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6章 勇者と、魔族と、王女様

オーティスと弟子

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♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

~アリアン視点~

玄武を斬り裂き、後ろの三体も始末していた。
彼女にとっては単なる雑魚。
最後に相手が笑ったのが気になったが、まぁそれが唯一印象に残る程度の敵だった。

アリアンの雄姿をその目に焼き付けていた王国の兵達は狂喜乱舞の大歓声を上げていた。傷だらけのエディも同じような反応をしている。

だが決して大袈裟ではないだろう……皆、命は無いものと覚悟していたからだ。

エディに至っては、前にユリウスの悪口を吐いてボコされた時、アレでも手加減して貰えていたことに気付かされていた。
それだけじゃない、今のが彼女の真の実力なら、これまで観せられた彼女の戦いは全て手抜きだった事になる。

いつか腕を上げて再戦を考えていたエディ。
しかし、そんな考えはたった今棄てた。人智を超えた怪物に幾ら挑んだところで勝てる訳がない……馬鹿を見るだけだ。しかもユリウスの方が更に強いときた。


エディはふらふらの状態だが、なんとか倒れない様に気張り、殊勲を上げたアリアンの下へ向かう。


「──こ、ここまで強かったんすか……」

「………………」

しかし、アリアンは何も答えない。
エディはどうして返事が無いのかと少し疑問に思ったが、戦いを見届けていた兵士達がこの場に駆け付けてきたので、人の波に呑み込まれないように一旦後ろへ下がる。


「アリアン様ッ!!」
「あんな化け物をいとも簡単に……!!」
「そこまで強かったとは思いもしませんでした!!」
「いや、噂では更に自らを強化するスキルがあるとか」
「まじかッ!?全力を出さないであの強さか……」
「アリアン様、万歳ッ!!」


周りの者は皆、一様にアリアンを褒め称えている。
お祭り騒ぎで周囲は兵達の騒ぐ声しか聞こえてこない。
自分の命が、家族の命が、国の命運が救われたのだから無理もない事ではあるが──

──そんな彼らとは対照的に、アリアンの心は冷め切っていた。讃えられた喜びに浸ることも、心が動かされることもなかった。
理由はこの状況に憤りを感じたからにある。


「(──こんな程度の相手に手も足も出ないのか……)」

アリアンにとって、玄武はそこら辺に転がってるちょっと手強い魔族や魔物と大差ない相手だった。
アテナとエディが、二人がかりでアレほど手こずっていた鋼の肉体も、アリアンにしてみれば紙切れな肉体に過ぎなかった。
そんな程度の敵に王国の誇る六神剣がこの有り様なのだから、アリアンは王国の行く末が不安で仕方ない。
もし、我ら三人が居なくなればどうなってしまうのだろうか?

本当に勇者が育たなければどうしようも無い国だと、改めて思い知らされた。


──正直、アリアンからしてみると、玄武なんかより孝志の方が断然手強いと感じた。
もちろん、身体能力の話ではない。

孝志の場合は直感的に危険を察知する能力に長けている、精神力に長けている、洞察力に長けている。
アリアンが手加減していたとはいえ、偶に模造刀の一撃を避けられてしまう事があるくらいだ。
天と地ほど戦闘力に差のある相手に攻撃を避けられたのは初めての経験だった。

確かに孝志は弱い……しかも再会したら更に弱くなってしまっていた。

けど、中身の強さはまるっきり変わらない。
あれだけ能力ダウンしていても、へこたれてる様子がまるでない。アリアンの一番好きなタイプだ。

訓練中も、アリアンは偶に彼の強さを褒めて聴かせている。
しかし、孝志はその賛辞を社交辞令と受け取り『アリアンさんでも冗談を言うんだなぁ~』と本気と捉えてはない。
普通の人生を歩んできた孝志が、何故こんなにも皮肉れた思考回路になったのかは不明だ。


──また、諦めない点においてはアテナもエディも好ましくはあったのだが……

二人の場合は単なる精神論。
死ぬつもりで玄武に挑んでいたのは、ギリギリまで戦いを見守っていたアリアンには丸わかりだった。
それでは孝志のように境地で勝機を見出す洞察力や、なんとかして危機を乗り切ろうという芯の強さが生まれる筈がない。

アリアンは洞窟内でフェイルノートに殺されかけた時、死を覚悟したフリをするなどして相手を油断させようと策を練ったりもしていたが……
そんな執念が二人から見られなかったのが、アリアンには残念で仕方なく思えた。

きっと孝志なら、どんな汚い手を使ってでも手を打った事だろうに……


……孝志がアリアンに可愛がられるのはそういった所にある。



──周囲がアリアンを祭立てる中、アリアンの事を長年観てきた【アリアンファンクラブ隊長(非公式)】のアテナには彼女の考えている事が解ってしまい、申し訳なさそうに頭を垂れていた。



♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎


~オーティス視点~


──数分前まで魔族の脅威に晒されていた【ルストーグ市街地】
しかし、駆けつけたオーティスによって、その危機はあっさり過ぎ去っていた。


この街を占領していた魔族──左王と右王の二体は、突如として現れたオーティスに対して名乗りをあげた後、二体同時で襲い掛かった。


しかし結果は瞬殺。

一体はオーティスの雷魔法で黒こげになり、もう一体は初級魔法・火球の連撃を受け、これまた黒こげにされた。
短い戦闘時間で、戦っていた時間よりも名乗りを上げていた時間の方が遥かに長かった。


──また、この場所は市街地のど真ん中なのだが、周囲に人の気配が全くない。全員避難し終えたのだろう。

なのでオーティスは住民が避難するまで、一人持ち堪えて居たと思われる顔見知りの少女へ近づき、少女に労いの言葉を掛けた。


「──アンジェリカ……実に見事であった……流石我の弟子であるぞ……一人で良く頑張った……それと遅れてすまない……」

「べ、別にっ!宮廷副魔導師として当然の事をしただけだしっ!ふ、普通の事だしっ!」
(し、師匠ぅ~怖かったよぉ~だずげに来てくれてありがどぉ~!)

魔力切れで意気消沈し、その場に座り込んでいたアンジェリカは、オーティスに声を掛けられた途端元気となり、ガバッと立ち上がる。

アンジェリカは泣きそうな程嬉しかった。
住民の避難が完了した後も、アンジェリカは魔族達の足止めに戦っていたが、勝ち目は限りなくゼロ。
それでも魔力が切れるまで諦めず魔法を撃ち続けていた。

そんな時に、心から敬愛する師・オーティスが助けに来てくれたのだ。
アンジェリカは嬉しさのあまり逆に嬉死ぬ所だった。

労いの言葉を掛けてくれるオーティスにそっぽを向いてしまうも、彼から見えていない表情は本当に嬉しそうだ。
オーティスの弟子アンジェリカもまた、この世界で頻繁に目撃される【面倒な女】の一人。


──ただ、オーティスは冗談が通じ辛い。
間に受けて此処でいつも落ち込む。

しかし、彼はアリアンに言われた事を思い出す。
もしかしたら本当にアンジェリカは反抗期なだけかも知れない、そう考えてみる事にした。

彼女に近付き頭を撫でる。
両親を亡くし孤児だったアンジェリカを弟子として引き取り5年の月日が流れた。
年齢差的に実の娘のように可愛がり、昔はこうして良く頭を撫でていたな……と、撫でながらオーティスは感傷に浸る。


「……なっっ!?なななな、なにすんのぉ!?気安く触らないでッッ!!」
(きゃー!!師匠に頭撫でて貰っちゃったーー!!久しぶりやったーー!!もう生涯洗わないッッ!!それなのに何で気安く触らないでとか言っちゃうのぉ~!私ほんとゴミぃ~!!)

「すまない……」

オーティスは睨まれて思わず手を離してしまった。
反抗期だと思っていても、拒絶されると辛い。


「──あっ………………ふ、ふんっ!解れば良いのよ!解れば!」
(あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛~~~~謝らないでぇ~それに手ェ離しちゃあやだよぉ~、素直になれない私ほんとクズゥ~!!)

「……ゴホン……では気を取り直して──アンジェリカよ……我は避難した住人を探して……魔族を撃退した事を伝えてこよう……汝は魔力切れだろう……休んで──」

「はぁぁ!?ぜっっんぜん疲れてないしッッ!!勝手に決めつけないでくれるっ!?」
(気遣ってくれる師匠ずぎぃ~!もう体力限界だったけど頭撫でて貰ったから全回復!!だから一緒に居たい!!……なのになんで私はこんな言い方しか出来ないのぉ~!!くそガキぃ~!!)

オーティスはどう判断すれば良いのか分からなかった。
アリアンは反抗期と言っていたが、もし違って本当に嫌われてるだけだったら、距離を近づけ過ぎるとますます関係が悪化する恐れがある。

だからこれ以上のスキンシップは控えて慎重に行動する事にした。


「──いやいやアンジェリカ……疲れたであろう?……家に帰って休んだ方がいい……」

「ふ、ふんっ!め、命令しないでくれるッッ!!?」
(ゔわぁぁああ、嫌われたぁ~!!もう顔も見たくないから家に帰れって遠回しに言われてる気がするぅ~!!素直に謝るこどもでぎないなんてぇ~!私ってば息をするゴミィ~!!なにが宮廷副魔導師よっ!死ねぇ!!)

自分に魔法を放って死のうと考えたが、やっぱり怖いから辞めた。それに死んでしまっては師匠に会えなくる。


──オーティスはいつもみたいに険悪な空気が流れ出したので、どうにか場を和まそうと違う話題をする。


「そうだ……実は一人、魔法を教えたい者が居てな」

──もっと落ち着いたタイミングで切り出すつもりだったが、まぁ良いだろう。
アリアン嬢からも週に1日だけで尚且つ、弟子ではなく先生としてならギリギリギリギリギリギリオーケーと言われている。

……それに今思えば、これまでアンジェリカ以外の弟子を取らなかったから、反抗的に育ったのかも知れぬな。


「えぇぇ!?そ、そそ、それって弟子をとるって事!?」
(あ……捨てられるこれ)

「いや……彼は既にアリアンの弟子だからな……いわゆる先生という形になるだろう……まだ彼の返事は聞いてないが……魔法に興味があるようだし……了承して貰えるだろう……」

「へ、へええぇぇーーー、すッッごくどうでも良いんだけど…………き、急になんでだしッ」
(やだぁ師匠との愛の巣がぁ~……やっぱり捨てられる?もしそうだとしたら死のう……生きる意味ないし)

このやり取りを真顔で行っているのだから恐ろしい。
ただこう見えてアンジェリカは、実質、王国三大戦力の次に強い存在になる。
オーティス達と比べると流石に差は開くも、玄武クラスの魔族二人を足止め出来るだけの強さがある。
表舞台での活躍が無いので、この事実を知る者はあまり居ないのだが……


「……ふぅ~ん……でぇ?……別にほんとにどうでも良いけど、名前はなんて言うの?」
(ミラ?マイケル?レベッカ?ミスティ?──優秀な奴らは師匠に近付かない様に脅した筈だけど!?)

「ああ……松本孝志という……ほら少し前に召喚されたブレイバーのひとりだ」

「ああ……勇者かぁ~、そうかぁ~」
(まっっったく無警戒な所からきたぁッッ!!まさか勇者とかッッ!!来たばかりの癖にもう師匠に粉かけるなんてクソビッチ勇者が死ね!)

以外にも落ち着いた反応だなとオーティスは安堵する。
まぁオーティスに聴こえないだけで心の声はずっと煩いけど。


「その様子なら上手くやれそうだな……では彼が魔法を教わりたいと言ったら……アンジェリカも手伝ってくれたまえよ?」

「解った」
(…………)

「おお!そうか!……我は解って貰えて嬉しいぞ!」

ここに来てようやく、オーティスもアンジェリカも、和やかな表情で笑うのであった。


…………


…………



「その松本孝志とかいう勇者を殺せば良いのね?」
 (その松本孝志とかいう勇者を殺せば良いのね?)

「え、怖っ」



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