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わたくしの目は正しいのです!
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帰りの馬車で彼と二人きりにさせてもらいました。
彼、アステナは話しかけてきました。
「なぜ、私を買ったのです?マリエナ様も苦労されるでしょうに...。」
やっぱり。彼は優しい。
「わたくしの目は正しかった!結婚してください!」
実は、パーティーで何度か面識はあったのです。
表面上の付き合いしかなかったのですけど。
「は?」段々彼の顔が赤くなってきました。
「え?なんで?」
「それはずばり、一目惚れしたからです!」
「それは...願ったり叶ったりですが、本当に良いのですか?奴隷で、しかも差別される身ですよ?」
と悲しそうに自分の髪を触りながら言います。
「それは全然気にならないのですが、願ったり叶ったりとは?」
やっぱり奴隷より扱いがよくなるからとかかな?
それだったら...
とても悲しい......。
「そ、それは......。なんでも...ありません...。」
「濁さないでください!!!」
「そ、そ、そ、そそそそそれは...」
「なに!?」
「.........好きなんです...!あなたが!」
今まで赤かった彼の顔がもっと赤く染まっていきます。
[え!?」
どうしましょう。
かわいいです......。
「では、いただきます。」
「え?な、なにを?」
答える前にわたくしはアステナの唇を奪いました。
「ごちそうさまでした。」
「ちょっと!何いきなり...」
こうして、わたくし、マリエナと彼、アステナは結ばれたのです。
彼、アステナは話しかけてきました。
「なぜ、私を買ったのです?マリエナ様も苦労されるでしょうに...。」
やっぱり。彼は優しい。
「わたくしの目は正しかった!結婚してください!」
実は、パーティーで何度か面識はあったのです。
表面上の付き合いしかなかったのですけど。
「は?」段々彼の顔が赤くなってきました。
「え?なんで?」
「それはずばり、一目惚れしたからです!」
「それは...願ったり叶ったりですが、本当に良いのですか?奴隷で、しかも差別される身ですよ?」
と悲しそうに自分の髪を触りながら言います。
「それは全然気にならないのですが、願ったり叶ったりとは?」
やっぱり奴隷より扱いがよくなるからとかかな?
それだったら...
とても悲しい......。
「そ、それは......。なんでも...ありません...。」
「濁さないでください!!!」
「そ、そ、そ、そそそそそれは...」
「なに!?」
「.........好きなんです...!あなたが!」
今まで赤かった彼の顔がもっと赤く染まっていきます。
[え!?」
どうしましょう。
かわいいです......。
「では、いただきます。」
「え?な、なにを?」
答える前にわたくしはアステナの唇を奪いました。
「ごちそうさまでした。」
「ちょっと!何いきなり...」
こうして、わたくし、マリエナと彼、アステナは結ばれたのです。
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