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Ⅰ♡ NY Ⅱ
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「聖のマンションって、まさかここ?」
巨大な建物だ。
入り口には二人の警備員が立っている。
重厚な入り口で、右手に広いカウンターの中に受付らしい女性。
左に部屋を呼び出す操作盤があった。
三人はニコニコと警備員に笑顔を向け、ハーが操作盤の前に立った。
「タカさん、「6」としか言わなかったよね?」
「「うん」」
「マンションって、「601」とかじゃないの?」
「「そっか!」」
「でも、取り敢えずタカさんの言った通りにやって」
「うん、分った」
「6」を押した。
「アンジー!」
「なに!」
「やろ?」
「いい加減にして! 聖書に「一日14回まで」って書いてあるじゃない!」
「そうなの?」
「もう、今日は8回やってるんだから! あとは夜よ!」
「別に今残りの8回やってもいいじゃん」
「あと6回よ!」
アンジェラ・ホワイト、28歳。
見事な金髪で、身長175センチ。
B98、W65、H90。
整った顔は、キーラ・ナイトレイに似ている。
ハワイで聖のメイドをしていたことがきっかけで、結婚を申し込まれた。
金持ちなのと、意外とカワイイ顔なのと、何よりもセックスが抜群に強いことで、結婚を受け入れた。
バカなことは、頭にくることもあるが、基本的にはカワイイ。
驚くべき純粋な男なのだと分かった。
身体の相性は素晴らしく良かった。
この男と出会うために生まれたと、マジで思った。
しかし、どうにも聖の精力が大きすぎた。
回数を抑えなければ、精神を破壊される。
「ちょっとさ、どっかで抜いて来なさいよ」
「じゃあ、行って来るかなぁ」
アンジェラは風俗に聖が行くことを咎めなかった。
自分の身の安全のためだ。
聖が服を着て出ようとすると、インターホンが鳴った。
画面を見ると、石神の子どもたちがいる。
「なんであいつらが?」
「聖さーん! 遊びにきましたー!」
聖は取り敢えず、ゲートを開けた。
共用の応接スペースに映像が切り替わる。
そこでもタイミングを合わせて、ゲートを開いてやった。
最高級マンションだ。
ワンフロア800平米が、聖の住まいだった。
廊下の映像が映っている。
子どもたちだけが歩いて来るのを見て、聖はドアを開けた。
「なんだよ、お前ら」
「仕事でニューヨークに来たんで、聖さんに会いに来ました」
「なんで?」
「だから、仕事でニューヨークに来たんで!」
「ああ!」
分かってはいなかった。
ドアを開けて、入れと言った。
子どもたちは「お邪魔しまーす」と言いながら、部屋に入る。
靴を脱ごうとするので、ここは土足だと言った。
「お前ら、バカだな」
「「「!」」」
奥の応接室に案内した。
「誰?」
「ああ、トラの子どもたち」
アンジェラは覚えている。
聖の世界に多くて数人、恐らく一人しかいない友達が「TORA」だ。
「亜紀です。それと瑠璃と玻璃。突然すみません」
亜紀ちゃんが英語でアンジェラに挨拶した。
「ふーん、宜しく」
聖が子どもたちをソファに座らせた。
アンジェラは動こうとしなかった。
「それで、なに?」
「いえ、だから仕事のついでに」
亜紀は思い出した。
石神から、聖に難しい話をするなと言われた。
「仕事で来たんです」
「へー、またヤバイこと?」
「いいえ。多分大丈夫ですよ」
「俺の助けは必要か?」
「もしもの場合はお願いします」
会話が成り立った。
「トラの子だもんな。何かあったら言えよ」
「はい! ありがとうございます」
「聖! そっちの綺麗な人が奥さん?」
ハーの問いかけを亜紀が通訳した。
アンジェラが綺麗だと言われて喜んだ。
「そうだ。ブサイクをうつすなよな!」
「タカさんもお金持ちだけど、聖も結構稼いでるんだね」
広いマンションだ。
「トラの金には負けるだろうけどな。まあ、金はあるかな」
日本語で会話されるので、アンジェラは分からない。
聖に何を言っているのかを聞いた。
聖は、自分がトラの資産には負けると言ったと伝えた。
アンジェラが、反応した。
「お茶を淹れてくるね!」
初めて子どもたちの前にコーヒーが並んだ。
ニコニコして配った。
「トラって人はお金持ちなの?」
亜紀ちゃんが双子に通訳し、そうだとアンジーに答えた。
「聖よりも?」
「間違いなく」
30兆円近い。
「トラと聖は親友だもんね」
「え、ええ」
「これからも宜しくね」
「はい?」
「ねぇ、聖」
「なんだ小ブサイクA」
「あたしたちを鍛えてよ」
ルーが言った。
「なんで?」
「あたしたち、こないだ死に掛けたの。弱いから」
「へー」
「お願い!」
「ダメだ。俺にはやることがあるんだ」
「何よ?」
「アンジーとヤルこと」
「「「!」」」
「仕事じゃないの?」
「仕事は今ヒマ。だから今のうちにアンジーとやっとかなきゃ。なにせ、聖書に従えば一日14回までしかできないんだからな!」
「「「?」」」
「一億ドル」
「なんだって?」
「一億ドルあげる。だからそれであたしたちを鍛えて!」
「お前らにそんな大金払えるわけねぇだろうが」
「口座を教えて」
「あ?」
「すぐに振り込むから」
聖はモルガンスタンレーの口座を口にした。
バカから滑らかに口座番号が出てきたので、三人は驚いた。
「分かった」
ルーはスマホを操作する。
10分後。
「口座を確認して」
聖はアンジーにスマホを持って来いと言った。
画面を操作する。
「やるじゃん!」
「じゃあ!」
「よし! 任せろ!」
ニューヨークでの、ヒマつぶしが出来た。
巨大な建物だ。
入り口には二人の警備員が立っている。
重厚な入り口で、右手に広いカウンターの中に受付らしい女性。
左に部屋を呼び出す操作盤があった。
三人はニコニコと警備員に笑顔を向け、ハーが操作盤の前に立った。
「タカさん、「6」としか言わなかったよね?」
「「うん」」
「マンションって、「601」とかじゃないの?」
「「そっか!」」
「でも、取り敢えずタカさんの言った通りにやって」
「うん、分った」
「6」を押した。
「アンジー!」
「なに!」
「やろ?」
「いい加減にして! 聖書に「一日14回まで」って書いてあるじゃない!」
「そうなの?」
「もう、今日は8回やってるんだから! あとは夜よ!」
「別に今残りの8回やってもいいじゃん」
「あと6回よ!」
アンジェラ・ホワイト、28歳。
見事な金髪で、身長175センチ。
B98、W65、H90。
整った顔は、キーラ・ナイトレイに似ている。
ハワイで聖のメイドをしていたことがきっかけで、結婚を申し込まれた。
金持ちなのと、意外とカワイイ顔なのと、何よりもセックスが抜群に強いことで、結婚を受け入れた。
バカなことは、頭にくることもあるが、基本的にはカワイイ。
驚くべき純粋な男なのだと分かった。
身体の相性は素晴らしく良かった。
この男と出会うために生まれたと、マジで思った。
しかし、どうにも聖の精力が大きすぎた。
回数を抑えなければ、精神を破壊される。
「ちょっとさ、どっかで抜いて来なさいよ」
「じゃあ、行って来るかなぁ」
アンジェラは風俗に聖が行くことを咎めなかった。
自分の身の安全のためだ。
聖が服を着て出ようとすると、インターホンが鳴った。
画面を見ると、石神の子どもたちがいる。
「なんであいつらが?」
「聖さーん! 遊びにきましたー!」
聖は取り敢えず、ゲートを開けた。
共用の応接スペースに映像が切り替わる。
そこでもタイミングを合わせて、ゲートを開いてやった。
最高級マンションだ。
ワンフロア800平米が、聖の住まいだった。
廊下の映像が映っている。
子どもたちだけが歩いて来るのを見て、聖はドアを開けた。
「なんだよ、お前ら」
「仕事でニューヨークに来たんで、聖さんに会いに来ました」
「なんで?」
「だから、仕事でニューヨークに来たんで!」
「ああ!」
分かってはいなかった。
ドアを開けて、入れと言った。
子どもたちは「お邪魔しまーす」と言いながら、部屋に入る。
靴を脱ごうとするので、ここは土足だと言った。
「お前ら、バカだな」
「「「!」」」
奥の応接室に案内した。
「誰?」
「ああ、トラの子どもたち」
アンジェラは覚えている。
聖の世界に多くて数人、恐らく一人しかいない友達が「TORA」だ。
「亜紀です。それと瑠璃と玻璃。突然すみません」
亜紀ちゃんが英語でアンジェラに挨拶した。
「ふーん、宜しく」
聖が子どもたちをソファに座らせた。
アンジェラは動こうとしなかった。
「それで、なに?」
「いえ、だから仕事のついでに」
亜紀は思い出した。
石神から、聖に難しい話をするなと言われた。
「仕事で来たんです」
「へー、またヤバイこと?」
「いいえ。多分大丈夫ですよ」
「俺の助けは必要か?」
「もしもの場合はお願いします」
会話が成り立った。
「トラの子だもんな。何かあったら言えよ」
「はい! ありがとうございます」
「聖! そっちの綺麗な人が奥さん?」
ハーの問いかけを亜紀が通訳した。
アンジェラが綺麗だと言われて喜んだ。
「そうだ。ブサイクをうつすなよな!」
「タカさんもお金持ちだけど、聖も結構稼いでるんだね」
広いマンションだ。
「トラの金には負けるだろうけどな。まあ、金はあるかな」
日本語で会話されるので、アンジェラは分からない。
聖に何を言っているのかを聞いた。
聖は、自分がトラの資産には負けると言ったと伝えた。
アンジェラが、反応した。
「お茶を淹れてくるね!」
初めて子どもたちの前にコーヒーが並んだ。
ニコニコして配った。
「トラって人はお金持ちなの?」
亜紀ちゃんが双子に通訳し、そうだとアンジーに答えた。
「聖よりも?」
「間違いなく」
30兆円近い。
「トラと聖は親友だもんね」
「え、ええ」
「これからも宜しくね」
「はい?」
「ねぇ、聖」
「なんだ小ブサイクA」
「あたしたちを鍛えてよ」
ルーが言った。
「なんで?」
「あたしたち、こないだ死に掛けたの。弱いから」
「へー」
「お願い!」
「ダメだ。俺にはやることがあるんだ」
「何よ?」
「アンジーとヤルこと」
「「「!」」」
「仕事じゃないの?」
「仕事は今ヒマ。だから今のうちにアンジーとやっとかなきゃ。なにせ、聖書に従えば一日14回までしかできないんだからな!」
「「「?」」」
「一億ドル」
「なんだって?」
「一億ドルあげる。だからそれであたしたちを鍛えて!」
「お前らにそんな大金払えるわけねぇだろうが」
「口座を教えて」
「あ?」
「すぐに振り込むから」
聖はモルガンスタンレーの口座を口にした。
バカから滑らかに口座番号が出てきたので、三人は驚いた。
「分かった」
ルーはスマホを操作する。
10分後。
「口座を確認して」
聖はアンジーにスマホを持って来いと言った。
画面を操作する。
「やるじゃん!」
「じゃあ!」
「よし! 任せろ!」
ニューヨークでの、ヒマつぶしが出来た。
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