物置小屋

１人向け・慰め系

戦友(タイトルままです)

お邪魔します。…勝手にあがらせてもらうね。
急に連絡が途切れたから、どうしたんだろうって思って…原稿がばらばらになってるけど、どうしたの？
…そっか、親か。どうしてそういう心無いことをする人がいるんだろうね。
謝らないで。もう1度話を書き直すのは辛いだろうけど、ずっと待ってるから。
丁度イラストができたから見てほしかったんだ。
今度のコンクールに出すやつなんだけど…そういう気分じゃないよね。
そんなことまで言われたの？…人格否定までされるのは苦しいね。
普通が1番難しいのに、どうして人と少し違った考え方だからって見下されないといけないんだろう。
実は僕もそうなんだ。コンクールの絵も完成寸前で見つかって破られたことがある。
今はいい隠し場所を見つけたから大丈夫だけど、とにかく辛い。
ごみを増やすなとかくだらない紙を増やすなとか、本当に酷い話だよね。
…大丈夫。誰も君を認めなかったとしても、僕だけは君の味方でいる。
辛かったね、苦しかったねって…ちゃんと頑張ってるよって、何度だって伝えるよ。
だからもし心が折れそうになったら、さっきみたいに通話を強制的に切られた後でも連絡して。
僕も君も、多分この世界には合ってない。
だけど、だからこそ出会えた。しかも今一緒にいられる。…それがたまらなく嬉しいんだ。
…家の人、帰ってきちゃうんだよね？それならまた来るよ。
あと、いつでも泊められるようにあのマンションの部屋は片づけてあるからいつでも来て。
これから帰るけど、眠れなくて起きてるからいつでも連絡して。
おやすみ。…君の物語が読める日を楽しみにしてる。
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当時のことを思い出すと苦しくなりますが、支えあえる人がいるとどんな感じになるのかイメージして綴ってみました。
…誰かにとってのがらくたは、誰かにとっての大切なものなんです。