物置小屋

１人向け・イベント系

欲しいのはあなただけ・前篇(イベント系・バレンタイン)

おはよう。ご飯できてるから。
おまえ、昨日夜遅くまで起きてただろ。
そんな奴たたき起こして飯作れとか...俺はそんな鬼じゃねえよ。
...ただ、おまえが淹れた紅茶が飲みたい。
疲れてるなら飲み物も俺が淹れるけど、おまえのが一番美味いから。
...ありがとう。
そういえば、明日空いてるか？...なら出掛けるぞ、準備しておけ。
いいから何も聞かずに支度しとけ。
...っ、悪かった。キツく言いすぎた。
俺は器用に言えねえけど、その...明日、楽しみにしとけ。


おまえが可愛いから、なんて素直に言えるスキルがあればよかったのに...失敗した。
明日、挽回するしかねえな。
...さて、どうするか。


ただいま。...今日は早かったんだな。
おまえ、いつも一人でふらふらと散歩に出掛けたらなかなか帰ってこないだろ。
いい発見、あったのか？いや、そういう顔をしてたから。
珍しい花とか雑草とか見つけたり、いい景色が見られたとき...そういうときの顔してる。
興味あるなしに関わらず、俺が聞きたいんだよ。
いいから話してみろ。丁度夕食できたし、食べながら話せばいいだろ？

...本当におまえは物知りだな。
迷惑とか思ってねえし、おまえの話が嫌だとか思ったことないから。
聞かせろよ。おまえが好きなものの話、もっと聞いていたい。

今日は先に寝てろって？珍しいな、いつもは一緒に寝たいって言うくせに。
...まあ、いいけど。昨日みたいに眠れなかったらちょっかい出してこい。
何するつもりなのか気になるけど、今は聞かないでおくから。
...それじゃあ、おやすみ。

あんなに甘ったるい匂いさせて、分からないとでも思ってるのかよ。
...本当に可愛い。あいつに明日こそはちゃんと伝えたいな...。
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どこがバレンタインやねん！というツッコミがとんできてしまいそうですが、今回はここで区切ります。
今回は不器用な恋人とのバレンタインを書いていこうと思います。
素直に言えないことも、もしかしたら言えるかもしれない...今回はそういう物語にしていければいいなと思います。