物置小屋

１人向け・イベント系

拝啓、新しい一歩を踏み出す君に(手紙)

拝啓

今日の君を見られるか分からないから、先に書いておこうと思います。
卒業おめでとう。すごく頑張ってるの、知ってるよ。
勉強も部活も一生懸命取り組んで、誰より輝いて見える。
夜中まで参考書とにらめっこしてたことも、放送用を何度も手直ししていたことも…こっそり泣いていたことも。
たとえ実らなかったとしても、君の努力は僕が見ていたよ。
笑いあったり誤解があったり、色々な経験をできて本当に楽しかった。
だけど、君はこれからを生きていく。
辛くなるようなら僕を忘れていい。なかったことにするのも、思い出として振り返るのも君の自由。
…忘れていい、なんて言いながら時々懐かしんでくれたら嬉しいなんて思ってる。
もし君が僕を覚えていてくれるなら、一緒に入れておいた箱を開けてください。
その姿を見ることはできないかもしれないけど、それを身につけた君はきっと世界で1番綺麗だ。
君と一緒に卒業して、一緒に暮らして…おじいちゃんになるまでそばにいたかった。
ありがとう。君がくれた時間を一生忘れない。
あの瞬間は世界一幸せだったよ。
改めて、卒業おめでとう。あんまり早くこっちにこないよう、おまじないをかけておきます。
どんなに離れていても、君の幸せを祈ってる。
いつか君が、この手紙を読んでくれると信じて。…またね。
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伝えられなかった想いをしたためるイメージで綴りました。