物置小屋

１人向け・慰め系

もう、いいんだ(タイトルそのままです)

こんな時間に誰だろう？…はい、すぐ行きます。
え、どうしたの？君が遅い時間に訪ねてくるなんて珍しいね。
…どうかした？なんだか疲れてるみたいだけど…。
海？その学校じゃ寒いだろうから、これ着て。
パーカー1枚でもだいぶ違うから。自転車で申し訳ないけど、しっかり掴まっててね。


…到着。ふたり乗り用自転車ってやっぱりいいね。
こうやってただ一緒に同じ道を走れる。…それで、何があったの？
捨てられた？もしかして、もうすぐ完成するって言ってた原稿？
あの人たち、もう君には関わらないって言ってたはずじゃ…どうしてそうなるんだよ。
一生懸命やってきたことをいきなり全否定で、理想を押し付けられても困るよね。
…それで、俺に殺してほしくなったんだ？いいよ、今ここで終わらせてあげる。
…えい。これで君は1回死んだ。これはただのおもちゃのナイフだよ。
あんな場所に帰れなんて言わないから、取り敢えず今夜はうちに泊まっていって。
どうして？今の君の目、ずっと死んでるみたいだから。あと、今夜ここで1回死んだことにすれば、俺との生活をはじめてくれるかもって思った。
君の心を傷つける化け物たちから護りたいんだ。
俺を困らせたくないからって遠慮しなくていい。…消えたいほど追い詰められてるなら、もう頑張らなくていいんだよ。
明日荷物を取りに行こう。一緒に行くから。
丁度部屋の契約更新の時期でしょ？更新しないで俺の家においで。
今の君に必要なのは安心できる環境だと思う。
俺と一緒にいて。それだけで充分幸せなんだ。
謝らないで。それから、沢山泣いていいんだよ。絶対怒鳴りつけたりしないから。

…少し落ち着いた？よかった。さっきよりすっきりした顔してる。
大したことしてないよ。俺はただ、俺がやりたいようにやってるだけだから。
もう気をはらなくていい。
もう辛いことを我慢しなくていい。
もう苦しむ必要はないんだ。
君を助けたい。…俺と一緒に来てくれる？
ありがとう。君のこと、これからは誰よりも近くで護るよ。
冷えてきたしそろそろ帰ろうか。
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漠然と綴ってみました。