171 / 220
【ナツ(No.9)】
しおりを挟む
彼が私の知らない誰かの名前を叫んだ。
納屋の中には何人かの負傷者がいた。その中の1人、茶色い髪を頬に垂らして、ぐったりと横になる女性にアンクは駆け寄った。
「おい、ナツ! ナツ、しっかりしろ!」
負傷部位は視認出来る限りでも、頸部、腹部、胸部。致命傷に成り得る部分をいずれも貫かれている。運の悪いことにナーガの毒が進行していて、傷口が化膿し始めている。
誰がどう見ても助からないことは明らかだった。
「……う」
私と同い年か、少し年下の少女は必死に目を開けようとしていた。とっくに絶命していてもおかしくない傷を抱えて、なお納屋の周囲を魔力で覆い、ナーガの攻勢から負傷者たちを守ろうとしていた。
「あ、アンク……」
ナツと呼ばれた彼女は絞り出すような声で言葉を発した。掠れて、今にも消えてしまいそうな声で彼の名前を口にした。確かめるように、何度か「アンク」と口にした後で、彼女はにっこりと微笑んだ。
「遅いよ……待ちくたびれちゃったじゃん。もう」
「ナツ、俺……」
「おかえり……」
震える手で彼の頬に手を置いたナツに、アンクは小さな声で「ただいま」と言った。
「ご、ごめんね。みんなのこと守れなかった……お父さんとお母さんも、みんな殺されちゃった……生き残っているのは、ここにいる人だけなんだ……」
「もう話すな……傷が……」
「……わたし、弱いなぁ」
「そんなことはない……! 今、助けるから!」
「ううん、私はもう助からないよ」
「違う……」
「もう助からない」
彼女はすでに自分の死期を悟っているようだった。
ナツを抱きかかえたアンクは彼女に自分の魔力を流し込んだが、もうどうにもならなかった。
死はもう彼女を掴んで離さない。刻一刻と毒は彼女を蝕んでいる。
「ナツ……」
アンクはがっくりとうなだた。
パックリ割れた自分の傷口と流れる血を見ながら、ナツはスゥと小さく息を吸った。
「アンク、変わらないね。10年前に出て行った時とほとんど変わっていない……もちろん、良い意味でだよ」
「……そうか」
「ねぇ、わたしはどんな風に見えている?」
「ナツも……」
一呼吸間を置いて、アンクは言った。
「いや、ちょっと変わったかな」
「本当? どういう風に?」
「綺麗になった」
「……ふ」
その言葉を聞くと、ナツは目を細めて嬉しそうに「あはは」と笑った。
「気の効いたこと言ってくれるね……どこで、そんなこと覚えたの……?」
「素直な感想だよ」
「へぇー……そっかぁ。嬉しいなぁ」
幸せそうに彼女は微笑んだ。
それからナツは何か言葉を続けようとしたが、苦しそうに咳き込み始めると、毒毒しい色の血液を吐いた。
「……うぇ」
「ナツ、もう良い。喋るな……!」
「や、やだよ。だって今喋らなかったら、もう2度と話せないじゃん。だから、今は一生分、話すんだ……」
ナツが呼吸をするたびに、腹部の傷からポタポタと血が垂れていく。彼女が流す血はすでに、アンクの両手を真っ赤に濡らしていた。
「今まで話せなかった分、話すんだ」
呼吸を落ち着けて、ナツは言葉を続けた。さっきよりも急くように、早口で彼女は言った。
「わたしね、アンクがどこかの……町を救ったって聞くたびに、すごく後悔していたの」
「どうしてだ……?」
「わたしも一緒に行けば、良かったなぁって……そしたら、こんな気持ち抱えなくて済んだのになぁって。寂しいとか、アンクの役に立ちたいとか、心配する気持ちとか。だから……いつか帰ってきたら言おうって思ったの」
血に濡れたナツの手は、アンクの頬の上で涙の筋のような形をなぞっていた。
「わたしも一緒に行きたいって……でも、こんなに弱くちゃダメだよね。自分の命も守れないようじゃ。アンクに迷惑かけるだけだったもんね」
「そんなことはない……ナツ……」
「ふふ、アンクは優しいね……でも、もう良いの」
アンクの手を握って、彼女は言った。
「こうして一目会えたら……寂しさなんて吹き飛んじゃった。10年経っても、変わらないあなたの瞳を見たら……全てがどうでも良くなっちゃった。アンク、会えて嬉しい」
「……俺も……もっと早く帰ってくれば……」
「良いんだよ、アンク……だってあなたは世界を……救っているんだよ。たくさんの人を救って、これからも救っていくんでしょう……アンクが英雄って呼ばれているのを聞くと、私も誇らしい気持ちなるの」
「なにが……」
わなわなと声を震わせながら、アンクは言った。
「なにが英雄だ。大切な人間の命も守れない人間の、どこが英雄なんだ」
彼は咽び泣くように言葉を続けた。
「死なないでくれ……嫌だ、こんなところで君が死ぬなんて嫌だ。この村がなくなって、君がいなくなったら、俺は……どこに帰ってくれば良いんだ」
こんなに辛そうな顔のアンクを見たのは始めてだった。
どんな苦境にも負けずに立ち向かってきた彼が、この場所で初めて大粒の涙を流していた。子どものように、すがりつくように、ナツの身体を抱きかかえる手に強く力を込めていた。
「大丈夫だよ、アンク」
そんな彼に、ナツは優しく声をかけた。致命傷を負っているとは思えないくらいの力強い声で、彼女は言った。
「私が死んでも大丈夫。あなたは私の分まで戦って、これからも沢山の人間を救うの。私がそれを保証してあげる」
「保証……」
「おいで。約束のちゅー」
ナツはアンクの頬に手をおいて、招き寄せるように自分の唇に触れさせた。少しの時間そうした後で、2人の唇は離れていった。彼女の血で、アンクの唇は真紅に染まっていた。
「真っ赤になっちゃったね」
「あ……」
「それ、わたしのファーストキスだからね……忘れたら、怒るからね……」
結局、最期の瞬間までナツが涙を流すことはなかった。生きる力を全て、アンクと話すことに注いだかのように、彼女は最期まで楽しそうに笑っていた。
アンクの肩を5回、トントンと小さな力で叩いて、ナツは振り絞るような声で言った。
「さようなら」
その言葉を返そうとアンクが口を開いた時には、彼女はすでに事切れていた。手の力が失われて、びしゃりと血だまりの中に落ちた。
すっかり動かなくなってしまったナツの身体を抱きかかえながら、アンクはしばらく呆然と、声も出さずに涙を流していた。
納屋の中には何人かの負傷者がいた。その中の1人、茶色い髪を頬に垂らして、ぐったりと横になる女性にアンクは駆け寄った。
「おい、ナツ! ナツ、しっかりしろ!」
負傷部位は視認出来る限りでも、頸部、腹部、胸部。致命傷に成り得る部分をいずれも貫かれている。運の悪いことにナーガの毒が進行していて、傷口が化膿し始めている。
誰がどう見ても助からないことは明らかだった。
「……う」
私と同い年か、少し年下の少女は必死に目を開けようとしていた。とっくに絶命していてもおかしくない傷を抱えて、なお納屋の周囲を魔力で覆い、ナーガの攻勢から負傷者たちを守ろうとしていた。
「あ、アンク……」
ナツと呼ばれた彼女は絞り出すような声で言葉を発した。掠れて、今にも消えてしまいそうな声で彼の名前を口にした。確かめるように、何度か「アンク」と口にした後で、彼女はにっこりと微笑んだ。
「遅いよ……待ちくたびれちゃったじゃん。もう」
「ナツ、俺……」
「おかえり……」
震える手で彼の頬に手を置いたナツに、アンクは小さな声で「ただいま」と言った。
「ご、ごめんね。みんなのこと守れなかった……お父さんとお母さんも、みんな殺されちゃった……生き残っているのは、ここにいる人だけなんだ……」
「もう話すな……傷が……」
「……わたし、弱いなぁ」
「そんなことはない……! 今、助けるから!」
「ううん、私はもう助からないよ」
「違う……」
「もう助からない」
彼女はすでに自分の死期を悟っているようだった。
ナツを抱きかかえたアンクは彼女に自分の魔力を流し込んだが、もうどうにもならなかった。
死はもう彼女を掴んで離さない。刻一刻と毒は彼女を蝕んでいる。
「ナツ……」
アンクはがっくりとうなだた。
パックリ割れた自分の傷口と流れる血を見ながら、ナツはスゥと小さく息を吸った。
「アンク、変わらないね。10年前に出て行った時とほとんど変わっていない……もちろん、良い意味でだよ」
「……そうか」
「ねぇ、わたしはどんな風に見えている?」
「ナツも……」
一呼吸間を置いて、アンクは言った。
「いや、ちょっと変わったかな」
「本当? どういう風に?」
「綺麗になった」
「……ふ」
その言葉を聞くと、ナツは目を細めて嬉しそうに「あはは」と笑った。
「気の効いたこと言ってくれるね……どこで、そんなこと覚えたの……?」
「素直な感想だよ」
「へぇー……そっかぁ。嬉しいなぁ」
幸せそうに彼女は微笑んだ。
それからナツは何か言葉を続けようとしたが、苦しそうに咳き込み始めると、毒毒しい色の血液を吐いた。
「……うぇ」
「ナツ、もう良い。喋るな……!」
「や、やだよ。だって今喋らなかったら、もう2度と話せないじゃん。だから、今は一生分、話すんだ……」
ナツが呼吸をするたびに、腹部の傷からポタポタと血が垂れていく。彼女が流す血はすでに、アンクの両手を真っ赤に濡らしていた。
「今まで話せなかった分、話すんだ」
呼吸を落ち着けて、ナツは言葉を続けた。さっきよりも急くように、早口で彼女は言った。
「わたしね、アンクがどこかの……町を救ったって聞くたびに、すごく後悔していたの」
「どうしてだ……?」
「わたしも一緒に行けば、良かったなぁって……そしたら、こんな気持ち抱えなくて済んだのになぁって。寂しいとか、アンクの役に立ちたいとか、心配する気持ちとか。だから……いつか帰ってきたら言おうって思ったの」
血に濡れたナツの手は、アンクの頬の上で涙の筋のような形をなぞっていた。
「わたしも一緒に行きたいって……でも、こんなに弱くちゃダメだよね。自分の命も守れないようじゃ。アンクに迷惑かけるだけだったもんね」
「そんなことはない……ナツ……」
「ふふ、アンクは優しいね……でも、もう良いの」
アンクの手を握って、彼女は言った。
「こうして一目会えたら……寂しさなんて吹き飛んじゃった。10年経っても、変わらないあなたの瞳を見たら……全てがどうでも良くなっちゃった。アンク、会えて嬉しい」
「……俺も……もっと早く帰ってくれば……」
「良いんだよ、アンク……だってあなたは世界を……救っているんだよ。たくさんの人を救って、これからも救っていくんでしょう……アンクが英雄って呼ばれているのを聞くと、私も誇らしい気持ちなるの」
「なにが……」
わなわなと声を震わせながら、アンクは言った。
「なにが英雄だ。大切な人間の命も守れない人間の、どこが英雄なんだ」
彼は咽び泣くように言葉を続けた。
「死なないでくれ……嫌だ、こんなところで君が死ぬなんて嫌だ。この村がなくなって、君がいなくなったら、俺は……どこに帰ってくれば良いんだ」
こんなに辛そうな顔のアンクを見たのは始めてだった。
どんな苦境にも負けずに立ち向かってきた彼が、この場所で初めて大粒の涙を流していた。子どものように、すがりつくように、ナツの身体を抱きかかえる手に強く力を込めていた。
「大丈夫だよ、アンク」
そんな彼に、ナツは優しく声をかけた。致命傷を負っているとは思えないくらいの力強い声で、彼女は言った。
「私が死んでも大丈夫。あなたは私の分まで戦って、これからも沢山の人間を救うの。私がそれを保証してあげる」
「保証……」
「おいで。約束のちゅー」
ナツはアンクの頬に手をおいて、招き寄せるように自分の唇に触れさせた。少しの時間そうした後で、2人の唇は離れていった。彼女の血で、アンクの唇は真紅に染まっていた。
「真っ赤になっちゃったね」
「あ……」
「それ、わたしのファーストキスだからね……忘れたら、怒るからね……」
結局、最期の瞬間までナツが涙を流すことはなかった。生きる力を全て、アンクと話すことに注いだかのように、彼女は最期まで楽しそうに笑っていた。
アンクの肩を5回、トントンと小さな力で叩いて、ナツは振り絞るような声で言った。
「さようなら」
その言葉を返そうとアンクが口を開いた時には、彼女はすでに事切れていた。手の力が失われて、びしゃりと血だまりの中に落ちた。
すっかり動かなくなってしまったナツの身体を抱きかかえながら、アンクはしばらく呆然と、声も出さずに涙を流していた。
0
お気に入りに追加
369
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?
悠
ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。
それは——男子は女子より立場が弱い
学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。
拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。
「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」
協力者の鹿波だけは知っている。
大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。
勝利200%ラブコメ!?
既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる