物置小屋

１人向け・看病系

過敏な君の処方箋(人より敏感な恋人と過ごす時間)

今日は結構人が多いね…大丈夫？
少し休んでから…いや、こっちにしようか。
今日買うものはコンビニでも揃うでしょ？だから、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。
向こうの方が人が少ないだろうし、俺が一緒なら誰かに絡まれるようなこともないはずだから。
どうしたの？もし不安なら、手、繋いでいようか？
…大丈夫だから、君はそのままヘッドホンしてて。
店員さんとの会話は俺がするし、怖いと思ったら手を強く握りかえして教えて。
いいんだよ、そんなに謝らないで。
沢山の人ががやがや話していると辛くなるのは知ってるし、本当は今も吐きそうになっているのを我慢してるのは分かってるから。
買い物をすませたらすぐ帰ろう。


お疲れ様。電車も混んでたし、なかなか大変だったね。
少し横になってて。今も具合が悪いのを我慢してるでしょ？
何かほしいものは…分かった、それじゃあ頭痛薬持ってくる。それから夕飯作ってくるから、何かあったら声をかけてね。

…これでよし。そろそろ起こしてみようかな。
失礼します…って、ごめん。足音うるさかった？
…俺相手には無理して笑わなくていいんだよ。
自分で自分の足につまずいて自滅しそうになったから、大きい音が鳴ったのは分かってるしね。
ご飯できたけど、食べられそう？そっか…吐きそうなら、無理に食べない方がいい。
そんなに申し訳なさそうな顔をしなくていいんだよ。
具合が悪くなることは誰にだってあるわけだし、それがたまたま今日だっただけなんだから。
それに、俺はこうして君と一緒にいられるだけでいいんだ。
テレビの音、もう少し小さくしておこうか？平気だよ、俺にもちゃんと聞こえるから。
君ほど耳がいいわけじゃないけど、俺も大きな音や人混みは苦手だから分かるんだ。
周りにはあんまり話せなかったから、余計に今の君の辛さがなんとなく分かる。
眠いなら一旦寝ちゃった方がいいよ。君が起きるまでこのまま側にいるから、安心して休んで。

…あ、起きた？そんなに照れなくてもいいのに…俺の腕枕で寝てる君、すごく可愛かったよ。
どうかな？何か食べられそう？それじゃあ夕飯にしよう。
少しでも具合がよくなったならよかった。
すぐに温めなおしてくるから…どうかした？
寂しいなら、一緒に来る？できてからまた呼びに来ようと思ってたんだけど、どうしたい？
よし、それじゃあ決まり。君はそこで座ってて。
すぐできるから…あ、ひとつ忘れ物。
…おはよう。ちょっと顔色がよくなってるみたいでよかった。
こうやって抱きしめて、君を補充するのを忘れてた。
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ただ単に人より耳がいいだけなのか、或いは他に原因があるのか。私は恐らく、周りの人たちより色々な音や感情が気にしてしまいます。
…特にいらいらしている人の足音や怒鳴り声は大敵です。PTSDの発作もおこりやすくなるうえ、ぴりぴりしているのを感じ取って動けなくなってしまうからです。
もしも周りにそれでもいいと言ってくれる相手がいたら、というのを想像で綴ってみました。