181 / 2,920
虎と龍 Ⅵ
しおりを挟む
柳は目覚めてから、俺に散々文句を言った。
「なんで私があんな怖い映画を見せられるんですか!」
「だから悪かったって」
「私、何か石神さんに悪いことしましたか!」
「本当にゴメン!」
柳は怒るうちに感情を激し、泣き出した。
「本当に怖かったんですから」
「俺が悪かったよ。子どもたちも見てみんな泣いたけど、お前なら大丈夫かと思ったんだよ」
「大丈夫じゃありません!」
気丈なようでいて、やっぱりまだ子どもだったなぁ。
「頼むから泣き止んでくれ」
「キスしてくれたら」
「あ?」
「キスしてくれたら許します。私のファーストキスです」
「重いよ! 三番目とか言えよ」
「三番目のキスです」
「……」
俺は柳の唇に、軽くキスをしてやった。
柳はベッドに立ち上がってガッツポーズをする。
「ったぁーーー!」
呆れ顔で見ている俺に、柳が言った。
「石神さん!」
「あんだよ」
「私、着実に嫁への道を歩み始めました」
「おめでとう」
「ありがとうございます!」
柳は颯爽と自分の部屋に帰った。
朝食の後、柳は双子の花壇を見せてもらった。
「なにこれ、スゴイのねぇ!」
双子は褒められてふんぞり返る。
「ヘンゲロムベンベ・タテ・シーナロケッツ様がね、ボワーッと光を出してくれたのね」
「それでね、花壇全体が光って、そうしたらこんなすごいのよ」
「ヘンゲロ?」
子どもたちが勉強を始め、柳を俺の部屋へ招いた。
院長が特別なまじないができるということで、自宅へ招いた話をしてやる。
大精霊の写真付きだ。
柳は俺のベッドで転げまわって笑った。
「石神さんて、やっぱり最高です」
こないだ、誘われて家に行った話もしてやる。
柳はさらに転げまわった。
「今度、うちの畑にもお連れしてください」
「でも、干からびちゃうかもな」
御堂家の畑は広い。
「柳、今晩はデートしようか」
「ほんとですかぁ!」
「ああ。レストランで美味いもの食べて、ドライブしよう」
「嬉しい……」
柳は御堂と同じくクラシック好きなので、地下の音響ルームを好きに使わせた。
CDやレコードのコレクションに唸り、何枚か選んで聴いた。
御堂もいい装置で聴いているが、うちは一段と凄い。
パラゴンなどの音に驚く。
またピアノも弾けるので、何曲か弾いてもらった。
まあ、まだまだだな。
柳が俺にも何か弾いて欲しいと、ギターをせがむ。
俺はレスポールを繋いで、レッドツェッペリンの『ブラック・ドッグ』を弾く。
昼食は子どもたちが茄子とひき肉、それに頂き物のハモンセラーノでポロネーゼを作った。
ショートパスタだ。
スペイン大使のサンチェスが時々ハモンセラーノを送ってくれるので、ハネモロを買った。
それに原木を固定して、亜紀ちゃんがでかいアルコスのナイフで豪快に削っていく。
「なんで、こんなに毎食美味しいの!」
柳が感動してくれる。
子どもたちも嬉しそうだ。
まあ、それより喰うのに夢中だが。
ああ、御堂の家にも原木を送ってやるか。
でも澪さんが大変かな。
今度電話で聞いてみよう。
食後は亜紀ちゃんと双子が家の中を案内する。
皇紀は、あの女の子たちと出かけるのだと言っていた。
俺は地下で音楽を聴いた。
モーツァルトの弦楽五重奏だ。
いつの間にか眠っていたらしい。
双子に「花岡流」で起こされた。
5時になり、俺は柳と出掛けた。
亜紀ちゃんには柳と外で夕飯を食べると言ってある。
出前を好きに取るように言い、一人二食まで、と伝える。
柳がまた響子に会いたいと言うので、一度病院へ寄る。
響子は一人だった。
響子は夕飯を食べ終えていて、六花は帰っていた。
「あ、タカトラぁ!」
響子は笑顔で俺を見る。
さっきまで寂しそうな顔をしていた。
「今日も来てくれたの?」
「ああ、柳がお前に会いたがったんだ」
俺は嘘を言わない。
子どもの響子相手にでもだ。
「そう」
「響子ちゃん、こんばんわ」
「あなたはいいわね。タカトラの傍にいられて」
「そうね」
「でもタカトラの嫁はわたしよ」
「うん、知ってる」
「私は明日帰るの」
「そう」
「その前に、もう一度石神さんの嫁の顔を見たかったの」
「そう」
「見られて良かったわ」
「そう」
俺は響子の頬にキスをした。
響子は俺に甘えることなく、柳を見ていた。
「柳、また会いたい」
「ええ、私も」
「あれで良かったのか?」
「はい」
フェラーリに乗り込む時、柳が言った。
「あんなに小さな子が迷ってませんよね」
「何にだ?」
「タカトラの嫁」
「ああ」
俺は笑って柳の側のドアを開けてやる。
「最高の嫁だろう?」
「そうですね」
予約していた銀座四丁目の駐車場に車を入れ、歩いてエスコフィエに向かう。
まったく銀座に車で来るのは不便だ。
狭い階段を二階へ昇り、俺たちは席に案内された。
フルコースのコルヌイエの他に、コンソメのゼリーを頼む。
少し早い時間のため、店内は俺たちだけだった。
「ステキなお店ですね」
「そうだろう。古くからある店だからなぁ」
東京のような人口が多くなければ成り立たない。
御堂家の人間は、なかなか食べられないだろう。
「石神さん、私とお付き合いしてください」
「ゴメンナサイー!」
「そういうのはいいですから!」
柳は笑って言う。
「私、本気ですよ?」
分かってる。
「私って魅力ないですか?」
「あのなぁ、いい女がいたから付き合うって。それじゃ俺は色情狂だろう」
前にもこんな話をしたことがあったなぁ。
「じゃあ、いい女なんですね」
「まあ、普通かな」
柳が怒った振りをする。
「分かったよ、正直に言う。柳、お前はいい女だ」
「ありがとうございます」
「うちの子よりも食事のマナーがあって、響子よりもオッパイが大きい」
「それだけですか?」
「まあ、御堂の血筋で間違いがねぇな」
「はぁー」
「顔は抜群に綺麗で、ガッツがある。まっすぐで、悪知恵も働く柔軟思考だ」
「それ、褒めてます?」
「褒めてるよ。俺がそうだしな」
二人で笑う。
「何かを成すには綺麗なだけじゃダメだからな」
「もしかして、そういうことも亜紀ちゃんたちに話してますか?」
「当然よ!」
「本当に、石神さんの傍にいないといつまで経っても私はダメですね」
「だったら大学に合格して東京に来いよ」
「そうしたら、あの家に一緒に住んでもいいですか?」
「御堂がそう言ったらな」
「約束ですよ!」
「まあ、18歳を過ぎたら手を出してもいいらしいからな」
柳は笑いながら、ちょっと赤くなった。
俺たちは食事を終え、子どもたちの土産に焼き菓子の詰め合わせも買った。
日が暮れ、銀座は沢山の灯が灯っていた。
柳は俺の腕に掴まり、身体を寄せて歩いた。
「なんで私があんな怖い映画を見せられるんですか!」
「だから悪かったって」
「私、何か石神さんに悪いことしましたか!」
「本当にゴメン!」
柳は怒るうちに感情を激し、泣き出した。
「本当に怖かったんですから」
「俺が悪かったよ。子どもたちも見てみんな泣いたけど、お前なら大丈夫かと思ったんだよ」
「大丈夫じゃありません!」
気丈なようでいて、やっぱりまだ子どもだったなぁ。
「頼むから泣き止んでくれ」
「キスしてくれたら」
「あ?」
「キスしてくれたら許します。私のファーストキスです」
「重いよ! 三番目とか言えよ」
「三番目のキスです」
「……」
俺は柳の唇に、軽くキスをしてやった。
柳はベッドに立ち上がってガッツポーズをする。
「ったぁーーー!」
呆れ顔で見ている俺に、柳が言った。
「石神さん!」
「あんだよ」
「私、着実に嫁への道を歩み始めました」
「おめでとう」
「ありがとうございます!」
柳は颯爽と自分の部屋に帰った。
朝食の後、柳は双子の花壇を見せてもらった。
「なにこれ、スゴイのねぇ!」
双子は褒められてふんぞり返る。
「ヘンゲロムベンベ・タテ・シーナロケッツ様がね、ボワーッと光を出してくれたのね」
「それでね、花壇全体が光って、そうしたらこんなすごいのよ」
「ヘンゲロ?」
子どもたちが勉強を始め、柳を俺の部屋へ招いた。
院長が特別なまじないができるということで、自宅へ招いた話をしてやる。
大精霊の写真付きだ。
柳は俺のベッドで転げまわって笑った。
「石神さんて、やっぱり最高です」
こないだ、誘われて家に行った話もしてやる。
柳はさらに転げまわった。
「今度、うちの畑にもお連れしてください」
「でも、干からびちゃうかもな」
御堂家の畑は広い。
「柳、今晩はデートしようか」
「ほんとですかぁ!」
「ああ。レストランで美味いもの食べて、ドライブしよう」
「嬉しい……」
柳は御堂と同じくクラシック好きなので、地下の音響ルームを好きに使わせた。
CDやレコードのコレクションに唸り、何枚か選んで聴いた。
御堂もいい装置で聴いているが、うちは一段と凄い。
パラゴンなどの音に驚く。
またピアノも弾けるので、何曲か弾いてもらった。
まあ、まだまだだな。
柳が俺にも何か弾いて欲しいと、ギターをせがむ。
俺はレスポールを繋いで、レッドツェッペリンの『ブラック・ドッグ』を弾く。
昼食は子どもたちが茄子とひき肉、それに頂き物のハモンセラーノでポロネーゼを作った。
ショートパスタだ。
スペイン大使のサンチェスが時々ハモンセラーノを送ってくれるので、ハネモロを買った。
それに原木を固定して、亜紀ちゃんがでかいアルコスのナイフで豪快に削っていく。
「なんで、こんなに毎食美味しいの!」
柳が感動してくれる。
子どもたちも嬉しそうだ。
まあ、それより喰うのに夢中だが。
ああ、御堂の家にも原木を送ってやるか。
でも澪さんが大変かな。
今度電話で聞いてみよう。
食後は亜紀ちゃんと双子が家の中を案内する。
皇紀は、あの女の子たちと出かけるのだと言っていた。
俺は地下で音楽を聴いた。
モーツァルトの弦楽五重奏だ。
いつの間にか眠っていたらしい。
双子に「花岡流」で起こされた。
5時になり、俺は柳と出掛けた。
亜紀ちゃんには柳と外で夕飯を食べると言ってある。
出前を好きに取るように言い、一人二食まで、と伝える。
柳がまた響子に会いたいと言うので、一度病院へ寄る。
響子は一人だった。
響子は夕飯を食べ終えていて、六花は帰っていた。
「あ、タカトラぁ!」
響子は笑顔で俺を見る。
さっきまで寂しそうな顔をしていた。
「今日も来てくれたの?」
「ああ、柳がお前に会いたがったんだ」
俺は嘘を言わない。
子どもの響子相手にでもだ。
「そう」
「響子ちゃん、こんばんわ」
「あなたはいいわね。タカトラの傍にいられて」
「そうね」
「でもタカトラの嫁はわたしよ」
「うん、知ってる」
「私は明日帰るの」
「そう」
「その前に、もう一度石神さんの嫁の顔を見たかったの」
「そう」
「見られて良かったわ」
「そう」
俺は響子の頬にキスをした。
響子は俺に甘えることなく、柳を見ていた。
「柳、また会いたい」
「ええ、私も」
「あれで良かったのか?」
「はい」
フェラーリに乗り込む時、柳が言った。
「あんなに小さな子が迷ってませんよね」
「何にだ?」
「タカトラの嫁」
「ああ」
俺は笑って柳の側のドアを開けてやる。
「最高の嫁だろう?」
「そうですね」
予約していた銀座四丁目の駐車場に車を入れ、歩いてエスコフィエに向かう。
まったく銀座に車で来るのは不便だ。
狭い階段を二階へ昇り、俺たちは席に案内された。
フルコースのコルヌイエの他に、コンソメのゼリーを頼む。
少し早い時間のため、店内は俺たちだけだった。
「ステキなお店ですね」
「そうだろう。古くからある店だからなぁ」
東京のような人口が多くなければ成り立たない。
御堂家の人間は、なかなか食べられないだろう。
「石神さん、私とお付き合いしてください」
「ゴメンナサイー!」
「そういうのはいいですから!」
柳は笑って言う。
「私、本気ですよ?」
分かってる。
「私って魅力ないですか?」
「あのなぁ、いい女がいたから付き合うって。それじゃ俺は色情狂だろう」
前にもこんな話をしたことがあったなぁ。
「じゃあ、いい女なんですね」
「まあ、普通かな」
柳が怒った振りをする。
「分かったよ、正直に言う。柳、お前はいい女だ」
「ありがとうございます」
「うちの子よりも食事のマナーがあって、響子よりもオッパイが大きい」
「それだけですか?」
「まあ、御堂の血筋で間違いがねぇな」
「はぁー」
「顔は抜群に綺麗で、ガッツがある。まっすぐで、悪知恵も働く柔軟思考だ」
「それ、褒めてます?」
「褒めてるよ。俺がそうだしな」
二人で笑う。
「何かを成すには綺麗なだけじゃダメだからな」
「もしかして、そういうことも亜紀ちゃんたちに話してますか?」
「当然よ!」
「本当に、石神さんの傍にいないといつまで経っても私はダメですね」
「だったら大学に合格して東京に来いよ」
「そうしたら、あの家に一緒に住んでもいいですか?」
「御堂がそう言ったらな」
「約束ですよ!」
「まあ、18歳を過ぎたら手を出してもいいらしいからな」
柳は笑いながら、ちょっと赤くなった。
俺たちは食事を終え、子どもたちの土産に焼き菓子の詰め合わせも買った。
日が暮れ、銀座は沢山の灯が灯っていた。
柳は俺の腕に掴まり、身体を寄せて歩いた。
0
お気に入りに追加
230
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。

真夜中の仕出し屋さん~料理上手な狛犬様と暮らすことになりました~
椿蛍
キャラ文芸
「結婚するか、化け物屋敷を管理するか」
仕事を辞めた私に、父は二つの選択肢を迫った。
料亭『吉浪』に働いて六年。
挫折し、料理を作れなくなってしまった――
結婚を断り、私が選んだのは、化け物屋敷と父が呼ぶ、亡くなった祖父の家へ行くことだった。
祖父が亡くなって、店は閉まっているはずだったけれど、なぜか店は開いていて――
初出:2024.5.10~
※他サイト様に投稿したものを大幅改稿しております。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。
昼寝部
キャラ文芸
天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。
その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。
すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。
「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」
これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。
※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。

私に姉など居ませんが?
山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」
「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」
「ありがとう」
私は婚約者スティーブと結婚破棄した。
書類にサインをし、慰謝料も請求した。
「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる