38 / 78
第三章
Part7
しおりを挟む
「アスタさん!」
「一旦物陰に隠れよう。大丈夫かアスタ」
「…」
「ダメです、返事が…」
「…恐らく、アスタは今気を失っているだけだ。先程の槍に毒があったのだろう、ミユキ、私は薬屋を探してくる。アスタを見ていてくれ」
「分かりました」
ヒナは一旦、ミユキにアスタを任せ、薬屋を探しに行った。
「アスタさん…(お姉ちゃんごめん、私、アスタさんを守れなかった)一体どうすれば」
ミユキが自分の力の無さに、涙を流しそうになった所、一人の少女に声を掛けられる。
「大丈夫ですか?」
「…?」
ミユキはビックリして顔を上げた。
「どうかしましたか?」
「え、えーと、これは」
「ミユキ」
そこに、薬を探しに行ったヒナが戻って来た。
「ヒナさん」
「ミユキすまない、薬が売っていなかった」
「そうですか」
「あれ、ヒナさん」
「ん?、!?サキ!」
「久しぶりですね。ヒナさん」
「あぁ、そうだな」
「サキ?、!?あなたが、神道流の使い手の」
「驚きました。よくご存知で」
「…」
「?どうしたんですか?ヒナさん」
「実は、今ちょいと面倒な事になっていてな。急いでいるんだ」
「そうでしたか、ではここじゃなんですし、私の家まで来てください」
「良いのか?」
「はい、そこで、お話を聞かせてください」
「あぁ、悪いな。そうさせてもらうよ」
「それと…」
サキはミユキの方を見る。
「あ、私ミユキです」
「ミユキさん、ミユキさんも来てください」
「あ、はい。ありがとうございます」
「はい」
ミユキとヒナは、二人でアスタを支え、サキの家まで向かった。そして家に着き、サキはヒナ達の話を聞いた。
「ところで、その人は一体誰なのですか?」
「あぁ、そうだったな、コイツは、アスタだ」
「!?…なるほど、その人が、あの英雄の」
「あぁ、だが今じゃ、アスタは罪人と言うことになっている」
「?それは、一体どういう事ですか?」
「実はな」
「はい」
ヒナは、アスタにきせられた罪の事について、新聖騎士団の事について、サキに話した。
「!?そんな、ミレイユ姫様が、それに、そんな事が」
「私は、アスタがやっていない事を証明したい。力を貸してくれないか、サキ」
「…色々と気になる事はありますが、他ならぬヒナさんの頼みです。協力します」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
「いえ、モルドやゲータを倒した、最強の剣士であり、英雄であるアスタさんが、そんな事をするとは、私も思えないので」
「何か手がかりはないでしょうか、今のままでは、アスタさんは罪人のままです」
「それにしても、ミレイユ姫様が、中々信じられませんね。そんな事があれば、この世界の誰もが知るでしょう。ですが、その情報は伏せられている。…もしもの話ですが、ミレイユ姫様が殺されていないと仮定した場合、お城に行けば、何か分かるかもしれません。あ、あと、アスタさんの毒は、なんとかなるかもしれません。知り合いに、毒に詳しい、薬の専門家がいるので」
「ありがとう、サキ、色々と」
「いえいえ、これぐらいはさせてください。もうこれ以上、足を引っ張る訳にはいかないので」
「サキ…」
「…」
「まだ、気にしているのか?」
「そうですね、二年前の戦争で、私は役に立てない所か、洗脳を受け、剣士達に剣を向けてしまいました」
「…」
「でも幸い、私は一人の、同じ神道流の使い手の人に救われ、言葉を頂きました。それで、私は誓ったんです。これからは、自分の為の剣ではなく、周りの人達を救う剣になろうと。二年前の私は、皆を守ろうとはしましたが、心の内では、自分が強くなる為にと、思っていたので。でも、その考えは違うのだと、神道流の人に教わりました。だから今は、ヒナさんにミユキさん、それに、アスタさん、皆さんの為の剣になります」
「…そうだな、それが、サキの導き出した答えなら、私は賛成だ」
「私も、凄く立派な事だと思います」
「ありがとうございます。二人共」
サキは会話を終えると、薬の専門家と言う人物に、メッセージを送った。そして、ミユキ、ヒナは、サキの力を借り、アスタが復活し次第、お城に行くことを決意した。
「ところでサキ、薬の専門家と言っていたが、一体それは誰なんだ?」
「あぁ、それは、メイちゃんです」
「メイさん、その人は一体」
「ランキング第三位の剣士です。それと、先程にも言いましたが、薬の専門家でもあります」
「へぇー、そんな剣士の方もいるのですね」
「えぇ、…ミユキさん」
「はい?」
「あなたは、今の時代より、前の時代の剣士だと、そうヒナさんから聞きました。そんなあなたに、聞きたいことがあるのですか、良いですか?」
「はい、なんでしょう」
「あなたがいた時代では、どんな方が、ランキングにいたのですか?」
「ランキング、ですか?」
「はい」
「どうしてランキングを?」
「知りたいのです。私が今、第一位になる前、どんな人が、ランキングにいたのか」
「…なるほど。分かりました。まず、ランキング第三位からですが、第三位、初代神道流継承者、サオリさん。第二位、私の姉、ユキ。そして第一位、最強と謳われた剣士、ユウマさん。この三人が、私の時代ではランキングにいました」
「サオリさん、その方が、初代神道流継承者。あんなに強い方ですら第三位だなんて、第二位の、ミユキさんのお姉さんに、最強の剣士と言われたユウマさん。とても凄い方達ですね」
「はい、とても」
「…あれ。アスタさんは、ランキングにはいなかったのですか?」
「はい、アスタさんは、ランキングには入っていませんでした。でもアスタさんは、この世界はもちろん、私が元いた世界の危機さえも救ってくれました。ランキングだけが全てじゃない、私はアスタさんから、それを教えてもらった気がしました。いつもお姉ちゃんの後ろについて行くのが精一杯だった私に、アスタさんは希望の光を照らしてくれました。私はそれにとても感謝しています。もちろん、ランキングにいる方を否定したい訳じゃありません。ただ、どんな人にもできる事がある。アスタさんはそれを教えてくれました。だから私も、今自分に出来る事をしたいんです」
「ミユキさん、…そうですね。今の自分に出来ることを、それは、確かにとても大事だと思います。アスタさん、とても良い人ですね」
「はい!」
「…お」
「どうした?」
「メイちゃんから返事が返ってきました。薬、大丈夫みたいです」
「そうか、それは良かった」
「…ん?」
「どうかしたのか?」
「いえ、ただ」
「ただ?」
「神道流の秘密を、会ったら教えてほしいと、書いてあるので」
「秘密なんてあるのか?」
「いえ、ないですけど…なんでしょう。メイちゃん、どうかしたんでしょうか」
「気になるが、とりあえず行ってみよう。集合場所は何処だ?」
「この二十階層の南にある森です。テレポート盤の近くの」
「よし、なら行こう」
「ええ、行きましょう」
「そうですね、では」
サキ達は、メイに指定された南の森へ向かった。だが森に着いたのは良いものの。辺りには誰もいなかった。まだ来ていないのかと待っていると、現れたのは、メイだけではなかった。
「っ!」
「…」
「あ、メイちゃん」
「…」
「ん、どうしたんですか、メイちゃん」
「よお、久しぶりだな」
「!?」
「会いたかったぜ、サキ」
「…」
「サキさん、彼は一体」
「彼の名前はユウヤ。ランキング第二位の、剣士です」
「一旦物陰に隠れよう。大丈夫かアスタ」
「…」
「ダメです、返事が…」
「…恐らく、アスタは今気を失っているだけだ。先程の槍に毒があったのだろう、ミユキ、私は薬屋を探してくる。アスタを見ていてくれ」
「分かりました」
ヒナは一旦、ミユキにアスタを任せ、薬屋を探しに行った。
「アスタさん…(お姉ちゃんごめん、私、アスタさんを守れなかった)一体どうすれば」
ミユキが自分の力の無さに、涙を流しそうになった所、一人の少女に声を掛けられる。
「大丈夫ですか?」
「…?」
ミユキはビックリして顔を上げた。
「どうかしましたか?」
「え、えーと、これは」
「ミユキ」
そこに、薬を探しに行ったヒナが戻って来た。
「ヒナさん」
「ミユキすまない、薬が売っていなかった」
「そうですか」
「あれ、ヒナさん」
「ん?、!?サキ!」
「久しぶりですね。ヒナさん」
「あぁ、そうだな」
「サキ?、!?あなたが、神道流の使い手の」
「驚きました。よくご存知で」
「…」
「?どうしたんですか?ヒナさん」
「実は、今ちょいと面倒な事になっていてな。急いでいるんだ」
「そうでしたか、ではここじゃなんですし、私の家まで来てください」
「良いのか?」
「はい、そこで、お話を聞かせてください」
「あぁ、悪いな。そうさせてもらうよ」
「それと…」
サキはミユキの方を見る。
「あ、私ミユキです」
「ミユキさん、ミユキさんも来てください」
「あ、はい。ありがとうございます」
「はい」
ミユキとヒナは、二人でアスタを支え、サキの家まで向かった。そして家に着き、サキはヒナ達の話を聞いた。
「ところで、その人は一体誰なのですか?」
「あぁ、そうだったな、コイツは、アスタだ」
「!?…なるほど、その人が、あの英雄の」
「あぁ、だが今じゃ、アスタは罪人と言うことになっている」
「?それは、一体どういう事ですか?」
「実はな」
「はい」
ヒナは、アスタにきせられた罪の事について、新聖騎士団の事について、サキに話した。
「!?そんな、ミレイユ姫様が、それに、そんな事が」
「私は、アスタがやっていない事を証明したい。力を貸してくれないか、サキ」
「…色々と気になる事はありますが、他ならぬヒナさんの頼みです。協力します」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
「いえ、モルドやゲータを倒した、最強の剣士であり、英雄であるアスタさんが、そんな事をするとは、私も思えないので」
「何か手がかりはないでしょうか、今のままでは、アスタさんは罪人のままです」
「それにしても、ミレイユ姫様が、中々信じられませんね。そんな事があれば、この世界の誰もが知るでしょう。ですが、その情報は伏せられている。…もしもの話ですが、ミレイユ姫様が殺されていないと仮定した場合、お城に行けば、何か分かるかもしれません。あ、あと、アスタさんの毒は、なんとかなるかもしれません。知り合いに、毒に詳しい、薬の専門家がいるので」
「ありがとう、サキ、色々と」
「いえいえ、これぐらいはさせてください。もうこれ以上、足を引っ張る訳にはいかないので」
「サキ…」
「…」
「まだ、気にしているのか?」
「そうですね、二年前の戦争で、私は役に立てない所か、洗脳を受け、剣士達に剣を向けてしまいました」
「…」
「でも幸い、私は一人の、同じ神道流の使い手の人に救われ、言葉を頂きました。それで、私は誓ったんです。これからは、自分の為の剣ではなく、周りの人達を救う剣になろうと。二年前の私は、皆を守ろうとはしましたが、心の内では、自分が強くなる為にと、思っていたので。でも、その考えは違うのだと、神道流の人に教わりました。だから今は、ヒナさんにミユキさん、それに、アスタさん、皆さんの為の剣になります」
「…そうだな、それが、サキの導き出した答えなら、私は賛成だ」
「私も、凄く立派な事だと思います」
「ありがとうございます。二人共」
サキは会話を終えると、薬の専門家と言う人物に、メッセージを送った。そして、ミユキ、ヒナは、サキの力を借り、アスタが復活し次第、お城に行くことを決意した。
「ところでサキ、薬の専門家と言っていたが、一体それは誰なんだ?」
「あぁ、それは、メイちゃんです」
「メイさん、その人は一体」
「ランキング第三位の剣士です。それと、先程にも言いましたが、薬の専門家でもあります」
「へぇー、そんな剣士の方もいるのですね」
「えぇ、…ミユキさん」
「はい?」
「あなたは、今の時代より、前の時代の剣士だと、そうヒナさんから聞きました。そんなあなたに、聞きたいことがあるのですか、良いですか?」
「はい、なんでしょう」
「あなたがいた時代では、どんな方が、ランキングにいたのですか?」
「ランキング、ですか?」
「はい」
「どうしてランキングを?」
「知りたいのです。私が今、第一位になる前、どんな人が、ランキングにいたのか」
「…なるほど。分かりました。まず、ランキング第三位からですが、第三位、初代神道流継承者、サオリさん。第二位、私の姉、ユキ。そして第一位、最強と謳われた剣士、ユウマさん。この三人が、私の時代ではランキングにいました」
「サオリさん、その方が、初代神道流継承者。あんなに強い方ですら第三位だなんて、第二位の、ミユキさんのお姉さんに、最強の剣士と言われたユウマさん。とても凄い方達ですね」
「はい、とても」
「…あれ。アスタさんは、ランキングにはいなかったのですか?」
「はい、アスタさんは、ランキングには入っていませんでした。でもアスタさんは、この世界はもちろん、私が元いた世界の危機さえも救ってくれました。ランキングだけが全てじゃない、私はアスタさんから、それを教えてもらった気がしました。いつもお姉ちゃんの後ろについて行くのが精一杯だった私に、アスタさんは希望の光を照らしてくれました。私はそれにとても感謝しています。もちろん、ランキングにいる方を否定したい訳じゃありません。ただ、どんな人にもできる事がある。アスタさんはそれを教えてくれました。だから私も、今自分に出来る事をしたいんです」
「ミユキさん、…そうですね。今の自分に出来ることを、それは、確かにとても大事だと思います。アスタさん、とても良い人ですね」
「はい!」
「…お」
「どうした?」
「メイちゃんから返事が返ってきました。薬、大丈夫みたいです」
「そうか、それは良かった」
「…ん?」
「どうかしたのか?」
「いえ、ただ」
「ただ?」
「神道流の秘密を、会ったら教えてほしいと、書いてあるので」
「秘密なんてあるのか?」
「いえ、ないですけど…なんでしょう。メイちゃん、どうかしたんでしょうか」
「気になるが、とりあえず行ってみよう。集合場所は何処だ?」
「この二十階層の南にある森です。テレポート盤の近くの」
「よし、なら行こう」
「ええ、行きましょう」
「そうですね、では」
サキ達は、メイに指定された南の森へ向かった。だが森に着いたのは良いものの。辺りには誰もいなかった。まだ来ていないのかと待っていると、現れたのは、メイだけではなかった。
「っ!」
「…」
「あ、メイちゃん」
「…」
「ん、どうしたんですか、メイちゃん」
「よお、久しぶりだな」
「!?」
「会いたかったぜ、サキ」
「…」
「サキさん、彼は一体」
「彼の名前はユウヤ。ランキング第二位の、剣士です」
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる