物置小屋

黒蝶

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1人向け・看病系

君の恐怖を塗り替えたい(トラウマ)

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多分このあたりだと思ったんだけどな…あ、いた。
おーい、こっちだよ。あれ、気づいてない?…いや、違うな。
俺の彼女に何か用ですか?俺も一緒に聞いていいですよね?
…ごめんね、遅くなっちゃって。なんだかふらついてるみたいだけど、大丈夫?
無理しないでもたれかかって。…大丈夫、俺たちのことなんて誰も見てないから。
向こうのベンチまで移動するよ。そのまま楽にしてて。
薬、鞄の前ポケットに入れてたよね?水は持ってるから取り敢えず飲んで。
謝らないで。突然腕を掴まれて、怖かったよね。嫌なことを思い出したよね。
ゆっくり休んでて。落ち着くまでこのまま手を繋いでるから。

…落ち着いた?それならよかった。
だけど、今度は副作用で体に力が入らないんじゃない?
さっきも言ったけど、謝る必要なんてないんだよ。
体調を崩すことも、調子が悪い日や怖いものだって誰にでもある。
目を閉じて。その間に魔法を使うから。


…あ、起きた?どうしてそんなに驚いてるの?
あの後君はぐっすり寝ちゃって、それを運んできたんだよ。
もう、また謝ろうとする…。ごめんよりありがとうの方が嬉しいんだけどな…。
どういたしまして。まだ無理に起きない方がいいよ。
もうすぐご飯ができるから、食べられそうなら持ってくるね。
…いつか君を苦しめる過去が薄まるといいな。
ううん、なんでもない。それじゃあご飯はここで一緒に食べようか。
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副作用で動けなくなることも多いので綴ってみました。
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