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1人向け・慰め系
朝はきっと虹模様(記憶障害の恋人)
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...あれ、もう起きてたの?まだ朝4時だよ?
俺は少しやっておきたいことがあったから起きただけ。
見られて困るものじゃないし、嫌じゃなければ近くにいて。
ああ、日記帳を取りに行くのか。何か飲む?
了解。それじゃあ紅茶を淹れて、ちょっとだけお菓子も準備しておくね。
...早かったね。ねえ、こっち来て。
ここ、寝癖ついてるよ?もしかして照れてる?...やっぱり君は可愛いね。
それで、どうしてそんなに落ちこんでるの?何かあったから寝てないのかなって思ったんだけど、もしかして勘違いだった?
...当たってたみたいだね。何があったの?
そっか...それは嫌な夢だね。
でも俺は、君に嫌われるまで側を離れるつもりなんてない。
君の部屋にある日記帳が何冊にもなって、そのなかに俺と過ごした時間が沢山書かれているならすごく嬉しい。
少なくても、俺はそう思ってる。
君が俺を嫌いになったそのときは、どんな酷い言葉だったとしても受け止めるよ。
でも、そうじゃないなら...私なんかいなければなんて言わないで。
悪夢を見たときは、ここで一緒に話をしよう。
記憶が抜けてしまっている部分に関しては、俺が知っていることがあればちゃんと話す。
だから、そんなふうに自分を否定しなくていいんだよ。
君はいつも他の人の苦しみや辛さに目を向けてるけど、その優しさを自分にも向けられるようになるといいのかもしれないね。
優しいよ。自分では気づいてなかったんだろうけど、君はいつだって誰に対しても優しい。
...やっぱり無意識だったんだね。
君に言葉のナイフを刺し続けた相手にさえ優しくできるのって、本当にすごいことだと思うんだ。
俺ならきっと、自分を傷つけた相手と再会した時点で優しくなんかできない。
もしかすると、相手に倍返ししてやろうなんて考えたかも...。
よかった、ちょっとだけでも笑ってくれて。
...だけど、色々なところで俺はいつも君に助けられてる。
それに、君が色々な人に優しいっていうのも本当だよ。
どうかな?眠れそう?無理そうなら、もう少しだけ待って。
そんなに謝らないで。作業の手を止めてたのは、俺がただ君の話をちゃんと聞きたかったからなんだから。
何も悪いことしてないでしょ?...眠いなら、そこのソファーで横になってて。
...あ、もうできちゃった。
冷蔵庫の近くに置く予定のボードを作ってたんだ。
これなら小さくて幅を取らないし、どんな予定があるかとかどんな約束をしたかとかくらいなら書いておけるかなって...わっ、どうしたの?
まさか不意打ちで好きって言われるとは思ってなかった。
たとえ君がどれだけ忘れてしまったとしても、俺がちゃんと覚えてる。
だから、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。
これからも楽しい想い出、作っていこうね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このカップル、久しぶりに綴ったような気がします。
忘れられてしまうとしても、なんていう相手はなかなかいないでしょう。
俺は少しやっておきたいことがあったから起きただけ。
見られて困るものじゃないし、嫌じゃなければ近くにいて。
ああ、日記帳を取りに行くのか。何か飲む?
了解。それじゃあ紅茶を淹れて、ちょっとだけお菓子も準備しておくね。
...早かったね。ねえ、こっち来て。
ここ、寝癖ついてるよ?もしかして照れてる?...やっぱり君は可愛いね。
それで、どうしてそんなに落ちこんでるの?何かあったから寝てないのかなって思ったんだけど、もしかして勘違いだった?
...当たってたみたいだね。何があったの?
そっか...それは嫌な夢だね。
でも俺は、君に嫌われるまで側を離れるつもりなんてない。
君の部屋にある日記帳が何冊にもなって、そのなかに俺と過ごした時間が沢山書かれているならすごく嬉しい。
少なくても、俺はそう思ってる。
君が俺を嫌いになったそのときは、どんな酷い言葉だったとしても受け止めるよ。
でも、そうじゃないなら...私なんかいなければなんて言わないで。
悪夢を見たときは、ここで一緒に話をしよう。
記憶が抜けてしまっている部分に関しては、俺が知っていることがあればちゃんと話す。
だから、そんなふうに自分を否定しなくていいんだよ。
君はいつも他の人の苦しみや辛さに目を向けてるけど、その優しさを自分にも向けられるようになるといいのかもしれないね。
優しいよ。自分では気づいてなかったんだろうけど、君はいつだって誰に対しても優しい。
...やっぱり無意識だったんだね。
君に言葉のナイフを刺し続けた相手にさえ優しくできるのって、本当にすごいことだと思うんだ。
俺ならきっと、自分を傷つけた相手と再会した時点で優しくなんかできない。
もしかすると、相手に倍返ししてやろうなんて考えたかも...。
よかった、ちょっとだけでも笑ってくれて。
...だけど、色々なところで俺はいつも君に助けられてる。
それに、君が色々な人に優しいっていうのも本当だよ。
どうかな?眠れそう?無理そうなら、もう少しだけ待って。
そんなに謝らないで。作業の手を止めてたのは、俺がただ君の話をちゃんと聞きたかったからなんだから。
何も悪いことしてないでしょ?...眠いなら、そこのソファーで横になってて。
...あ、もうできちゃった。
冷蔵庫の近くに置く予定のボードを作ってたんだ。
これなら小さくて幅を取らないし、どんな予定があるかとかどんな約束をしたかとかくらいなら書いておけるかなって...わっ、どうしたの?
まさか不意打ちで好きって言われるとは思ってなかった。
たとえ君がどれだけ忘れてしまったとしても、俺がちゃんと覚えてる。
だから、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。
これからも楽しい想い出、作っていこうね。
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このカップル、久しぶりに綴ったような気がします。
忘れられてしまうとしても、なんていう相手はなかなかいないでしょう。
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