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挿話
泉凪との出会い 前編
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江戸城表。
将軍や家老たちが通常の職務を行う場所で江戸城の一番外側に位置する。
これより中に入った中央部分を中奥といい、最深部が大奥である。
この日は武術上覧の日であった。
武術上覧とは将軍が自己の家臣がどれだけ武芸に精通しているかを確認する行事で、吉宗の代から定着されたと言われている。
実地場所は江戸城白書院の広縁で、将軍は白書院下段に座り、老中、若年寄、大目付は帝鑑之間の入側に着座する。
上覧は武芸者と対戦者の二組で行われるが、対戦相手を務める者の中には御目見得以外の者もいて、その者たちが将軍に上覧される事は大変な名誉であった。
この日は槍術十五組〔三十名〕剣術二十五組〔五十名〕柔術七組〔十四名〕薙刀一組〔二名〕が参加した。
桜も剣術の中に入り、技を披露した。
巻藁を十本準備させるとその前で居合い抜きの構えを取る。
「桜流抜刀術焔乃舞」
目にも止まらない超神速の斬撃が巻藁を次々と斬り裂く。
「おお。。」
周囲からも感嘆の声が上がる。
しかしそれで終わらない。
最後の一本の前で居合い抜きの構えを取ると再び超神速の抜刀術が一瞬で巻藁を切り裂く。
「桜流抜刀術迅速斬」
これで終わりかと誰もが思った次の瞬間、左手で小太刀を逆手抜きすると残った巻藁を木ごとへし折った。
「桜流抜刀術双刀撃」
その速度と威力に会場から拍手が沸き起こる。
続いて槍を相手にした剣での戦いを見せる。
桜の相手は源心であった。
源心の槍を巧みにかわして一瞬で懐に入り込み、抜刀術を浴びせる。
無論、演舞であるから本気で当てずに寸止めである。
「みごと!」
吉宗が讃えると桜と源心は一礼して会場を後にする。
次の演舞者は女武士であったが、桜はすれ違った時の只者ではない雰囲気に(出来る。。)と直感した。
女武士は桜と目が合うと会釈して挨拶をして来た。
「私は鬼頭道場の師範を務めている鬼頭泉凪。大奥の別式でもあります。お見知りおきを」
「私は御庭番、松平桜です。こちらこそ、よろしくお願い致します」
桜は別式に興味がなかった。
彼女にとって自分を助け、ここまで育ててくれた吉宗への忠誠を尽くす事が第一であり、御庭番になったのもそのためである。
しかし泉凪にとっては桜は気になる存在であった。
「彼女が松平桜。。」
桜の名は別式の間でも噂になっていた。
上様に仕える御庭番に凄腕の女剣士がいると。
「今の技だけ見ても彼女が噂通りの凄腕なのがわかる。実際に戦ったらどれほどの実力なのか一度手合わせしてみたい」
同じ女剣士としての血が騒ぐのか、泉凪は胸の高鳴りを感じずにいられなかった。
泉凪はさよのお店のすぐ近くにある剣術道場、鬼頭流剣術の師範鬼頭太蔵の一人娘である。
男の跡取りがいなかった太蔵は女である泉凪に自身の剣術を教え込んだが、今やその実力は父親を超えたとも言われる天才剣士であった。
泉凪の父、太蔵は昨年から病にかかっており、道場は泉凪が道場生たちの稽古を付けていた。
泉凪は父親のつてで旗本屋敷で別式を務めていたが、その実力を知った大奥のある大物が召し抱えようと江戸城へ呼び出した。
それが大奥の最高権力者お喜世【月光院】であった。
⭐︎⭐︎⭐︎
「いらっしゃ。。」
桜が源心と藪蕎麦で働いていると、店に泉凪が入ってきた。
驚いた桜は呼び声が途中で止まってしまう。
「お邪魔するよ」
「いらっしゃいませ。。」
桜は怪訝な表情を浮かべたが、それ以上は気にする事なく注文を取りに行く。
「あなたに会いたくてね。道場に行く途中でこのお店に立ち寄ったんだよ」
「私はあなたに用はありませんが。。」
「そう言わないで。とりあえずお蕎麦を頂くわ」
武術上覧で会っている源心も当然泉凪を知っているので、何をしに来たのか考えがわからずにいた。
「二人とも、そんなに警戒しなくていいよ。私は桜、あなたに興味があって会いに来ただけなんだから」
そう言いながら蕎麦を美味しそうに食べる泉凪。
「このお蕎麦美味しい。お兄さん、いい蕎麦打ちだね」
泉凪の褒め言葉に源心も「ありがとうございます」と戸惑いながらお礼を返すだけであった。
「私に何の用があるの?」
「この先に私の道場があるからちょっと見ていかない」
泉凪が桜を自身の道場へ案内する。
鬼頭道場。
泉凪の父、鬼頭太蔵が設立した剣術道場。
鬼頭流剣術道場であり、父の代からの門下生を含め百人近くが剣を学んでいる。
さよを除くと男たちの中で女は泉凪ただ一人。
しかし、その男たちが束になってかかっても一本も取る事が出来ないほど彼女の実力は抜きん出ていた。
既に父親の太蔵をも超えていると言われ、さすが大奥別式筆頭なだけあると門下生からも尊敬と羨望の眼差しを受ける。
この日さよはお店が忙しくて練習には来れず、桜との再会はなかった。
門下生たちの練習が終わり、道場に誰もいなくなると泉凪が桜に声をかける。
「桜、単刀直入に言う。私と試合してくれないか」
「え?」
桜は泉凪の申し出に戸惑う。
鬼頭流免許皆伝で大奥別式筆頭の実力を持つ泉凪であるが、おそらく実戦で人を斬った事がない。
桜流抜刀術は桜が自分で編み出したとは言え、実践の剣術であり、桜は十六歳にして御庭番としてこれまで数えきれない程の人を斬っている。
「でも。。」
「あなたは私が実践経験がない事を不安に感じてるなら、その考えは捨てて貰いたい」
泉凪の気が桜にドン!と突き刺さる。
「これは。。」
それは本気で戦わなければこちらがやられると感じるほど鋭い殺気であった。
「わかった。その申し出受けて立ちます」
将軍や家老たちが通常の職務を行う場所で江戸城の一番外側に位置する。
これより中に入った中央部分を中奥といい、最深部が大奥である。
この日は武術上覧の日であった。
武術上覧とは将軍が自己の家臣がどれだけ武芸に精通しているかを確認する行事で、吉宗の代から定着されたと言われている。
実地場所は江戸城白書院の広縁で、将軍は白書院下段に座り、老中、若年寄、大目付は帝鑑之間の入側に着座する。
上覧は武芸者と対戦者の二組で行われるが、対戦相手を務める者の中には御目見得以外の者もいて、その者たちが将軍に上覧される事は大変な名誉であった。
この日は槍術十五組〔三十名〕剣術二十五組〔五十名〕柔術七組〔十四名〕薙刀一組〔二名〕が参加した。
桜も剣術の中に入り、技を披露した。
巻藁を十本準備させるとその前で居合い抜きの構えを取る。
「桜流抜刀術焔乃舞」
目にも止まらない超神速の斬撃が巻藁を次々と斬り裂く。
「おお。。」
周囲からも感嘆の声が上がる。
しかしそれで終わらない。
最後の一本の前で居合い抜きの構えを取ると再び超神速の抜刀術が一瞬で巻藁を切り裂く。
「桜流抜刀術迅速斬」
これで終わりかと誰もが思った次の瞬間、左手で小太刀を逆手抜きすると残った巻藁を木ごとへし折った。
「桜流抜刀術双刀撃」
その速度と威力に会場から拍手が沸き起こる。
続いて槍を相手にした剣での戦いを見せる。
桜の相手は源心であった。
源心の槍を巧みにかわして一瞬で懐に入り込み、抜刀術を浴びせる。
無論、演舞であるから本気で当てずに寸止めである。
「みごと!」
吉宗が讃えると桜と源心は一礼して会場を後にする。
次の演舞者は女武士であったが、桜はすれ違った時の只者ではない雰囲気に(出来る。。)と直感した。
女武士は桜と目が合うと会釈して挨拶をして来た。
「私は鬼頭道場の師範を務めている鬼頭泉凪。大奥の別式でもあります。お見知りおきを」
「私は御庭番、松平桜です。こちらこそ、よろしくお願い致します」
桜は別式に興味がなかった。
彼女にとって自分を助け、ここまで育ててくれた吉宗への忠誠を尽くす事が第一であり、御庭番になったのもそのためである。
しかし泉凪にとっては桜は気になる存在であった。
「彼女が松平桜。。」
桜の名は別式の間でも噂になっていた。
上様に仕える御庭番に凄腕の女剣士がいると。
「今の技だけ見ても彼女が噂通りの凄腕なのがわかる。実際に戦ったらどれほどの実力なのか一度手合わせしてみたい」
同じ女剣士としての血が騒ぐのか、泉凪は胸の高鳴りを感じずにいられなかった。
泉凪はさよのお店のすぐ近くにある剣術道場、鬼頭流剣術の師範鬼頭太蔵の一人娘である。
男の跡取りがいなかった太蔵は女である泉凪に自身の剣術を教え込んだが、今やその実力は父親を超えたとも言われる天才剣士であった。
泉凪の父、太蔵は昨年から病にかかっており、道場は泉凪が道場生たちの稽古を付けていた。
泉凪は父親のつてで旗本屋敷で別式を務めていたが、その実力を知った大奥のある大物が召し抱えようと江戸城へ呼び出した。
それが大奥の最高権力者お喜世【月光院】であった。
⭐︎⭐︎⭐︎
「いらっしゃ。。」
桜が源心と藪蕎麦で働いていると、店に泉凪が入ってきた。
驚いた桜は呼び声が途中で止まってしまう。
「お邪魔するよ」
「いらっしゃいませ。。」
桜は怪訝な表情を浮かべたが、それ以上は気にする事なく注文を取りに行く。
「あなたに会いたくてね。道場に行く途中でこのお店に立ち寄ったんだよ」
「私はあなたに用はありませんが。。」
「そう言わないで。とりあえずお蕎麦を頂くわ」
武術上覧で会っている源心も当然泉凪を知っているので、何をしに来たのか考えがわからずにいた。
「二人とも、そんなに警戒しなくていいよ。私は桜、あなたに興味があって会いに来ただけなんだから」
そう言いながら蕎麦を美味しそうに食べる泉凪。
「このお蕎麦美味しい。お兄さん、いい蕎麦打ちだね」
泉凪の褒め言葉に源心も「ありがとうございます」と戸惑いながらお礼を返すだけであった。
「私に何の用があるの?」
「この先に私の道場があるからちょっと見ていかない」
泉凪が桜を自身の道場へ案内する。
鬼頭道場。
泉凪の父、鬼頭太蔵が設立した剣術道場。
鬼頭流剣術道場であり、父の代からの門下生を含め百人近くが剣を学んでいる。
さよを除くと男たちの中で女は泉凪ただ一人。
しかし、その男たちが束になってかかっても一本も取る事が出来ないほど彼女の実力は抜きん出ていた。
既に父親の太蔵をも超えていると言われ、さすが大奥別式筆頭なだけあると門下生からも尊敬と羨望の眼差しを受ける。
この日さよはお店が忙しくて練習には来れず、桜との再会はなかった。
門下生たちの練習が終わり、道場に誰もいなくなると泉凪が桜に声をかける。
「桜、単刀直入に言う。私と試合してくれないか」
「え?」
桜は泉凪の申し出に戸惑う。
鬼頭流免許皆伝で大奥別式筆頭の実力を持つ泉凪であるが、おそらく実戦で人を斬った事がない。
桜流抜刀術は桜が自分で編み出したとは言え、実践の剣術であり、桜は十六歳にして御庭番としてこれまで数えきれない程の人を斬っている。
「でも。。」
「あなたは私が実践経験がない事を不安に感じてるなら、その考えは捨てて貰いたい」
泉凪の気が桜にドン!と突き刺さる。
「これは。。」
それは本気で戦わなければこちらがやられると感じるほど鋭い殺気であった。
「わかった。その申し出受けて立ちます」
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