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第132話 アグニア・ユーアイア
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「目を覚ませ、アンク。まだ何も終わっちゃいない」
記憶から覚醒すると、天の岩壁の縁にユーニアが立っていた。
「私のことを思い出せたか?」
彼女が立っている場所は、あの血だまりがあった場所だ。
「思い出深い場所とは良く言ったもんだな。そう、ここは私が死んだ場所だ。お前の中では行方不明ってことに書き換えられていたみたいだが、私は確かにあの時死んでいる」
「『死者の檻』……」
「その通り、私は新しい女神によって蘇った」
戦闘服に着替えた彼女は、赤々とした太陽に自分の手を向けながら言った。
「嘘をついて悪かったな。呼び出された柱3つじゃなくて4つだ」
「……その1つがユーニアか。じゃあ瞑世の魔法の……」
「共犯者でもある」
気分が悪い。
思い出したくもない記憶を見たせいだ。
あぁ、リタが言った通り、本当に最悪だ。天秤にはこの人も乗っていただなんて。最低で最悪だ。
「どうして、俺に協力してくれたんだ。どうして、ここまで導いてくれたんだ」
「私はお前の味方だからな。お前がやりたい方に任せようって思ったんだ」
「ひどい……味方だ」
身体を起こしユーニアと向き合う。
赤い髪をなびかせるユーニアは以前と変わらない優しく笑っていた。
「自分が死ぬことを何も言わないだなんて。意地悪にもほどがある」
「その覚悟があるのかは言ったよ。お前はそれが誰だったとしても戦うと言った」
「……そうだな」
気分は悪いが、身体は動く。
ユーニアの身体が死者の檻を解除したことによって、崩れつつある。身体が維持出来なくなっているのが分かる。
考えている暇はない。
今度は俺がこの人を救う番だ。解法を使って、彼女の身体を固定する。
「ユーニア、じっとしていてくれ。今、助ける」
「いやだね」
「……は?」
ユーニアは俺たちに敵対するように 自分の胸の間から小さな木の杖を取り出した。大魔法使いである彼女が最も得意とした武器、魔力の力を増大させる魔導杖を俺たちに向けて、高々と宣言した。
「ここからは本気であなたたちに敵対するわ。リタ、アンク」
「どうして……!?」
「決まってるじゃない」
魔導杖を振って赤々と燃える火の玉を浮かび上がらせながら、彼女はゆっくりと俺たちに近づいてきた。
「仮にも私は人柱として呼び出されたからね。固定なんかされちゃったら、あの娘に魔力をあげられない」
敵意をむき出しにしたユーニアは、俺を見てフッと笑った。
「それに、あんたなんかに私を救わせはしない」
ユーニアが放つ魔力は俺が知っていた頃よりも、はるかに強くなっていた。
女神の一角としての強さなのか、遠くに浮かぶ火の玉から焼き付けるような熱さを感じる。
それを見て隣に立つリタも戦闘する準備を整えた。
「……アンク、やるんでしょ」
「仕方がないか」
「あなたたちと本気で戦えるなんて最高ね……!」
俺たちの姿を見ながら、リタは楽しそうに笑っていた。全開の魔力を試すように揺らしながら、周囲から巨大な火柱を出現させた。
「…………っ!」
圧倒的な熱量。彼女が出現させた火柱は、はるか高くまで立ち上った。近づいてくるだけで、やけどしそうなほどの火力を纏っている。
「殺す気か……!」
「命のやりとりをしているのよ、当然でしょ。大丈夫、身体を焼き尽くしても魂が残れば瞑世の魔法で生き返らせてあげる」
「冗談じゃない……!」
「冗談じゃない。本気よ」
ユーニアは真顔で言った。本気で俺たちの味方をしていて、今は本気で俺たちを殺そうとしている。
……そうだ、この人はそういうことが出来る人だった。
自分が良いと思ったことを行い、それが矛盾していることを気にすることすらしない。
「いいぜ、やってやる……! 俺はもうあんたの世話にはならない!! 今度こそあんたを救ってやる!!!」
「おぅ、良いねぇ。それでこそ私の弟子だ!」
周囲を真っ赤に照らす火柱の中で、ユーニアは宣言した。その瞳は俺が知っている彼女とは違う、どこまでも深く神々しさすら感じるものだった。
「今の私はアグニア・ユーアイア。新しい次元において炎を司る柱。この世で最も強力な原初の力、肉を焼き、大地を照らし、熱をもたらす火神の特権物。火神の名のもとに、これより全てを無に還そう」
ユーニアを取り囲む火柱が勢いを増す。足元の石すらも歪み始め、彼女が歩みを進めるごとに、近くの足場がガラガラと音を立てて崩れていく。
火柱の1つに手をかざしたユーニアは、俺たちにむけて炎の槍を放った。
「火の魔法、拝炎阿遠」
火柱から放たれた槍は、空中で分裂して四方八方に飛び交った。先端が鋭く尖った槍が、俺たちの逃げ場を防ぐように広範囲に飛んでくる。
「風の魔法、広宵の陣!」
リタの左右から突風が舞い上がる。空気の流れが、炎の槍を阻害するように強い風を引き起こした。
「アンク、一旦逃げるよ!」
「いや、特攻する」
「ばか、あんた無茶でしょ!」
飛んでくる火の槍を避けて進む。
まっすぐに飛んでくるだけの弾道なら、比較的固定しやすい。近づくごとにジリジリと焼け付くような熱さは増してくるが、そうも言っていられない。
「ユーニアの身体は長く保たない」
『死者の檻』を解除したことによって、ユーニアの身体は崩れかけている。早く固定しないと、手遅れになる。
……これはユーニアとの戦いじゃない。ユーニアを救うための時間との戦いだ。
記憶から覚醒すると、天の岩壁の縁にユーニアが立っていた。
「私のことを思い出せたか?」
彼女が立っている場所は、あの血だまりがあった場所だ。
「思い出深い場所とは良く言ったもんだな。そう、ここは私が死んだ場所だ。お前の中では行方不明ってことに書き換えられていたみたいだが、私は確かにあの時死んでいる」
「『死者の檻』……」
「その通り、私は新しい女神によって蘇った」
戦闘服に着替えた彼女は、赤々とした太陽に自分の手を向けながら言った。
「嘘をついて悪かったな。呼び出された柱3つじゃなくて4つだ」
「……その1つがユーニアか。じゃあ瞑世の魔法の……」
「共犯者でもある」
気分が悪い。
思い出したくもない記憶を見たせいだ。
あぁ、リタが言った通り、本当に最悪だ。天秤にはこの人も乗っていただなんて。最低で最悪だ。
「どうして、俺に協力してくれたんだ。どうして、ここまで導いてくれたんだ」
「私はお前の味方だからな。お前がやりたい方に任せようって思ったんだ」
「ひどい……味方だ」
身体を起こしユーニアと向き合う。
赤い髪をなびかせるユーニアは以前と変わらない優しく笑っていた。
「自分が死ぬことを何も言わないだなんて。意地悪にもほどがある」
「その覚悟があるのかは言ったよ。お前はそれが誰だったとしても戦うと言った」
「……そうだな」
気分は悪いが、身体は動く。
ユーニアの身体が死者の檻を解除したことによって、崩れつつある。身体が維持出来なくなっているのが分かる。
考えている暇はない。
今度は俺がこの人を救う番だ。解法を使って、彼女の身体を固定する。
「ユーニア、じっとしていてくれ。今、助ける」
「いやだね」
「……は?」
ユーニアは俺たちに敵対するように 自分の胸の間から小さな木の杖を取り出した。大魔法使いである彼女が最も得意とした武器、魔力の力を増大させる魔導杖を俺たちに向けて、高々と宣言した。
「ここからは本気であなたたちに敵対するわ。リタ、アンク」
「どうして……!?」
「決まってるじゃない」
魔導杖を振って赤々と燃える火の玉を浮かび上がらせながら、彼女はゆっくりと俺たちに近づいてきた。
「仮にも私は人柱として呼び出されたからね。固定なんかされちゃったら、あの娘に魔力をあげられない」
敵意をむき出しにしたユーニアは、俺を見てフッと笑った。
「それに、あんたなんかに私を救わせはしない」
ユーニアが放つ魔力は俺が知っていた頃よりも、はるかに強くなっていた。
女神の一角としての強さなのか、遠くに浮かぶ火の玉から焼き付けるような熱さを感じる。
それを見て隣に立つリタも戦闘する準備を整えた。
「……アンク、やるんでしょ」
「仕方がないか」
「あなたたちと本気で戦えるなんて最高ね……!」
俺たちの姿を見ながら、リタは楽しそうに笑っていた。全開の魔力を試すように揺らしながら、周囲から巨大な火柱を出現させた。
「…………っ!」
圧倒的な熱量。彼女が出現させた火柱は、はるか高くまで立ち上った。近づいてくるだけで、やけどしそうなほどの火力を纏っている。
「殺す気か……!」
「命のやりとりをしているのよ、当然でしょ。大丈夫、身体を焼き尽くしても魂が残れば瞑世の魔法で生き返らせてあげる」
「冗談じゃない……!」
「冗談じゃない。本気よ」
ユーニアは真顔で言った。本気で俺たちの味方をしていて、今は本気で俺たちを殺そうとしている。
……そうだ、この人はそういうことが出来る人だった。
自分が良いと思ったことを行い、それが矛盾していることを気にすることすらしない。
「いいぜ、やってやる……! 俺はもうあんたの世話にはならない!! 今度こそあんたを救ってやる!!!」
「おぅ、良いねぇ。それでこそ私の弟子だ!」
周囲を真っ赤に照らす火柱の中で、ユーニアは宣言した。その瞳は俺が知っている彼女とは違う、どこまでも深く神々しさすら感じるものだった。
「今の私はアグニア・ユーアイア。新しい次元において炎を司る柱。この世で最も強力な原初の力、肉を焼き、大地を照らし、熱をもたらす火神の特権物。火神の名のもとに、これより全てを無に還そう」
ユーニアを取り囲む火柱が勢いを増す。足元の石すらも歪み始め、彼女が歩みを進めるごとに、近くの足場がガラガラと音を立てて崩れていく。
火柱の1つに手をかざしたユーニアは、俺たちにむけて炎の槍を放った。
「火の魔法、拝炎阿遠」
火柱から放たれた槍は、空中で分裂して四方八方に飛び交った。先端が鋭く尖った槍が、俺たちの逃げ場を防ぐように広範囲に飛んでくる。
「風の魔法、広宵の陣!」
リタの左右から突風が舞い上がる。空気の流れが、炎の槍を阻害するように強い風を引き起こした。
「アンク、一旦逃げるよ!」
「いや、特攻する」
「ばか、あんた無茶でしょ!」
飛んでくる火の槍を避けて進む。
まっすぐに飛んでくるだけの弾道なら、比較的固定しやすい。近づくごとにジリジリと焼け付くような熱さは増してくるが、そうも言っていられない。
「ユーニアの身体は長く保たない」
『死者の檻』を解除したことによって、ユーニアの身体は崩れかけている。早く固定しないと、手遅れになる。
……これはユーニアとの戦いじゃない。ユーニアを救うための時間との戦いだ。
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