物置小屋

黒蝶

文字の大きさ
上 下
1,246 / 1,780
1人向け・イベント系

ミッドナイトブルーの月光(ヴァンパイアハーフの恋人と海へ)

しおりを挟む
こんばんは。お仕事はって...今日は休みだよ。
準備して待っててくれてありがとう。
今日の格好、すごく可愛いね。
そんなに恥ずかしがらなくても、本当のことしか言ってないのに...。
実は海にあんまり行ったことがないから、すごく楽しみなんだ。
あんまり遅くなっても危ないから、そろそろ行こう?


すごい...広いし大きいね。
...僕のせいで夜にしかこられなくてごめんね。
半分とはいえ、やっぱりヴァンパイアだから...人が多いところで衝動を抑えられなくなったら、きっと大変なことになる。
この前みたいに、屋内で人が疎らなところならお昼でも出掛けられるけど...日差しはきついし、きっとすぐ飢餓状態になってしまうと思うんだ。
でも、君がきたかったのは、きっとテレビで観るような...え、僕がいればいいって...君はいつも優しいね。
今まで海にきたことがない理由?...人が多いところは避けたかったから、かな。
独りでは何回かきたことがあるけど、こうやって誰かが隣にいるのは初めてだよ。
こんなにも綺麗な場所があるなんて知らなかったな...。
そうだ、お弁当作ってみたんだ。君も作ってくれたの?ありがとう、すごく嬉しいな。
ねえ、こんなことを言うのは子どもっぽいのかもしれないけど...もう少しだけ海に近づいてみてもいい?
それから...これ、履いてみてくれる?だって、そのスニーカーは君のお気に入りでしょ?
汚れちゃったらいけないから、このサンダルの方がいいんじゃないかなって思って...。
サイズはぴったりなはずだけど、僕の好みで選んだからもし気にいらなかったら捨てて?
大事にするって...そう言ってもらえるとすごく嬉しい。
選んでみてよかったなって思うよ。
シート、このあたりに広げてもいいかな?
君が作る料理って、本当にいつも美味しそうだよね。
君みたいに上手にはできなかったけど、僕も持ってきたから食べてみてほしいな。
鮭のおにぎり、好きでしょ?どうしても作ってみたかったんだ。
卵焼きは焦げちゃったし、全体の彩りもあんまりよくないし...美味しい?本当に?
よかった、失敗したんじゃないかって思ってたから...。
君が作ってくれたものもすごく美味しいよ。
どうやったらこんなふうに美味しくなるのかな...。
練習すれば、僕でも作れるようになる?
また今度作ってみるから、そのときは食べてくれる?
ありがとう、約束だよ。
月明かりを反射して、本当に綺麗だけど...君もすごく綺麗だね。
もしかして、照れてる?僕、嘘は言ってないよ?
月に照らされた君は、いつもより神々しく見える。
月の光も、海の深い碧も、君の前では霞んでしまうくらい...。
そんなに顔を赤くして、やっぱり可愛いね。
ごめんごめん、そっぽ向かないで...。
お願い、こっち向いて?
フルーツも持ってきたから、一緒に食べてほしいんだ。
...やっと目が合った。
また時間があるときに、一緒にきてくれる?
やった、ありがとう。
どんなことがあるのか、今から楽しみだな...。
君がやりたいことも、これから沢山やっていこうね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヴァンパイアハーフの彼、やっぱり個人的には紡ぐのが楽しいです。
この彼、普段は本屋さんの夜勤として働いているのでお休みの日にということにしました。
...私には、とても眩しくうつります。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!

ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。 ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。 そしていつも去り際に一言。 「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」 ティアナは思う。 別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか… そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。

結婚式の夜、突然豹変した夫に白い結婚を言い渡されました

鳴宮野々花
恋愛
 オールディス侯爵家の娘ティファナは、王太子の婚約者となるべく厳しい教育を耐え抜いてきたが、残念ながら王太子は別の令嬢との婚約が決まってしまった。  その後ティファナは、ヘイワード公爵家のラウルと婚約する。  しかし幼い頃からの顔見知りであるにも関わらず、馬が合わずになかなか親しくなれない二人。いつまでもよそよそしいラウルではあったが、それでもティファナは努力し、どうにかラウルとの距離を縮めていった。  ようやく婚約者らしくなれたと思ったものの、結婚式当日のラウルの様子がおかしい。ティファナに対して突然冷たい態度をとるそっけない彼に疑問を抱きつつも、式は滞りなく終了。しかしその夜、初夜を迎えるはずの寝室で、ラウルはティファナを冷たい目で睨みつけ、こう言った。「この結婚は白い結婚だ。私が君と寝室を共にすることはない。互いの両親が他界するまでの辛抱だと思って、この表面上の結婚生活を乗り切るつもりでいる。時が来れば、離縁しよう」  一体なぜラウルが豹変してしまったのか分からず、悩み続けるティファナ。そんなティファナを心配するそぶりを見せる義妹のサリア。やがてティファナはサリアから衝撃的な事実を知らされることになる────── ※※腹立つ登場人物だらけになっております。溺愛ハッピーエンドを迎えますが、それまでがドロドロ愛憎劇風です。心に優しい物語では決してありませんので、苦手な方はご遠慮ください。 ※※不貞行為の描写があります※※ ※この作品はカクヨム、小説家になろうにも投稿しています。

私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜

あかり
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。 そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。 さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。 しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。 それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。 だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。 そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。 ※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。

余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~

藤森フクロウ
ファンタジー
 相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。  悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。  そこには土下座する幼女女神がいた。 『ごめんなさあああい!!!』  最初っからギャン泣きクライマックス。  社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。  真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……  そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?    ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!   第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。  ♦お知らせ♦  余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!  漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。  よかったらお手に取っていただければ幸いです。    書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。  7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。  今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。  コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。  漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。  ※基本予約投稿が多いです。  たまに失敗してトチ狂ったことになっています。  原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。  現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。  

前世のことも好きな人を想うことも諦めて、母を恋しがる王女の世話係となって、彼女を救いたかっただけなのに運命は皮肉ですね

珠宮さくら
恋愛
新しい試みで創られた世界で、何度も生まれているとは知らず、双子の片割れとして生まれた女性がいた。 自分だけが幸せになろうとした片割れによって、殺されそうになったが、それで死ぬことはなかったが、それによって記憶があやふやになってしまい、記憶が戻ることなく人生を終えたと思ったら、別の世界に転生していた。 伯爵家の長女に生まれ変わったファティマ・ルルーシュは、前世のことを覚えていて、毎年のように弟妹が増えていく中で、あてにできない両親の代わりをしていたが、それで上手くいっていたのも、1つ下の弟のおかげが大きかった。 子供たちの世話すらしないくせにある日、ファティマを養子に出すことに決めたと両親に言われてしまい……。

悪役令嬢の生産ライフ

星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。 女神『はい、あなた、転生ね』 雪『へっ?』 これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。 雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』 無事に完結しました! 続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。 よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

不良になってみた俺は、別校の不良少女と秘密の関係を築くことになった

青野そら
青春
普通の生活にどことなく息苦しさを抱えていた蓮は、ある日思い切って授業中に教室を抜け出した。 その足で偶然公園へ辿り着いた蓮は、別校の制服を着た少女、瀬奈と出会う。 互いに初対面であるのに、不思議と弾む会話。 そして思いがけない接近。 秘密の関係を続けていくうちに、いつしか彼女の奥底に秘めた本心を知ることになる。

仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

処理中です...