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1人向け・other
もしもあの夜に戻れたら(彼の選択は...)
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もしもし?どうかしたの?
今はバイトの休憩中だから、時間は気にしなくても大丈夫だよ。
もしかして、恋人と何かあった?
この時間に電話してくるときって、大抵あの人絡みの悩みでしょ?
嫌われた?なんで?...俺は君のどんなところもいいと思うんだけどな。
ただ、その理由はよく分からないね。君が病弱だってことは、告白されたときに話してあったんでしょ?
それなのに、いきなりそんな罵声を浴びせてくるなんて...。
俺が連絡して、がつんと言おうか?
...分かってるよ、君がそういうのを嫌っているのは。
だから、嫌だと思ってる間はしない。
...ごめん、そろそろバイトに戻らないといけなくなっちゃった。
今日は休んでる人がいて、人手が足りてないんだ。
またバイトが終わってから連絡するね。
...ねえ、まだあの人のこと好きなの?それなら、一緒に話をしに行ってみようか。
ひとりじゃ行きづらいでしょ?俺でよければいくらでもつきあうよ。
お礼を言われるほどのことなんてしてないよ。それじゃあ、また。
...やっとバイト終わった。
ひとり抜けただけであんなに忙しくなるとは思わなかったな。
電話してみよう。...あれ、出ない。夜遅いし、寝ちゃったのかな。
...一先ずメッセージだけでも送っておこうかな。『時間があるときでいいから連絡してね』...これでよし。
少しだけゲームしてから寝よう。
また、あの日の夢。
...もしもあのときしつこく電話を掛けていたら、君を助けられたのかな。
俺のせいだ。俺のせいで、君は...。
あんなやつが相手なら、横取りしておけばよかった。
君をさらって、どこまでも逃げ続ければよかった。
なのに、俺は...。
なんで君で遊んだ奴等が平気で笑ってて、君は星になっちゃったの?どうしてあいつらが幸せそうで、君はもういないの?
...今夜も星が綺麗に見える。君はどこに浮かんでいるのかな。
あれ、手紙?気づかなかった...あの子からだ。
《いつも支えてくれてありがとう。でも、ごめんなさい。もう無理みたい》...やっぱり俺が話を聞かなかったからだ。
《だけど、いつもあなたが味方でいてくれるから頑張れたよ》...俺は、君に頑張ってほしかった訳じゃない。
《お願い、自分を責めないで。私はもういなくなっているかもしれないけど、ずっと星空から見てるから...。
私は、誰のことも憎まないよ。特に、あなたら最後まで親身になってくれた。病弱な私につきあわせてごめんなさい。本当に感謝しています》
...ごめん、俺が俺を赦せないんだ。
それに、あいつらのことも赦せない。
君がショックで死んだにしろ、自分で自分を消したにしろ...あいつらを赦せない。
この先一生、俺は君だけを愛し続ける。
会えないと分かっていても、この気持ちはずっと変わらない。
それから...あいつらをどうするか、ちょっと考える。
俺は絶対に赦さない。...でももし、俺が間違えそうになったら止めてね。
...夢の中でなら会えるかもしれないし。
どうしようかな...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
彼が進むのは愛する心を武器にする復讐の道か、硝子細工のような愛する心を護りぬく道か...。
どちらになるかは曖昧にしておきました。
今はバイトの休憩中だから、時間は気にしなくても大丈夫だよ。
もしかして、恋人と何かあった?
この時間に電話してくるときって、大抵あの人絡みの悩みでしょ?
嫌われた?なんで?...俺は君のどんなところもいいと思うんだけどな。
ただ、その理由はよく分からないね。君が病弱だってことは、告白されたときに話してあったんでしょ?
それなのに、いきなりそんな罵声を浴びせてくるなんて...。
俺が連絡して、がつんと言おうか?
...分かってるよ、君がそういうのを嫌っているのは。
だから、嫌だと思ってる間はしない。
...ごめん、そろそろバイトに戻らないといけなくなっちゃった。
今日は休んでる人がいて、人手が足りてないんだ。
またバイトが終わってから連絡するね。
...ねえ、まだあの人のこと好きなの?それなら、一緒に話をしに行ってみようか。
ひとりじゃ行きづらいでしょ?俺でよければいくらでもつきあうよ。
お礼を言われるほどのことなんてしてないよ。それじゃあ、また。
...やっとバイト終わった。
ひとり抜けただけであんなに忙しくなるとは思わなかったな。
電話してみよう。...あれ、出ない。夜遅いし、寝ちゃったのかな。
...一先ずメッセージだけでも送っておこうかな。『時間があるときでいいから連絡してね』...これでよし。
少しだけゲームしてから寝よう。
また、あの日の夢。
...もしもあのときしつこく電話を掛けていたら、君を助けられたのかな。
俺のせいだ。俺のせいで、君は...。
あんなやつが相手なら、横取りしておけばよかった。
君をさらって、どこまでも逃げ続ければよかった。
なのに、俺は...。
なんで君で遊んだ奴等が平気で笑ってて、君は星になっちゃったの?どうしてあいつらが幸せそうで、君はもういないの?
...今夜も星が綺麗に見える。君はどこに浮かんでいるのかな。
あれ、手紙?気づかなかった...あの子からだ。
《いつも支えてくれてありがとう。でも、ごめんなさい。もう無理みたい》...やっぱり俺が話を聞かなかったからだ。
《だけど、いつもあなたが味方でいてくれるから頑張れたよ》...俺は、君に頑張ってほしかった訳じゃない。
《お願い、自分を責めないで。私はもういなくなっているかもしれないけど、ずっと星空から見てるから...。
私は、誰のことも憎まないよ。特に、あなたら最後まで親身になってくれた。病弱な私につきあわせてごめんなさい。本当に感謝しています》
...ごめん、俺が俺を赦せないんだ。
それに、あいつらのことも赦せない。
君がショックで死んだにしろ、自分で自分を消したにしろ...あいつらを赦せない。
この先一生、俺は君だけを愛し続ける。
会えないと分かっていても、この気持ちはずっと変わらない。
それから...あいつらをどうするか、ちょっと考える。
俺は絶対に赦さない。...でももし、俺が間違えそうになったら止めてね。
...夢の中でなら会えるかもしれないし。
どうしようかな...。
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彼が進むのは愛する心を武器にする復讐の道か、硝子細工のような愛する心を護りぬく道か...。
どちらになるかは曖昧にしておきました。
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