物置小屋

１人向け・看病系

ただ元気でいてほしいから(恋人みたいな姉弟)

ただいま。…どうしたんだよ、そんなにぼうっとして。
なんだかふらついてるみたいだけど…おい、大丈夫か？
…一先ずベッドまで運ぶか。


そうですか…。わざわざありがとうございました。
…起きたか？俺が帰ってきた瞬間倒れたんだよ。貧血と過労だってさっき帰った医者が言ってた。
このまま放っておくわけにもいかないから、往診してもらったんだよ。
寝てる間に水分やらの点滴は終わったらしい。…で、鉄分足りてないからしばらくサプリメントで補ってほしいって渡された。
いいから寝てろ。夕飯、何なら食べられそうだ？…分かった、じゃあわんたんスープ作ってくる。
あとはほうれん草とベーコンとチーズ炒めたやつ。あれ好きだろ？
しばらくそのまま休んでろ。じゃないと料理に集中できないから。

入るぞ。…ご飯できたから持ってきた。
おまえ、俺が留守にしてる間ずっとご飯抜いてただろ。
分かるんだよ、そういうの。食器の配置が変わらなさすぎ、シンクが綺麗すぎ…料理してなかったんじゃないか？
そういうのは体に良くないからちゃんと食べろって言っただろ。…それで倒れて体調崩したら意味ないから。
今回は姉貴が悪い。まあ、俺がバイト先に泊まってたのも悪いんだろうけど。
バイトとしてできることはやったから問題ない。
それよりも、家の方が心配だからな。…もう謝らなくていいから、どんなに余裕がなくてもご飯だけはちゃんと食べてくれ。
姉貴はすぐ適当になるから目が離せない。次ご飯抜いたらピーマンフルコース食べさせるから。
次の料理のリクエスト？…ふたりで食べるご飯ならなんでも美味しいからなんでもいいんだけど。
なんでもない。まあ、次のご飯についてはまた今度考える。
ほら、冷めないうちに食べないと美味しくなくなるぞ。…いただきます。
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恋人みたいな姉弟を綴ってみました。