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22・御剣走の可愛いヒト。
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「ははは、何もそんな力んで言わんでも。
結婚しないのかと周りから冗談半分に言われてるだけで、実際にはそんな予定も無いし。」
俺の切羽詰まった様な顔を見た真弓が困った様に笑いながら、後は焼くだけとなったアップルパイをオーブンレンジに入れた。
「だから、俺の気が向く限りはボウズの相手をしてやる。
ま…俺の気が向かなくなるより先に、ボウズの方が俺から離れて行くかも知れないがな。」
「なんで!!!」
絶対にそんな事無いと言うより先に、そんな考えが浮かんだ真弓に抗議の意味を込めて大きな声を出した。
「何でって。
ボウズはこれから小6、中学生と成長して交流する人間も増えてくだろ。
友達と遊ぶのも、部活や習い事も、勉強だってしなきゃならねーし、どれだけ時間があっても足りないって感じるようになる。」
「だから何でソコで、最初に削るのが真弓に会う時間なんて考えるんだよ!」
「そっか、そりゃ悪かった。」
真弓は反論も何もせず、俺の質問を有耶無耶にするように「悪かった」の一言で終わらせた。
これ以上、突っ掛かっても真弓は「はいはい」で終わらせてしまうだろう。
俺が、どんなに真弓と居たいのかを語っても、本当に好きだって事を言えない内はきっと同じ。
それが子どもの俺と大人の真弓の今の関係。
年の差もあるけど、二人で過ごした時間がまだまだ短過ぎて、俺の本気は伝わらない。
真弓は、俺の中での自分の価値を、いっときだけ熱を上げたお気に入り人物程度だと思ってるんだろうな。
「勉強の時間を削ってでも、真弓に会いに来るから。」
「それ、一番削っちゃいかんヤツだ。」
アップルパイが焼き上がるまでの間に、俺の腹がクゥと鳴いた。
それを聞いた真弓が、何も言わずに大きめの鍋に湯を沸かし始めて、そうめんを茹でる準備をし始めた。
俺の将来の奥さんの気が利き過ぎて、大好きな気持ちが益々パワーアップして超大好きになる。
毎日更新してるから、真弓を超大好きなんてとっくに越えてるんだけど。
「ネギ食えるか?つか、ネギ刻めるか?
包丁使えないなら、ハサミで切っていいぞ。」
ネギを冷蔵庫から出して流し台に置いたまな板に乗せ、包丁を構えた。
実はそんなに包丁を使うのは得意で無いのだけれど、隣でそうめんを茹でようとしている真弓に少しでも子どもっぽい所を見せたくなくて、ちょこっと踏ん張る事にした。
「包丁くらい家庭科で使ったから使えるけど。
あ、でも指切ったら真弓が俺の指、舐めてくれる?」
包丁を構えた俺の横で、真弓が持っていたそうめんの束をバキャと半分に折ってしまった。
え?調理中にふざけた事を言うなとか怒った?
家庭科でも調理中は危ないから集中して真剣にって注意されたけど。
何となく声を掛けるのも怖くて、恐る恐る隣の真弓の顔を覗き込んで見た。
…………何で赤くなってんの?
引きつりがちな口をギュッと結んで目の周り真っ赤にして。
メチャクチャ可愛い顔してんだけど!
これ…スゲー突っ込みたい。
顔が赤いよとか、真弓カワイイとか言いたい。
けど、突っ込んだら駄目だよな。
言ったらきっと、二度とこんな無防備な姿を見せてくれなくなる。
こうゆう可愛い真弓は何度でも見たいから、気付かなかったフリをしておこう。
俺は形の不揃いなネギを用意し、真弓は短くなったそうめんを茹であげた。
冷やしたそうめんを氷水と共に鍋に戻し、真弓がそうめんの入った鍋を茶の間のテーブルに置いた。
俺の目の前に、小さな器に入ったそうめんつゆと、チューブの生姜が用意され、コンビニの割り箸が置かれた。
自分が使う箸以外置いてないなんて、本当に真弓は人を家に招くとかしないんだなと、少しほっとする。
手を合わせて頂きますと言う。
割り箸を割ってそうめんを摘んだら、えらく短いそうめんが水滴を飛ばしながら現れた。
「短ッ。そうめん短いよ。」
「……その方が、お前には食べやすいかと……。」
苦し紛れの言い訳が可愛くて、それ以上突っ込めない。
こうゆう真弓を、この先も見ていきたい俺は「へー」と納得したフリをした。
そうめんを食べ終わり、後片付けをしてすぐに真弓がオーブンを開いた。
甘くて熱い香りがブワっと広がる様に台所に立ち込める。
焼き上がったアップルパイをオーブンから取り出した真弓は俺を見てから、少し困った顔をした。
失敗したってワケじゃないよね……?
「ホールで持って行きたいから、お前に味見させてやる分が無い。
まだ冷めない今の内にお前んチに持ってくから、ウチ帰ってから両親と食ってくれ。」
「それって今、俺の家にアップルパイ持ってって、そのまま俺とバイバイって事!?
絶対にヤなんだけど!」
真弓が作ったアップルパイの味は気になるけど、それよりも昼を過ぎてまだ間もないのに、もう真弓とサヨナラとかあり得ない。
まだ真弓と一緒に居たい。
「いや、でももうする事もねぇからな。
俺はパイを届けたら帰って寝る。」
「だったら俺と寝て!真弓!」
アップルパイをケーキ用の箱に入れ終えた真弓が、俺から顔を背けてブッと吹き出した。
「お前ッ…!なんつー語弊を招く言い方をしやがる!
おかしな言い回しをするんじゃねーよ!」
ゴヘイ?五平餅の仲間?意味が分からないんだけど。
ゴヘイを招いたら困るらしく、何か真弓が焦っている。
「俺と寝よう!俺、真弓と寝たいんだ!」
「だから、その言い回しをやめろ!
意味不明に胸がザワザワするだろうが!」
「?なんで?」
「…………………まぁ確かに。
なんで?だよな。」
何かを悟り落ち着きを取り戻した真弓がパイを持ち運ぶ準備を整え終わり、外出する支度を始めた。
真弓の慌てぶりと、落ち着きを取り戻した時の温度差が腑に落ちないまま、俺も渋々外に出る支度をする。
慌てていた真弓は、何だか恥ずかしそうだった。
俺、真弓を照れさせるような事を何か言ったんだろうか。
「俺、帰らないよ。
まだ昼過ぎたばかりじゃんか。
真弓と一緒に居たい。」
「じゃあ……昼寝はやめといて。
近所をぶらっと散歩でもするか?」
何で昼寝をやめたんだろう。
別に一緒に昼寝する位、良いと思うんだけど。
俺にとっては、近所をぶらっと散歩の方がホントは避けたい。
誰に見られるか分からない。
真弓を見られたら、取られてしまうような気がして…
何か、イヤだ。
「真弓を見られたくない………。」
俺のこの言葉が真弓に違う意味で伝わっていた事を、俺は知らなかった。
「えええー!?これホントに神鷹さんが作ったんですか?
大変だったでしょう!?」
「パイ生地は冷凍のパイシート使ってますし、全て手作りってんじゃないですが。
ランくんにも手伝って貰って、結構楽させて貰いました。」
真弓と俺は一緒に俺の家まで歩いてアップルパイを持って来た。
ホールのアップルパイを見たお母さんが感動して何だかキャピキャピしている。
まだあったかぁい!とか言って早く食べたくて仕方ない様だ。
お母さんと一緒に玄関に来たお父さんが真弓に声を掛けた。
「こちらは、お茶の用意しか出来なくてすみませんが、よろしかったら神鷹さんも一緒に食べて行きませんか?」
「いえ、お気持ちは嬉しいのですが皆さんで召し上がって下さい。
僕はこれで失礼します。」
お父さんの誘いを断った真弓は玄関で頭を下げ、そのままドアを出て行った。
見た目にそぐわない真弓の丁寧な態度に、お母さんが何か頷いている。
何か気に入っているらしい。
お父さんは少し残念そうに首を傾けた。
「俺もこれで失礼します!まだ帰るんじゃないから!
行ってきます!!」
俺はエプロンの入ったリュックを玄関に置いて、真弓の後を追って玄関を出た。
足の長い真弓は歩幅が大きく、間を置かずにドアを出たハズがかなり先に歩いて行っていた。
俺は走って真弓を追いかける。
ジーンズのポケットに手を突っ込んでいる真弓の、腕が輪になった空間に、後ろから腕を突っ込んで強引に真弓と腕を組んだ。
「何で一人でサッサと行っちゃうんだよ!
待っててよ!!」
「いや、お前がさっき俺と居るトコを誰にも見られたくないって言ったんじゃないか。
そりゃ、小学生がこんなガラ悪そうな男と歩いていたら通報されるかも知れないしな。」
「見られたくないってのは、そうじゃなくて…!!」
不意に強い視線を感じて、そちらに目を向けた。
少し離れた信号の無い十字路の向こう側、クラスメートの金森がコチラをガン見している。
俺を見かけたら、挨拶なりイチャもんなり、必ず何か声を掛けて来る金森が、真弓を見たままフリーズしていた。
結婚しないのかと周りから冗談半分に言われてるだけで、実際にはそんな予定も無いし。」
俺の切羽詰まった様な顔を見た真弓が困った様に笑いながら、後は焼くだけとなったアップルパイをオーブンレンジに入れた。
「だから、俺の気が向く限りはボウズの相手をしてやる。
ま…俺の気が向かなくなるより先に、ボウズの方が俺から離れて行くかも知れないがな。」
「なんで!!!」
絶対にそんな事無いと言うより先に、そんな考えが浮かんだ真弓に抗議の意味を込めて大きな声を出した。
「何でって。
ボウズはこれから小6、中学生と成長して交流する人間も増えてくだろ。
友達と遊ぶのも、部活や習い事も、勉強だってしなきゃならねーし、どれだけ時間があっても足りないって感じるようになる。」
「だから何でソコで、最初に削るのが真弓に会う時間なんて考えるんだよ!」
「そっか、そりゃ悪かった。」
真弓は反論も何もせず、俺の質問を有耶無耶にするように「悪かった」の一言で終わらせた。
これ以上、突っ掛かっても真弓は「はいはい」で終わらせてしまうだろう。
俺が、どんなに真弓と居たいのかを語っても、本当に好きだって事を言えない内はきっと同じ。
それが子どもの俺と大人の真弓の今の関係。
年の差もあるけど、二人で過ごした時間がまだまだ短過ぎて、俺の本気は伝わらない。
真弓は、俺の中での自分の価値を、いっときだけ熱を上げたお気に入り人物程度だと思ってるんだろうな。
「勉強の時間を削ってでも、真弓に会いに来るから。」
「それ、一番削っちゃいかんヤツだ。」
アップルパイが焼き上がるまでの間に、俺の腹がクゥと鳴いた。
それを聞いた真弓が、何も言わずに大きめの鍋に湯を沸かし始めて、そうめんを茹でる準備をし始めた。
俺の将来の奥さんの気が利き過ぎて、大好きな気持ちが益々パワーアップして超大好きになる。
毎日更新してるから、真弓を超大好きなんてとっくに越えてるんだけど。
「ネギ食えるか?つか、ネギ刻めるか?
包丁使えないなら、ハサミで切っていいぞ。」
ネギを冷蔵庫から出して流し台に置いたまな板に乗せ、包丁を構えた。
実はそんなに包丁を使うのは得意で無いのだけれど、隣でそうめんを茹でようとしている真弓に少しでも子どもっぽい所を見せたくなくて、ちょこっと踏ん張る事にした。
「包丁くらい家庭科で使ったから使えるけど。
あ、でも指切ったら真弓が俺の指、舐めてくれる?」
包丁を構えた俺の横で、真弓が持っていたそうめんの束をバキャと半分に折ってしまった。
え?調理中にふざけた事を言うなとか怒った?
家庭科でも調理中は危ないから集中して真剣にって注意されたけど。
何となく声を掛けるのも怖くて、恐る恐る隣の真弓の顔を覗き込んで見た。
…………何で赤くなってんの?
引きつりがちな口をギュッと結んで目の周り真っ赤にして。
メチャクチャ可愛い顔してんだけど!
これ…スゲー突っ込みたい。
顔が赤いよとか、真弓カワイイとか言いたい。
けど、突っ込んだら駄目だよな。
言ったらきっと、二度とこんな無防備な姿を見せてくれなくなる。
こうゆう可愛い真弓は何度でも見たいから、気付かなかったフリをしておこう。
俺は形の不揃いなネギを用意し、真弓は短くなったそうめんを茹であげた。
冷やしたそうめんを氷水と共に鍋に戻し、真弓がそうめんの入った鍋を茶の間のテーブルに置いた。
俺の目の前に、小さな器に入ったそうめんつゆと、チューブの生姜が用意され、コンビニの割り箸が置かれた。
自分が使う箸以外置いてないなんて、本当に真弓は人を家に招くとかしないんだなと、少しほっとする。
手を合わせて頂きますと言う。
割り箸を割ってそうめんを摘んだら、えらく短いそうめんが水滴を飛ばしながら現れた。
「短ッ。そうめん短いよ。」
「……その方が、お前には食べやすいかと……。」
苦し紛れの言い訳が可愛くて、それ以上突っ込めない。
こうゆう真弓を、この先も見ていきたい俺は「へー」と納得したフリをした。
そうめんを食べ終わり、後片付けをしてすぐに真弓がオーブンを開いた。
甘くて熱い香りがブワっと広がる様に台所に立ち込める。
焼き上がったアップルパイをオーブンから取り出した真弓は俺を見てから、少し困った顔をした。
失敗したってワケじゃないよね……?
「ホールで持って行きたいから、お前に味見させてやる分が無い。
まだ冷めない今の内にお前んチに持ってくから、ウチ帰ってから両親と食ってくれ。」
「それって今、俺の家にアップルパイ持ってって、そのまま俺とバイバイって事!?
絶対にヤなんだけど!」
真弓が作ったアップルパイの味は気になるけど、それよりも昼を過ぎてまだ間もないのに、もう真弓とサヨナラとかあり得ない。
まだ真弓と一緒に居たい。
「いや、でももうする事もねぇからな。
俺はパイを届けたら帰って寝る。」
「だったら俺と寝て!真弓!」
アップルパイをケーキ用の箱に入れ終えた真弓が、俺から顔を背けてブッと吹き出した。
「お前ッ…!なんつー語弊を招く言い方をしやがる!
おかしな言い回しをするんじゃねーよ!」
ゴヘイ?五平餅の仲間?意味が分からないんだけど。
ゴヘイを招いたら困るらしく、何か真弓が焦っている。
「俺と寝よう!俺、真弓と寝たいんだ!」
「だから、その言い回しをやめろ!
意味不明に胸がザワザワするだろうが!」
「?なんで?」
「…………………まぁ確かに。
なんで?だよな。」
何かを悟り落ち着きを取り戻した真弓がパイを持ち運ぶ準備を整え終わり、外出する支度を始めた。
真弓の慌てぶりと、落ち着きを取り戻した時の温度差が腑に落ちないまま、俺も渋々外に出る支度をする。
慌てていた真弓は、何だか恥ずかしそうだった。
俺、真弓を照れさせるような事を何か言ったんだろうか。
「俺、帰らないよ。
まだ昼過ぎたばかりじゃんか。
真弓と一緒に居たい。」
「じゃあ……昼寝はやめといて。
近所をぶらっと散歩でもするか?」
何で昼寝をやめたんだろう。
別に一緒に昼寝する位、良いと思うんだけど。
俺にとっては、近所をぶらっと散歩の方がホントは避けたい。
誰に見られるか分からない。
真弓を見られたら、取られてしまうような気がして…
何か、イヤだ。
「真弓を見られたくない………。」
俺のこの言葉が真弓に違う意味で伝わっていた事を、俺は知らなかった。
「えええー!?これホントに神鷹さんが作ったんですか?
大変だったでしょう!?」
「パイ生地は冷凍のパイシート使ってますし、全て手作りってんじゃないですが。
ランくんにも手伝って貰って、結構楽させて貰いました。」
真弓と俺は一緒に俺の家まで歩いてアップルパイを持って来た。
ホールのアップルパイを見たお母さんが感動して何だかキャピキャピしている。
まだあったかぁい!とか言って早く食べたくて仕方ない様だ。
お母さんと一緒に玄関に来たお父さんが真弓に声を掛けた。
「こちらは、お茶の用意しか出来なくてすみませんが、よろしかったら神鷹さんも一緒に食べて行きませんか?」
「いえ、お気持ちは嬉しいのですが皆さんで召し上がって下さい。
僕はこれで失礼します。」
お父さんの誘いを断った真弓は玄関で頭を下げ、そのままドアを出て行った。
見た目にそぐわない真弓の丁寧な態度に、お母さんが何か頷いている。
何か気に入っているらしい。
お父さんは少し残念そうに首を傾けた。
「俺もこれで失礼します!まだ帰るんじゃないから!
行ってきます!!」
俺はエプロンの入ったリュックを玄関に置いて、真弓の後を追って玄関を出た。
足の長い真弓は歩幅が大きく、間を置かずにドアを出たハズがかなり先に歩いて行っていた。
俺は走って真弓を追いかける。
ジーンズのポケットに手を突っ込んでいる真弓の、腕が輪になった空間に、後ろから腕を突っ込んで強引に真弓と腕を組んだ。
「何で一人でサッサと行っちゃうんだよ!
待っててよ!!」
「いや、お前がさっき俺と居るトコを誰にも見られたくないって言ったんじゃないか。
そりゃ、小学生がこんなガラ悪そうな男と歩いていたら通報されるかも知れないしな。」
「見られたくないってのは、そうじゃなくて…!!」
不意に強い視線を感じて、そちらに目を向けた。
少し離れた信号の無い十字路の向こう側、クラスメートの金森がコチラをガン見している。
俺を見かけたら、挨拶なりイチャもんなり、必ず何か声を掛けて来る金森が、真弓を見たままフリーズしていた。
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