女は演じています 《※R18》

⑥ 水も滴るイイ男

エミーは観客席から、彼を見ている


休憩後、子供達とコーチは練習を再開した最中
にわか雨が、ザーザーと降り出す。
雨でもサッカーは練習を続けるスポーツだ。
気にしていないのか、雨で身体が濡れユニホームが
ぴったり張り付いていた。

エミーは、練習終わったら
リュウコーチにタオル差出したい。
相合い傘したいなぁ。とかとか想像


エミーは観客席で見ていたが、
自身も、雨で洋服が濡れてしまっていた。
このままでは、下着が透けてしまうと思い
屋根がある観客席スタンド下の室内へ移動する。


コーチ「豪雨なので中止」そんな声が聞こえてくる
雨降っていたから親御さんは、帰る準備万端で
子供達解放されたので、わらわら解散となった。

彼は仕事後も忙しいと思う。
エミーは、このまま挨拶することなく
消えようと思っていた。

ピコンピコン。携帯にメールが届く。
リュウコーチから、「雨だから、送るよ」
エミー「ひゃっ。え？なに、なに。これ。」

メール返信出来ずにいると、
彼が目の前に近づいて来ていた
リュウ「良かった。見つけた」「ここのシャワールーム借りる申請してくるけど、待てる？　雨で洋服濡れちゃったね」
ちょっと待ってて、と事務所に向かい歩き出す。

エミーは、慌てる。「すぐに洋服乾くし、にわか雨だから
一人でも、帰れるので気にしないでください」
と、ぷちパニックになりながら伝える

リュウコーチは、足を止め振り向き
フッと笑いながら、エミーに伝える。
「もし、貴女がこの場から居なくなるのなら、
俺は今から事務所へ行くのは止める。」

リュウコーチは、カバンからタオルを出す
エミーの隣に来ると、彼女の手を引き
シャワールームのドアを開けて入って行く。

シャワールームは、個室が何個かある。
彼は一人で、1つのシャワーブースへ。
壁に張り付くエミー
シャワールームに彼と二人きり
目の前にいる彼の意外な行動と状況に理解出来ずにいた。