな」
「石神、やってくれ」
俺は嵐山に向き直った。
その瞬間、身体が動かなくなった。
「フフフ。お前は確かに強いようだ。わしたちがこんなに努力して到達した強さを遙かに超えている」
「てめぇ」
身体は指一本動かせないが、口は利けた。
早乙女も同じ状態のようだった。
あっちは口も開かないが。
「じゃが、お前が幾ら強くても無駄よ。わしの神通力はお前を自在に操れる」
「ほう」
「強がりはよせ。もうお前を殺すことなど、造作もない」
「やってみろよ」
「ふん。霞、お前がこいつを厳重に洗脳しろ」
「はい、かしこまりました」
来栖霞が頷き、俺に寄って来た。
「石神さん。すぐに本当の自分に変えてあげますね」
「あんた……」
「教祖様のお力は、誰も抗えない。全ての上に君臨される方なんですよ。あなたの力は、私たちのために存分に振るっていただきますからね」
「お前らじゃ無理だ」
「そうですかね」
「俺の魂に触れることは出来ないよ」
「教祖様は魂を消すことだって出来ますよ」
「だから無理だって」
「どうしてです?」
「タマ!」
俺は叫んだ。
「どうした主」
「俺を自由にしろ」
「分かった」
部屋にいた全員が、突如出現した着物姿の女に驚いていた。
「タマ」
「なんだ」
「あのじじぃの記憶を探れ」
「何を知りたい?」
「「デミウルゴス」という麻薬のことだ。今どこにあるのか、どこに撒いたのか。どこを潰せば消えるのかだ」
「分かった」
タマが嵐山を見ていた。
嵐山は微動だにできなかった。
タマが俺に教えた。
この本部に全てがある。
幾つかの卸先は、霞が把握している。
俺たちは来栖霞を連れ出し、ハマーに乗って教団本部を出た。
「石神、あいつらはどうするんだ?」
「地獄へ堕とす」
タヌ吉を呼び、全てを「地獄道」へ呑み込ませた。
竹芝桟橋へ行った。
早乙女が来栖霞から、「デミウルゴス」のルートのデータを受け取った。
「私はどうなるの?」
来栖霞が言った。
「お前は最初から、俺たちを裏切る気だったんだな」
「そうじゃないわ。私はずっと「太陽界」のために動いていただけ」
「まあ、分からない理屈じゃないけどな」
来栖霞は埠頭のベンチに座っている。
俺と早乙女はその前に立っていた。
夜の海面に、月が照り映えていた。
霞はその海面を見詰めていた。
「「デミウルゴス」では無理だと思っていたわ。でも、石神さんが現われた。私は、あなたがきっと、本当に「太陽界」を世界に君臨させるものにしてくれると思った」
「そうか」
「あなたの強さは尋常じゃない。戦うことに関しては、格が違う。さっき、アメリカと喧嘩したって言ってたわよね?」
「そうだ」
「本当の話なの?」
「そうだよ。軍事基地を二つ潰して、その後の反撃も全部潰して。西海岸を半壊させて全面降伏させた」
「あの事件!」
俺は海上に「轟雷」を放った。
巨大な雷光が数十秒激しく暴れまわった。
「!」
来栖霞は驚愕し、その後で美しくも妖しい雷光に魅せられた。
「もう分かった」
そう言って微笑んだ。
「霞さん、一つだけ答えて欲しい」
早乙女が言った。
「何?」
「俺と結婚してくれるつもりだったのか?」
微笑んだまま、早乙女を見た。
「忘れたわ」
「俺はあなただけだったんだ。あなただけが、俺のことを好きだと言ってくれた」
「どうだったかしら」
「だから俺も本気で霞さんを……」
来栖霞は立ち上がった。
「私は「太陽界」の女だった。結局そうだったのよ。私が何を考え、何を望んだとしてもね。私の人生は、もう決まっていたの」
「霞さん……」
「私は散々酷いことをした。何十人も死なせたし、破滅させもした。あの麻薬だって、最初は私が引き入れたの。いつか、「太陽界」が日本を支配し、やがては世界に君臨するために。あの薬が人間を化け物に変えるのが分かっても、私は改良出来るかもしれないと思った」
来栖霞は熱に浮かされたように話した。
「教祖様はね、特別な力を授かった人だった。でも、それだけじゃ足りない。もっと大きな力が必要だった。だって力で支配するんですもの! そうでしょう? 石神さんの力を見た時に、ついに私が手に入れたと思った!」
来栖霞は急に糸が切れたかのように頽れた。
「でもね、もう分かった。私には無理だった。私は平凡な女だったの。誰かのお嫁さんにでもなれば、それで良かったのに」
「霞さん」
「「太陽界」の女になりたかった。だって、そうじゃないと……」
「霞さん……」
「そうじゃないと、あの時早乙女くんと別れた意味がなかったのよ!」
「……」
「石神さん、お願いします」
来栖霞が俺を向いて笑った。
早乙女が後ろを向いた。
俺は「虚震花」で来栖霞を消した。
彼女が消え、海面に映る美しい月が揺らいでいるのが見えた。
「早乙女、帰るぞ」
「ああ」
「今日は雪野さんに甘えろよ」
「ああ」
「あの人は優しいからなぁ」
「ああ」
「お前が羨ましいぜ」
「そうか」
「俺のお陰だよな!」
「そうだな」
「お前を喜ばせるのも、泣かせるのも俺だ」
「石神……」
「感謝しろよ!」
「ずっとしているよ」
「そうか」
「そうだ」
早乙女は俺の前では泣かなかった。
家に戻っても泣けないだろう。
俺は早乙女の家の近くで降ろした。
きっと、どこか泣ける場所を探すだろう。
そして、あいつは雪野さんの待つ家に帰る。
あいつは帰るのだ。
代々木の教団の本部では、念入りに身体検査をされた。
そのまま部屋で待たされ、一時間後に案内が来た。
「どうぞ、こちらへ」
白の袴姿の男が、俺たちの前を歩く。
まだ、来栖霞とも会っていない。
俺は異様な気配を感じていた。
巨大な建物だ。
10階建ての高さの、寺院のような形をしている。
3階部分にまで伸びる広大な階段があり、2000人も収容できる大本堂がある。
その上は様々な施設なのだろうが、教祖の部屋は最上階にあった。
高さ5メートルの巨大な扉があった。
豪奢な模様で覆われている。
案内した男が扉を開いた。
肉を打つような、風圧のようなプレッシャーを感じた。
中には10人の屈強な男が立っている。
その中心に座っている威厳のある老人が教祖と感じた。
部屋の隅に立っている中年の男が、恐らく霞の父親なのだろう。
来栖霞が、その脇に立っていた。
扉が背後で閉まった。
「お前が石神高虎か」
「はい」
「セイントPMCか。有名な会社だな」
「どうも」
俺のことを調べたらしい。
まあ、俺の言うがままにだが。
「お前が「太陽界」に入るというのか」
「そうですよ。欲しいでしょ?」
「お前は強いそうだな」
「まあね」
10人の男たちが前に出た。
「だがそれも、「人間」のうちだ」
「なに?」
「我々は「人間」を超える」
「へぇ」
来栖嵐山が男の一人に命じた。
無防備に俺に近寄って来る。
男の眼球から何かが飛び出た。
俺は「螺旋花」で伸びて来た触手を消した。
「!」
そのまま「震花」で男を消す。
「お前!」
「人間じゃなくなっただけだな。相手にならねぇ」
「なんだ、その技は!」
「教えると思うか?」
「何者だ!」
俺はせせら笑った。
「お前ら、日本で革命を起こしたがってるらしいけどな」
「なんだと!」
「俺はアメリカと喧嘩して勝ったしな」
「何を言っている!」
早乙女に向いた。
「早乙女、こいつらはもうダメだ」
「ああ、分かった」
「魂を売っちまった。これ以上はもうな」
「石神、やってくれ」
俺は嵐山に向き直った。
その瞬間、身体が動かなくなった。
「フフフ。お前は確かに強いようだ。わしたちがこんなに努力して到達した強さを遙かに超えている」
「てめぇ」
身体は指一本動かせないが、口は利けた。
早乙女も同じ状態のようだった。
あっちは口も開かないが。
「じゃが、お前が幾ら強くても無駄よ。わしの神通力はお前を自在に操れる」
「ほう」
「強がりはよせ。もうお前を殺すことなど、造作もない」
「やってみろよ」
「ふん。霞、お前がこいつを厳重に洗脳しろ」
「はい、かしこまりました」
来栖霞が頷き、俺に寄って来た。
「石神さん。すぐに本当の自分に変えてあげますね」
「あんた……」
「教祖様のお力は、誰も抗えない。全ての上に君臨される方なんですよ。あなたの力は、私たちのために存分に振るっていただきますからね」
「お前らじゃ無理だ」
「そうですかね」
「俺の魂に触れることは出来ないよ」
「教祖様は魂を消すことだって出来ますよ」
「だから無理だって」
「どうしてです?」
「タマ!」
俺は叫んだ。
「どうした主」
「俺を自由にしろ」
「分かった」
部屋にいた全員が、突如出現した着物姿の女に驚いていた。
「タマ」
「なんだ」
「あのじじぃの記憶を探れ」
「何を知りたい?」
「「デミウルゴス」という麻薬のことだ。今どこにあるのか、どこに撒いたのか。どこを潰せば消えるのかだ」
「分かった」
タマが嵐山を見ていた。
嵐山は微動だにできなかった。
タマが俺に教えた。
この本部に全てがある。
幾つかの卸先は、霞が把握している。
俺たちは来栖霞を連れ出し、ハマーに乗って教団本部を出た。
「石神、あいつらはどうするんだ?」
「地獄へ堕とす」
タヌ吉を呼び、全てを「地獄道」へ呑み込ませた。
竹芝桟橋へ行った。
早乙女が来栖霞から、「デミウルゴス」のルートのデータを受け取った。
「私はどうなるの?」
来栖霞が言った。
「お前は最初から、俺たちを裏切る気だったんだな」
「そうじゃないわ。私はずっと「太陽界」のために動いていただけ」
「まあ、分からない理屈じゃないけどな」
来栖霞は埠頭のベンチに座っている。
俺と早乙女はその前に立っていた。
夜の海面に、月が照り映えていた。
霞はその海面を見詰めていた。
「「デミウルゴス」では無理だと思っていたわ。でも、石神さんが現われた。私は、あなたがきっと、本当に「太陽界」を世界に君臨させるものにしてくれると思った」
「そうか」
「あなたの強さは尋常じゃない。戦うことに関しては、格が違う。さっき、アメリカと喧嘩したって言ってたわよね?」
「そうだ」
「本当の話なの?」
「そうだよ。軍事基地を二つ潰して、その後の反撃も全部潰して。西海岸を半壊させて全面降伏させた」
「あの事件!」
俺は海上に「轟雷」を放った。
巨大な雷光が数十秒激しく暴れまわった。
「!」
来栖霞は驚愕し、その後で美しくも妖しい雷光に魅せられた。
「もう分かった」
そう言って微笑んだ。
「霞さん、一つだけ答えて欲しい」
早乙女が言った。
「何?」
「俺と結婚してくれるつもりだったのか?」
微笑んだまま、早乙女を見た。
「忘れたわ」
「俺はあなただけだったんだ。あなただけが、俺のことを好きだと言ってくれた」
「どうだったかしら」
「だから俺も本気で霞さんを……」
来栖霞は立ち上がった。
「私は「太陽界」の女だった。結局そうだったのよ。私が何を考え、何を望んだとしてもね。私の人生は、もう決まっていたの」
「霞さん……」
「私は散々酷いことをした。何十人も死なせたし、破滅させもした。あの麻薬だって、最初は私が引き入れたの。いつか、「太陽界」が日本を支配し、やがては世界に君臨するために。あの薬が人間を化け物に変えるのが分かっても、私は改良出来るかもしれないと思った」
来栖霞は熱に浮かされたように話した。
「教祖様はね、特別な力を授かった人だった。でも、それだけじゃ足りない。もっと大きな力が必要だった。だって力で支配するんですもの! そうでしょう? 石神さんの力を見た時に、ついに私が手に入れたと思った!」
来栖霞は急に糸が切れたかのように頽れた。
「でもね、もう分かった。私には無理だった。私は平凡な女だったの。誰かのお嫁さんにでもなれば、それで良かったのに」
「霞さん」
「「太陽界」の女になりたかった。だって、そうじゃないと……」
「霞さん……」
「そうじゃないと、あの時早乙女くんと別れた意味がなかったのよ!」
「……」
「石神さん、お願いします」
来栖霞が俺を向いて笑った。
早乙女が後ろを向いた。
俺は「虚震花」で来栖霞を消した。
彼女が消え、海面に映る美しい月が揺らいでいるのが見えた。
「早乙女、帰るぞ」
「ああ」
「今日は雪野さんに甘えろよ」
「ああ」
「あの人は優しいからなぁ」
「ああ」
「お前が羨ましいぜ」
「そうか」
「俺のお陰だよな!」
「そうだな」
「お前を喜ばせるのも、泣かせるのも俺だ」
「石神……」
「感謝しろよ!」
「ずっとしているよ」
「そうか」
「そうだ」
早乙女は俺の前では泣かなかった。
家に戻っても泣けないだろう。
俺は早乙女の家の近くで降ろした。
きっと、どこか泣ける場所を探すだろう。
そして、あいつは雪野さんの待つ家に帰る。
あいつは帰るのだ。
1
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
こずえと梢
気奇一星
キャラ文芸
時は1900年代後期。まだ、全国をレディースたちが駆けていた頃。
いつもと同じ時間に起き、同じ時間に学校に行き、同じ時間に帰宅して、同じ時間に寝る。そんな日々を退屈に感じていた、高校生のこずえ。
『大阪 龍斬院』に所属して、喧嘩に明け暮れている、レディースで17歳の梢。
ある日、オートバイに乗っていた梢がこずえに衝突して、事故を起こしてしまう。
幸いにも軽傷で済んだ二人は、病院で目を覚ます。だが、妙なことに、お互いの中身が入れ替わっていた。
※レディース・・・女性の暴走族
※この物語はフィクションです。
~後宮のやり直し巫女~私が本当の巫女ですが、無実の罪で処刑されたので後宮で人生をやり直すことにしました
深水えいな
キャラ文芸
無実の罪で巫女の座を奪われ処刑された明琳。死の淵で、このままだと国が乱れると謎の美青年・天翼に言われ人生をやり直すことに。しかし巫女としてのやり直しはまたしてもうまくいかず、次の人生では女官として後宮入りすることに。そこで待っていたのは怪事件の数々で――。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる