687 / 2,840
ひとこと
しおりを挟む
六花とのツーリングから帰り、夕食を食べていると電話が鳴った。
家の固定電話だ。
皇紀が出た。
食事中の電話は、皇紀が出る。
別に決まってはいないが、姉や妹たちから蹴り出されるのだ。
「タカさん、調査会社の人ですよ」
俺が幾つかの仕事を頼んでいる会社だ。
宇留間の調査の時から懇意にしている。
「石神だ。何か分かったのか?」
「ああ、やっと捕まった。携帯に何度も連絡してたんですが」
「あれね。バッテリーが切れてたんだ」
みんなよく、そんなことを言っているのを知ってる。
俺はあまりスマホを持ち歩かない。
スマホが無いと死んじゃう、という人もいるらしいが、俺は違う。
「そうなんですか」
通じた。
「それで、頼まれていた早瀬静馬さんのお墓なんですが」
「見つかったのか!」
「はい、ようやく」
俺は静馬くんの墓を知らないことを後悔し、調査会社に探してもらっていた。
静馬くんの母親が引っ越した際に、静馬くんと父親の骨も移転したらしいのだ。
生きている人間であれば、住民票を追うなど、幾らでも手がある。
負債の請求と言えば、第三者も閲覧できる。
しかし、死者の骨は別だ。
調べていくと、最初の埋葬証明書はあっても、改葬の手続きをしていなかったようだ。
恐らく、元の寺との口頭での許可を得てやっていたようだった。
記録は何も無い。
静馬くんの母親が住んでいた住所までは分かった。
そこから近隣の寺院を調べて行ったが、何しろ二十年も前のことであり、調査は困難だった。
静馬くんの母親も十年前に亡くなっており、聞くことも出来なかった。
母親の墓には、静馬くんは入っていなかった。
「やっと母親の友人の方から伺えました。場所は山梨県の〇〇市にある、××寺です」
「ありがとう! よく探してくれた」
「いいえ。石神さん、良かったですね」
「ああ! これでやっと墓参りができる」
「お寺には事情を話しています。ご連絡すれば通じるはずですよ」
「分かった。明日にでも早速聞いてみよう」
俺は詳しい話を聞き、電話を切った。
翌日の日曜日。
俺はその寺に電話した。
住職の方が出られ、話が出来た。
来週の土曜に伺うことを言い、供養の手配を頼んだ。
「ああ、石神。元気か?」
「もちろんだ。まあ、たまに死に掛けるけどな」
「アハハハハ!」
御堂に電話した。
御堂の家からそう離れていない寺だったからだ。
「来週の土曜に近くへ行くんだ。会いに行ってもいいか?」
「もちろんだ! 絶対に来てくれ。一泊出来るか?」
「悪いが頼めるかな」
「何を言ってるんだ。来てくれよ」
「じゃあ、頼む」
「何なら金曜日から来るか?」
「おい、贅沢なことを言うな! 行きたくなるだろう」
「いや、そうしてくれよ。みんな喜ぶ」
「でも、随分遅くなるぞ」
「構わないよ。来週は特に用事もないからね」
「そうかぁ。じゃあ頼むかな」
「決まりだな」
柳の声が聞こえる。
「変わってー」と叫んでいる。
「電波の調子が悪いな。じゃあ、そういうことで。また連絡するよ」
「頼むよ、一言だけでも話してくれ」
御堂が笑いながら言った。
御堂が言うなら仕方がない。
「石神さん!」
「ひとこと」
ポチ、ツーツー。
俺は子どもたちに話した。
「前に話したことのある、静馬くんの墓が分かったんだ。来週は金曜の夜から出掛けるからな」
「「「「はーい!」」」」
「タカさん、良かったですね」
皇紀が言った。
確か、最初に静馬くんの話をしたのは、皇紀にだった。
「御堂の家と近いようだからな。ついでに御堂の家に泊って来る」
「いーなー!」
亜紀ちゃんだ。
「お前らは今回は留守番だ。急なことで向こうにご迷惑は掛けられないからな」
「迷惑って?」
「お前らの大食いのことだぁ!」
「「「「ワハハハハハハハ!」」」」
金曜日。
俺は5時頃に仕事を上がり、そのまま出発した。
アヴェンタドールで行く。
替えの服と土産の千疋屋のフルーツ。
それで精一杯だ。
アヴェンタドールは収納が少ない。
ほとんど助手席だ。
夜の高速をぶっ飛ばす。
静馬くんの墓参りと、御堂にも会える。
俺は上機嫌で歌を歌いながら走った。
御堂の家の近くになり、電話した。
こういう時は、携帯は便利だ。
「石神!」
「ああ、近くまで来た。遅い時間に悪いな」
「いや、大丈夫だよ。まだみんな起きて待ってる」
「そんな、悪いよ。今日は早く休んでくれよ」
「何を言ってる。石神が来るんだ。誰も寝ないよ」
「本当に悪いなぁ」
時間は8時半。
しかし、田舎は寝るのが早い人も多い。
夕飯も作って待ってると言われていたので、本当に申し訳ない。
御堂の家の前で、みんなが出迎えてくれた。
俺の車を見て、正巳さんたちが驚く。
「遅くなって申し訳ありません」
みんなが笑って、中へと言ってくれた。
俺のために豪華な膳が用意してあった。
正巳さんや御堂は酒を飲む。
俺も食べながら付き合った。
「子どもの頃に大変お世話になった方の墓参りなんです」
俺は静馬くんの話をした。
「やっと探し出したら、ここと近かったんですよ」
「そうなのか」
正巳さんが言った。
「石神さんは偉いな。こうやってわざわざ探し出して」
「いいえ。俺も最近まで墓参りをとは思ってもいなかったので。でも、子どもたちに話をしているうちに、一度お礼を言いたくなりまして」
「そうだったか」
正利は部屋へ引っ込んだが、柳はお茶を飲んでいる。
「柳、元気だったか!」
「ひとこと!」
「……」
根に持っていたらしい。
「なんだよ、ちょっとした冗談じゃないか」
御堂が正巳さんたちに事情を話した。
正巳さんたちが大笑いする。
「柳、お前ちょっと綺麗になったんじゃないか?」
柳は前を見てむくれている。
「ねえ、澪さん! 綺麗になりましたよね」
「そうですかね、ウフフフ」
「ああ、柳がうちに来るのが楽しみだなぁ!」
「ほんとにそう思ってます?」
柳がちょっと俺を見た。
「当たり前だよ! 御堂との話でも、しょっちゅうそれだよなぁ、御堂?」
「そうだったね」
「ほんとに!」
「お前と話すのは照れ臭いんだよ。大好きだからな」
「石神さん!」
御堂は声を抑えて笑っている。
「受験は大丈夫だよな?」
「もちろんです!」
「じゃあ、安心したよ。ああ、本当に楽しみだ」
「嬉しい!」
正巳さんも菊子さんも笑った。
「じゃあ、今日はお先に失礼するよ。また明日飲みましょう」
「是非。遅くまですみませんでした」
俺は部屋の出口まで正巳さんたちを見送った。
「石神、今日は風呂に入って寝てくれよ」
「ああ、そうさせてもらおう。明日は午前中に出掛けるから。戻りは三時くらいかなぁ」
「分かった」
俺は用意してくれた部屋へ行った。
着替えを持って風呂へ行く。
柳が待っていた。
「おい」
「はい!」
「オロチ呼ぶぞ?」
「い、いいですよ」
「俺のオロチが白いの吐くぞ!」
「いいですよ」
「お前なぁ」
「大丈夫ですよ、お父さんの許可ありますから」
「俺の許可は!」
「ひとこと」
「……」
一緒に入った。
柳は本当に綺麗になった。
家の固定電話だ。
皇紀が出た。
食事中の電話は、皇紀が出る。
別に決まってはいないが、姉や妹たちから蹴り出されるのだ。
「タカさん、調査会社の人ですよ」
俺が幾つかの仕事を頼んでいる会社だ。
宇留間の調査の時から懇意にしている。
「石神だ。何か分かったのか?」
「ああ、やっと捕まった。携帯に何度も連絡してたんですが」
「あれね。バッテリーが切れてたんだ」
みんなよく、そんなことを言っているのを知ってる。
俺はあまりスマホを持ち歩かない。
スマホが無いと死んじゃう、という人もいるらしいが、俺は違う。
「そうなんですか」
通じた。
「それで、頼まれていた早瀬静馬さんのお墓なんですが」
「見つかったのか!」
「はい、ようやく」
俺は静馬くんの墓を知らないことを後悔し、調査会社に探してもらっていた。
静馬くんの母親が引っ越した際に、静馬くんと父親の骨も移転したらしいのだ。
生きている人間であれば、住民票を追うなど、幾らでも手がある。
負債の請求と言えば、第三者も閲覧できる。
しかし、死者の骨は別だ。
調べていくと、最初の埋葬証明書はあっても、改葬の手続きをしていなかったようだ。
恐らく、元の寺との口頭での許可を得てやっていたようだった。
記録は何も無い。
静馬くんの母親が住んでいた住所までは分かった。
そこから近隣の寺院を調べて行ったが、何しろ二十年も前のことであり、調査は困難だった。
静馬くんの母親も十年前に亡くなっており、聞くことも出来なかった。
母親の墓には、静馬くんは入っていなかった。
「やっと母親の友人の方から伺えました。場所は山梨県の〇〇市にある、××寺です」
「ありがとう! よく探してくれた」
「いいえ。石神さん、良かったですね」
「ああ! これでやっと墓参りができる」
「お寺には事情を話しています。ご連絡すれば通じるはずですよ」
「分かった。明日にでも早速聞いてみよう」
俺は詳しい話を聞き、電話を切った。
翌日の日曜日。
俺はその寺に電話した。
住職の方が出られ、話が出来た。
来週の土曜に伺うことを言い、供養の手配を頼んだ。
「ああ、石神。元気か?」
「もちろんだ。まあ、たまに死に掛けるけどな」
「アハハハハ!」
御堂に電話した。
御堂の家からそう離れていない寺だったからだ。
「来週の土曜に近くへ行くんだ。会いに行ってもいいか?」
「もちろんだ! 絶対に来てくれ。一泊出来るか?」
「悪いが頼めるかな」
「何を言ってるんだ。来てくれよ」
「じゃあ、頼む」
「何なら金曜日から来るか?」
「おい、贅沢なことを言うな! 行きたくなるだろう」
「いや、そうしてくれよ。みんな喜ぶ」
「でも、随分遅くなるぞ」
「構わないよ。来週は特に用事もないからね」
「そうかぁ。じゃあ頼むかな」
「決まりだな」
柳の声が聞こえる。
「変わってー」と叫んでいる。
「電波の調子が悪いな。じゃあ、そういうことで。また連絡するよ」
「頼むよ、一言だけでも話してくれ」
御堂が笑いながら言った。
御堂が言うなら仕方がない。
「石神さん!」
「ひとこと」
ポチ、ツーツー。
俺は子どもたちに話した。
「前に話したことのある、静馬くんの墓が分かったんだ。来週は金曜の夜から出掛けるからな」
「「「「はーい!」」」」
「タカさん、良かったですね」
皇紀が言った。
確か、最初に静馬くんの話をしたのは、皇紀にだった。
「御堂の家と近いようだからな。ついでに御堂の家に泊って来る」
「いーなー!」
亜紀ちゃんだ。
「お前らは今回は留守番だ。急なことで向こうにご迷惑は掛けられないからな」
「迷惑って?」
「お前らの大食いのことだぁ!」
「「「「ワハハハハハハハ!」」」」
金曜日。
俺は5時頃に仕事を上がり、そのまま出発した。
アヴェンタドールで行く。
替えの服と土産の千疋屋のフルーツ。
それで精一杯だ。
アヴェンタドールは収納が少ない。
ほとんど助手席だ。
夜の高速をぶっ飛ばす。
静馬くんの墓参りと、御堂にも会える。
俺は上機嫌で歌を歌いながら走った。
御堂の家の近くになり、電話した。
こういう時は、携帯は便利だ。
「石神!」
「ああ、近くまで来た。遅い時間に悪いな」
「いや、大丈夫だよ。まだみんな起きて待ってる」
「そんな、悪いよ。今日は早く休んでくれよ」
「何を言ってる。石神が来るんだ。誰も寝ないよ」
「本当に悪いなぁ」
時間は8時半。
しかし、田舎は寝るのが早い人も多い。
夕飯も作って待ってると言われていたので、本当に申し訳ない。
御堂の家の前で、みんなが出迎えてくれた。
俺の車を見て、正巳さんたちが驚く。
「遅くなって申し訳ありません」
みんなが笑って、中へと言ってくれた。
俺のために豪華な膳が用意してあった。
正巳さんや御堂は酒を飲む。
俺も食べながら付き合った。
「子どもの頃に大変お世話になった方の墓参りなんです」
俺は静馬くんの話をした。
「やっと探し出したら、ここと近かったんですよ」
「そうなのか」
正巳さんが言った。
「石神さんは偉いな。こうやってわざわざ探し出して」
「いいえ。俺も最近まで墓参りをとは思ってもいなかったので。でも、子どもたちに話をしているうちに、一度お礼を言いたくなりまして」
「そうだったか」
正利は部屋へ引っ込んだが、柳はお茶を飲んでいる。
「柳、元気だったか!」
「ひとこと!」
「……」
根に持っていたらしい。
「なんだよ、ちょっとした冗談じゃないか」
御堂が正巳さんたちに事情を話した。
正巳さんたちが大笑いする。
「柳、お前ちょっと綺麗になったんじゃないか?」
柳は前を見てむくれている。
「ねえ、澪さん! 綺麗になりましたよね」
「そうですかね、ウフフフ」
「ああ、柳がうちに来るのが楽しみだなぁ!」
「ほんとにそう思ってます?」
柳がちょっと俺を見た。
「当たり前だよ! 御堂との話でも、しょっちゅうそれだよなぁ、御堂?」
「そうだったね」
「ほんとに!」
「お前と話すのは照れ臭いんだよ。大好きだからな」
「石神さん!」
御堂は声を抑えて笑っている。
「受験は大丈夫だよな?」
「もちろんです!」
「じゃあ、安心したよ。ああ、本当に楽しみだ」
「嬉しい!」
正巳さんも菊子さんも笑った。
「じゃあ、今日はお先に失礼するよ。また明日飲みましょう」
「是非。遅くまですみませんでした」
俺は部屋の出口まで正巳さんたちを見送った。
「石神、今日は風呂に入って寝てくれよ」
「ああ、そうさせてもらおう。明日は午前中に出掛けるから。戻りは三時くらいかなぁ」
「分かった」
俺は用意してくれた部屋へ行った。
着替えを持って風呂へ行く。
柳が待っていた。
「おい」
「はい!」
「オロチ呼ぶぞ?」
「い、いいですよ」
「俺のオロチが白いの吐くぞ!」
「いいですよ」
「お前なぁ」
「大丈夫ですよ、お父さんの許可ありますから」
「俺の許可は!」
「ひとこと」
「……」
一緒に入った。
柳は本当に綺麗になった。
0
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
こずえと梢
気奇一星
キャラ文芸
時は1900年代後期。まだ、全国をレディースたちが駆けていた頃。
いつもと同じ時間に起き、同じ時間に学校に行き、同じ時間に帰宅して、同じ時間に寝る。そんな日々を退屈に感じていた、高校生のこずえ。
『大阪 龍斬院』に所属して、喧嘩に明け暮れている、レディースで17歳の梢。
ある日、オートバイに乗っていた梢がこずえに衝突して、事故を起こしてしまう。
幸いにも軽傷で済んだ二人は、病院で目を覚ます。だが、妙なことに、お互いの中身が入れ替わっていた。
※レディース・・・女性の暴走族
※この物語はフィクションです。
~後宮のやり直し巫女~私が本当の巫女ですが、無実の罪で処刑されたので後宮で人生をやり直すことにしました
深水えいな
キャラ文芸
無実の罪で巫女の座を奪われ処刑された明琳。死の淵で、このままだと国が乱れると謎の美青年・天翼に言われ人生をやり直すことに。しかし巫女としてのやり直しはまたしてもうまくいかず、次の人生では女官として後宮入りすることに。そこで待っていたのは怪事件の数々で――。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる