物置小屋

１人向け・看病系

心の温度(体調不良)

あれ、あそこでうずくまってるのってもしかして…。迎えに来てくれてたのか。
…息、苦しそうだね。どうすれば楽になるのかな…。
大丈夫なわけないでしょ。いいから横になってて。
別に謝る必要なんてない。君が悪いわけじゃないんだから。
ちょっとおでこ触るよ。…熱はないみたいだね。
ということは、苦しくなるようなことがあったわけだ。
いいからちょっと静かにしてて。このまま家まで運ぶから、舌を噛まないようにね。


…到着。ここで横になった方が体を休められるでしょ？それに、なんとなく早くあの場を離れたいんじゃないかって思ったから。
何があったか聞いてもいい？…そっか。声が大きい人が苦手だって言ってたもんね。
俺にできること、何かある？…分かった。なら手をつないでおく。
ご飯は食べたいものを作ってあげる。何がいい？
卵かけご飯？おかずはなんでもいいの？…分かった。君が寝てから作るよ。
ちゃんと見てないとすぐ無理するから心配なんだ。それに、俺が勝手に側にいたいだけ。
…ほら、目を閉じて。好きな音楽かけるから、それ聞きながらゆっくりしてて。

…あ、起きた？夕飯…というより、時間的には夜食だけどできてるよ。
謝らなくていいってば。君が苦手なものは沢山知ってるし、誰が悪いわけでもない。
ほうれん草とチーズ入りの卵焼きにわかめスープ、あと白身魚のムニエル。
冷蔵庫にあるもので作ったから結構適当だけど、こんな漢字でよかった？
別に、お礼を言われるほどのことはしてないし。…君が元気になってくれるならそれでいい。
なんでもない。ほら、早く食べよう。
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外で動けなくなってしまう恋人をさり気なく助ける話…に、してみたつもりです。