虫好き令嬢と虫嫌いな求婚者

karu

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好きなもの、嫌いなもの(カオルside)

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僕の好きなものはキラキラしたもの。
美しいものも好きだ。

だから、彼女、マリー・クルンベルも好きだ。
銀色の長い、ロングストレートの美しい髪に、海のような青い瞳。
なによりも顔がものすごく整っている。

どうしても、婚約したい。

けれど、彼女は首を縦に振らない。

その理由が僕には分からない。

やっぱり、この僕の平凡な顔が理由だろうか?

僕は男前っぽい顔ではあるけど、中世的ではないし、無論、彼女の方が美しい。

それを、尋ねてみたが、顔ではないらしい。
だったらなんだと、また考える。

家の爵位のバランスか?

いや、それは違うだろう。
彼女の父は伯爵、僕の父は侯爵。

発言権も同じくらいだ。


うーん。分からない。

でも、


やっぱり諦め切れない。

顔だけで?と言われるかもしれないが、初恋なのだ。






それらに対して僕の嫌いなものは汚いもの。気持ち悪いもの。

だから、



虫は大嫌いだ!
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