王子と内緒の人魚姫

青海錬 編

第６話

この日は朝から沢山の人がきた。
遥と雪、玲音に美音そして...王間さん。
(錬、どうしたんだろう...？)
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「錬？」
♪「ん...」
寝ていたようだ。
「錬、ごめんね...」
起こさないように出ていこうとすると。
♪「...行かないで。このままいて」
突然抱きしめられ、ベッドの上に寝かされてしまった。
「錬、離して...。急にどうしたの？」
♪「落ち着く、あったかい...」
寝ぼけているようでまったく腕からぬけられない。
(このまま寝るしかない、か...)
仕方がないのでおとなしく寝ることにした。
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♪「うわあ！黒羽!?」
目を開けると目の前に錬と夕日の光が...
(夕日!?)
時間を見るともう夕方だった。
♪「ごめん、僕はいつの間に...！」
「う、ううん...。それより、ご飯作ろうか！」
♪「ダメ、怪我してるんだから大人しくしてて」
(うう...)
何か手伝いたくて仕方ない。
しかしながら錬の手さばきにみとれてしまった。
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♪「はい、あ～ん」
「...っ」
チャーハンを口にいれてくれた。
「美味しい...と、思う」
♪「えっごめん、まずかった？」
「そうじゃなくて...。ドキドキしてて、味が分からないよ」
♪「...！」
「口についてたよ」
ふわり。
♪「...っ」
「んっ...」
優しい口づけをされる。
♪「口についてたから。ごちそうさま」
「...もう！」
二人きりの時間が増え、とても幸せに思った。