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6章 勇者と、魔族と、王女様

橘穂花という少女

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その後、ユリウスは酷く落ち込むのだった。
だが、別の場所に設置された魔王城へ繋がるワープ装置を目指し、今は馬車を走らせている。

当然の事だが敵対者同士が入り込みしている車内は完全にお通夜ムード。

幸い、馬車の中が広いので互いに適度な距離感が生まれており、お陰で誰一人として言葉を発してない現状でも気まずさは少ない。

カルマは御者を務めており、ウインターは周囲の目を気にして無言を貫く。
ブローノと穂花はユリウスへ対する怒りと、行先の不透明さで不安に駆られている。

そして問題児のフェイルノートは、この状況を笑いながら楽しんでいた。

無言のまま時間だけが過ぎて行く車内だが、この沈黙を破ったのは邪神と恐れられるフェイルノートだ。
彼女はこの中で一番興味を唆られた穂花に、ある疑問を投げかけた。


「ククッ……橘穂花と言ったか?お主、松本孝志と言う勇者の恋人かのう?」

「はい、そうですが?なぜ貴方が孝志さんの事を?」

「なぁに。さっきユリウスと話しておったからのう、なんか気になったのじゃ」

「……そうですか──あの……もしかして、孝志さん狙いですか?」

「ククッ!面白い奴ではあったが、妾の好みではない。安心するのじゃ!」

「……なら良いのですけど」



「…………」

二人の話を聞いていたユリウスは、孝志を恋人だと断言した穂花にツッコミを入れたかったが、先程の後ろめたさがあるので口を閉ざすことにした。

そして同じ様に会話を聴いていたブローノも『恋人』と言う単語には首を傾げるが、孝志の正体を探らせない為の作戦だと考え何故か納得する。


「そうかそうか……孝志と言うのは、黒髪の勇者の事だろう?……妾はさっきまでソイツと会っていたぞ?」

「ええッッ!!?本当ですか!?」

フェイルノートの以外な言葉に驚いた穂花は、伏せていた顔を上げてフェイルノートの方を向いた。
因みに、今は威圧感を抑えているのでフェイルノートが周囲に悪影響を及ぼす事は無い。


「本当じゃとも……元気そうじゃったぞ?」

「…………そうでしたか。無事なんですね?……良かったぁ~」

ずっと孝志の安否が心配だった穂花は、彼女の言葉を聞いて安心し、肩の力を抜いて安堵の溜息を吐く。
行先の不安はまだまだ拭えないが、穂花の中で一番の気掛かりが解消された事になる。

また、二人の会話を聴いていたブローノも、この情報を耳にして穂花と同じ安堵の溜息を吐くのであった。


──この時、フェイルノートは孝志と戦ったことを意図的に話さなかった。
もちろん、それは穂花を気遣った訳では無く、過程はどうあれ負けた事を知られるのは邪神的に恥ずかしいから言わなかっただけである。


「──それとお主、恋人と言うからにはその男の事を好いている様じゃが……あやつの何処が良いのじゃ?」

「え……?孝志さんの良いところ……ですか?」

唐突で予想外の恋愛話に目が点になる穂花。
それでも思考停止は一瞬。直ぐに我に返り、顔を真っ赤にしながらあたふたと慌て始める。

「そそそそんな急に好きな所とか、とかとかいわいわ言われてももも……!」

「ククッ!そんなに動揺せずとも良いではないか!お主の思いを聴かせてくれぬかのう?んん?ほれほれ!」

フェイルノートは指で穂花を軽く突っつきながらしつこく迫る。彼女としては本当に軽い気持ちで聞いている事だ。
ここで穂花から引き出した情報を頼りに孝志をどうこうしようとは微塵も考えて居ない。
純粋に、興味本位で尋ねただけの事である……だと言うのに……


──穂花はフェイルノートの問いに少し考えた後、自身の孝志へ対する想いを語り始めた。




「……う~ん……そ、そうですね……孝志さんの良い所は沢山有りますけど、あんまり詳しく話すと恥ずかしいので簡単に説明しますね?……えぇ~と、孝志さんは私にとって─────────────人として尊敬出来るから大好きですかね。もちろん見た目も大好きですよ?周りは兄の見た目を色々言ってますけど、私に言わせて貰えば孝志さんの方があの男の数億倍カッコイイですよ。私は見た目はあまり人を評価する判断基準にはしてませんけど孝志さんは別格です。私達の世界にはパソコンと呼ばれる便利な機械が有るんですけどそれを操作する横顔は本当に神秘的でいつ観ても惚れ惚れします。まぁ見た目にかんしてはまだまだ沢山言いたい事が有るんですけど見た目で好きになったと思われたら嫌なのでこの位にしておきますね?私が一番孝志さんの好きな所はなんと言ってもあの人間性ですね。弘子ちゃん…あっ!弘子ちゃんって孝志さんの妹なんですけど彼女が元気なさそうにしている時なんかこっそりとコンビニで消化に良さそうな食べ物を買って来て冷蔵庫に入れるんですよね。しかも自分が買ったってバレない様にこっそりとですよ?私はずっと孝志さんの事を遠目に見つめてたんで気付きましたけどその『買って来てやったぞ?』と言わないさり気ない所が大好きなんです!弘子ちゃんは私が帰った後にグチグチ言って来たとか言ってましたけどアレは嘘ですね孝志さんがそんなこと言うわけ無いですから弘子ちゃんああ見えてお兄さん大好きなんですね私が孝志さんのこと好きなの知ってるから好感度下げようとしているんですよ…私に孝志さんの事を悪く言ってもまるで意味が無いのに。後は尾行した時に孝志さんコンビニで買い物をしてたんですけどレジの人が研修生だったので時間が掛かっても紳士的な対応でしたし、クラスメートの不良さんが別の学校の人と喧嘩になりそうな時は間に入って仲裁してましたししかも最終的には両校の人達と肩を組んで彼ら楽しそうにしてましたよ、孝志さんは少しめんどくさそうな顔してましたけど。後は道端に落ちている財布を拾っても中を開かずに交番に届けるし、女性と話してる時も鼻の下伸びませんし、私に対する対応も本当に紳士的で優しいです。男の人って兄を含めて下心が殆どですけど孝志さんは別です本当に別格なんです本当に大好きなんです…なのに孝志さんと私を引き離すなんてユリウスさん絶対に許せない、いつか殺してやる。あっ、あとは匂いも好きですね。孝志さんがトイレに行った時にそれまで座っていた場所の匂いを嗅いだりするんですけど癖になりそうです。ああっ!ト、トイレの匂いは流石に嗅ぎませんよ!?やって良いことと悪い事はちゃんと弁えてるつもりですから!この世界に来てから孝志さんの匂いをいっぱい嗅いでるので本当に幸せです兄以外の他の人達には悪いですけどこの世界に転移させてくれて本当にありがとうございます!あっ、因みに孝志さんは銃のプラモデルが好きなんですよけどエアーガンとかは危ないから買わないみたいですどんな時でも安心安全を心掛ける孝志さん本当に大好きです私も危ない物とか取り扱うの苦手なのでとことんどこまでも気が合いますよ孝志さんとはっ!それと重要なことですけど孝志さん甘いものが大好きなんですよ特に甘くしたコーヒーが好きで角砂糖だと余裕で10個くらい入れちゃいますね!私は孝志さんの為に今の体型を維持しないとダメなので真似出来ませんけど孝志さんが好きな物は私にも合うので試したら美味しいと思います!ただアイツも甘党で同じくらいコーヒーに砂糖を入れるのが腹立ちますけどね!後は大のケチャップ好きで色々な物にケチャップを掛けます弘子ちゃんが言うに早い時には三日で一つ使い切るみたいです!男らしくてカッコいいですね!…だけど良く考えるとケチャップずるくないですか?だって孝志さんにアレだけ愛されているんですよ?私なんかムカつくのでケチャップは買わない様にしているんです!なんかおかしいですよね他の趣味は孝志さんと合うのにケチャップだけはどうしてもダメなんですどうしてもジェラシー感じちゃうんですよケチャップへ対するこの気持ちを知られたら孝志さんに嫌われるんじゃ無いかと少し心配です…まぁ暗い話はこのくらいにしましょう!孝志さんの良いところはまだまだまだまだまだまだまだまだたっっっくさん有りますから!それはですね────あっ……ちょっと喋り過ぎましたかね……?えへへ~……私から見た孝志さんはざっとこんな感じです!……どうでしょうか?孝志さんの良さ解って頂けたでしょうか……?」



「──あひ、ひ……ひえぇ……」

「ひぇ?寒いんですか?」

「…………ぁ…………ああ……そ、そうじゃのう……少し向こうで温まってくるわい」

「はい!また孝志さんの話を聞いて下さいね!」

「……き、気が向いたら……のう」

それだけ言うと、フェイルノートは穂花の近くから足早に立ち去るのだった。
そして、その足で、青ざめた表情で、ユリウスの元へと急いだ。


「……おい、なんじゃあの娘は……!妾、ほんとに怖かったぞ……!邪神だと言うのに本当の本当に怖かったのじゃ!」

「…………そ、そうだな……側から聴いていても途中から震えが止まんなかった──てか俺、途中で殺すとか言われて無かったか……?」

「言われとったぞバッチリと……お主、死んだな」

「……やめて!いま冗談抜きでビビってるから!」

二人は穂花に聞かれない様に小声で話して居るが、穂花の言葉は馬車に乗っている全員にしっかり届いていたようで、外で馬を操縦するカルマにも聴こえてしまったらしい。

彼も穂花から恐ろしさを感じ取り、同時に『なんて者を連れて来るんだ』と、ユリウスを心の中で責め建てた。


──さっき、孝志の良さを語っていた時に彼女から発せられた気は、テレサとは違ったベクトルから来る恐怖が皆には感じ取れたようだ。

ブローノだけが『孝志って良い人なんだね』と、天才の名が霞むような抜けた解釈をしている。
まさに魔神すら超越するド天然っぷりである……王国の先行きが非常に心配だ。


因みに、ウインターは気絶状態に陥った。


「──なんと言うか、あの娘っ子には勇者孝志の話題はタブーじゃのう……恋敵と疑われた時には寝首をかかれかねんっ!」

「ああ……俺は既に寝首が心配だがな……」

「お主は、よりによってとんでもない者を連れて来るのう~」

「……こんな筈じゃ無かったのに……さっきから何なんだよ、もうっ!」


──ユリウスとしては、五人の中で絶対に一番まともだと確信した少女が、まさか頭一つ抜けるほど危ない存在だとは全くもって思いもしなかった。

孝志と引き離された今の穂花は、計画を遂行する上でジョーカーに成りかねない存在だと、ユリウスとカルマは重く受け止めるのだった。

なんせ今更、別の勇者を連れてくる訳にはいかないのだから……


─────────


穂花の狂気に心底震えながらも、ユリウス達は目的のワープ装置まで到着し、それを使って魔王城へと転移した。

そして、転移して直ぐに魔王城の城門が見えるが、その出入り口を複数の魔族が慌ただしく行き来している。
その光景を目の当たりにした、穂花とフェイルノート以外の四人は何事かと警戒し始めた。

この中で唯一、魔王城の住人に顔の知られている十魔衆のカルマが、近くを通った魔族を呼び止め事情を確認する。


「……きみ、少しいいか?」

「これはこれはカルマ様…………に、人間!?」

カルマを見て安心した魔族の男だったが、近くに居たユリウス達に気付くと、彼もまた警戒心を強める。

それを落ち着かせる為にカルマは優しい口調で、魔族の男を宥めるのだった。


「そう警戒しなくても良い。彼らは人間だが味方だ」

「そうですか……まぁカルマ様がそう言うのなら……」

未だユリウス達をチラチラ観ているが、魔族の男はカルマの言う事に従い、ユリウス達へ対する警戒を解く。
彼が落ち着いたのを確認したカルマは、改めて事情を聞き出す事にした。


「いったいなんの騒ぎかな?こんなに城門を魔族が出入りするなんて普段ならあり得ないからね。知っているなら、事情を話してくれないだろうか?」

「は、はいっ!実は──」

魔族の男はカルマの問い掛けに大きく頷くと、騒ぎになった発端を徐に語り始める。


「──魔王テレサが魔王軍を離反したようなんですっ!しかもそれだけでは有りませんっ!原因は分かりませんが、アルベルト様もミイルフ様、サイラム様を率いて魔王軍を出て行ったんですよっ!」

「──!?な、なんだって?それは本当か?!」

「はい、間違い有りません!それと、もう一つ。アッシュ様とミーシャ様も、先行して離反した可能性が非常に大きいと思われます!」

「………なんて事だ……アルベルト……まさか君が……」

大きな動揺を隠せないカルマは離反した者達の中で最も信頼していた人物の名前を呟き、その場でがっくりと項垂れた。


「──こっちでも裏切りとは……流行っておるのかのう?」

「…………魔王が……離反……?」

「む?どうしたのじゃ?様子がおかしい様じゃが?」

フェイルノートはユリウスへ話掛けているが、彼は魔王と呟くだけで彼女へ返事を返さない。
いや、そもそも今のユリウスにフェイルノートの声など届いて居なかった。
何故なら、ユリウスも魔王城へ来た目的となる人物……テレサが既に此処には居ないと知り、カルマと同じくらい動揺していたからである。


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