物置小屋

１人向け・慰め系

悪夢の盾(裏稼業シリーズside-Bです)

おかえり。今日もお疲れ様。どうかした？
何か絶望的なことがあったみたいな顔をしてるけど…疲れてる？
大丈夫だよ。無理しないで休んでて。
もしかして、怖い夢でも見たのかな？…やっぱり。
ここにやってくる子たちの中には、辛いことを忘れられない子も沢山いたから、なんとなくそうなんじゃないかって思ったんだ。
まあ、全部もしかしたらの話ではあったんだけどね。
辛いときは辛いって、苦しいときは苦しいって言っていいんだよ。
今まで感情を隠してきていきなりは難しいだろうけど、これからゆっくり慣れていければいいんじゃないかな…。
どんな夢かは話したいときに教えて。
それまでは聞かないから。辛いことを無理矢理思い出してほしいわけじゃないしね。
ありがとうなんて言われるようなこと、俺はしてないよ。
ただ、君を笑顔にしたいとは思った。
ずっと辛そうだから、少しでも肩の力を抜いてほしいなとは思ったよ。
だからといって、無理してそうしろって言いたいわけじゃない。
…それに、君の不安をはらうのが俺の仕事だしね。
安心して。絶対ここにいることを知られないようにするから。
ところで、あの人から逃げたい気持ちに変わりはない？
本当に時々ではあるんだけど、やっぱり依頼をなしにしてほしいって言われることがあるんだ。
分かった。それじゃあ続行で。
そうだよね、眠りを奪うようなやつのところに戻りたくなんてないよね。
ごめん、愚問だった。…いつか君に安らかな眠りが戻ってくることを祈りつつ、改めて違うよ。
君のこと、あの人から護りきってみせる。だから、逃げ切るその日までよろしくね。
そうだ、ご飯作るよ。仕事の息抜きみたいなものだから、そんなに気にしないで。
それに、できれば横になって疲れをとってほしい。
眠れないなら、せめて横にはなっててほしいんだ。
そのままでいて。君が休んでいる間もちゃんと護るから。
そこは信じてほしいな。…約束だよ。
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裏稼業系、久しぶりに綴ったような気がします。