物置小屋

黒蝶

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1人向け・看病系

ガードマン(リセッターシリーズです)

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あれ、今日もここにいたの?体調が悪いなら、そのまま無理せず横になってて。
…僕は、優しくなんかないよ。
ただ、今日はなんだか具合が悪そうだったから声をかけただけ。
街で情報を集めてきたけど、君のことを探している人たちのことは上手くまけてるみたい。
別に、そんなに謝らなくていい。
まさか事件の目撃者になった瞬間狙われるとは、誰も思わないでしょ?
怪我?ああ、これくらいならいつものことだから気にしなくても…ちょっと、いきなりなにするの?
分かった、ちゃんと処置するからそんなに不安がらないで。
だけど、僕は本当にこういう怪我をすることが多いんだ。
他のみんなと違って、強いわけでもないから。君の匿って逃がすだけでせいいっぱいだ。
せめてもっと起用ならよかったんだけど…なかなか上手くいかないものだね。
い…いきなり触られると痛い。
真っ青な顔しなくても、君の方が体調悪そうだよ?
僕は本当に大丈夫だから、少し休んできた方がいい。
…巻くの?君が?分かった、できるだけ緩めにしておいてもらえると助かる。
だけど、どうして巻くのに苦戦してるって分かったの?
…君の観察力、すごいね。僕だったらきっと分かってなかった。
そっちの怪我はさっき消毒したから、そんなに痛くない。
包帯さえ巻いてもらえれば、あとは自分でできる。どうして君が悲しそうにしてるの?
言ったでしょ、これくらいの怪我は慣れてるって。
僕の仕事は、怪我がつきものなんだ。人と関わるものだから。
それは君みたいな事件の目撃者かもしれないし、暴力を受けた被害者かもしれない。
そういう人たちの力になりたくてこの仕事をしてるわけだし…怪我するのは覚悟のうえでやってる。
それに、自分で選んだ道だから後悔してない。
…余計なことを話しすぎた。僕の話なんて聞いてもきっとつまらないよ。
手当てしてくれたことには感謝するけど、もうちょっと君の事情を詳しく聞かせて。
万が一相手に見つかったら、確実に君のことを逃がすって約束するから。
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恐らく久しぶりにリセッターで綴ってみました。
実は彼女を護る為に情報収集をしていた結果、怪我をした…なんて、彼はきっと言うことはないでしょう。
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