68 / 78
最終章 The Final
Part8
しおりを挟む
アスタ達は、城から脱出し、この世界に存在する、次元を行き来できるテレポート盤に向かおうとしていた。
「…(よし、今は誰もいない)皆、ここからテレポート盤まで向かうから、ついてきてくれ」
「分かった」
「分かりました」
「よし、じゃあ」
アスタが城の扉を開けようとした時、後ろから声が聞こえた。
「ねえアスタ」
「!」
「どこに行くつもり?」
「…そう上手くはいかないか」
声の主はスレイヤーだった。
「ソウルワールドへ行ったんじゃなかったのか」
「ふっ、私がただ何もせず、のこのこと貴方の世界へ行くと思ってたかしら」
「…」
「貴方の行動を見る為に、わざと行動したフリを見せたのよ」
「…そうかよ、そんでどうする、この場で全員皆殺しか?」
「いえ、そんな事はしないわ」
「…」
「ただ」
「?」
「少し、昔話をしましょう。貴方の両親について」
「なんだって」
「あー、ソウルワールドへは、後でちゃんと行ってあげるわ、この世界とソウルワールドの時間の流れは違うのよ。だから、多少遅れても大丈夫なわけ」
「俺の両親を、知っているのか」
「ええ」
「…」
スレイヤーは、アスタの両親について話し始めた。
「まず、貴方は、貴方で言う所の、リアルワールドの人間ではないわ」
「!?…やっぱり、そうなのか」
「アスタ、そうなのか」
ヒナがアスタに聞く。
「そうみたいだな、実を言えば、最近そう考えていた」
「あら、思ったより驚かないわね」
「…そりゃあ、ちょうどそう考えていたんでな」
「ふーん、そう」
「それで、俺の両親は、どこにいるんだ」
「…」
「どうした」
「貴方の両親はねえ」
「…」
「もういないわよ」
「?どういう事だ」
「もう死んでるのよ、貴方の両親は」
「!?」
「更に言うなら、殺したのは」
「…」
「貴方よ、アスタ」
「なっ!?」
「覚えていないのね。まあ、記憶を封じたのだし、無理もないけどね」
「記憶を、封じた?」
「ええ、そうね、経緯を話す必要があるわね。私は、この次元を含め、三つの次元を支配下に置いてるわ。もちろん、この三つの他にも、次元はたくさんあるけどね。その中の一つであるこの世界、この世界を私は、言葉の通り、全てを支配している。新たな生命の誕生や街の発展、犯罪の数など、全てが私の思うままに成りなっている」
「何もかもが、お前の手のひらの上って訳か」
「ええ、その通りよ。そして、この世界を管理する中で、私は一つの組織を創ったわ、組織の名は魁平隊。この魁平隊には、二つの顔がある。一つは街や村の者達が知っている通りの、正義の組織、でも裏の顔は、私が直々に指示する暗殺部隊。その中では戦士となり得るに相応しい人材を、どちらの組織に入れるにせよ、私は能力による眼で探していた。その中で、貴方を見つけたのよ、アスタ」
「…」
「その時の貴方は生まれて二年目、だったかしらね。生まれながらにして覚醒の力を持っていた事に私は驚いたわ。何せ、私には覚醒の力がないのだから。そして、ある出来事が起きた」
「ある出来事…」
「それは、貴方の中の覚醒の力が暴走し、村ごと消してしまった事よ」
「!?」
「そう、貴方の両親は、貴方の覚醒の力の暴走によって死んだのよ」
「!ハァ、ハァ、ハァ」
アスタのホントの両親を殺したのが、アスタ自身だと知り、胸が痛く、苦しくなった。
「そして、ただ一人として生き残った貴方を、私の城へと招き入れ、貴方を戦士に育てる為、私の剣術を、貴方に叩き込んだわ。最終的には、私の中に取り込む為にね。でも、剣術は覚えても、それを生かす場が無ければ意味がない、そう考えた私は、貴方の記憶を封じ、地球という次元に貴方を送りこんだ。多少は怪しまれぬ様、宮村という夫妻がいる家に行き、二人の記憶を操作し、貴方を地球で生んだという事にした」
「!?宮村さんの記憶も操作していたのか」
「ええ。そして何故、私が地球に送ったのか。それは、私の能力である未来予知で、ゲータがソウルワールドという世界を創り、そこで戦う貴方の姿が見えたからよ。だから私は、ゲータに貴方をこちらの世界へ連れてくるよう命じた。まあ、ゲータが貴方を殺し、私に復讐する可能性もあった訳だけど、見事貴方は、私の予想を超え、ゲータを打ち破り、その後もソウルワールドやゲームの世界で生き抜き、貴方は勝って見せた。流石私が鍛えた戦士であり、私の弟子ね」
「!?ゲームの時もお前が関わっていたのか」
「ええ、マキに命じて、従業員の一人に成りすまし、貴方の成長を期待し、あの世界に不具合を生じさせた」
「…」
「(ふっ、だいぶ心にきたようね、でも)絶望するにはまだ早いわよ」
「なに」
「フェイ」
「はい」
「!?」
なんとフェイが、スレイヤーの一声でスレイヤーの元へと行った。
「フェイ?」
「状況が飲み込めていないようね。フェイはね、私の部下なのよ」
「お前、フェイに何をした!」
「ふっ、フェイがソウルワールドで死んだ時、フェイはリアルワールドで目覚めたわ。そして、ゲータやゲータの部下に見つかる前に、私が能力でこちらの世界に呼び寄せたのよ。ついでに言うとね、フェイを殺したあのモンスター、あのケイルと言う男、あの男をゲータの元へ送り、イナイというプログラムを作る様指示したのも、私よ」
「!?お前がイナイさんを…」
「ええ、そして、こちらの世界に呼んだフェイを、貴方やユキ達の記憶を封じ、貴方を敵とするように、意識を操作したわ」
「なんで、そんな事を…」
「だって、その方が面白いじゃない。それに、貴方とフェイは、ソウルワールドで戦っていたみたいだし、この場での戦いは、その延長戦よ」
「…スレイヤー、お前は、一人上で安全にしてるみたいだがな、俺が、そこから引きづり下ろしてやるよ!」
「ふっ、やれるものならやってみなさい。フェイ、アスタを、殺しなさい」
「はい、スレイヤー様」
スレイヤーに命じられ、剣を出現させるフェイ。
「フェイ、お前と、こんな形で戦うなんてな。でも(ここで引くのは、きっと違いますよね。ユウマさん)」
「アスタ」
「ユウマさん」
アスタは、精神世界で、ユウマと話をした。
「アスタ、親友と戦うのはとても辛いと思う。だが、お前は親友を殺す為に戦うんじゃない。お前は、親友を取り戻す為に、戦うんだ」
「はい、ユウマさん」
精神世界から帰ってきたアスタ。
「…フェイ、いくぜ」
アスタも、背中にあった剣を取り、構える。
「アスタ様」
「アスタ、大丈夫か」
「あぁ、ヒナ、ミレイユ姫様。俺は、大丈夫だ」
「(ふっ、アスタとフェイの戦い、実に面白いな。でもねアスタ、貴方がそうしてる間にも、ソウルワールドへと対策はしているのよ、それに、そろそろかしらね)」
「(スレイヤー様!)」
「(きたわね、どうかしら、そろそろソウルワールドを…)」
「(そ、それが)」
「(ん?)」
「(ソウルワールドの剣士達が、こちらの世界に!)」
「(なんだと)!?」
「!」
強い剣士の魔力反応を感知したスレイヤーとマキ。
「どうしたスレイヤー、さっきとは表情が変わったな」
「アスタ、貴様、何をした」
「俺だってバカじゃない、アンタへの対策はしてるって事さ」
そう、アスタは、スレイヤーに逃げる事がバレた時、ユキに渡したキューブに合図を送っていた。
「やってくれたな」
「ふっ」
「だが、ヤツらがここまで来る頃には、貴様は親友の手によって殺されているだろうがな」
「それはどうかな」
フェイを見るアスタ。
「フェイ、こんな戦い、とっとと終わらせてやるからな」
「…」
アスタとフェイ、二人は集中し、見つめあった。
「……!」
そして、二人は互いに向かっていった。アスタとフェイ、二人の戦いが、今始まった。
「…(よし、今は誰もいない)皆、ここからテレポート盤まで向かうから、ついてきてくれ」
「分かった」
「分かりました」
「よし、じゃあ」
アスタが城の扉を開けようとした時、後ろから声が聞こえた。
「ねえアスタ」
「!」
「どこに行くつもり?」
「…そう上手くはいかないか」
声の主はスレイヤーだった。
「ソウルワールドへ行ったんじゃなかったのか」
「ふっ、私がただ何もせず、のこのこと貴方の世界へ行くと思ってたかしら」
「…」
「貴方の行動を見る為に、わざと行動したフリを見せたのよ」
「…そうかよ、そんでどうする、この場で全員皆殺しか?」
「いえ、そんな事はしないわ」
「…」
「ただ」
「?」
「少し、昔話をしましょう。貴方の両親について」
「なんだって」
「あー、ソウルワールドへは、後でちゃんと行ってあげるわ、この世界とソウルワールドの時間の流れは違うのよ。だから、多少遅れても大丈夫なわけ」
「俺の両親を、知っているのか」
「ええ」
「…」
スレイヤーは、アスタの両親について話し始めた。
「まず、貴方は、貴方で言う所の、リアルワールドの人間ではないわ」
「!?…やっぱり、そうなのか」
「アスタ、そうなのか」
ヒナがアスタに聞く。
「そうみたいだな、実を言えば、最近そう考えていた」
「あら、思ったより驚かないわね」
「…そりゃあ、ちょうどそう考えていたんでな」
「ふーん、そう」
「それで、俺の両親は、どこにいるんだ」
「…」
「どうした」
「貴方の両親はねえ」
「…」
「もういないわよ」
「?どういう事だ」
「もう死んでるのよ、貴方の両親は」
「!?」
「更に言うなら、殺したのは」
「…」
「貴方よ、アスタ」
「なっ!?」
「覚えていないのね。まあ、記憶を封じたのだし、無理もないけどね」
「記憶を、封じた?」
「ええ、そうね、経緯を話す必要があるわね。私は、この次元を含め、三つの次元を支配下に置いてるわ。もちろん、この三つの他にも、次元はたくさんあるけどね。その中の一つであるこの世界、この世界を私は、言葉の通り、全てを支配している。新たな生命の誕生や街の発展、犯罪の数など、全てが私の思うままに成りなっている」
「何もかもが、お前の手のひらの上って訳か」
「ええ、その通りよ。そして、この世界を管理する中で、私は一つの組織を創ったわ、組織の名は魁平隊。この魁平隊には、二つの顔がある。一つは街や村の者達が知っている通りの、正義の組織、でも裏の顔は、私が直々に指示する暗殺部隊。その中では戦士となり得るに相応しい人材を、どちらの組織に入れるにせよ、私は能力による眼で探していた。その中で、貴方を見つけたのよ、アスタ」
「…」
「その時の貴方は生まれて二年目、だったかしらね。生まれながらにして覚醒の力を持っていた事に私は驚いたわ。何せ、私には覚醒の力がないのだから。そして、ある出来事が起きた」
「ある出来事…」
「それは、貴方の中の覚醒の力が暴走し、村ごと消してしまった事よ」
「!?」
「そう、貴方の両親は、貴方の覚醒の力の暴走によって死んだのよ」
「!ハァ、ハァ、ハァ」
アスタのホントの両親を殺したのが、アスタ自身だと知り、胸が痛く、苦しくなった。
「そして、ただ一人として生き残った貴方を、私の城へと招き入れ、貴方を戦士に育てる為、私の剣術を、貴方に叩き込んだわ。最終的には、私の中に取り込む為にね。でも、剣術は覚えても、それを生かす場が無ければ意味がない、そう考えた私は、貴方の記憶を封じ、地球という次元に貴方を送りこんだ。多少は怪しまれぬ様、宮村という夫妻がいる家に行き、二人の記憶を操作し、貴方を地球で生んだという事にした」
「!?宮村さんの記憶も操作していたのか」
「ええ。そして何故、私が地球に送ったのか。それは、私の能力である未来予知で、ゲータがソウルワールドという世界を創り、そこで戦う貴方の姿が見えたからよ。だから私は、ゲータに貴方をこちらの世界へ連れてくるよう命じた。まあ、ゲータが貴方を殺し、私に復讐する可能性もあった訳だけど、見事貴方は、私の予想を超え、ゲータを打ち破り、その後もソウルワールドやゲームの世界で生き抜き、貴方は勝って見せた。流石私が鍛えた戦士であり、私の弟子ね」
「!?ゲームの時もお前が関わっていたのか」
「ええ、マキに命じて、従業員の一人に成りすまし、貴方の成長を期待し、あの世界に不具合を生じさせた」
「…」
「(ふっ、だいぶ心にきたようね、でも)絶望するにはまだ早いわよ」
「なに」
「フェイ」
「はい」
「!?」
なんとフェイが、スレイヤーの一声でスレイヤーの元へと行った。
「フェイ?」
「状況が飲み込めていないようね。フェイはね、私の部下なのよ」
「お前、フェイに何をした!」
「ふっ、フェイがソウルワールドで死んだ時、フェイはリアルワールドで目覚めたわ。そして、ゲータやゲータの部下に見つかる前に、私が能力でこちらの世界に呼び寄せたのよ。ついでに言うとね、フェイを殺したあのモンスター、あのケイルと言う男、あの男をゲータの元へ送り、イナイというプログラムを作る様指示したのも、私よ」
「!?お前がイナイさんを…」
「ええ、そして、こちらの世界に呼んだフェイを、貴方やユキ達の記憶を封じ、貴方を敵とするように、意識を操作したわ」
「なんで、そんな事を…」
「だって、その方が面白いじゃない。それに、貴方とフェイは、ソウルワールドで戦っていたみたいだし、この場での戦いは、その延長戦よ」
「…スレイヤー、お前は、一人上で安全にしてるみたいだがな、俺が、そこから引きづり下ろしてやるよ!」
「ふっ、やれるものならやってみなさい。フェイ、アスタを、殺しなさい」
「はい、スレイヤー様」
スレイヤーに命じられ、剣を出現させるフェイ。
「フェイ、お前と、こんな形で戦うなんてな。でも(ここで引くのは、きっと違いますよね。ユウマさん)」
「アスタ」
「ユウマさん」
アスタは、精神世界で、ユウマと話をした。
「アスタ、親友と戦うのはとても辛いと思う。だが、お前は親友を殺す為に戦うんじゃない。お前は、親友を取り戻す為に、戦うんだ」
「はい、ユウマさん」
精神世界から帰ってきたアスタ。
「…フェイ、いくぜ」
アスタも、背中にあった剣を取り、構える。
「アスタ様」
「アスタ、大丈夫か」
「あぁ、ヒナ、ミレイユ姫様。俺は、大丈夫だ」
「(ふっ、アスタとフェイの戦い、実に面白いな。でもねアスタ、貴方がそうしてる間にも、ソウルワールドへと対策はしているのよ、それに、そろそろかしらね)」
「(スレイヤー様!)」
「(きたわね、どうかしら、そろそろソウルワールドを…)」
「(そ、それが)」
「(ん?)」
「(ソウルワールドの剣士達が、こちらの世界に!)」
「(なんだと)!?」
「!」
強い剣士の魔力反応を感知したスレイヤーとマキ。
「どうしたスレイヤー、さっきとは表情が変わったな」
「アスタ、貴様、何をした」
「俺だってバカじゃない、アンタへの対策はしてるって事さ」
そう、アスタは、スレイヤーに逃げる事がバレた時、ユキに渡したキューブに合図を送っていた。
「やってくれたな」
「ふっ」
「だが、ヤツらがここまで来る頃には、貴様は親友の手によって殺されているだろうがな」
「それはどうかな」
フェイを見るアスタ。
「フェイ、こんな戦い、とっとと終わらせてやるからな」
「…」
アスタとフェイ、二人は集中し、見つめあった。
「……!」
そして、二人は互いに向かっていった。アスタとフェイ、二人の戦いが、今始まった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる