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夢のフェラーリ
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フェラーリの車検だった。
ディーラーに電話して引き取りの日時を決めた。
「石神先生! 代車を手配しますから、乗ってみて下さいよ」
いつもの担当者に言われた。
「いや、別に二台もあるからいらないよ」
ベンツとハマーがある。
「そんなことおっしゃらずに、乗ってみるだけでもお願いします」
まあ、俺に別なフェラーリも勧めたいのだろう。
代車を貸すだけでも、担当者の成績になるのかもしれない。
「まあ、俺はスパイダーが好きだけど、そんなに言うのなら乗ってみようかな」
「ありがとうございます!」
六月中旬の土曜日。
赤(ロッソフィオラノ)のスーパーファストが来た。
V12気筒の、フェラーリ最速マシンだ。
「やっぱりいいなぁ」
「そうでしょ!」
でも、俺はスパイダーのボディの色気に惚れ込んでいた。
それは言わない。
「じゃあ、遠慮なくお借りするよ」
「よろしくお願いします」
早速乗ってみる。
なんだかんだ言っても、フェラーリはいい。
俺は環七を流しながら、様子をみた。
やはりV12はパワーが違う。
まあ、日本の道路ではスパイダー同様に、本当の性能はなかなか発揮できないが。
一番の違いはパワーステアリングだ。
フェラーリ初の電動パワステは、やはりスパイダーとは違う。
「でも、ちょっと反応がなぁ」
俺の実感だが、反応が若干遅れる感覚がある。
まあ、軽くなった分で、そう感じるのかもしれないが。
少し流して車の癖を把握したので、すぐに家に戻った。
明日あたり、亜紀ちゃんでも誘ってドライブに行くか。
俺はドカティで出かけた。
六花と中華街へ行く予定だ。
先日、ウナギを食べたが、バイクでどこかへ美味いものを喰いに行く、というのは楽しかった。
ドレスコードのあるレストランは、ライダースーツでは入れない。
しかし、バイクで出かける時には、そういった店ではなく、気軽に喰い散らかせる食事がいい。
六花も、楽しみにしていた。
もちろん、俺も楽しみだ。
中華街の、美味い店を知っている。
俺は予約していた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「タカさん、行ったよ」(る)
「うん」(こ)
「早く行こう!」(は)
皇紀と双子は、ガレージの新しいフェラーリを見に行った。
リモコンでリングシャッターを開ける。
「はぁ、また真っ赤だよ」(は)
「タカさん、赤が好きだよねぇ」(る)
「でも、カッコイイじゃない」(こ)
「まあね。でも、どうせ私たちってフェラーリは乗せてくれないし」(る)
「そうなんだよねぇ。皇紀ちゃんはいいなー」(は)
「だってしょうがないじゃない。一人しか乗れないんだから」(こ)
「「はなおか」で合体できないから」(は)
「あ! ちょっと考えてみよう!」(る)
「無理だろう!」(こ)
「皇紀ちゃん、いい? 「無理」と思ったらそこで完全に無理なの。でもね、「やってみよう」と思ったら道は開けるのよ」(る)
「ハゥ! タカさんも言ってた!」(こ)
無理に決まっている。
三人は近くでよく見てみた。
「「スーパーファスト」っていうんだって」(こ)
「皇紀ちゃん、詳しいね」(る)
「うん、タカさんが教えてくれた」(こ)
「あー、乗りたいなー」(る)
ハマーのシートとはまったく違う、戦闘的なデザインが欲望を掻き立てた。
「そうだ!」(は)
「なになに?」(る)
「今なら二人で座れるじゃん!」(は)
「それだ!」(る)
「ダメだよ、勝手に乗っちゃ」(こ)
「大丈夫だよ。エンジンを動かさなきゃ」(は)
「でも、タカさんのことだから、ちゃんとロックされてるよ」(こ)
「さっきも言ったじゃない! 無理だと思ったら無理なの!」(は)
「ハゥッ!」
ハーはドアを引いた。
ロックされていた。
次の瞬間、大きな警報音が鳴る。
「「「!」」」
近所中に聞こえる音量。
鳴りやまない。
「どうしよう! どうしよう! どうしよう! どうしよう!」(は)
「皇紀ちゃん、なんとかしてぇ!」(る)
「無理いわないでよ!」(こ)
鳴りやまない。
音量が更に大きくなった。
「不味いよ、これ」(る)
「ドアを開けよう!」(は)
「でもロックされて」(こ)
ハーが右手をドアのサイドガラスに当てた。
粉砕される。
ドアを開けた。
「皇紀ちゃん、早く!」
皇紀が蹴とばされて車内に入った。
「分かんないよー!」
皇紀は車内のメーターや機器を一応は見たが、何が警報を鳴らしているのかは当然分からない。
「どいて!」(る)
ルーが皇紀を引っ張り出し、自分で入った。
「「震花」!」(る)
ステアリングの下が吹っ飛ぶ。
「「震花」!」(ハ)
ハーも右側のダッシュボードの辺りを破壊する。
鳴りやまない。
二人は焦って、次々と目ぼしい辺りに「震花」を放った。
車内からエンジンルームが見えるようになって、ようやく警報は止んだ。
「あんたたちー! どうしたの!」
亜紀ちゃんが玄関から駆け寄ってきた。
両脇をすり抜けようとする双子を、どのようにしたのか同時に捕え、地面に投げ捨てた。
皇紀の目には、一瞬すぎて何が起きたのか分からなかった。
亜紀ちゃんの悪魔のような顔を見て、皇紀は気絶した。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
六花と一緒に中華料理を堪能した。
中華の良さは、美味いことに加え、圧倒的なボリュームだ。
俺の大好きなタピオカミルクが、また絶品だった。
今度は子どもたちを連れて行こう。
10人前も頼めば、あいつらも多分満足するだろう。
するんじゃないかな。
そうだといいな。
とにかく上機嫌で家に帰った。
門が開いており、皇紀と双子が正座している。
亜紀ちゃんが、それぞれの首にかけたザイルを後ろで握っている。
「なんだよ、何かあったのか?」
「「「「申し訳ございません!」」」」
「おい、ご近所にヘンだと思われるだろう! 何があったんだ」
「こちらへいらしてください」
亜紀ちゃんが暗い顔でそう言った。
三人は手足も縛られているようで、そのまま亜紀ちゃんに引きずられて行った。
ひきずられているのは首だ。
ガレージの前。
リングシャッターが開いている。
今日借りたフェラーリ・スーパーファストが停まっている。
車高が低いので、フロントウィンドウから車内が見える。
おかしい。
ステアリングがねぇ。
「おい」
俺は近づいて、横に回った。
血の気が引いた。
何もねぇ。
赤いエンジンが丸見えになっていた。
俺は転がってる三人に向かった。
亜紀ちゃんが後ろから抱き留める。
スゴイ力だった。
「花岡」の「仁王花」を使っている。
強靭な力を引き出す技だ。
「すみません! 命だけはどうか!」
俺は亜紀ちゃんの両腕を引き剥がし、後ろ蹴りで吹っ飛ばした。
5メートルも飛んで、地面に二度跳ね返った。
「「「ヒィッ!!」」」
「「金剛花」を使え!」
双子をそれぞれ蹴り上げる。
10メートル上空へ上がり、放物線を描いて二人は塀にぶつかった。
皇紀は「花岡」がまだ使えない。
髪を掴んで頭を持ち上げ、両頬に強烈なビンタを浴びせる。
吹っ飛んだ。
気絶した四人を抱え、俺はリヴィングへ上がった。
亜紀ちゃんの頬を張って目を覚まさせ、皇紀と双子も同じように起こす。
何があったのかを説明させ、イモビライザーを発動させた三人が、それを止めるためにやったことが分かった。
「四人で病院へ行って来い」
「「「「はい!」」」」
「そして二度と戻って来るな!」
「「「「!!!!」」」」
亜紀ちゃんと他の三人が死にそうな顔で謝るので、俺は憮然としながら許した。
「あの、代車のことなんだけどさ」
「ああ、石神先生! 如何でしたか?」
「とても気に入ったので、アレ、売ってくれよ」
「ありがとうございます! じゃあすぐに手配しますね!」
「ありがとう。それじゃこのままいただくから」
「いえいえ! ちゃんと新車を納品いたしますよ」
「いや、そうじゃなく、あのスーパーファストが気に入ったんだ」
「そうですか! でもあいにくあれはあくまで試乗用のものですので、お譲りするわけには」
遣り取りをしたが、どうにもならなかった。
正直に話した。
「え、破損したんですか。それは結構ですよ。石神先生のことですから、こちらで修理いたします」
「そういうわけにもいかなくてな。もう、廃車にするしか」
「何か事故でも!」
「そうじゃないんだけど」
ディーラーの担当者が見に来た。
「……」
「面目ない」
4000万円がとんだ。
ディーラーに電話して引き取りの日時を決めた。
「石神先生! 代車を手配しますから、乗ってみて下さいよ」
いつもの担当者に言われた。
「いや、別に二台もあるからいらないよ」
ベンツとハマーがある。
「そんなことおっしゃらずに、乗ってみるだけでもお願いします」
まあ、俺に別なフェラーリも勧めたいのだろう。
代車を貸すだけでも、担当者の成績になるのかもしれない。
「まあ、俺はスパイダーが好きだけど、そんなに言うのなら乗ってみようかな」
「ありがとうございます!」
六月中旬の土曜日。
赤(ロッソフィオラノ)のスーパーファストが来た。
V12気筒の、フェラーリ最速マシンだ。
「やっぱりいいなぁ」
「そうでしょ!」
でも、俺はスパイダーのボディの色気に惚れ込んでいた。
それは言わない。
「じゃあ、遠慮なくお借りするよ」
「よろしくお願いします」
早速乗ってみる。
なんだかんだ言っても、フェラーリはいい。
俺は環七を流しながら、様子をみた。
やはりV12はパワーが違う。
まあ、日本の道路ではスパイダー同様に、本当の性能はなかなか発揮できないが。
一番の違いはパワーステアリングだ。
フェラーリ初の電動パワステは、やはりスパイダーとは違う。
「でも、ちょっと反応がなぁ」
俺の実感だが、反応が若干遅れる感覚がある。
まあ、軽くなった分で、そう感じるのかもしれないが。
少し流して車の癖を把握したので、すぐに家に戻った。
明日あたり、亜紀ちゃんでも誘ってドライブに行くか。
俺はドカティで出かけた。
六花と中華街へ行く予定だ。
先日、ウナギを食べたが、バイクでどこかへ美味いものを喰いに行く、というのは楽しかった。
ドレスコードのあるレストランは、ライダースーツでは入れない。
しかし、バイクで出かける時には、そういった店ではなく、気軽に喰い散らかせる食事がいい。
六花も、楽しみにしていた。
もちろん、俺も楽しみだ。
中華街の、美味い店を知っている。
俺は予約していた。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「タカさん、行ったよ」(る)
「うん」(こ)
「早く行こう!」(は)
皇紀と双子は、ガレージの新しいフェラーリを見に行った。
リモコンでリングシャッターを開ける。
「はぁ、また真っ赤だよ」(は)
「タカさん、赤が好きだよねぇ」(る)
「でも、カッコイイじゃない」(こ)
「まあね。でも、どうせ私たちってフェラーリは乗せてくれないし」(る)
「そうなんだよねぇ。皇紀ちゃんはいいなー」(は)
「だってしょうがないじゃない。一人しか乗れないんだから」(こ)
「「はなおか」で合体できないから」(は)
「あ! ちょっと考えてみよう!」(る)
「無理だろう!」(こ)
「皇紀ちゃん、いい? 「無理」と思ったらそこで完全に無理なの。でもね、「やってみよう」と思ったら道は開けるのよ」(る)
「ハゥ! タカさんも言ってた!」(こ)
無理に決まっている。
三人は近くでよく見てみた。
「「スーパーファスト」っていうんだって」(こ)
「皇紀ちゃん、詳しいね」(る)
「うん、タカさんが教えてくれた」(こ)
「あー、乗りたいなー」(る)
ハマーのシートとはまったく違う、戦闘的なデザインが欲望を掻き立てた。
「そうだ!」(は)
「なになに?」(る)
「今なら二人で座れるじゃん!」(は)
「それだ!」(る)
「ダメだよ、勝手に乗っちゃ」(こ)
「大丈夫だよ。エンジンを動かさなきゃ」(は)
「でも、タカさんのことだから、ちゃんとロックされてるよ」(こ)
「さっきも言ったじゃない! 無理だと思ったら無理なの!」(は)
「ハゥッ!」
ハーはドアを引いた。
ロックされていた。
次の瞬間、大きな警報音が鳴る。
「「「!」」」
近所中に聞こえる音量。
鳴りやまない。
「どうしよう! どうしよう! どうしよう! どうしよう!」(は)
「皇紀ちゃん、なんとかしてぇ!」(る)
「無理いわないでよ!」(こ)
鳴りやまない。
音量が更に大きくなった。
「不味いよ、これ」(る)
「ドアを開けよう!」(は)
「でもロックされて」(こ)
ハーが右手をドアのサイドガラスに当てた。
粉砕される。
ドアを開けた。
「皇紀ちゃん、早く!」
皇紀が蹴とばされて車内に入った。
「分かんないよー!」
皇紀は車内のメーターや機器を一応は見たが、何が警報を鳴らしているのかは当然分からない。
「どいて!」(る)
ルーが皇紀を引っ張り出し、自分で入った。
「「震花」!」(る)
ステアリングの下が吹っ飛ぶ。
「「震花」!」(ハ)
ハーも右側のダッシュボードの辺りを破壊する。
鳴りやまない。
二人は焦って、次々と目ぼしい辺りに「震花」を放った。
車内からエンジンルームが見えるようになって、ようやく警報は止んだ。
「あんたたちー! どうしたの!」
亜紀ちゃんが玄関から駆け寄ってきた。
両脇をすり抜けようとする双子を、どのようにしたのか同時に捕え、地面に投げ捨てた。
皇紀の目には、一瞬すぎて何が起きたのか分からなかった。
亜紀ちゃんの悪魔のような顔を見て、皇紀は気絶した。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
六花と一緒に中華料理を堪能した。
中華の良さは、美味いことに加え、圧倒的なボリュームだ。
俺の大好きなタピオカミルクが、また絶品だった。
今度は子どもたちを連れて行こう。
10人前も頼めば、あいつらも多分満足するだろう。
するんじゃないかな。
そうだといいな。
とにかく上機嫌で家に帰った。
門が開いており、皇紀と双子が正座している。
亜紀ちゃんが、それぞれの首にかけたザイルを後ろで握っている。
「なんだよ、何かあったのか?」
「「「「申し訳ございません!」」」」
「おい、ご近所にヘンだと思われるだろう! 何があったんだ」
「こちらへいらしてください」
亜紀ちゃんが暗い顔でそう言った。
三人は手足も縛られているようで、そのまま亜紀ちゃんに引きずられて行った。
ひきずられているのは首だ。
ガレージの前。
リングシャッターが開いている。
今日借りたフェラーリ・スーパーファストが停まっている。
車高が低いので、フロントウィンドウから車内が見える。
おかしい。
ステアリングがねぇ。
「おい」
俺は近づいて、横に回った。
血の気が引いた。
何もねぇ。
赤いエンジンが丸見えになっていた。
俺は転がってる三人に向かった。
亜紀ちゃんが後ろから抱き留める。
スゴイ力だった。
「花岡」の「仁王花」を使っている。
強靭な力を引き出す技だ。
「すみません! 命だけはどうか!」
俺は亜紀ちゃんの両腕を引き剥がし、後ろ蹴りで吹っ飛ばした。
5メートルも飛んで、地面に二度跳ね返った。
「「「ヒィッ!!」」」
「「金剛花」を使え!」
双子をそれぞれ蹴り上げる。
10メートル上空へ上がり、放物線を描いて二人は塀にぶつかった。
皇紀は「花岡」がまだ使えない。
髪を掴んで頭を持ち上げ、両頬に強烈なビンタを浴びせる。
吹っ飛んだ。
気絶した四人を抱え、俺はリヴィングへ上がった。
亜紀ちゃんの頬を張って目を覚まさせ、皇紀と双子も同じように起こす。
何があったのかを説明させ、イモビライザーを発動させた三人が、それを止めるためにやったことが分かった。
「四人で病院へ行って来い」
「「「「はい!」」」」
「そして二度と戻って来るな!」
「「「「!!!!」」」」
亜紀ちゃんと他の三人が死にそうな顔で謝るので、俺は憮然としながら許した。
「あの、代車のことなんだけどさ」
「ああ、石神先生! 如何でしたか?」
「とても気に入ったので、アレ、売ってくれよ」
「ありがとうございます! じゃあすぐに手配しますね!」
「ありがとう。それじゃこのままいただくから」
「いえいえ! ちゃんと新車を納品いたしますよ」
「いや、そうじゃなく、あのスーパーファストが気に入ったんだ」
「そうですか! でもあいにくあれはあくまで試乗用のものですので、お譲りするわけには」
遣り取りをしたが、どうにもならなかった。
正直に話した。
「え、破損したんですか。それは結構ですよ。石神先生のことですから、こちらで修理いたします」
「そういうわけにもいかなくてな。もう、廃車にするしか」
「何か事故でも!」
「そうじゃないんだけど」
ディーラーの担当者が見に来た。
「……」
「面目ない」
4000万円がとんだ。
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