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転校生襲来編
25話 可愛いですが脈ありでしょうか?
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その後、紫陽花さんに先程のお返しにいっぱい可愛い服を着てもらいました。
流石に紫陽花さんも疲れたようなので、次のボーリングに向かう事にしました。
ボーリングは、見た事しかないので楽しみです。
「……酷い目にあった」
「凄く似合ってましたよ?」
「やめて下さい、私は普通のTシャツで十分です」
「まぁ近いうちに、もっと可愛い格好させるし覚悟しときなさい」
「何を言って……まさか、またあの地獄に行くの?」
「天国の間違いでしょう?」
「絶対やだ!もうあんな所には行かないよ!」
「なんの話ですか?」
「楓ちゃんはね、毎年コミケに私を連れて行くんだよ!しかもごりっごりのコスプレさせてね!本当に恥ずかしいんだよ!」
「コミケとは、なんですか?」
「コミックマーケットの略、毎年夏と冬の二回開催されてて、簡単に言うと漫画の即売会なんだよ」
いつも無表情の楓さんが、生き生きとして喋っているので、すごく面白いイベントなんでしょうね。私も行ってみたいな。
「向日葵ちゃんも今年行ってみる?」
「是非お願いします」
「ダメダメ!行っちゃダメだよ!」
紫陽花さんが、私に抱きついて止められました。
「なんでだめなんでしょうか?」
紫陽花「あそこはね、人の巣窟なんだよ!人の流れが出来ていて人酔いしやすいし、はぐれたりしたら合流するのも一苦労、おまけにエッチな本も普通に置かれてるから目のやり場にも困るし大変なんだよ!」
「……なるほど」
「慣れれば大丈夫よ」
「いや逆に慣れたくありません!」
「つまり初心者には、あまり不向きなイベントという事でしょうか?」
「そういう事!」
「一緒に行ってくれたら、紫陽花にとびっきり可愛い服きせるわよ」
「行きましょうか」
「なんで!なんで!」
そんな話をしていたら、ボーリング場に着きました。大きい駐車場に囲まれたボーリング場で、入り口に大きな広場があります。左にボーリング場、右にゲームセンターの入り口があります。
「じゃあボーリングしますか」
「初めてです、緊張しますね」
ボーリング場に入って、受付用紙を書き終え受付に出します。専用のシューズを受け取って、自分達の番号のレーンに向かう途中で置いてあるボールの中から自分に合うものを選びます。
「やっぱり9ポンドかな」
「よくそんなの持てるわね」
「楓ちゃんは、力ないもんね」
「せいぜい6が限界ね」
「可愛いねぇ~」
「頭撫でるな」
「紫陽花さん、この12って書いてあるボールが丁度いい重さでした」
私は、ボールを片手で持って紫陽花さんに見せた。やっぱり、ピンを倒すにはなるべく重いものがいいですわよね!
「よく持てるね、楓ちゃんの倍じゃん」
「見るだけで脱臼しそうだわ」
「日々の鍛錬の賜物です」
ボールを決め、番号のレーンの席に着きました。
デジタル画面のスタートのボタンを押し、1ゲーム目を始めます。
「私から行くよ!てい!」
綺麗なフォームで投げられたボールは、的確にど真ん中を少しだけ外し、ストライクでした。
「よっしゃ!」
紫陽花さんが、喜んで思いっきりガッツポーズをする。紫陽花さんは、こちらに来て両手を私に向けている。
「向日葵!ハイタッチ!」
「ハイタッチですか、こんな感じでしょうか?」
両手を勢いよく、紫陽花さんの手に目掛けて放ちます。バチン!と音が鳴りました。
紫陽花さんは、両手が真っ赤になって、その後床で蹲ってしまいました。
「いったああい!!!」
「ごめんなさい!力を入れ過ぎました!」
「ハハハッ、今のはハイタッチって言うより、突っ張りね」
「……笑い事じゃないよぉ、ふぅ~ふぅ~」
紫陽花さんは、真っ赤になった手に目掛けて息を吹きかけています。楓さんは、紫陽花さんを見てゲラゲラと笑っています。
私は、幸せです。こんな楽しい時間を過ごせるのですから。
やっぱり、蓮華様には見抜かれていましたね。
私が、本当に求めているものは何かを。
「じゃあ私の番ね」
「ストライク取れなかったら、向日葵とハイタッチね」
「やめて、死人が出るわ」
「ごめんなさい!今度は、ちゃんと加減しますから!」
こんな風に、友達と仲良くお喋りして、服を一緒に見て回って、遊んだりするのが楽しくて仕方ないだなんて。思わず顔が緩んでしまいます。
「向日葵」
「なんですか?」
「ごめん、私、向日葵のこと誤解してた」
「……いえ、私もそうでしたからお互い様です、中2の頃から私が貴方に蓮華様を取られるんじゃないかと思って、一方的に喧嘩を売っていた様なものですし、私の方がタチが悪いです」
「そこは、気にしなくてもいいよ、あの時向日葵には、蓮華しか信じれる人がいなかったんでしょ?そりゃ取られたくないもんね」
「そう言っていただけるとありがたいです」
「向日葵は、蓮華のどんな所が好きなの?」
「え!?どんな所がですか?」
「そうそう、教えてよ」
「えっと、その……蓮華様の変わらない所ですね」
「変わらない所?」
「はい、蓮華様は、中学にお会いした時と変わらずに私と接して下さいます、そして、その頃と変わらずに私のことを心配してくださいます、あんなに真っ直ぐで、あんなに強く信念を曲げない姿に、私は憧れているんです」
「そうなんだ、素敵だね」
「紫陽花さんは、どうなんですか?」
「ふぇ!?」
「紫陽花さんは、蓮華様のどんな所が好きなんですか?私も言ったんですから、言ってくれますよね?」
「くぅ~中々痛い所ついてくるね、私は、そんな大した理由じゃないよ?」
「いいんです、聞かせてください!」
「えっとね……そのね」
紫陽花さんは、ほっぺが少し赤くなっていきます。
「……私の事を可愛いって言ってくれた所だね」
「……それだけですか?」
「そうだよ!だから言ったじゃん大した理由じゃないって!」
「いや、意外と言うか、可愛い理由ですね」
「可愛い理由っていうな!もう恥ずかしいなぁ!」
「もっと詳しく教えてください」
「えっ?詳しく?」
「可愛いって言うだけなら、そこまでときめかないと思いますし、別の何かがありませんか?」
「向日葵ちゃん、中々勘が鋭いわね」
「楓ちゃん!余計な事言わない!」
「ほら、向日葵ちゃんも詳しく言ってくれたんだから言ってもいいじゃない?」
「……あーもー!言えばいいんでしょ!言えば!」
紫陽花さんは、恥ずかしくて私に抱きつき、私の胸に顔を埋めて隠しました。
「中学の頃、罰ゲームでメイド服を着せられたの、その時は、髪も短かったし胸も大きくなかったから、似合ってなかったと思う」
「はい」
「みんなからもやっぱり似合わないって言われて、凄く恥ずかしかったけど、あいつだけ、可愛いって言ってくれたの」
抱きつく力が、徐々に強くなってきました。
顔を隠してもなお、顔が赤いのがはっきり分かるくらいになってきました。
「目をキラキラさせてさ、自信満々に言うんだよあいつは、本当に本心で可愛いって言ってるんだって思っちゃうじゃん、ずるいよ、あんな顔されて可愛いなんて言われちゃったら、好きになっちゃうじゃん」
私は、その話を聞いた瞬間、彼女に抱きつき返しました。
なんなんですか!この可愛い生き物は!
こんな子が、ライバルなんですか!
私の方が好きになっちゃいそうですよ、もう。
「あっいたいた、久しぶり」
その昔聞いたことのある声に、ビクッとしました。
私は、恐る恐る振り返りました。
「中学以来だな~向日葵ちゃん」
向日葵「……久しぶりですね、竹中さん」
私は、彼を睨みつけながらそう答えました。
なんでここに、こいつがいるんですか!
流石に紫陽花さんも疲れたようなので、次のボーリングに向かう事にしました。
ボーリングは、見た事しかないので楽しみです。
「……酷い目にあった」
「凄く似合ってましたよ?」
「やめて下さい、私は普通のTシャツで十分です」
「まぁ近いうちに、もっと可愛い格好させるし覚悟しときなさい」
「何を言って……まさか、またあの地獄に行くの?」
「天国の間違いでしょう?」
「絶対やだ!もうあんな所には行かないよ!」
「なんの話ですか?」
「楓ちゃんはね、毎年コミケに私を連れて行くんだよ!しかもごりっごりのコスプレさせてね!本当に恥ずかしいんだよ!」
「コミケとは、なんですか?」
「コミックマーケットの略、毎年夏と冬の二回開催されてて、簡単に言うと漫画の即売会なんだよ」
いつも無表情の楓さんが、生き生きとして喋っているので、すごく面白いイベントなんでしょうね。私も行ってみたいな。
「向日葵ちゃんも今年行ってみる?」
「是非お願いします」
「ダメダメ!行っちゃダメだよ!」
紫陽花さんが、私に抱きついて止められました。
「なんでだめなんでしょうか?」
紫陽花「あそこはね、人の巣窟なんだよ!人の流れが出来ていて人酔いしやすいし、はぐれたりしたら合流するのも一苦労、おまけにエッチな本も普通に置かれてるから目のやり場にも困るし大変なんだよ!」
「……なるほど」
「慣れれば大丈夫よ」
「いや逆に慣れたくありません!」
「つまり初心者には、あまり不向きなイベントという事でしょうか?」
「そういう事!」
「一緒に行ってくれたら、紫陽花にとびっきり可愛い服きせるわよ」
「行きましょうか」
「なんで!なんで!」
そんな話をしていたら、ボーリング場に着きました。大きい駐車場に囲まれたボーリング場で、入り口に大きな広場があります。左にボーリング場、右にゲームセンターの入り口があります。
「じゃあボーリングしますか」
「初めてです、緊張しますね」
ボーリング場に入って、受付用紙を書き終え受付に出します。専用のシューズを受け取って、自分達の番号のレーンに向かう途中で置いてあるボールの中から自分に合うものを選びます。
「やっぱり9ポンドかな」
「よくそんなの持てるわね」
「楓ちゃんは、力ないもんね」
「せいぜい6が限界ね」
「可愛いねぇ~」
「頭撫でるな」
「紫陽花さん、この12って書いてあるボールが丁度いい重さでした」
私は、ボールを片手で持って紫陽花さんに見せた。やっぱり、ピンを倒すにはなるべく重いものがいいですわよね!
「よく持てるね、楓ちゃんの倍じゃん」
「見るだけで脱臼しそうだわ」
「日々の鍛錬の賜物です」
ボールを決め、番号のレーンの席に着きました。
デジタル画面のスタートのボタンを押し、1ゲーム目を始めます。
「私から行くよ!てい!」
綺麗なフォームで投げられたボールは、的確にど真ん中を少しだけ外し、ストライクでした。
「よっしゃ!」
紫陽花さんが、喜んで思いっきりガッツポーズをする。紫陽花さんは、こちらに来て両手を私に向けている。
「向日葵!ハイタッチ!」
「ハイタッチですか、こんな感じでしょうか?」
両手を勢いよく、紫陽花さんの手に目掛けて放ちます。バチン!と音が鳴りました。
紫陽花さんは、両手が真っ赤になって、その後床で蹲ってしまいました。
「いったああい!!!」
「ごめんなさい!力を入れ過ぎました!」
「ハハハッ、今のはハイタッチって言うより、突っ張りね」
「……笑い事じゃないよぉ、ふぅ~ふぅ~」
紫陽花さんは、真っ赤になった手に目掛けて息を吹きかけています。楓さんは、紫陽花さんを見てゲラゲラと笑っています。
私は、幸せです。こんな楽しい時間を過ごせるのですから。
やっぱり、蓮華様には見抜かれていましたね。
私が、本当に求めているものは何かを。
「じゃあ私の番ね」
「ストライク取れなかったら、向日葵とハイタッチね」
「やめて、死人が出るわ」
「ごめんなさい!今度は、ちゃんと加減しますから!」
こんな風に、友達と仲良くお喋りして、服を一緒に見て回って、遊んだりするのが楽しくて仕方ないだなんて。思わず顔が緩んでしまいます。
「向日葵」
「なんですか?」
「ごめん、私、向日葵のこと誤解してた」
「……いえ、私もそうでしたからお互い様です、中2の頃から私が貴方に蓮華様を取られるんじゃないかと思って、一方的に喧嘩を売っていた様なものですし、私の方がタチが悪いです」
「そこは、気にしなくてもいいよ、あの時向日葵には、蓮華しか信じれる人がいなかったんでしょ?そりゃ取られたくないもんね」
「そう言っていただけるとありがたいです」
「向日葵は、蓮華のどんな所が好きなの?」
「え!?どんな所がですか?」
「そうそう、教えてよ」
「えっと、その……蓮華様の変わらない所ですね」
「変わらない所?」
「はい、蓮華様は、中学にお会いした時と変わらずに私と接して下さいます、そして、その頃と変わらずに私のことを心配してくださいます、あんなに真っ直ぐで、あんなに強く信念を曲げない姿に、私は憧れているんです」
「そうなんだ、素敵だね」
「紫陽花さんは、どうなんですか?」
「ふぇ!?」
「紫陽花さんは、蓮華様のどんな所が好きなんですか?私も言ったんですから、言ってくれますよね?」
「くぅ~中々痛い所ついてくるね、私は、そんな大した理由じゃないよ?」
「いいんです、聞かせてください!」
「えっとね……そのね」
紫陽花さんは、ほっぺが少し赤くなっていきます。
「……私の事を可愛いって言ってくれた所だね」
「……それだけですか?」
「そうだよ!だから言ったじゃん大した理由じゃないって!」
「いや、意外と言うか、可愛い理由ですね」
「可愛い理由っていうな!もう恥ずかしいなぁ!」
「もっと詳しく教えてください」
「えっ?詳しく?」
「可愛いって言うだけなら、そこまでときめかないと思いますし、別の何かがありませんか?」
「向日葵ちゃん、中々勘が鋭いわね」
「楓ちゃん!余計な事言わない!」
「ほら、向日葵ちゃんも詳しく言ってくれたんだから言ってもいいじゃない?」
「……あーもー!言えばいいんでしょ!言えば!」
紫陽花さんは、恥ずかしくて私に抱きつき、私の胸に顔を埋めて隠しました。
「中学の頃、罰ゲームでメイド服を着せられたの、その時は、髪も短かったし胸も大きくなかったから、似合ってなかったと思う」
「はい」
「みんなからもやっぱり似合わないって言われて、凄く恥ずかしかったけど、あいつだけ、可愛いって言ってくれたの」
抱きつく力が、徐々に強くなってきました。
顔を隠してもなお、顔が赤いのがはっきり分かるくらいになってきました。
「目をキラキラさせてさ、自信満々に言うんだよあいつは、本当に本心で可愛いって言ってるんだって思っちゃうじゃん、ずるいよ、あんな顔されて可愛いなんて言われちゃったら、好きになっちゃうじゃん」
私は、その話を聞いた瞬間、彼女に抱きつき返しました。
なんなんですか!この可愛い生き物は!
こんな子が、ライバルなんですか!
私の方が好きになっちゃいそうですよ、もう。
「あっいたいた、久しぶり」
その昔聞いたことのある声に、ビクッとしました。
私は、恐る恐る振り返りました。
「中学以来だな~向日葵ちゃん」
向日葵「……久しぶりですね、竹中さん」
私は、彼を睨みつけながらそう答えました。
なんでここに、こいつがいるんですか!
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