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第10話 久々の学校
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「さて、学校前まで来たわけだが、明日香、大丈夫かい。きつくない?きついなら引き返してもいいんだよ?」
「うん。大丈夫。けど、ゆうくん2つだけお願いがあるの。一つは絶対私を離さないで。いつも一緒に居て。もう一つは今後は男に対して厳しい態度で接するからフォローしてほしいの。」
「それはお安い御用だけど、男に今まで以上に厳しくするの?多分、男子、死んじゃうよ・・・。」
「私はゆうくん以外の男はどうでもいいの。むしろ邪魔ね。特にちゃらい男とか最悪ね。前は面倒だったけどある程度は我慢したけど、もう我慢しないから。」
「(前で我慢してたんだ・・・我慢しなくなったらどうなるんだろう・・・)うん。フォローするね。」
二人は2か月弱ぶりに教室へ入った。廊下の時点で「氷の女神様復活だ」「おお、あの冷酷な目線。間違いない復活だ」「よし、またアピールするぞ」「あんな男なんかに女神様は渡さない」
などと聞こえてきている。氷の女神様その時点でご立腹である。明日香はその冷ややかな目線はそのままに佑介の腕に絡みつき腕を組んでしまった。佑介は明日香が緊張していることに気づきそっと手を握り返したのであった。すこし、明日香の表情が穏やかになったのでほっとした佑介であった。鈴江の交渉により席は常に隣りになったのは聞いていたので隣あって席に着いたのである。
明日香が席に着くと早速、ちゃらい男子が数名近づいてきたので佑介が間に入ろうとした。
「姫野さん。お久し{あなたと話す無駄な時間はありません。お引き取り下さい}りです。」
「姫野さん俺と今日デート{なぜあなたのような軽薄な男と出かけないといけないんでしょうか?汚らわしいので近づかないでください}しようよ」
「姫{空気も読めない残念なお頭のあなたはたまにはその少ない脳みそを使って空気を読んだらどうですか?}野さん・・・・」
「とりあえず、姫野さんはそっとしてくれないか?席に戻ってほしんだけどいいかな?」
フルボッコにされた3人は涙目で席に戻っていった。佑介は明日香の容赦のなさに冷や汗をかきながら再び席に着いたのであった。
「佑介くん。おひさしぶり。また一緒に授業受けることができてうれしいよ。」
「お、小岩井君。お久しぶり。あの事件の時はありがとう。非常に助かったよ。」
「東川君。お久しぶり。学校に出てきて大丈夫なの?なんかあったら言いなさいね。」
「佐島さん。お久しぶり。僕は大丈夫だけど、明日香が心配なんだ。もしよかったら、目を掛けてくれるとありがたい。」
「姫野さんおひさしぶり。体調は如何ですか?よかったら、私とお友達になってくださいませんか?」
「佐島さん。お久しぶりです。はい。お友達になってください。私、あまり友達がいないものですから嬉しいです。」
そう言って二人の女子は楽しそうに会話を始めたのであった。
「ねえ。小岩井くん。僕はピンときちゃったんだけど・・・佐島さんと付き合ってる?」
「なっ。なんで東川君のくせに気が付くの?」
「くせにって・・・いや~だってさ、なんか二人の間から甘い匂いがするんだよ。」
「犬?犬なの?それ言うなら東川君も恋人ができてるよね?姫野さんとできてるよね?てか婚約したって噂流れたし。校内はみんな知ってるよ」
「そ、そうなんだ~。姫野さんと付き合ってるかと言{私はゆうくんと恋人になりましたよ}と明日香が言ってるのでもう言い訳しないね。えへ。」
「あっ。東川君ももう逃げれないんだね・・・仲間ができてうれしいよ・・・同士って呼ぶね。改めてよろしく。」
「ボソボソ・・・佐島さんって束縛きついの?・・・ボソボソ」
「ボソボソ・・・付き合って1週間で両家の顔見せがあったよ」
「ボソボソ・・・あーご愁傷様。がちで逃げれないやつだ・・・」
明日香&佐島「なにこそこそ話してるの?あなたたち」
佑介&小岩井「友情を確かめ合ってるだけだよ」
その時、相模先生が入ってきた。
「おはよう。みんな。おっ二人とも元気そうじゃないか。無理せず過ごしてほしい。今日は転校生がいるから紹介するな。小路さん入ってきて自己紹介しなさい。」
佑介はその転校生を見た瞬間、衝動的に逃走しようとしたがその転校生のほうが早く、佑介に抱き着いてきたのであった。
「ゆうちゃん。会いたくて、来ちゃった。えへへ。」
「うおおおおお。なんで、ここにいる?亜紀!!!!!。」
「ゆうちゃんに会いたくて転校しちゃったの。わたし、健気でしょ?」
亜紀は上目遣いでその瞳を涙で濡らしながらあざとい笑顔でそういった。
「ちょっと、亜紀、なに、さらっと私のゆうくんに抱き着いてるのよ。離れなさい。」
「あら?私からゆうちゃんを寝取った間女がいるわね。ゆうちゃんは正妻の私に戻ってくるのよ。」
それから幼馴染同士の二人の美しい女の見苦しい言い争いが始まった。
「あ、君たち。僕が言うのもなんだけどさ、今、学校だし、クラスメイトもぽかーんとしてるからさ、そのへんで止めてもらえるかな?僕も死んじゃいそうだからさ・・・」
「まあ、東川、なにかと大変だろうが仲は良いんだろ?小路さんが学校に慣れるまで面倒見てやってくれ。三角関係がこじれたら相談にきなさい。ホームルームはここまでとする。」
相模先生はそう言いと逃げるように教室から出た。裏切ったのである。
小岩井が佑介に近づいてきて肩にポンと手を置きこう言った。
「おめでとう。称号{二股男}を手に入れたね。ご愁傷様。」
「NOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!」
「うん。大丈夫。けど、ゆうくん2つだけお願いがあるの。一つは絶対私を離さないで。いつも一緒に居て。もう一つは今後は男に対して厳しい態度で接するからフォローしてほしいの。」
「それはお安い御用だけど、男に今まで以上に厳しくするの?多分、男子、死んじゃうよ・・・。」
「私はゆうくん以外の男はどうでもいいの。むしろ邪魔ね。特にちゃらい男とか最悪ね。前は面倒だったけどある程度は我慢したけど、もう我慢しないから。」
「(前で我慢してたんだ・・・我慢しなくなったらどうなるんだろう・・・)うん。フォローするね。」
二人は2か月弱ぶりに教室へ入った。廊下の時点で「氷の女神様復活だ」「おお、あの冷酷な目線。間違いない復活だ」「よし、またアピールするぞ」「あんな男なんかに女神様は渡さない」
などと聞こえてきている。氷の女神様その時点でご立腹である。明日香はその冷ややかな目線はそのままに佑介の腕に絡みつき腕を組んでしまった。佑介は明日香が緊張していることに気づきそっと手を握り返したのであった。すこし、明日香の表情が穏やかになったのでほっとした佑介であった。鈴江の交渉により席は常に隣りになったのは聞いていたので隣あって席に着いたのである。
明日香が席に着くと早速、ちゃらい男子が数名近づいてきたので佑介が間に入ろうとした。
「姫野さん。お久し{あなたと話す無駄な時間はありません。お引き取り下さい}りです。」
「姫野さん俺と今日デート{なぜあなたのような軽薄な男と出かけないといけないんでしょうか?汚らわしいので近づかないでください}しようよ」
「姫{空気も読めない残念なお頭のあなたはたまにはその少ない脳みそを使って空気を読んだらどうですか?}野さん・・・・」
「とりあえず、姫野さんはそっとしてくれないか?席に戻ってほしんだけどいいかな?」
フルボッコにされた3人は涙目で席に戻っていった。佑介は明日香の容赦のなさに冷や汗をかきながら再び席に着いたのであった。
「佑介くん。おひさしぶり。また一緒に授業受けることができてうれしいよ。」
「お、小岩井君。お久しぶり。あの事件の時はありがとう。非常に助かったよ。」
「東川君。お久しぶり。学校に出てきて大丈夫なの?なんかあったら言いなさいね。」
「佐島さん。お久しぶり。僕は大丈夫だけど、明日香が心配なんだ。もしよかったら、目を掛けてくれるとありがたい。」
「姫野さんおひさしぶり。体調は如何ですか?よかったら、私とお友達になってくださいませんか?」
「佐島さん。お久しぶりです。はい。お友達になってください。私、あまり友達がいないものですから嬉しいです。」
そう言って二人の女子は楽しそうに会話を始めたのであった。
「ねえ。小岩井くん。僕はピンときちゃったんだけど・・・佐島さんと付き合ってる?」
「なっ。なんで東川君のくせに気が付くの?」
「くせにって・・・いや~だってさ、なんか二人の間から甘い匂いがするんだよ。」
「犬?犬なの?それ言うなら東川君も恋人ができてるよね?姫野さんとできてるよね?てか婚約したって噂流れたし。校内はみんな知ってるよ」
「そ、そうなんだ~。姫野さんと付き合ってるかと言{私はゆうくんと恋人になりましたよ}と明日香が言ってるのでもう言い訳しないね。えへ。」
「あっ。東川君ももう逃げれないんだね・・・仲間ができてうれしいよ・・・同士って呼ぶね。改めてよろしく。」
「ボソボソ・・・佐島さんって束縛きついの?・・・ボソボソ」
「ボソボソ・・・付き合って1週間で両家の顔見せがあったよ」
「ボソボソ・・・あーご愁傷様。がちで逃げれないやつだ・・・」
明日香&佐島「なにこそこそ話してるの?あなたたち」
佑介&小岩井「友情を確かめ合ってるだけだよ」
その時、相模先生が入ってきた。
「おはよう。みんな。おっ二人とも元気そうじゃないか。無理せず過ごしてほしい。今日は転校生がいるから紹介するな。小路さん入ってきて自己紹介しなさい。」
佑介はその転校生を見た瞬間、衝動的に逃走しようとしたがその転校生のほうが早く、佑介に抱き着いてきたのであった。
「ゆうちゃん。会いたくて、来ちゃった。えへへ。」
「うおおおおお。なんで、ここにいる?亜紀!!!!!。」
「ゆうちゃんに会いたくて転校しちゃったの。わたし、健気でしょ?」
亜紀は上目遣いでその瞳を涙で濡らしながらあざとい笑顔でそういった。
「ちょっと、亜紀、なに、さらっと私のゆうくんに抱き着いてるのよ。離れなさい。」
「あら?私からゆうちゃんを寝取った間女がいるわね。ゆうちゃんは正妻の私に戻ってくるのよ。」
それから幼馴染同士の二人の美しい女の見苦しい言い争いが始まった。
「あ、君たち。僕が言うのもなんだけどさ、今、学校だし、クラスメイトもぽかーんとしてるからさ、そのへんで止めてもらえるかな?僕も死んじゃいそうだからさ・・・」
「まあ、東川、なにかと大変だろうが仲は良いんだろ?小路さんが学校に慣れるまで面倒見てやってくれ。三角関係がこじれたら相談にきなさい。ホームルームはここまでとする。」
相模先生はそう言いと逃げるように教室から出た。裏切ったのである。
小岩井が佑介に近づいてきて肩にポンと手を置きこう言った。
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