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中間試験編
11話 黒の紐パンツですが脈ありでしょうか?
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俺は今、地獄にいる。
右手には、シャーペンしか握れなくされており、左手には、ノートを添えることしか許されない。後方に控える小さい鬼が、余計な動きを見逃さない。
「……今日の分出来ました」
「そう、採点するから休憩してて良いわよ」
俺は、ようやく一息つき携帯に手を伸ばす。
「終わったわ、解説するわよ」
「早くない?」
渡して30秒もたってない。
絶対嘘だろ?
「嘘じゃないわよ」
神奈月は、俺の渡した紙を見せる。
そこには、赤ペンで採点がしっかりとされている。おまけに32点と右上に書いてある。
「休憩になってねぇよ!」
「あなたが間違えだらけだからすぐに採点が終わるだけよ」
そう馬鹿にされながら、シャーペンをまた手に取った。
なんでこんな事になったかと言うと、二日前に遡る。
俺は、昼休みに神奈月に引きづられ図書館の一階の準備室に連れてこられた。
準備室の椅子に座らされる。
「あなたには、あの二人がくっつく為に協力してもらうわ」
「いきなりだな、二人ってのは蓮華と紫陽花のことか?」
「そうよ、中学の頃から一緒ならわかるでしょ?」
「まぁな、あいつら以外にゃバレバレだがな」
「あの子達、あれからなにも進んでないから無理矢理にでも進めてあげないとね」
「でもよ、勉強会ぐらいいいんじゃねぇか?それに俺も、蓮華に教えてももらわないと困るしなぁ」
「あの子達はね、二人っきりになるととんでもない事が起きるのよ」
「とんでもない事?例えば?」
「紫陽花は、自分の下着の色を毎朝蓮華に教えている関係になったりとかね」
俺は、思わず吹いてしまった。
蓮華に恋愛相談されたけど、多分ぼかしてたあれってこんな関係だったのか。
「アホだな」
「そうね、でも歪だけど前には進んでいる」
「だから、二人っきりにしようってことか」
「そう、協力してくれる?」
「いいぞ、あいつにはいつも世話になってるからな、あー今回の中間は補習決定だな~」
「それは心配ないわ」
「え?」
「私が、貴方の勉強を見てあげるから、満点が取れるように徹底的に教えてあげるから覚悟しなさい」
「いやだ」
それは、即答した。
だってこいつ、俺を殺す目をしている。
ノートとペンだけで俺を殺そうとしている。
「あなたに拒否権はないわ」
「なんでだよ!」
「あなたに赤点を取られると面倒なのよ」
「余計になんでだよ!」
なんなんだこいつは!
話が通じないぞ!
どうにかして断らないと地獄を見る羽目になってしまう。そうだ!
「そういえば、まださっきの謝罪をしてもらってないぞ!」
「じゃあ謝れば勉強してくれるかしら」
「ただの謝罪じゃ駄目だ!俺に向かってスカートをたくし上げて、パンツを見せながら謝るんだ!それが出来なきゃ断る!」
あいつらの関係を参考にした完璧な無茶振りだ。
まぁ今回の中間を落とした所でそこまで痛くはないしな!
「……これでいいかしら。」
ん?なんか予想外の返答が聞こえた。
恐る恐る、声の方向に視線を向けるとそこには、
スカートをたくし上げている神奈月がいた。
ずーっと無表情だったのに、今は少し頬を赤らめている。
そして、その小さい体に相反するような大人っぽい黒の紐パンツを見て、俺は本音が漏れ出した。
「……えっろぉ」
右手には、シャーペンしか握れなくされており、左手には、ノートを添えることしか許されない。後方に控える小さい鬼が、余計な動きを見逃さない。
「……今日の分出来ました」
「そう、採点するから休憩してて良いわよ」
俺は、ようやく一息つき携帯に手を伸ばす。
「終わったわ、解説するわよ」
「早くない?」
渡して30秒もたってない。
絶対嘘だろ?
「嘘じゃないわよ」
神奈月は、俺の渡した紙を見せる。
そこには、赤ペンで採点がしっかりとされている。おまけに32点と右上に書いてある。
「休憩になってねぇよ!」
「あなたが間違えだらけだからすぐに採点が終わるだけよ」
そう馬鹿にされながら、シャーペンをまた手に取った。
なんでこんな事になったかと言うと、二日前に遡る。
俺は、昼休みに神奈月に引きづられ図書館の一階の準備室に連れてこられた。
準備室の椅子に座らされる。
「あなたには、あの二人がくっつく為に協力してもらうわ」
「いきなりだな、二人ってのは蓮華と紫陽花のことか?」
「そうよ、中学の頃から一緒ならわかるでしょ?」
「まぁな、あいつら以外にゃバレバレだがな」
「あの子達、あれからなにも進んでないから無理矢理にでも進めてあげないとね」
「でもよ、勉強会ぐらいいいんじゃねぇか?それに俺も、蓮華に教えてももらわないと困るしなぁ」
「あの子達はね、二人っきりになるととんでもない事が起きるのよ」
「とんでもない事?例えば?」
「紫陽花は、自分の下着の色を毎朝蓮華に教えている関係になったりとかね」
俺は、思わず吹いてしまった。
蓮華に恋愛相談されたけど、多分ぼかしてたあれってこんな関係だったのか。
「アホだな」
「そうね、でも歪だけど前には進んでいる」
「だから、二人っきりにしようってことか」
「そう、協力してくれる?」
「いいぞ、あいつにはいつも世話になってるからな、あー今回の中間は補習決定だな~」
「それは心配ないわ」
「え?」
「私が、貴方の勉強を見てあげるから、満点が取れるように徹底的に教えてあげるから覚悟しなさい」
「いやだ」
それは、即答した。
だってこいつ、俺を殺す目をしている。
ノートとペンだけで俺を殺そうとしている。
「あなたに拒否権はないわ」
「なんでだよ!」
「あなたに赤点を取られると面倒なのよ」
「余計になんでだよ!」
なんなんだこいつは!
話が通じないぞ!
どうにかして断らないと地獄を見る羽目になってしまう。そうだ!
「そういえば、まださっきの謝罪をしてもらってないぞ!」
「じゃあ謝れば勉強してくれるかしら」
「ただの謝罪じゃ駄目だ!俺に向かってスカートをたくし上げて、パンツを見せながら謝るんだ!それが出来なきゃ断る!」
あいつらの関係を参考にした完璧な無茶振りだ。
まぁ今回の中間を落とした所でそこまで痛くはないしな!
「……これでいいかしら。」
ん?なんか予想外の返答が聞こえた。
恐る恐る、声の方向に視線を向けるとそこには、
スカートをたくし上げている神奈月がいた。
ずーっと無表情だったのに、今は少し頬を赤らめている。
そして、その小さい体に相反するような大人っぽい黒の紐パンツを見て、俺は本音が漏れ出した。
「……えっろぉ」
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