362 / 2,840
皇紀、一泊旅行。 Ⅲ
しおりを挟む
300メートルほど離れた位置で、三つの双眼鏡で覗いていた。
「あ! バーベキューだよ!」
ルーが叫んだ。
「二人の女の子、結構カワイイよね」
栞が言う。
「一人の子、オッパイ大きいよ!」
ハー。
「「襲撃しよう!」」
俺は双子の頭をはたく。
俺と亜紀ちゃんは、双子から双眼鏡を取り上げた。
「ちゃんとやってますね」
「そうだな。楽しそうだ」
「よし! じゃあまた夜に来よう!」
「「「「はい!」」」」
後ろで、皇紀の美しい歌声が聞こえた。
俺は笑いながらハマーに戻った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
こんなに落ち着いて食べられるバーベキューは、初めてだった。
二方向からくる、油断すると骨がひしゃげるような攻撃もない。
手が吹っ飛びそうな回し蹴りを放って、高らかに笑う鬼もいない。
金属の串を太ももに刺されることも、熱々の煮汁をオタマでぶっかけられることもない。
羽交い絞めにされ、目の前で美味しそうに肉を喰われることもない。
地面に落ちた肉を皿に入れられ、「さあ、喰え」と脅されることもない。
みんなが笑って、お肉が美味しいとか、タマネギいらないとか、言っている。
「一曲、歌います!」
ささやかな礼のつもりだった。
『冬の旅』は、大盛況だった。
「すごいね、皇紀くん!」
「素敵な歌声だったわー」
ご両親が喜んでくれた。
葵ちゃんと光ちゃんが、うっとりした目で見ている。
「タカさんに教わりました」
またみんながタカさんを褒めてくれた。
お風呂をいただいた。
皇紀は、お父さんと一緒に入った。
狭かった。
お父さんの背中を流した。
一つの傷もない、身体。
贅肉。
突き出した腹。
大きくもないモノ。
何もかもがタカさんとは違う。
皇紀も背中を流された。
「おや、皇紀くんは結構傷があるんだね」
嬉しかった。
タカさんと同じだ。
「はい。双子の妹たちが、とにかくヤンチャで」
「あ、そうなんだ! 良かった、安心したよ」
何がだ?
「君たちを引き取ってくれた「タカ」さんは、優しい立派な人なんだねぇ」
「はい!」
皇紀はタカさんのことをたくさん話した。
仕事が忙しい人なのに、自分たちを引き取ってくれたこと。
食事は大事だと言い、美味しいものをいつもたくさん作ってくれること。
悪いことをしたら叱るが、いつも本当に優しいこと。
いろいろなことを教えてくれ、本や映画を見せ、深い話をしてくれること。
勉強法を教わり、学年トップになれたこと。
ドライブに連れて行ってくれ、また面白い話をしてくれること。
いろいろなことを次々と話した。
「そうかぁ。すごい人なんだなぁ」
「はい! 最高の人です!」
一緒に笑った。
みんなが風呂から上がり、寝間着に着替えていた。
リヴィングで寛ぐ。
葵ちゃんが、犬を飼いたいと言った。
「私が世話することになるんだからイヤよ」
お母さんが言う。
「うちで、短い間ですけど、犬を飼ったんです」
皇紀はゴールドの話をした。
ゴールドの死に、みんなが泣いた。
「皇紀くん、いい話だった。ありがとう」
お父さんが言ってくれた。
タカさんのようなことができた。
嬉しかった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
夕食は、まあ良かった。
6時にレストランへ行くと、テーブルが二つ繋げられていた。
配膳の係の人が来た。
「申し訳ありません。念のために確認いたしますが、本当に20人分をお出ししてよろしいのですか」
「はい。こちらこそ無理を言いまして、申し訳ありません」
一礼をして戻って行く。
双子がワクワクしている。
亜紀ちゃんが、絶対美味しいから、と話している。
亜紀ちゃん六人前、双子は五人前ずつ、俺が三人前、栞は一人前だ。
物凄い勢いで皿が空いていく。
向こうの方で、ホテルのスタッフが驚いているのが分かる。
「お前ら! 自分以外の皿に手を出すなよな。コワイ話をするぞ!」
「「「はい!」」」
まあ、皿に盛られている分、無茶なことはなかった。
「栞、今日は酒を飲むな!」
「うん、分かってる」
ちょっと寂しそうだった。
確かにワインか冷酒が欲しい。
最後のデザートも二十人前だった。
これはやり過ぎた。
流石の子どもたちも、シャーベットの多さに驚いていた。
「よし! 夜の部偵察に行くぞ!」
「「「「はい!」」」」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
楽しい団らんも終わり、そろそろ寝ようかということになった。
一部屋にお母さんと葵ちゃん、光ちゃん。
もう一部屋にお父さんと皇紀。
まあ、そうだろう。
「皇紀くん、寝る前に、またタカさんの話を聞かせてくれないか?」
「はい!」
二人でベッドに座り、皇紀は話し出した。
葵ちゃんと光ちゃんがうちに来て、タカさんから皇紀と付き合いたければトップの成績を取れと言われた話。
無理だと二人が言うと、なら諦めればいいと言ったこと。
皇紀のために何かをしたくないのなら、それでいいのだと。
二人が奮起して、トップクラスの成績になったこと。
81時間の手術をして、奇跡的にアメリカ人の女の子を救ったこと。
病院に暴漢が侵入し、身を盾にして銃弾を受けて看護師と患者を助けたこと。
昔恋人だった人のお兄さんの命を救ったこと。
幾らでも話すことはあった。
皇紀は気を付けながら、タカさんの不利になるようなことは伏せて話した。
「そうか。そんな凄い人がいるんだねぇ。僕も一度会ってみたいな」
「機会があれば是非」
灯を消し、二人はベッドに寝た。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
二階のベランダによじのぼって、俺たちは皇紀が父親らしい男性と寝るのを見た。
「夜闇」を使って、気配を消していた。
俺は手で合図し、全員が庭に飛び降りる。
そのままハマーまで走った。
「なによ、何もないじゃない!」
「皇紀ちゃんはヘタレだからねぇ」
双子が文句を言う。
「まあ、姉より先に大人になるのは、ね!」
亜紀ちゃんが言う。
「私たち、何やってるんだろう?」
栞。
「まあ、風呂にでも入ろう」
俺は笑ってハマーを発進させた。
風呂はまたしても亜紀ちゃんが家族風呂を予約していた。
十二時までの貸し切りだ。
俺は大浴場に行きたいと言ったが、四人に止められた。
みんなで背中を流す。
映画やマンガで見たことはあるが、一度大人数でのこういうことをやってみたかった。
俺は真ん中で栞と亜紀ちゃんに挟まれ、両端に双子が座る。
楽しかった。
俺は全員の髪を洗ってやり、全員で俺の髪を洗った。
湯船は少し狭かった。
子どもたちは誰も隠さない。
栞はタオルを前に置いている。
「こら、オッパイ! チョイ見せの誘惑かぁ!」
「いまさらウブがるんじゃねぇ!」
「やめてぇー!」
栞がタオルを奪われた。
「いしがみくぅーん!」
亜紀ちゃんが栞を手で制し、俺に抱き着いて来る。
栞も後から抱き着いた。
付き合いで双子も来る。
「お前ら! うっとうしい!」
全然天国ではなかった。
俺たちは風呂を上がり、涼みにウッドデッキのテラスへ出た。
亜紀ちゃんがギターを抱えて来た。
俺は井上陽水を何曲か歌った。
双子もうっとりと聴いている。
バーのマスターが、また飲み物を運んでくれた。
みんなでお礼を言った。
部屋に戻ると、畳に布団が三組敷かれていた。
誰が俺と寝るかで揉めていたが、俺はさっさとベッドの一つに潜り込む。
全員が黙り、一斉に俺のベッドに群がった。
「いい加減にしろ!」
俺は畳の布団に移る。
全員がそっちに来た。
俺は位置を決め、双子が両脇、その外側に栞と亜紀ちゃんを寝かせた。
双子がニコニコしている。
「オッパイ順だぁ!」
「「だぁっはっはっは!」」
双子が大笑いした。
栞も言っていたが、一体何をやっているのか。
まあ、こういう時間もきっと大事に違いない。
俺はカワイイ悪魔たちの寝息を聞きながら、自分も眠った。
「あ! バーベキューだよ!」
ルーが叫んだ。
「二人の女の子、結構カワイイよね」
栞が言う。
「一人の子、オッパイ大きいよ!」
ハー。
「「襲撃しよう!」」
俺は双子の頭をはたく。
俺と亜紀ちゃんは、双子から双眼鏡を取り上げた。
「ちゃんとやってますね」
「そうだな。楽しそうだ」
「よし! じゃあまた夜に来よう!」
「「「「はい!」」」」
後ろで、皇紀の美しい歌声が聞こえた。
俺は笑いながらハマーに戻った。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
こんなに落ち着いて食べられるバーベキューは、初めてだった。
二方向からくる、油断すると骨がひしゃげるような攻撃もない。
手が吹っ飛びそうな回し蹴りを放って、高らかに笑う鬼もいない。
金属の串を太ももに刺されることも、熱々の煮汁をオタマでぶっかけられることもない。
羽交い絞めにされ、目の前で美味しそうに肉を喰われることもない。
地面に落ちた肉を皿に入れられ、「さあ、喰え」と脅されることもない。
みんなが笑って、お肉が美味しいとか、タマネギいらないとか、言っている。
「一曲、歌います!」
ささやかな礼のつもりだった。
『冬の旅』は、大盛況だった。
「すごいね、皇紀くん!」
「素敵な歌声だったわー」
ご両親が喜んでくれた。
葵ちゃんと光ちゃんが、うっとりした目で見ている。
「タカさんに教わりました」
またみんながタカさんを褒めてくれた。
お風呂をいただいた。
皇紀は、お父さんと一緒に入った。
狭かった。
お父さんの背中を流した。
一つの傷もない、身体。
贅肉。
突き出した腹。
大きくもないモノ。
何もかもがタカさんとは違う。
皇紀も背中を流された。
「おや、皇紀くんは結構傷があるんだね」
嬉しかった。
タカさんと同じだ。
「はい。双子の妹たちが、とにかくヤンチャで」
「あ、そうなんだ! 良かった、安心したよ」
何がだ?
「君たちを引き取ってくれた「タカ」さんは、優しい立派な人なんだねぇ」
「はい!」
皇紀はタカさんのことをたくさん話した。
仕事が忙しい人なのに、自分たちを引き取ってくれたこと。
食事は大事だと言い、美味しいものをいつもたくさん作ってくれること。
悪いことをしたら叱るが、いつも本当に優しいこと。
いろいろなことを教えてくれ、本や映画を見せ、深い話をしてくれること。
勉強法を教わり、学年トップになれたこと。
ドライブに連れて行ってくれ、また面白い話をしてくれること。
いろいろなことを次々と話した。
「そうかぁ。すごい人なんだなぁ」
「はい! 最高の人です!」
一緒に笑った。
みんなが風呂から上がり、寝間着に着替えていた。
リヴィングで寛ぐ。
葵ちゃんが、犬を飼いたいと言った。
「私が世話することになるんだからイヤよ」
お母さんが言う。
「うちで、短い間ですけど、犬を飼ったんです」
皇紀はゴールドの話をした。
ゴールドの死に、みんなが泣いた。
「皇紀くん、いい話だった。ありがとう」
お父さんが言ってくれた。
タカさんのようなことができた。
嬉しかった。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
夕食は、まあ良かった。
6時にレストランへ行くと、テーブルが二つ繋げられていた。
配膳の係の人が来た。
「申し訳ありません。念のために確認いたしますが、本当に20人分をお出ししてよろしいのですか」
「はい。こちらこそ無理を言いまして、申し訳ありません」
一礼をして戻って行く。
双子がワクワクしている。
亜紀ちゃんが、絶対美味しいから、と話している。
亜紀ちゃん六人前、双子は五人前ずつ、俺が三人前、栞は一人前だ。
物凄い勢いで皿が空いていく。
向こうの方で、ホテルのスタッフが驚いているのが分かる。
「お前ら! 自分以外の皿に手を出すなよな。コワイ話をするぞ!」
「「「はい!」」」
まあ、皿に盛られている分、無茶なことはなかった。
「栞、今日は酒を飲むな!」
「うん、分かってる」
ちょっと寂しそうだった。
確かにワインか冷酒が欲しい。
最後のデザートも二十人前だった。
これはやり過ぎた。
流石の子どもたちも、シャーベットの多さに驚いていた。
「よし! 夜の部偵察に行くぞ!」
「「「「はい!」」」」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
楽しい団らんも終わり、そろそろ寝ようかということになった。
一部屋にお母さんと葵ちゃん、光ちゃん。
もう一部屋にお父さんと皇紀。
まあ、そうだろう。
「皇紀くん、寝る前に、またタカさんの話を聞かせてくれないか?」
「はい!」
二人でベッドに座り、皇紀は話し出した。
葵ちゃんと光ちゃんがうちに来て、タカさんから皇紀と付き合いたければトップの成績を取れと言われた話。
無理だと二人が言うと、なら諦めればいいと言ったこと。
皇紀のために何かをしたくないのなら、それでいいのだと。
二人が奮起して、トップクラスの成績になったこと。
81時間の手術をして、奇跡的にアメリカ人の女の子を救ったこと。
病院に暴漢が侵入し、身を盾にして銃弾を受けて看護師と患者を助けたこと。
昔恋人だった人のお兄さんの命を救ったこと。
幾らでも話すことはあった。
皇紀は気を付けながら、タカさんの不利になるようなことは伏せて話した。
「そうか。そんな凄い人がいるんだねぇ。僕も一度会ってみたいな」
「機会があれば是非」
灯を消し、二人はベッドに寝た。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
二階のベランダによじのぼって、俺たちは皇紀が父親らしい男性と寝るのを見た。
「夜闇」を使って、気配を消していた。
俺は手で合図し、全員が庭に飛び降りる。
そのままハマーまで走った。
「なによ、何もないじゃない!」
「皇紀ちゃんはヘタレだからねぇ」
双子が文句を言う。
「まあ、姉より先に大人になるのは、ね!」
亜紀ちゃんが言う。
「私たち、何やってるんだろう?」
栞。
「まあ、風呂にでも入ろう」
俺は笑ってハマーを発進させた。
風呂はまたしても亜紀ちゃんが家族風呂を予約していた。
十二時までの貸し切りだ。
俺は大浴場に行きたいと言ったが、四人に止められた。
みんなで背中を流す。
映画やマンガで見たことはあるが、一度大人数でのこういうことをやってみたかった。
俺は真ん中で栞と亜紀ちゃんに挟まれ、両端に双子が座る。
楽しかった。
俺は全員の髪を洗ってやり、全員で俺の髪を洗った。
湯船は少し狭かった。
子どもたちは誰も隠さない。
栞はタオルを前に置いている。
「こら、オッパイ! チョイ見せの誘惑かぁ!」
「いまさらウブがるんじゃねぇ!」
「やめてぇー!」
栞がタオルを奪われた。
「いしがみくぅーん!」
亜紀ちゃんが栞を手で制し、俺に抱き着いて来る。
栞も後から抱き着いた。
付き合いで双子も来る。
「お前ら! うっとうしい!」
全然天国ではなかった。
俺たちは風呂を上がり、涼みにウッドデッキのテラスへ出た。
亜紀ちゃんがギターを抱えて来た。
俺は井上陽水を何曲か歌った。
双子もうっとりと聴いている。
バーのマスターが、また飲み物を運んでくれた。
みんなでお礼を言った。
部屋に戻ると、畳に布団が三組敷かれていた。
誰が俺と寝るかで揉めていたが、俺はさっさとベッドの一つに潜り込む。
全員が黙り、一斉に俺のベッドに群がった。
「いい加減にしろ!」
俺は畳の布団に移る。
全員がそっちに来た。
俺は位置を決め、双子が両脇、その外側に栞と亜紀ちゃんを寝かせた。
双子がニコニコしている。
「オッパイ順だぁ!」
「「だぁっはっはっは!」」
双子が大笑いした。
栞も言っていたが、一体何をやっているのか。
まあ、こういう時間もきっと大事に違いない。
俺はカワイイ悪魔たちの寝息を聞きながら、自分も眠った。
0
お気に入りに追加
228
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
こずえと梢
気奇一星
キャラ文芸
時は1900年代後期。まだ、全国をレディースたちが駆けていた頃。
いつもと同じ時間に起き、同じ時間に学校に行き、同じ時間に帰宅して、同じ時間に寝る。そんな日々を退屈に感じていた、高校生のこずえ。
『大阪 龍斬院』に所属して、喧嘩に明け暮れている、レディースで17歳の梢。
ある日、オートバイに乗っていた梢がこずえに衝突して、事故を起こしてしまう。
幸いにも軽傷で済んだ二人は、病院で目を覚ます。だが、妙なことに、お互いの中身が入れ替わっていた。
※レディース・・・女性の暴走族
※この物語はフィクションです。
~後宮のやり直し巫女~私が本当の巫女ですが、無実の罪で処刑されたので後宮で人生をやり直すことにしました
深水えいな
キャラ文芸
無実の罪で巫女の座を奪われ処刑された明琳。死の淵で、このままだと国が乱れると謎の美青年・天翼に言われ人生をやり直すことに。しかし巫女としてのやり直しはまたしてもうまくいかず、次の人生では女官として後宮入りすることに。そこで待っていたのは怪事件の数々で――。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる