物置小屋

１人向け・慰め系

雷鳴轟くなか、ふたり...(寄り添う恋人)

こんばんは...って、今日はなんだか元気がないね。
何かあった？え、さっきから立てない？...もしかして、さっきからずっと雷がすごいから？
僕は慣れてるから平気だけど、たしかにここまで降るのは珍しいかもしれない。
僕の服の袖に掴まって？...わっ、いきなり抱きついてくるなんて、本当に苦手なんだね...。
笑ったりなんかしないよ。...可愛いなとは思ったけど。
ほら、そんなに怖いならずっと掴まってていいから...部屋まで歩けそう？
それじゃあ、ゆっくり足を踏み出して...大丈夫？
今の、結構近くに落ちたね。
大丈夫だよ、僕がずっとこうして手を繋いでるから。
ちょっと待ってね...これでよし。
君が泣いているのを見ているだけなんて嫌だから...僕は雷を止めることはできないけれど、こうして涙を拭うことならできる。
本当は君を笑顔にできればいいんだけど、僕が今できるのはこうして隣にいることだけで...ただ側にいてくれればいいって、ああ、もう...！なんでそういう可愛いことを言うの？
今すぐ抱きしめてキスしたくなっちゃうでしょ...。
君が怖がってるんだから我慢しなきゃって思ってるのに、このままだと理性が壊れちゃいそうだよ。

部屋に着いたけど...怖いの、少しはなくなった？それならよかった。
他の男の人の前ではそんな可愛いこと言わないでね。
...さすがの僕でもそれは妬いちゃうから。
かっこ悪いなって思った？
嬉しいって、どうして？...僕が妬くなんて言うとは思わなかったって、僕だって人並みには嫉妬するよ。
あの人と話さないで、なんて言って束縛して困らせる気は全くないけど...もやもやするときはある。
だけど、君が楽しそうに笑っているのを見られることが一番嬉しいから。
だから、それを奪おうなんて思わない。思えない。
ただ、君のことを一番近くで笑顔にできるのが僕ならいいなと思ってるよ。
...雷が少し落ち着いたところで、何か飲み物を持ってこようか。
それよりも一人にしないでほしいって...それなら、服の裾を掴んでおいて。
一緒にキッチンに行ければ怖くないでしょ？ほら、行こう。

ごめんって、何も悪いことはしてないでしょ？だから...謝らなくていいんだよ。
誰だって、怖いものの一つや二つあるものでしょ？
僕はたまたま雷が大丈夫で、君はまたまた雷が苦手なだけ。...ほら、何も悪くない。
少し雨が強くなってきたね。
...大丈夫、僕が側にいるから。
お茶でも飲んで、まったりしよう？ね...？
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
雷が怖い人って割りと多いのではないかと思うのです。
因みに私が怖いものは...。
雷は平気です。