物置小屋

１人向け・イベント系

拝啓、半分嘘つきな僕より(手紙)

拝啓

らしくないとは思ったけど、手紙を書くことにしました。
恥ずかしいから、俺の前では読まないでほしい。
…なんて、ここに書いても意味ないんだけどね。
君が新しい挑戦をしたいなんて言うと思っていなかったから、実は結構びっくりしました。
だけど、君が決めたことなら応援したい。その気持ちに嘘はないよ。
手紙でも電話でもメッセージでも、暇なときでいいから連絡してくれたら嬉しいな。
大変なこともあると思うけど、これからも頼ってほしい。
どんな結果になっても応援してる。


おまたせ。早くも時間が近づいてきてるんだね。
…手、つなぐ？そうしよう。
君はいつも温かいよね。あれ、もしかして照れてる？…可愛い。
そうだ、写真撮っていい？俺の写真も送るから…お願い。
ありがとう。これで少しは君を近くに感じられると思う。
最後に、これ。時間かかっちゃったけど、頼まれてたものを仕上げておいた。
箱は後で開けて。オルゴール、ちゃんと直しておいたから安心してね。
どうしたの、そんな不安そうな顔して…。俺なら大丈夫だよ。
もう時間だね。…いってらっしゃい。気をつけてね。

行っちゃった。ちゃんと笑えてたかな？下手くそな笑顔だったかもな…。
…ごめん。あの言葉、半分嘘だ。
応援もしたい。だけどやっぱり、寂しいよ。
次会うときまで我慢出来ないかもしれない。
あーあ、泣かないって決めてたのに。
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恋人を見送る話にしました。