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NY Passion Ⅷ
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「聖、子どもらはどうだった?」
「なんだ、見てねぇのか?」
「ああ、人と会ってそのまま来たからな」
前と同じ砲撃訓練場で相手をしてくれたそうだ。
「でかブサは結構強くなってたな」
「そうか」
「でもまだまだ経験が足りねぇ。だから顔が倍になってる」
「アハハハハハ!」
「ちびブサどもは考えるようになったな」
「そうか」
「片方が特にな。だからもう一人が考えずに攻撃できるようになった。あれはいいな」
「ルーには指揮官になれと言ったんだ」
「なるほど。もう一人も出来るんだろ?」
「ああ。入れ替わったか」
「そうだ。あいつらは面白い。尻が倍になったけどな」
「アハハハハハハ!」
「はじめてチャンはまだまだだよなぁ」
「そうか」
「でも、いいセンスだ。戦闘経験はまったくねぇようだが、あれは化けるぞ」
「そうだろうな。それでどこが倍になったんだよ?」
「全身がな。ちょっとやり過ぎたかなぁ」
「おい、初心者だって言っただろう」
「まあ、大丈夫じゃねぇの?」
「お前なぁ」
ちょっと心配したが、まあ聖のことだ。
大丈夫だろう。
「お前らって、いつもそんなことばっかだよな」
「ジャンニーニ、お前もちょっとは鍛えとけよ」
「俺はボスだ! 部下がやればいいんだよ」
「お前んとこの部下ってみんなダメダメじゃん」
「お前らが強すぎんだよ!」
「「ワハハハハハ!」」
俺は下を脱ぎ、「虚チン花」でジャンニーニのグラスの酒を揺らしてやった。
「きったねぇ!」
「トラ、すげぇな!」
「そうだろ! 苦労したんだぜ」
「ワハハハハハ!」
ジャンニーニに早く飲めと言った。
アルコールだから大丈夫だと聖が言った。
ジャンニーニは俺を睨んで酒を飲み干した。
俺と聖は、ジャンニーニに家族に会わせろと言った。
いつもその話題になる。
嫌がるジャンニーニを二人でからかいながら困らせるのだ。
「まあ、お前らは特別だからな」
「あ?」
ジャンニーニがウェイターを呼んだ。
耳打ちする。
ほどなくして、綺麗な女と二人の子どもが個室に入って来た。
「マリアだ。子どもたちはパオロとシルヴィアだ」
「「!」」
俺たちは驚いて立ち上がった。
マリアが近付いて来て握手をしてきた。
子どもたちも俺たちに挨拶する。
「綺麗な奥さんだな」
「お前は下を向いてろ! 女房とシルヴィアにそのツラを見せんじゃねぇ!」
「何言ってんだよ」
パオロが15歳、シルヴィアは10歳とのことだった。
「ジャンニーニ、もうお前は帰っていいぞ」
「ふざけんな!」
「マリアさん、さっき俺の手品を披露したんですが」
「トラは脱ぐんじゃねぇ!」
みんなで笑った。
マリアたちも席についた。
マリアとシルヴィアが聖の側に座った。
俺の前はパオロだ。
「やっと会わせてもらったな!」
「ふん!」
「これでお前の家族も守れる」
「!」
ジャンニーニが驚いていた。
「ジャンニーニ、お前も俺たちの大事な仲間だ。いつだって駆けつけるし、お前らのことも守り切って見せるからな」
「おい、トラ……」
「まあ、聖がいるからある程度は安心してたんだけどな。今後は俺もお前の家に防衛システムを入れるからよ。頼むな」
「待て、トラ、どういうことだ?」
「ロックハート家には既に置いてあるだろう? あれと同じものを入れさせてくれ。米軍が来たって撃退できるからな」
「なんだよ、それ!」
ジャンニーニが戸惑っている。
「ヴァーミリオンの時には間に合わなかった。すまん。でも聖に頼んでいたから、きっと大丈夫だとは思っていた」
「セイント、お前うちについてたのか!」
「そうだよ。当たり前だろう」
「お前ら!」
ジャンニーニが涙を零した。
「なんだよ、ガキの前で泣いてやがんぞ」
「聖、俺もよく泣くし」
「トラぁー」
マリアたちが笑っていた。
「ああ、そうだ! 聖、ジャンニーニが俺たちの子どものためにブランコと滑り台を置いてくれたってよ!」
「まじか!」
「おう! こないだうちの子らが遊んで来たってよ」
「おし! じゃあ俺も行くかぁ!」
「でもちょっとチャチなんだってさ」
「なんだと!」
「てめぇら! いい加減にしろ!」
「小遣いもよ、100ドルしかくれねぇんだって」
「なんだよそりゃ! ガキの使いじゃねぇんだ!」
「ガキだろうがぁ!」
みんなで笑った。
「トラの子どもらが悪魔みたいに肉喰ってよ! 慌てて肉屋から買って来た20ポンドが全部喰われた! なんなんだあいつら」
「おやつのつもりだったんだな。飯だったらその倍は喰ってるからな」
「たまげたぜ」
「うちじゃよ、肉が少ねぇと俺が喰われるんだよ」
「なんだよ、そりゃ」
「パオロ、お前挑戦してみるか?」
「はい!」
「やめろ! こいつらはまともじゃねぇんだ!」
俺と聖は笑って立ち上がった。
二人で軽く殴り合う。
空気を切り裂く音と、骨がぶつかる物凄い音が響く。
回転を上げると、普通の人間にはパンチも蹴りも見えなくなる。
店員が驚いて入って来たが、ジャンニーニが止めた。
俺は最後に空中に跳び、そのまま30の蹴りを聖に撃ち込んだ。
聖は全てを受け切った。
笑いながら席に戻った。
「どうだ、パオロ。肉喰って強くなりたくねぇか?」
「はい!」
顔を紅潮させてパオロが言った。
「じゃあ、俺たちが教えてやる。お前は強くなって家族を守れ」
「はい!」
「トラ、セイント……」
「時々聖の所へやれよ。鍛えてやる。出来ればお前も来い」
「俺は嫌だ!」
ジャンニーニが言った。
でも、パオロは断らなかった。
俺たちの気持ちが通じている。
「マリアさん。こいつは自分の命を捨ててもあんたたちを守る男だ。でも、こいつの血を引くパオロも同じだ。きっとこいつも誰かを命懸けで守りたがる男だ。そう出来るようにしてやる」
「はい、お願いします」
「トラさん! 私もお願いしていいですか?」
シルヴィアが言った。
「君はお母さんに似て綺麗だ。いつか君を守る男のために、精一杯に磨き上げろよ」
「じゃあ、トラさんが守ってくれますか?」
「トラ! てめぇ早速娘を落としてんじゃねぇぞ!」
「アハハハハハ!」
俺たちは楽しく話しながら、飲み食いした。
12時頃になり、解散する。
「おい、聖! ジャンニーニのブランコに乗って行こう!」
「おう!」
「お前ら!」
でもジャンニーニがリムジンで連れて行ってくれた。
庭に入り、俺はシルヴィアをブランコに乗せて揺らしてやった。
「ちょっとスリルがねぇな」
俺はパオロを抱えて空中に飛んだ。
「おい! トラ!」
そのまま100メートルを一気に上がる。
自由落下で落ちた。
「トラぁー!」
笑って地上5メートルを滑空して上昇した。
パオロは驚いていたが、夜空の飛行を楽しんだ。
「聖! 花火を上げてくれ!」
「おし!」
聖が「轟雷」を放った。
星空に美しい電光が拡がった。
ジャンニーニたちが、下で見上げていた。
「どうだ、パオロ。綺麗だろう」
「はい!」
俺たちは地上へ降りた。
「どうりでよ」
ジャンニーニが言った。
「あんだよ?」
「お前らに敵わねぇはずだ」
「「ワハハハハハハハ!」」
俺と聖は大笑いした。
マリアとシルヴィア、パオロも笑っていた。
俺と聖はジャンニーニの屋敷を出て、また街で飲んだ。
朝方、二人とも足腰が立たなくなり、俺が亜紀ちゃんを呼んだ。
「私が来たからには、もう安心ですよー!」
亜紀ちゃんが笑いながら俺たちを担いでくれた。
俺と聖も大笑いした。
亜紀ちゃんの顔は、まだちょっと腫れていた。
「なんだ、見てねぇのか?」
「ああ、人と会ってそのまま来たからな」
前と同じ砲撃訓練場で相手をしてくれたそうだ。
「でかブサは結構強くなってたな」
「そうか」
「でもまだまだ経験が足りねぇ。だから顔が倍になってる」
「アハハハハハ!」
「ちびブサどもは考えるようになったな」
「そうか」
「片方が特にな。だからもう一人が考えずに攻撃できるようになった。あれはいいな」
「ルーには指揮官になれと言ったんだ」
「なるほど。もう一人も出来るんだろ?」
「ああ。入れ替わったか」
「そうだ。あいつらは面白い。尻が倍になったけどな」
「アハハハハハハ!」
「はじめてチャンはまだまだだよなぁ」
「そうか」
「でも、いいセンスだ。戦闘経験はまったくねぇようだが、あれは化けるぞ」
「そうだろうな。それでどこが倍になったんだよ?」
「全身がな。ちょっとやり過ぎたかなぁ」
「おい、初心者だって言っただろう」
「まあ、大丈夫じゃねぇの?」
「お前なぁ」
ちょっと心配したが、まあ聖のことだ。
大丈夫だろう。
「お前らって、いつもそんなことばっかだよな」
「ジャンニーニ、お前もちょっとは鍛えとけよ」
「俺はボスだ! 部下がやればいいんだよ」
「お前んとこの部下ってみんなダメダメじゃん」
「お前らが強すぎんだよ!」
「「ワハハハハハ!」」
俺は下を脱ぎ、「虚チン花」でジャンニーニのグラスの酒を揺らしてやった。
「きったねぇ!」
「トラ、すげぇな!」
「そうだろ! 苦労したんだぜ」
「ワハハハハハ!」
ジャンニーニに早く飲めと言った。
アルコールだから大丈夫だと聖が言った。
ジャンニーニは俺を睨んで酒を飲み干した。
俺と聖は、ジャンニーニに家族に会わせろと言った。
いつもその話題になる。
嫌がるジャンニーニを二人でからかいながら困らせるのだ。
「まあ、お前らは特別だからな」
「あ?」
ジャンニーニがウェイターを呼んだ。
耳打ちする。
ほどなくして、綺麗な女と二人の子どもが個室に入って来た。
「マリアだ。子どもたちはパオロとシルヴィアだ」
「「!」」
俺たちは驚いて立ち上がった。
マリアが近付いて来て握手をしてきた。
子どもたちも俺たちに挨拶する。
「綺麗な奥さんだな」
「お前は下を向いてろ! 女房とシルヴィアにそのツラを見せんじゃねぇ!」
「何言ってんだよ」
パオロが15歳、シルヴィアは10歳とのことだった。
「ジャンニーニ、もうお前は帰っていいぞ」
「ふざけんな!」
「マリアさん、さっき俺の手品を披露したんですが」
「トラは脱ぐんじゃねぇ!」
みんなで笑った。
マリアたちも席についた。
マリアとシルヴィアが聖の側に座った。
俺の前はパオロだ。
「やっと会わせてもらったな!」
「ふん!」
「これでお前の家族も守れる」
「!」
ジャンニーニが驚いていた。
「ジャンニーニ、お前も俺たちの大事な仲間だ。いつだって駆けつけるし、お前らのことも守り切って見せるからな」
「おい、トラ……」
「まあ、聖がいるからある程度は安心してたんだけどな。今後は俺もお前の家に防衛システムを入れるからよ。頼むな」
「待て、トラ、どういうことだ?」
「ロックハート家には既に置いてあるだろう? あれと同じものを入れさせてくれ。米軍が来たって撃退できるからな」
「なんだよ、それ!」
ジャンニーニが戸惑っている。
「ヴァーミリオンの時には間に合わなかった。すまん。でも聖に頼んでいたから、きっと大丈夫だとは思っていた」
「セイント、お前うちについてたのか!」
「そうだよ。当たり前だろう」
「お前ら!」
ジャンニーニが涙を零した。
「なんだよ、ガキの前で泣いてやがんぞ」
「聖、俺もよく泣くし」
「トラぁー」
マリアたちが笑っていた。
「ああ、そうだ! 聖、ジャンニーニが俺たちの子どものためにブランコと滑り台を置いてくれたってよ!」
「まじか!」
「おう! こないだうちの子らが遊んで来たってよ」
「おし! じゃあ俺も行くかぁ!」
「でもちょっとチャチなんだってさ」
「なんだと!」
「てめぇら! いい加減にしろ!」
「小遣いもよ、100ドルしかくれねぇんだって」
「なんだよそりゃ! ガキの使いじゃねぇんだ!」
「ガキだろうがぁ!」
みんなで笑った。
「トラの子どもらが悪魔みたいに肉喰ってよ! 慌てて肉屋から買って来た20ポンドが全部喰われた! なんなんだあいつら」
「おやつのつもりだったんだな。飯だったらその倍は喰ってるからな」
「たまげたぜ」
「うちじゃよ、肉が少ねぇと俺が喰われるんだよ」
「なんだよ、そりゃ」
「パオロ、お前挑戦してみるか?」
「はい!」
「やめろ! こいつらはまともじゃねぇんだ!」
俺と聖は笑って立ち上がった。
二人で軽く殴り合う。
空気を切り裂く音と、骨がぶつかる物凄い音が響く。
回転を上げると、普通の人間にはパンチも蹴りも見えなくなる。
店員が驚いて入って来たが、ジャンニーニが止めた。
俺は最後に空中に跳び、そのまま30の蹴りを聖に撃ち込んだ。
聖は全てを受け切った。
笑いながら席に戻った。
「どうだ、パオロ。肉喰って強くなりたくねぇか?」
「はい!」
顔を紅潮させてパオロが言った。
「じゃあ、俺たちが教えてやる。お前は強くなって家族を守れ」
「はい!」
「トラ、セイント……」
「時々聖の所へやれよ。鍛えてやる。出来ればお前も来い」
「俺は嫌だ!」
ジャンニーニが言った。
でも、パオロは断らなかった。
俺たちの気持ちが通じている。
「マリアさん。こいつは自分の命を捨ててもあんたたちを守る男だ。でも、こいつの血を引くパオロも同じだ。きっとこいつも誰かを命懸けで守りたがる男だ。そう出来るようにしてやる」
「はい、お願いします」
「トラさん! 私もお願いしていいですか?」
シルヴィアが言った。
「君はお母さんに似て綺麗だ。いつか君を守る男のために、精一杯に磨き上げろよ」
「じゃあ、トラさんが守ってくれますか?」
「トラ! てめぇ早速娘を落としてんじゃねぇぞ!」
「アハハハハハ!」
俺たちは楽しく話しながら、飲み食いした。
12時頃になり、解散する。
「おい、聖! ジャンニーニのブランコに乗って行こう!」
「おう!」
「お前ら!」
でもジャンニーニがリムジンで連れて行ってくれた。
庭に入り、俺はシルヴィアをブランコに乗せて揺らしてやった。
「ちょっとスリルがねぇな」
俺はパオロを抱えて空中に飛んだ。
「おい! トラ!」
そのまま100メートルを一気に上がる。
自由落下で落ちた。
「トラぁー!」
笑って地上5メートルを滑空して上昇した。
パオロは驚いていたが、夜空の飛行を楽しんだ。
「聖! 花火を上げてくれ!」
「おし!」
聖が「轟雷」を放った。
星空に美しい電光が拡がった。
ジャンニーニたちが、下で見上げていた。
「どうだ、パオロ。綺麗だろう」
「はい!」
俺たちは地上へ降りた。
「どうりでよ」
ジャンニーニが言った。
「あんだよ?」
「お前らに敵わねぇはずだ」
「「ワハハハハハハハ!」」
俺と聖は大笑いした。
マリアとシルヴィア、パオロも笑っていた。
俺と聖はジャンニーニの屋敷を出て、また街で飲んだ。
朝方、二人とも足腰が立たなくなり、俺が亜紀ちゃんを呼んだ。
「私が来たからには、もう安心ですよー!」
亜紀ちゃんが笑いながら俺たちを担いでくれた。
俺と聖も大笑いした。
亜紀ちゃんの顔は、まだちょっと腫れていた。
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