物置小屋

１人向け・other

流れもの(よく分からなくなってしまいました)

こんばんは。怖がらせてしまったならすみません。
何か困っているように見えたので、つい話しかけてしまいました。
もし俺にできることがあれば言ってください。また明日来ます。それじゃあ、俺はこれで。


昨日の人…あ、やっぱりいた。こんばんは。ここから見える空はすごく綺麗ですよね。
俺は星を見るのが好きで、夏はよく海に行くんですけど、最近川から見える景色もいいなって思ったんです。
あなたも景色を見に来ているんですか？…そうなんですか。この近くに家が…知らなかったです。
これ、よかったら使ってください。いつも素足だときっと暑いだろうから…それじゃあ、また明日。


あれ、またいる。…あの人、やっぱり人間じゃないのか。
とにかく話しかけてみよう。
こんばんは。今夜も少し暑いですね。どうかしたんですか？寂しい…？
そうなんですね。もうすぐこの街からいなくなる…それが寂しいんですか？
あなたはこの街が好きなんですね。
だけど、明日は大雨になりそうだから流されていくんですよね。
俺には、あなたの寂しさ全部を取り除くことはできないけど…ここ数日、とても楽しかったです。
あなたのおかげで楽しい3日間を過ごせました。
本当にありがとうございました。…好き？俺もです。
どこかへ行きたいって思ったこともあるけど、ここから見える景色がやっぱり好きなんです。
どうして笑っているんですか？…少しは、寂しくなくなりましたか？
俺はただ、俺がやりたいようにやっているだけなので…。そういえば、落とし物を拾ったんです。
このハンカチはあなたのものじゃないですか？ちゃんと届けられてよかったです。
あの、ひとつだけ教えてください。…水の精って、やっぱり雨が降ったら移動するんですか？
成る程、強い雨のときは絶対なのか…。ありがとうございます。
やっぱりこうやって話せるのはいいですね。好きです。
…あなたみたいに優しい人と一緒にいられる時間は。
今日でお別れなのは寂しいですが、そんなときは俺を思い出してください。
いつかまた会えることを楽しみにしています。
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水の妖精がいるならこんな感じかな？ということで綴ってみました。