物置小屋

黒蝶

文字の大きさ
上 下
1,694 / 1,793
2、3人向け

裏か表か・裏天使ルート(分岐2)

しおりを挟む
「来てくれたんだね、よかった...。
え、他に用事?それなのにわざわざ会いにきてくれたの?
充電切れか...。それでここまできてくれるなんて、君は本当に優しいね。
ありがとう、やっぱり君も最高の友だちだよ。
あいつのところに行くんでしょ?
君たちふたりがどんな関係になろうと、僕はふたりと大切な友だちだってことは変わらないから。
だから、早く行ってあげて。相談に乗るくらいしかできなかったけど、これからもいい友だちでいるって約束するから!
いってらっしゃい。気をつけてね。」


『...《わざわざ来てもらってごめん》
《何その反応、やっぱり俺からの呼び出しは迷惑だった?今夜は星が綺麗だから、一緒に見たくて呼んだんだ》
《喜んでもらえたならよかった。それから、これを渡したかった。何も言わずに受け取ってほしい》
《...ひとりじゃ危ないし送っていく。手紙は今は開けないでほしい》』


『《着いた。おやすみ。...また明日》...【頑張って渡した。どうなるかは明日まで分からない。】』
「【そっか。文章だから、絶対に伝わるよ!】」
『【ありがとう。】』
「【僕は親友なんだから、また困ったことがあったら頼ってね。】」


『【拝啓
俺は想いを伝えるのが苦手です。
手紙にしても不格好になると思うけど、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
本当は、俺なんかがこんな気持ちを伝えていいのか分からなかった。
人前で声が出せない俺と一緒にいても迷惑をかけるだけなんじゃないか、楽しくないんじゃないかって今でも不安だ。
でも俺は、自分の気持ちに嘘を吐きたくない。
これから先も、おまえの近くにいさせてほしい。
...俺の恋人になってください。】』


「おはよう!どうだった?」
『...』
「そっか、上手くいったんだ...おめでとう。
僕ははじめから確信してたけどね。」
『...《病気もちなのに、あんなことを言って困らせたんじゃないかと思ってた。
おまえが背中を押してくれたおかげ。ありがとう。》』
「君なら上手くいくと思ってた。あと、病気持ちだからとかそんなこと気にしないから。
病気があろうがなかろうが、君が君であることに変わりはないでしょ?
僕も、きっと彼女もそう思ってるはずだよ。...あそこで手を降ってるから、行ってあげて。
これから僕はちょっとやらないといけないことがあるから、先に行っててね。」

「...これでよし。ちょっと悔しいけど、あいつならきっと僕より彼女を笑顔にできる。
これであいつも、もう少し前を向いて歩いていけるかな。
...願わくば、これからもふたりと仲良しでいられますように。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
分岐2、非常に難しかったです。
今回の物語は、とにかくカッコ記号ひとつひとつに別の意味があったので少し普段のものとは違う感じになりました。
上手くいっているのでしょうか...。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

彼女は処女じゃなかった

かめのこたろう
現代文学
ああああ

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

処理中です...