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サーモン係長
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ハーが大災難に遭った日の夜。
夕飯を終え、子どもたちに院長夫妻を任せ、俺はロボとハマーで出掛けた。
約束があった。
途中で元麻布に寄り、早乙女夫妻をピックアップし、竹芝桟橋へ向かう。
今日は、ロボの「ばーん」を見せる約束をしていた。
早乙女の妻となった雪野さんはロボを大好きになってくれた。
早乙女から、ロボが途轍もない光を吐くのだと聞いて、是非見たいと言って来た。
まあ、早乙女はどうせ雪野さんをどこへも連れて行かないだろうと思い、二人のために、俺が誘ったのだ。
デートに相応しいかどうかは知らん。
もう一つ。
いつもロボの「ばーん」を一緒に見る細川からも頼まれていたことがあった。
ゲーム会社に勤める細川が、昨年に漫画家・猪鹿コウモリの原作をゲーム化し、大ヒットした。
そこで俺に猪鹿コウモリにもロボの「ばーん」を見せたいと相談された。
猪鹿コウモリの『異世界丹沢ゴーゴー』を読んでみた。
面白い。
登場人物が、俺の家族たちに似ているような面もあり、最新刊の9巻までを購入し、全部読んだ。
ゲームの後かららしいが、「猫王ロボ」が出て来て、更に面白くなっていた。
またその内容から、人柄も良いことが分かった。
しかし、俺たちが直接会うのにはまだ抵抗があった。
細川が、猪鹿コウモリが漫画家になったきっかけを教えてくれた。
「何でも、一時は自殺を考えていたそうなんですよ」
「そうなのか?」
「はい。丹沢で首を吊ろうとしたみたいです。でもそこに、ケダモノの頭を付けた謎の集団に出会って。「お前は生きろ」と言われたそうで」
「……」
「信じられないんですが、木や岩をガンガンへし折って砕きながら現われたそうです。まあ、大分お酒を飲んでいたみたいなんで、夢でも見たんでしょうね」
「な、なるほど……」
「ペンネームは、その時の体験かららしいですよ。猪と鹿の頭を両肩に付けて、オッパイをコウモリで隠していたそうで。『異世界丹沢」というのも、もちろんその体験かららしいです。それと「ゴーゴー」というのも、最後に怪人がそう叫んでいたそうで。手の一振りで下までの道が一瞬で出来て、「行け! ゴーゴー」と言われたんですって」
「へ、へぇー」
絶対会うことに決めた。
超関係者じゃねぇか。
車の中で、一つ注意点を話した。
「俺は本名を名乗ってないんだ。細川は俺を「のび太さん」と呼ぶから、お前らもそう呼んでくれな!」
雪野さんが大笑いした。
「ロボをネコ型ロボットだと説明したんだ。それで俺は「のび太さん」なんだよ」
「じゃあ、ロボは「ドラ〇もん」なんですか?」
雪野さんが聞く。
「いや、ロボだから」
また雪野さんが笑った。
「だから二人はスネ夫としずかちゃんな!」
雪野さんが大笑いした。
早乙女は真面目に「俺はスネ夫、俺はスネ夫……しずか……のび太……」と繰り返していた。
「のび太さーん!」
埠頭に着くと、細川が猪鹿コウモリと思しき男性を連れて待っていた。
みんなで自己紹介する。
「あの、僕はスネ夫です」
早乙女がたどたどしく言った。
「しずかです!」
雪野さんはノリノリだった。
俺は猪鹿コウモリに、『異世界丹沢ゴーゴー』が大変面白いと言い、一気に全巻を読んだと伝えた。
非常に喜んでくれた。
超売れっ子作家だが、驕らない大変気のいい男だった。
「僕は丹沢で生まれ変わらせてもらったんです!」
「そうなんだ」
可愛そうだった。
早速ロボに「ばーん」をやらせた。
いつもよりもでかい気がした。
ギャラリーが多くて、ロボも張り切ったのかもしれない。
美しい光の帯に、全員が感動した。
ロボを褒め称え、ロボはご機嫌でジルバを踊った。
「スゴイ! あれが「猫玉バスター」ですかぁ!」
猪鹿コウモリが大喜びだった。
「まあ、我々は「ばーん」と呼んでいますけどね」
「アァーー! そっちの方がいい! あぁ、今から変えられないかな!」
「「猫玉バスター」もいいじゃないですか」
「いや、断然「ばーん」がいい! シンプルでいかしてる!」
「アハハハハ!」
「今度は技名を決める前にご相談してもいいですか?」
「まあ、お力になれるかは分かりませんが」
俺はさり気なく、連絡先を交換した。
この人に今後何かあったら申し訳ない。
もしも売れなくなったら、俺たちが単行本を買い支えよう。
「そうだ。俺も丹沢にはよく行くんですが、最近マンモスの牙をペニスケースにした集団がいたそうですよ」
「なんだってぇ! それは想像力がわくぅ!」
「そうですか」
「あの! それ使ってもいいですか!」
「構いませんよ。どうぞご自由に」
「ありがとうございます!」
みんなでベンチに座り、俺はロボにミルクとササミをやりながら、持って来た魔法瓶からみんなに紅茶を配った。
カップは人数分を用意していた。
窪地に小屋があり、そこに武装ロボットがいて軍隊が訓練している噂など、丹沢の話をしながら猪鹿コウモリも丹沢体験を聞き出して行った。
猪鹿コウモリは大喜びで俺の話を聞き、是非以降のストーリーに入れたいと言っていた。
俺はまた作品のどこが良かったかを話し、猪鹿コウモリを喜ばせた。
早乙女と雪野さんは笑いながら聞いていたが、次第に早乙女が身を乗り出して来た。
「あの、俺もいいですか?」
「なんだよ、スネ夫?」
「実は、高校生の時にマンガのネタを考えていて」
「へぇー」
「俺は絵がダメなんで、漫画にはしなかったんだけど」
「どんなお話なんですか?」
猪鹿コウモリが聞いた。
「あの、恥ずかしいんですが、タイトルは『サーモン係長』というもので」
「なんだよ、そりゃ」
俺が辞めろと言った。
早乙女は話したいようだった。
「会社の係長がサーモンなんです。それで、中間管理職なんで苦労が多くて。例えば上司が取引先を怒らせちゃって、サーモン係長が代わりにお詫びするんですね」
「ほうほう!」
猪鹿コウモリがノッて来た。
「毎回なんですが、サーモン係長は自分を焼き鮭にして、相手に美味しく食べてもらって解決するんです」
「なんですと!」
「でも、秘技「母川回帰」で、ちゃんと元に戻ることが出来る」
「おい、お前いい加減にしろって」
あまりのくだらなさに、俺が止めた。
猪鹿コウモリはベンチで身体を二つに折って震えていた。
怒っちゃったか。
「ムウォォォォォーーー!!!」
突然、猪鹿コウモリが絶叫した。
「ぜ、是非僕に描かせて下さい! どうかお願いします!」
早乙女の足元で土下座した。
早乙女と雪野さんが驚いている。
俺も驚いた。
ロボも驚いた。
「にゃ?」
「スゴイ! 何て発想なんだぁっ! 僕は今爆発しそうなほど感動しています! 是非、その原作を僕にコミック化させて下さい!」
「い、いいえ、原作などと」
早乙女が狼狽える。
「詳しいお話は後日また! 今数百アイデアが浮かんでますので、それをちゃんと描きますので、スネ夫さんの目で確認して下さい! 必ずご納得していただきますから!」
「わ、分かりました」
何が何だか分からん。
後日。
早乙女は俺経由で猪鹿コウモリから原稿を受け取り、面白いと言った。
そして『異世界丹沢ゴーゴー』の掲載誌「週刊少年ジャンパー」の月刊誌で『サーモン係長』の連載が始まった。
これも超大ヒットになり、猪鹿コウモリの名は不動のものとなった。
中間管理職の悲哀と、身を挺して会社や仲間を守る純情のギャグが日本中で話題となった。
喰われ方も毎回工夫があり、様々な鮭料理がネットでも大評判になっていく。
あまりの熱狂に、水族館で鮭のコーナーが作られ、長蛇の列が出来る。
どこのコスプレ会場でも、毎回「サーモン係長」のコスプレが大勢いるようになった。
「原作者ザ・オトメンさんのお陰です。僕はいろんな人に助けられているんです」
テレビに出演した猪鹿コウモリがそう語っていた。
早乙女は印税で、毎年数億を稼ぐようになった。
警察、辞めりゃいいのに。
『異世界丹沢ゴーゴー』で「マンモスの牙隊」が登場するようになった。
俺には1円も入らなかった。
御堂の家に行き、ジェイたちを死に掛けるまでしごいた。
夕飯を終え、子どもたちに院長夫妻を任せ、俺はロボとハマーで出掛けた。
約束があった。
途中で元麻布に寄り、早乙女夫妻をピックアップし、竹芝桟橋へ向かう。
今日は、ロボの「ばーん」を見せる約束をしていた。
早乙女の妻となった雪野さんはロボを大好きになってくれた。
早乙女から、ロボが途轍もない光を吐くのだと聞いて、是非見たいと言って来た。
まあ、早乙女はどうせ雪野さんをどこへも連れて行かないだろうと思い、二人のために、俺が誘ったのだ。
デートに相応しいかどうかは知らん。
もう一つ。
いつもロボの「ばーん」を一緒に見る細川からも頼まれていたことがあった。
ゲーム会社に勤める細川が、昨年に漫画家・猪鹿コウモリの原作をゲーム化し、大ヒットした。
そこで俺に猪鹿コウモリにもロボの「ばーん」を見せたいと相談された。
猪鹿コウモリの『異世界丹沢ゴーゴー』を読んでみた。
面白い。
登場人物が、俺の家族たちに似ているような面もあり、最新刊の9巻までを購入し、全部読んだ。
ゲームの後かららしいが、「猫王ロボ」が出て来て、更に面白くなっていた。
またその内容から、人柄も良いことが分かった。
しかし、俺たちが直接会うのにはまだ抵抗があった。
細川が、猪鹿コウモリが漫画家になったきっかけを教えてくれた。
「何でも、一時は自殺を考えていたそうなんですよ」
「そうなのか?」
「はい。丹沢で首を吊ろうとしたみたいです。でもそこに、ケダモノの頭を付けた謎の集団に出会って。「お前は生きろ」と言われたそうで」
「……」
「信じられないんですが、木や岩をガンガンへし折って砕きながら現われたそうです。まあ、大分お酒を飲んでいたみたいなんで、夢でも見たんでしょうね」
「な、なるほど……」
「ペンネームは、その時の体験かららしいですよ。猪と鹿の頭を両肩に付けて、オッパイをコウモリで隠していたそうで。『異世界丹沢」というのも、もちろんその体験かららしいです。それと「ゴーゴー」というのも、最後に怪人がそう叫んでいたそうで。手の一振りで下までの道が一瞬で出来て、「行け! ゴーゴー」と言われたんですって」
「へ、へぇー」
絶対会うことに決めた。
超関係者じゃねぇか。
車の中で、一つ注意点を話した。
「俺は本名を名乗ってないんだ。細川は俺を「のび太さん」と呼ぶから、お前らもそう呼んでくれな!」
雪野さんが大笑いした。
「ロボをネコ型ロボットだと説明したんだ。それで俺は「のび太さん」なんだよ」
「じゃあ、ロボは「ドラ〇もん」なんですか?」
雪野さんが聞く。
「いや、ロボだから」
また雪野さんが笑った。
「だから二人はスネ夫としずかちゃんな!」
雪野さんが大笑いした。
早乙女は真面目に「俺はスネ夫、俺はスネ夫……しずか……のび太……」と繰り返していた。
「のび太さーん!」
埠頭に着くと、細川が猪鹿コウモリと思しき男性を連れて待っていた。
みんなで自己紹介する。
「あの、僕はスネ夫です」
早乙女がたどたどしく言った。
「しずかです!」
雪野さんはノリノリだった。
俺は猪鹿コウモリに、『異世界丹沢ゴーゴー』が大変面白いと言い、一気に全巻を読んだと伝えた。
非常に喜んでくれた。
超売れっ子作家だが、驕らない大変気のいい男だった。
「僕は丹沢で生まれ変わらせてもらったんです!」
「そうなんだ」
可愛そうだった。
早速ロボに「ばーん」をやらせた。
いつもよりもでかい気がした。
ギャラリーが多くて、ロボも張り切ったのかもしれない。
美しい光の帯に、全員が感動した。
ロボを褒め称え、ロボはご機嫌でジルバを踊った。
「スゴイ! あれが「猫玉バスター」ですかぁ!」
猪鹿コウモリが大喜びだった。
「まあ、我々は「ばーん」と呼んでいますけどね」
「アァーー! そっちの方がいい! あぁ、今から変えられないかな!」
「「猫玉バスター」もいいじゃないですか」
「いや、断然「ばーん」がいい! シンプルでいかしてる!」
「アハハハハ!」
「今度は技名を決める前にご相談してもいいですか?」
「まあ、お力になれるかは分かりませんが」
俺はさり気なく、連絡先を交換した。
この人に今後何かあったら申し訳ない。
もしも売れなくなったら、俺たちが単行本を買い支えよう。
「そうだ。俺も丹沢にはよく行くんですが、最近マンモスの牙をペニスケースにした集団がいたそうですよ」
「なんだってぇ! それは想像力がわくぅ!」
「そうですか」
「あの! それ使ってもいいですか!」
「構いませんよ。どうぞご自由に」
「ありがとうございます!」
みんなでベンチに座り、俺はロボにミルクとササミをやりながら、持って来た魔法瓶からみんなに紅茶を配った。
カップは人数分を用意していた。
窪地に小屋があり、そこに武装ロボットがいて軍隊が訓練している噂など、丹沢の話をしながら猪鹿コウモリも丹沢体験を聞き出して行った。
猪鹿コウモリは大喜びで俺の話を聞き、是非以降のストーリーに入れたいと言っていた。
俺はまた作品のどこが良かったかを話し、猪鹿コウモリを喜ばせた。
早乙女と雪野さんは笑いながら聞いていたが、次第に早乙女が身を乗り出して来た。
「あの、俺もいいですか?」
「なんだよ、スネ夫?」
「実は、高校生の時にマンガのネタを考えていて」
「へぇー」
「俺は絵がダメなんで、漫画にはしなかったんだけど」
「どんなお話なんですか?」
猪鹿コウモリが聞いた。
「あの、恥ずかしいんですが、タイトルは『サーモン係長』というもので」
「なんだよ、そりゃ」
俺が辞めろと言った。
早乙女は話したいようだった。
「会社の係長がサーモンなんです。それで、中間管理職なんで苦労が多くて。例えば上司が取引先を怒らせちゃって、サーモン係長が代わりにお詫びするんですね」
「ほうほう!」
猪鹿コウモリがノッて来た。
「毎回なんですが、サーモン係長は自分を焼き鮭にして、相手に美味しく食べてもらって解決するんです」
「なんですと!」
「でも、秘技「母川回帰」で、ちゃんと元に戻ることが出来る」
「おい、お前いい加減にしろって」
あまりのくだらなさに、俺が止めた。
猪鹿コウモリはベンチで身体を二つに折って震えていた。
怒っちゃったか。
「ムウォォォォォーーー!!!」
突然、猪鹿コウモリが絶叫した。
「ぜ、是非僕に描かせて下さい! どうかお願いします!」
早乙女の足元で土下座した。
早乙女と雪野さんが驚いている。
俺も驚いた。
ロボも驚いた。
「にゃ?」
「スゴイ! 何て発想なんだぁっ! 僕は今爆発しそうなほど感動しています! 是非、その原作を僕にコミック化させて下さい!」
「い、いいえ、原作などと」
早乙女が狼狽える。
「詳しいお話は後日また! 今数百アイデアが浮かんでますので、それをちゃんと描きますので、スネ夫さんの目で確認して下さい! 必ずご納得していただきますから!」
「わ、分かりました」
何が何だか分からん。
後日。
早乙女は俺経由で猪鹿コウモリから原稿を受け取り、面白いと言った。
そして『異世界丹沢ゴーゴー』の掲載誌「週刊少年ジャンパー」の月刊誌で『サーモン係長』の連載が始まった。
これも超大ヒットになり、猪鹿コウモリの名は不動のものとなった。
中間管理職の悲哀と、身を挺して会社や仲間を守る純情のギャグが日本中で話題となった。
喰われ方も毎回工夫があり、様々な鮭料理がネットでも大評判になっていく。
あまりの熱狂に、水族館で鮭のコーナーが作られ、長蛇の列が出来る。
どこのコスプレ会場でも、毎回「サーモン係長」のコスプレが大勢いるようになった。
「原作者ザ・オトメンさんのお陰です。僕はいろんな人に助けられているんです」
テレビに出演した猪鹿コウモリがそう語っていた。
早乙女は印税で、毎年数億を稼ぐようになった。
警察、辞めりゃいいのに。
『異世界丹沢ゴーゴー』で「マンモスの牙隊」が登場するようになった。
俺には1円も入らなかった。
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